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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
アテにならないギッコンバッタン
こんばんはです。

本日発表された機械受注と工作機械受注は堅調でしたが、
昨日発表された景気ウォッチャー調査はドイヒーだったことに加え、
直近の低調なマクロ指標はすっかり忘れたかのようです。
(何気に11年ぶりに低下した中国CPIには驚きましたけど)

つまりワクチンへの期待とそれによる経済活動本格化への期待、
さらに各国の追加の金融&財政政策への期待によって、
ワクチンでは下がらない、実体経済の悪化では下がらない、
というお馴染みの解釈リターンズになっているのでしょうけど・・・

そういったお馴染みの解釈の割に市場の動きとしては、
債券はやや売られて金利は高止まりしているものの、
ドル高が止まったとは言えず(円最強高ではない)、
国内外の株式市場は薄商いでの上昇であり(VIXは低下)、
原油、商品も小幅高、足元で急伸した金も踏ん張ったまま、仮想通貨安、
というように足元のリスクオフ風味の動きが止まったとは言えず、
先に述べたお馴染みの解釈に本気感は窺えません。

如何せんワクチンについては、先陣を切って接種を始めた英国に続き、
米国も明日に承認されれば、即日で接種開始とのことですが、
米国民に行き渡るのは早くて4月末と言っているくらいですから、
我が国は受ける受けない問題はあれど、いつになるのでしょうか・・・
さらに新興国や途上国はいつになるのやら・・・

とにかく世界中にワクチンか治療薬が行き渡らないことには、
世界的な感染拡大が収束しないのはもちろんのこと、
国家間の人の行き来を含むグローバルな経済活動が元通りにはならず、
それまでは足元の世界的な感染拡大が続く限り、
世界的な経済活動の規制も拡大が続くでしょうから、
やはり各国の追加の金融&財政政策への期待だけでなく、
ほんまに一刻も早く打ち出されないことには、
足元で鈍化している実体経済がさらに悪化するだけでなく、
株式市場を含む金融市場のコロナバブルも続かず、
コロナショックのセカンドインパクトでバブルが崩壊しかねないです。

とりあえず追加の財政政策については、
日本では決まったものの実際に動くのは春先になりそうであり、
米国は11日から20日頃まで延長予定のつなぎ予算期限前後に、
追加策も含めて決まるかどうか・・・
欧州は10-11日のEU首脳会議にて進展があるかどうか・・・
というハッキリしない状況なので、
これらが決まることが最も好ましいですが、
結局は痛み止め、麻薬に過ぎない追加の金融緩和策を、
明日のECB理事会、来週のFOMC、BOE会合、日銀会合にて、
決まることを待つしかないのか・・・

そもそも現在の金融市場では、ワクチン接種開始に対する反応が薄いので、
追加の金融緩和策だけでなく財政政策とのツープラトン攻撃じゃないと、
カネ余りコロナバブルモードが続くのかすらも怪しい状況です。

ということで、各国の追加の財政&金融政策が決まるまでは、
MSQという大人の都合な需給イベントも控えているので、
(日本は今週末、米英欧は来週末)
冒頭で書いたような解釈による期待相場が続く可能性もありますが、
足元の市場では本気感の窺えない動きであり、
りスクオフ風味の動き(基調)も止まったと言えないので、
低金利安定、ドル安(出来れば円最弱安)、原油高、商品高、
金は暴落ではなく安定、HY債高、仮想通貨高、
直近高値超えの商い増での株高、VIX低下(出来れば20割れ)、
という本気感のあるカネ余りバブルモードの再開にでもならない限り、
来週の主役イベントであるFOMC(16-17日)までは、
短期勝負を中心に動き、腰を据えての新たな参戦については、
出遅れのバリュー株を拾うに留め、拾っても買値を割ったり、
直近安値を割れば、さっさと撤退するくらいの迅速&潔さで動きましょう。

新興市場については、昨日の反発がアテにならなかったこともあり、
本日は早速マザーズが反落しており、商いを伴った下げではないものの、
商いがあってこその新興市場ですから、本日の商いの更なる減少は、
買い手不在で自然落下が続くだけとも言えますので、
商い増での上昇が継続するか、せめて直近高値を超えるまでは、
逃げ足の早い短期勝負か資金の集まるテーマ株サーフィンに留め、
慎重姿勢を強めておきましょう。
一応、節税対策売り、来週からのIPOラッシュに向けた資金準備、
といった需給面での重石もありますのでね。

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