おはようございます。
週末時点での金融市場全体の動きとしては、
米債券安、ドル高・円安、株高(VIX低下)、原油高、資源高、金安、
という概ねリスクオンの動きではありますが・・・
日英欧債券高、新興国通貨安、そして米英欧株は商い減少での反発、
木曜日の大幅安に対する反発としても戻りは小さく、
VIXは低下したものの36.09と高水準を維持しております。
足元では株安となって熊の大群が現れても、
すかさずそれを上回るドーピングを打たれた牛の大群が押し返し、
牛追い祭りな底堅さも窺えますが、週末時点の動き・状況としては、
株式市場では熊さん達が優勢を維持しており、
市場全体としてもリスクオフ基調を維持していると言えます。
その理由ときっかけは、コロナの感染拡大第2波リスクとか、
単なる急ピッチな株高のひと休みに過ぎないとも言われておりますが、
FOMCでのパウエルおじさんの予想を超える悲観的な景気見通しが、
急ピッチな株高にブレーキを掛けるきっかけになったとも言えます。
ただし・・・週末に発表されたFRBの金融政策報告書においても、
繰り返し悲観的な景気見通しに言及しているからこそ、
低金利と過去最大規模の金融緩和を続け、米経済を支えるためには、
あらゆる手段を辞さないとの姿勢も示しているということは、
市場を薬漬けとカネ余りの酒池肉林にすると言っているに等しいので、
そういう意味では、景気見通しが強気のトランプマン政権に対して、
あえて悲観的な見通しを示すことで冷や水を浴びせているのではなく、
それを口実に大規模金融融緩和を続けることで、
もしかして結果的に米景気もトランプマン政権もサポートしているのか?
と穿った見方もしたくなりますが・・・
そんな穿った見方を含め、各国の大規模な金融&財政政策が、
コロナ禍で負った実体経済のダメージを下支えしているのですが、
実体経済の現状については、米国だけでなく世界的にも、
リーマンショックどころか大恐慌以来もしくは過去最悪の落ち込みであり、
足元のマクロ指標では回復が見られるものの単月に過ぎず、
継続しないことには底打ちとも言えないですし、
経済活動再開の動きはあれど、コロナ禍前の状態には程遠く、
現在もダメージを負い続けている状態ですから、
実体経済がV字&ロケット回復すると言うには早計であり、
パウエルおじさんの言う22年末まで回復に要するU次回復も、
十分に有り得る状況であり、それこそワクチンや治療薬も完成しないまま、
コロナの感染第2波が起きて、再び経済活動が停滞することになれば、
長きに渡って低迷するL字回復に陥ってもおかしくない状況です。
そもそも株価の根幹である配当を含む業績見通し非開示の企業が、
国内外共に約半数を占めているにも関わらず・・・
(今の株価水準から腰を据えて買おうとは1mmも思えない)
株式市場ではリーマン級の下落率にも至らぬまま、
3月安値で底打ちとなり、米株と日本株はコロナ禍前の水準に迫り、
ナスダックやSOX、我が国のマザーズは高値更新しており、
政策効果やコロナ収束での業績を含む実体経済の回復を見込んでいるのか、
大規模金融緩和によって溢れたドーピング牛(カネ余り)が、
実体経済との温度差を意識した熊(売り)を撃退する、
という需給環境だけによるものなのか・・・
(足元の投機筋の需給環境としては、債券安、ドル高・円安、原油安、
株高となる余地が大きいので、原油が気掛かりとも言えます)
とにかく実体経済を置き去りにした先走りの株高であることは事実であり、
水準としても割高・・・つまりバブルの様相であり、
かつてのバブルよりも実体経済の裏付けが乏しい状態です。
足元で大規模な財政政策を打っているからこその恐ろしい債券バブルも。
以上の通り、実体経済もバブルもへったくれもなく、
大統領選で勝つためになりふり構わず政策を打ち出す米国を始め、
良くも悪くも政策効果による株高期待が強いので、
単なる急ピッチな株高の一服に過ぎなかったのか・・・
それとも乖離しすぎた実体経済との温度差修正程度なのか、
悲観的な景気見通しとコロナの感染第2波、
これらを警戒した2番底探りの本気のリスクオフなのか・・・
現時点ではわからないですが、週末時点の市場の動きから判断すると、
冒頭でも触れた通り、木曜日からの株式市場以外も含む、
市場全体のリスクオフの動きは、止まったと言えない週末状況です。
ちなみに今週は16日に黒田薬局(日銀)会合、
16-17日はパウエルおじさんの議会証言、17日は国会閉幕、
18日は英中銀会合、19日にはパウエルおじさんの討論会参加、
マクロ指標も16日の米小売売上高を始め国内外共に週を通して発表され、
週末の19日には米欧MSQも控えているので(21日は新月)、
どのイベントをきっかけに動いてもおかしくない一週間と言えます。
(16日がヤマ場とも言えます)
ということで明日のスタンスとしては、
市場全体としての債券高、ドル高&ドル安であろうと円高、
原油安、資源安が加速しないことも重要ですが(先行性としても)、
まずはシンプルに株式市場が薄商いでの上昇ではなく、
商いを伴った上昇となるまでは(VIXは30割れ)、
リスクオフ基調は継続している(熊さん優勢)と判断し、
短期勝負の方は出来るだけその日限りの勝負に留め、
腰を据えて新たに参戦する方は、そもそも腰を据える水準ではないですが、
コロナが追い風&影響の少ない銘柄以外は、参戦を控えておきましょう。
(今週は悪いなりにも業績見通しを発表している銘柄も)
新興市場についても、週末は盛り返す強さも見られましたが、
商いを伴った続落で終えているのも事実なので、
主力大型株と同様の判断で動けばいいでしょう。
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週末時点での金融市場全体の動きとしては、
米債券安、ドル高・円安、株高(VIX低下)、原油高、資源高、金安、
という概ねリスクオンの動きではありますが・・・
日英欧債券高、新興国通貨安、そして米英欧株は商い減少での反発、
木曜日の大幅安に対する反発としても戻りは小さく、
VIXは低下したものの36.09と高水準を維持しております。
足元では株安となって熊の大群が現れても、
すかさずそれを上回るドーピングを打たれた牛の大群が押し返し、
牛追い祭りな底堅さも窺えますが、週末時点の動き・状況としては、
株式市場では熊さん達が優勢を維持しており、
市場全体としてもリスクオフ基調を維持していると言えます。
その理由ときっかけは、コロナの感染拡大第2波リスクとか、
単なる急ピッチな株高のひと休みに過ぎないとも言われておりますが、
FOMCでのパウエルおじさんの予想を超える悲観的な景気見通しが、
急ピッチな株高にブレーキを掛けるきっかけになったとも言えます。
ただし・・・週末に発表されたFRBの金融政策報告書においても、
繰り返し悲観的な景気見通しに言及しているからこそ、
低金利と過去最大規模の金融緩和を続け、米経済を支えるためには、
あらゆる手段を辞さないとの姿勢も示しているということは、
市場を薬漬けとカネ余りの酒池肉林にすると言っているに等しいので、
そういう意味では、景気見通しが強気のトランプマン政権に対して、
あえて悲観的な見通しを示すことで冷や水を浴びせているのではなく、
それを口実に大規模金融融緩和を続けることで、
もしかして結果的に米景気もトランプマン政権もサポートしているのか?
と穿った見方もしたくなりますが・・・
そんな穿った見方を含め、各国の大規模な金融&財政政策が、
コロナ禍で負った実体経済のダメージを下支えしているのですが、
実体経済の現状については、米国だけでなく世界的にも、
リーマンショックどころか大恐慌以来もしくは過去最悪の落ち込みであり、
足元のマクロ指標では回復が見られるものの単月に過ぎず、
継続しないことには底打ちとも言えないですし、
経済活動再開の動きはあれど、コロナ禍前の状態には程遠く、
現在もダメージを負い続けている状態ですから、
実体経済がV字&ロケット回復すると言うには早計であり、
パウエルおじさんの言う22年末まで回復に要するU次回復も、
十分に有り得る状況であり、それこそワクチンや治療薬も完成しないまま、
コロナの感染第2波が起きて、再び経済活動が停滞することになれば、
長きに渡って低迷するL字回復に陥ってもおかしくない状況です。
そもそも株価の根幹である配当を含む業績見通し非開示の企業が、
国内外共に約半数を占めているにも関わらず・・・
(今の株価水準から腰を据えて買おうとは1mmも思えない)
株式市場ではリーマン級の下落率にも至らぬまま、
3月安値で底打ちとなり、米株と日本株はコロナ禍前の水準に迫り、
ナスダックやSOX、我が国のマザーズは高値更新しており、
政策効果やコロナ収束での業績を含む実体経済の回復を見込んでいるのか、
大規模金融緩和によって溢れたドーピング牛(カネ余り)が、
実体経済との温度差を意識した熊(売り)を撃退する、
という需給環境だけによるものなのか・・・
(足元の投機筋の需給環境としては、債券安、ドル高・円安、原油安、
株高となる余地が大きいので、原油が気掛かりとも言えます)
とにかく実体経済を置き去りにした先走りの株高であることは事実であり、
水準としても割高・・・つまりバブルの様相であり、
かつてのバブルよりも実体経済の裏付けが乏しい状態です。
足元で大規模な財政政策を打っているからこその恐ろしい債券バブルも。
以上の通り、実体経済もバブルもへったくれもなく、
大統領選で勝つためになりふり構わず政策を打ち出す米国を始め、
良くも悪くも政策効果による株高期待が強いので、
単なる急ピッチな株高の一服に過ぎなかったのか・・・
それとも乖離しすぎた実体経済との温度差修正程度なのか、
悲観的な景気見通しとコロナの感染第2波、
これらを警戒した2番底探りの本気のリスクオフなのか・・・
現時点ではわからないですが、週末時点の市場の動きから判断すると、
冒頭でも触れた通り、木曜日からの株式市場以外も含む、
市場全体のリスクオフの動きは、止まったと言えない週末状況です。
ちなみに今週は16日に黒田薬局(日銀)会合、
16-17日はパウエルおじさんの議会証言、17日は国会閉幕、
18日は英中銀会合、19日にはパウエルおじさんの討論会参加、
マクロ指標も16日の米小売売上高を始め国内外共に週を通して発表され、
週末の19日には米欧MSQも控えているので(21日は新月)、
どのイベントをきっかけに動いてもおかしくない一週間と言えます。
(16日がヤマ場とも言えます)
ということで明日のスタンスとしては、
市場全体としての債券高、ドル高&ドル安であろうと円高、
原油安、資源安が加速しないことも重要ですが(先行性としても)、
まずはシンプルに株式市場が薄商いでの上昇ではなく、
商いを伴った上昇となるまでは(VIXは30割れ)、
リスクオフ基調は継続している(熊さん優勢)と判断し、
短期勝負の方は出来るだけその日限りの勝負に留め、
腰を据えて新たに参戦する方は、そもそも腰を据える水準ではないですが、
コロナが追い風&影響の少ない銘柄以外は、参戦を控えておきましょう。
(今週は悪いなりにも業績見通しを発表している銘柄も)
新興市場についても、週末は盛り返す強さも見られましたが、
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