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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
きっかけ待ちの今週
おはようございます。

まずは足元の金融市場の基調を見ると、
債券は大規模金融緩和効果と警戒モードの入り混じる債券高(金利低下)、
為替はドル高ながら円高、新興国通貨安、人民元安基調と警戒色が強く、
商品も原油、資源、穀物の戻りは鈍く、金は高値と警戒色が強いのですが、
株式市場だけは大きく戻しており、楽観色が際立ってます(HY債も)。

週末の動きだけを見れば、債券安、円高・ドル安・新興国通貨安・元安、
原油高・資源安、金高、HY小幅安、株高(VIX低下)となり、
先に述べた金融市場全体の基調も崩れたわけではなく、
足元の投機的な需給環境も原油以外は後押しする環境ではありますが、
日本株は相変わらずの薄商いが続いており(新興市場は活況)、
米英欧株はSQだった割に商いが減少し(特に英欧株は薄商い)、
足元でも上昇局面で薄商い、下落局面では商い増加の動きが見られ、
VIXも30超えが継続しているので、
株式市場の際立つ楽観色にも陰りと息切れ感が見えつつあります。
(そもそも腰を据えた資金が入ってたとは思えないですからね)

そんな金融市場の裏付けにもなる足元の実体経済を見渡すと、
世界経済の親亀と言える上にGDPの7割が消費である米国は、
週末に発表された小売売上高が過去最大の落ち込みとなり、
消費の源泉でもある雇用環境は、一時的ながらも失業率が25%とか、
4-6月期GDPに至っては45%減になるとも言われ
他のマクロ指標の落ち込みもリーマンショックを超えて戦後最悪・・・
欧州や新興国も概ね同様どころかさらにドイヒーであり、
我が国は先進国の中で最も感染状況と経済規制が緩かったにも関わらず、
消費税増税の影響によって年末時点で現在の米欧諸国並みの落ち込み
コロナの影響も加えると、先進国の中で最もドイヒーの可能性が・・・

企業業績についても概ね同様であり、
特に我が国は今期見通し非開示&配当未定の企業が半数以上であり、
日本株はPERもPBRもへったくれもない新興市場状態なので、
新興企業の様に高成長期待があるならばまだしも、
主力大型株は根拠に乏しい底打ちとV字回復期待だけですからね・・・

そして以上の様な実体経済の惨状を招く要因となったのがコロナであり、
感染リスクを恐れた人々と企業の経済活動委縮(需要の喪失)から始まり、
追い討ちの様に各国政府による規制が人・物・金の停滞を加速させたので、
感染拡大の収束かワクチンや治療薬等の確立によって、
人々や企業の感染リスク(恐怖)自体が払拭されないことには、
いくら緊急事態宣言解除、世界的な経済活動再開との号砲を鳴らしても、
国家間の渡航制限が続いままであることを始め、
人々の消費や企業活動が元通りとなるには時間を要するでしょうから、
それと共に実体経済の流血(ダメージ)も続くことになります。

従って足元の世界的な大規模な金融緩和策と財政出動についても、
間違いなく効果はあるのですが、実体経済の流血自体は止まっておらず、
特に日本は消費税増税の影響もあって流血が大きく、
国内外共に企業倒産も増加中、さらに追い打ちな米中対立激化もあるので、
せめて米中対立だけでも沈静化してくれないことには、
金融政策や財政出動だけで十分だとは言えず、
結局は経済的にも感染リスク(恐怖)払拭こそが特効薬と言える状況です。

しかも最近のトランプマンを見ていると、
大統領選までに支持基盤の土台である株高と公約の雇用増と景気拡大は、
無理だと諦めたかのようにドル高容認発言をしてみたり、
貿易戦争やコロナの中国責任論を始め米中強硬姿勢が加速しているので、
わかりやすい札束攻撃ではなく、ありがちなベタな手法である外敵を作り、
国内の不満から目を逸らせると共に、
強い大統領アピールをしている方向に舵を切っているのであれば、
大統領選までは経済的にも軍事的にも厄介な状況が続く可能性があります。

以上の通り、株式市場と実体経済の温度差が大き過ぎるだけでなく、
債券、為替、原油、商品とも温度差があり、
それに対して金融緩和によるカネ余り効果(実体経済とは別物論)、
先進国中心の感染拡大ピークアウト傾向(新興国は拡大中)、
ワクチンは開発中ながらも治療薬が揃いつつあることで、
先進国中心に経済活動再開の動き、大規模な財政出動効果、
これらによって景気は底打ちしてV字回復するとの期待があり、
足元の仮需面での需給環境も相まって、
金融市場全体でなくとも株式市場だけは先取りして動いとるんや!
実体経済は後からついてくるんや!とのポジティブ解釈が多く、
それが正解になる可能性も全否定するわけではないのですが・・・

足元の実体経済は底打ちしたと裏付けるものもなく、流血が続いており、
経済活動を委縮させる人々や企業の感染への恐怖も払拭されておらず、
しかも株価の根幹である業績見通しや配当すらも不透明なままなので、
さすがに株式市場だけの楽観とか景気回復を先取りした動きと言うのは、
早計過ぎであり、かつてのバブルよりも質の悪過ぎるバブルと言えます。
(しかも商いすらも伴ってない)

ということで、懲りずに株式市場の2番底目線は変わらず、
株式市場だけの楽観モードな株高が続かないどころか、
直近の海の向こうの商い増での下落、商い減での上昇傾向を見ると、
すでに2番底モードの幕が開いており、
2番底が加速するきっかけ待ちという状況だと見ております。

きっかけとしては、コロナ動向(治療薬や感染拡大の第2波動向等)、
旬の米中対立動向、各国の金融&財政政策に絡むイベント、
実体経済確認となる日々のマクロ指標と企業決算、企業倒産動向、
これらが重要ですが(イベントスケジュールは前記事を御参照下さい)、
超目先である明日については、
米SQと45日前ルールの該当日という週末の需給イベントを経て、
寄り前に8時からパウエルおじさんのTV出演、
我が国がリセッション入りとなる1-3月期GDPが発表され、
引け後にはハゲバンコG、コマツ等の決算、ユーロ圏財務相会合、
米5月NAHB住宅市場指数の発表が注目でおます。

以上を踏まえた明日以降のスタンスとしては、
商いを伴う株安、VIX上昇(30超え継続)、原油安・資源安、
ドル高であろうとドル安であろうと円高(人民元安・新興国通貨安)、
債券は難しいながらどちらかに大きく動いたり(最悪は債券バブル崩壊)、
という2番底モードに突入しているならば、
短期勝負はその日限りに留め(テーマ株等は御自由に)、
腰を据えての新たな参戦も控えておきましょう。

2番底モードには突入せず、先週の様な危うい楽観モードが続くとしても、
腰を据えての新たな参戦は、乗り遅れたと焦る必要もなく、
1Q決算頃でもええかというくらいの姿勢で控えておきましょう。
短期勝負の方は日跨ぎを含め自由にどうぞと言うか、
2番底モードだろうが何だろうが、ゴリゴリと勤しんで貰って、
利益を消費に回すなり、税金を払うなり、寄付に回すなりした方が、
金融市場だけでなく実体経済にとってもいいことなので励みましょう。

新興市場のスタンスとしても以上と同様でおます。
別世界感が8日でピークアウトした感もあり、決算も一巡したので、
くれぐれもお気を付けください。

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