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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
不穏な動きでのGW入り
こんばんはです。

昨夜発表の米新規失業保険申請件数は384万人・・・
確か専門家の中には電光石火のクビ切りが許される米国は、
最初の2-4週間くらいがピークなんて意見もありましたが、
天文学的に急増した3月21日の週から6週目となる昨夜発表分は、
やや減ってはいるものの未だに天文学的な数字となっており、
6週分を合計すると、ついに米労働人口の約18.6%が失業・・・

しかも米企業の倒産も増えつつあり、
米上場企業決算も現時点だけでも15%減益ですから、
それこそクビ切りの第2波はこれから始まる可能性も十分にあります。

御存知の通り、米国は消費がGDPの7割を占める消費大国なのに、
これだけの人々が消費をするための稼ぎ(職)を失っており、
(あえて失業保険と給付に頼っているという話もありますけど)
そしてトランプマンの公約の1丁目1番地は「雇用増」ですから、
いくら失策ではなくコロナ禍が原因だったとしても、
さすがに大統領選は大丈夫なのか?とも思うばかりです。

だからなのか、トランプマンは経済活動再開に躍起となっており、
コロナ禍は中国のせいや!損害賠償や!と言いながら、
昨年まで雇用増に繋がっていた米中貿易戦争も蒸し返しつつあります。

いやはや米国は世界経済の親亀ですから、
経済活動再開とアメリカンファーストな貿易戦争の蒸し返しによって、
雇用と消費が戻るのであれば、日本を含む子亀達にも恩恵はありますが、
昨年末までの貿易戦争を見る限り、子亀達には恩恵よりも悪影響が大きく、
現在は米国と欧州を中心に経済活動再開の動きは見られるものの、
各国の国内だけの活動再開がほとんどであり、
国家間の渡航制限が解除される動きも見えてないですからね・・・

ちなみに欧州各国のマクロ指標や企業業績は米国よりもドイヒーであり、
失業率に至っては、ソブリンリスクの際に英国や南欧において、
暴動が起きていた水準を超えているので(特に若年層の失業率)、
これまた今回は緊縮財政や失策ではなくコロナ禍が原因とは言え、
そろそろ色んな面で爆発してもおかしくない状況と言えます。
(中国以外の新興国についても同様と言えます。)

我が国については、消費税増税の重石も抱えたままのところに、
コロナ禍によって、米欧とは違って未だに緊急事態制限も続いており、
マクロ指標や企業業績はさらに落ち込んでおり、コロナ倒産も増加中、
外食・アパレル・レジャーを始めとする企業の4月月次についても、
前年比で9割減もあるほどの尋常ではない落ち込みです・・・

しかも我が国は補償を含む財政政策が渋チンのまま、
国内企業や労働者の自主的な自粛に頼っており、
それは貯金を取り崩して凌いでいるに等しい状況ですから、
さらに緊急事態宣言が1カ月延長され(ほぼ決定)、
補償も渋チン大魔王のままだと、
息の根が止まる企業や労働者の第2波が押し寄せて来そうです・・・

以上の通り、世界的にはリーマンを超える実体経済の落ち込みなので、
各国は規模に違いが有れど財政&金融政策に動き、
第2波を含む実体経済の悪化と金融市場の悪化を防ごうとしておりますが、
肝心というか事の始まりである感染拡大は収束したとは言えず、
ワクチンや治療薬も明るい兆しはあれど完成したわけではないので、
人々の感染への恐怖は消えておらず、
企業としても感染リスクを負いきれるとは言えない状況ですから、
各国政府が経済活動再開と言ったところで、
人々や企業が素直に応じて経済活動がフル稼働になるとは思えず、
結果的にすでにドイヒー過ぎる実体経済の悪化は継続・拡大中なので、
財政&金融政策が十分なのかどうかもわからない状況です。

ということで、金融市場での株式市場「だけ」とも言える楽観相場は、
(リーマンショックほどにも下げずに切り返している)
あまりにも足元の実体経済と温度差があり過ぎるので、
経済活動再開の動きと政策効果によって底打ち、織り込み済み、
出尽くし、V字回復と言うには、いくらなんでも早計であり、
結局は金融政策によるカネ余りと仮需面の需給環境だけの相場ですから、
いつ大人の都合でハシゴが外れてもおかしくはないですし、
そもそも質の悪すぎるバブルなので、長居は無用と言える相場です。

そして昨夜の米株は月末ということもあって商いがやや増加し、
株安となっておりますが(VIXも上昇、債券高も)、
原油が戻していたり、資源はマチマチ、金は下落、
ドル安ながら円はマチマチとイマイチ緊張感はありまへん。
月初&GW入り前の週末となった本日の日本株についても、
良からぬ事の前兆でよく見掛けるネチネチな陰湿な売りが場中に見られ、
円高も進行しておりますが(金の急落も)、
日本株の商いは伴っておらず緊張感はイマイチでおます。
(新興市場は引けに掛けて戻す強さはあれど、商いを伴った下げです)

果たしてハシゴ外しが始まったのか?セルインメイが始まったのか?
本日は単なる押し目でGW明けも株式市場だけの楽観モードが続くのか?
まさかまさかの市場全体がフルゴリラリスクオンにでもなるのか?
おそらく前者の良からぬ展開だとは思いますけど、もはやGW入りなので、
GW中の海の向こうの動きを見てから改めて書きます。

自粛要請が続いておりますが、良いGWをお過ごしください。

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