fc2ブログ
不沈艦日記
マーケット展望などなど。
現実と疑念の狭間で
こんにちはです。

10月以降、ほぼ指を咥えて相場を見る日々を過ごしておりますが、
11月入りの現時点においてもリスクオンが続いているのが現実です。

いやはや、足元の市場を取り巻く環境を見渡すと、
発表が真っ只中の国内外の企業決算は、
現時点での国内の7-9月期業績を見ると、
製造業が約20%減益、非製造業が約6%減益、
経常利益ベースでは製造業が約15%減益、非製造業が約11%増益、
米企業の7-9月期業績ですらも、市場予想が低かったせいもあり、
8割弱の企業が予想を上回ったものの約2-3%減益の着地・・・

株価は先取りするものであり、すでに来期目線ですから、
通期予想が下方修正されて今期EPSが低下しようとも、
来期の見通しさえ明るければ景気は底打ちやで!
という解釈に繋がるのも重々承知なのですが、
足元で株価も低迷しているならばまだしも、
米株は史上最高値圏、日欧株は年初来高値圏というのは、
さすがにやり過ぎじゃないのかとの疑念は募るばかりです。

しかも株価の根幹である業績(ミクロ)だけでなくマクロ指標を見渡すと、
日中英欧・新興国は製造業を中心に全体的な鈍化が続いており、
米国ですらも製造業やマインド系の景気の先行指標が低迷しているので、
マクロ面では業績よりも先行きの明るさが乏しく見えてしまい、
株価のやり過ぎ感も強く見えてしまいます。

ちなみに先週末の景気の遅行指標である雇用統計は概ね堅調でしたが、
徐々に雇用者数→賃金→失業率へと焦点が移りつつあるので、
危険なオイニーを感じたりもしますが、市場は好感しております。
ISM製造業についても、49.3と3カ月連続の50割れなのですが、
前月の47.8からは回復したので、昨夏からの右肩下がりが終わり、
底を打ったというポジティブ解釈なのか、
さらなる金融緩和環境の継続期待なのか、特に嫌気されてまへん。

以上の通り、「足元」のミクロ(業績)とマクロという土台を見る限り、
よろしくないと言わざるを得ず、
その要因である貿易戦争も発動済みの関税や企業への規制は、
未だ撤廃もされてないのですが、
主役の米中間において第一段階の合意が実現しそうとのことで、
貿易戦争の進展・収束期待へと繋がり、さらに世界的な金融緩和姿勢、
各国の景気対策期待(中印以外は未発動)も加わり、
土台面の「足元」の鈍化よりも「先行き」の回復期待が勝っている、
というロジックになっているのが現実と言えます。

そして市場でも株価は商いがイマイチながらも高値圏、
債券安と共に金利が急騰ではなく緩やかな上昇(イールドカーブ拡大も)、
為替市場では英欧と中国にはよろしくないものの、
トランプマン(米国)と日本・新興国には都合が良いと言える、
ドル安ながら円安(新興国通貨高、人民元高、欧州通貨高)
原油・資源も急騰ではなく上昇(一部は堅調過ぎる)、金は下落、
という健全なドル高ではなくドル安版のリスクオンが継続しており、
週明けの現在も同様の動きが続いております。

足元の投機的な需給環境についても、ドル安版リスクオンの余地が大きく、
決算を経た国内外の自社株買い、国内の日銀等の忖度買いも、
株価の後押しをしている状況ではあります。

地政学リスクについては、先送りにされたに過ぎないブレグジット、
燻ったままの中東情勢と香港情勢、
米国内ではきな臭くなっているウクライナ疑惑と危うい状況ですが、
継続的に悪材料視されるのは地合い次第という現実もあるので、
突発的な悪材料になり得るという程度に見ておくしかないです。

ということなので繰り返しになりますが、
貿易戦争の進展・収束期待、各国の金融緩和政策、各国の景気対策期待が、
足元の冷え込んだマクロ・ミクロは底打ち・織り込み済、
先行きの回復期待という解釈(ロジック)で無視され、
市場においてもドル安版リスクオンが継続しているというのが現実です。

ちなみに今週の大きなイベントととしては、
継続しているものでは日替わり定食な貿易戦争動向(今週に訪中も)、
米欧企業決算、国内企業決算(特に6日のハゲバンク、7日のトヨタ)
何気に動きのありそうなウクライナ疑惑の公聴会、
決まったイベントとしては、4日の米製造業受注、
5日はユニクロ月次、習近平国家主席演説、中国財新サービス業PMI、
米PMI、米貿易収支、米ISM非製造業、
6日は英議会解散、7日は英中銀会合、
8日はSQ、中国貿易収支、9日は中国CPI&PPI、
10日はスペイン総選挙といったところです。

以上の通り、冷え込んだマクロ・ミクロやリスク等の疑念を信じるのか、
定かでは無い期待と市場の動きの現実を信じるのかはあなた次第ですが、
(足元のマインドは後者の楽観モードが強くなってますけどw)
短期勝負の方はどっちを信じるとか小難しく考えるのではなく、
市場の動きや自らのテクニカル等で判断して動けばいいですし、
現在の市場の動きが続く限り、割り切って波に乗ればいいでしょう。
腰を据えて参戦済の方も、商いを伴う株安、資源安、債券高(金利低下)、
ドル安・ドル高だろうとも円高というリスクオフが継続するまでは、
慌てて撤退する必要はないというシンプルな見方でもいいでしょうけど、
新たに腰を据えて参戦する方については、
貿易戦争が進展して関税や企業規制等が撤廃、
マクロ・ミクロの底打ち・回復が確認されるか、
シンプルに商いを伴ったフルゴリラリスクオンが継続されない限り、
さすがに堅調に決算を終えた銘柄以外は、慎重に構えておきましょう。
現状のままではドル安版リスクオンの賞味期限は短いとしか思えず、
長くともドーピング(金融緩和)による年末高が精一杯でしょうからね。

新興市場については、決算の本格化が来週からと言うのもありますが、
まずは国内外の小難しい情勢云々よりも、
シンプルに商い伴った上昇が継続するまでは慎重に動きましょう。

お手数ですが下のタグをクリックして頂けると嬉しいです。
ランキングに参加しております。



スポンサーサイト




コメント

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 2021 不沈艦日記. all rights reserved.