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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
危うさ漂う今週
おはようございます。

紳士の国と言われる英国発祥のラグビーが盛り上がり、
ノーサイドの精神が称賛される一方で、
英議会では紳士的ともノーサイドとも言えない事態になっております。

法的な離脱判断期限の19日を迎えたブレグジット騒動は、
議会での採決にも至らず、キャプテン(ジョンソン英首相)は、
法に従ってEUへ離脱の延期申請をしたものの、
納得がいかないからなのか、署名をせずに申請し、
この申請書とは別に、離脱延期は望まないとの書簡も送ったとか・・・

EUからすればそもそも法的な期限なんか知らんがなと言うのもあり、
挙句に相反する申請書と書簡を送られたわけですから、
英国に判断を委ねる以前に、呆れたEU各国が離脱延期を承認せず、
という更なるダサダサの結末になり兼ねないです。

何とか英とEU、英国内もノーサイドな結末になって欲しいですが、
現時点でのこういったダサダサの顛末を受けて、
日出る国として迎え撃つ我が国を含めた週明けの市場が、
かつてのブレグジットショックのような動きとなるのか・・・
それとも離脱延期が承認されて平和な市場となるのか・・・注目です。

まずは週末の市場の動きを見ると、
米債券高(30年債安)、英欧債券小幅安(南欧債券高)、
ドル安ながら円最弱安ではなく、
ポンド高>ユーロ>円>ドル最弱安(対ドルで人民元高、新興国通貨高)
原油は反落、銅は大幅続伸、金は反発、HY債は堅調、
米株反落(商いやや増、輸送株小幅上昇)、VIX上昇(14.25)
英株反落(大商い)、欧州株続落(商いやや増)となっており、
週末だけを見れば、ドル、銅、金以外はリスクオフと言えますが、
(ドル安でリスクオン、ドル高でリスクオフという議論は置いといて)
米欧株はSQの割に商いが膨らんでいないので、一服の範疇であり、
ハードブレグジットを懸念した動きでもなく、
足元のリスクオン基調も崩れたとは言えないです。

日経平均先物も週末の現物比ではほぼ横ばいの20500円で終えており、
海の向こうのボーイング、J&Jといった企業ネタが騒がれたことからも、
いよいよ本格化する国内外の企業決算シーズンを迎えると共に、
市場の焦点はミクロ(業績)となる業績相場へと言いたいのですが・・・

「上場企業」の業績が根幹となる株式市場は、過熱感のない需給面に加え、
現時点での米企業決算が堅調なこともあり(欧は低調、日本はこれから)、
足元の日米欧株はテクニカル面での過熱も含む高値圏である一方、
「非上場企業」の業績を含めた景気全体が裏付けとなる上に、
金融政策の影響も大きい債券と為替、商品は、金利がやや上昇傾向ながら、
足元の景気鈍化、それによる各国金融緩和策とほぼ一致した動きなので、
すんなりと株式市場だけが業績相場へと移行するとは言い難く、
景気鈍化要因である貿易戦争が再燃し、各国の景気対策も出ず、
佳境を迎えたブレグジット騒動、中東や香港の地政学リスク、
ウクライナ疑惑等の騒ぎも継続・拡大となれば、
足元の決算が堅調だったとしても、景気の先行き懸念が勝り、
債券、為替、商品が正解とばかりに株安となり(商いも伴う)、
結果的に債券高(金利低下)、ドル高・ドル安だろうと円高、
原油安・銅安等の商品安(金上昇)というリスクオフとなります。

とは言っても、今週はブレグジット騒動も無風で通過し、
決算が焦点の業績相場へと移行するのでは?
と希望を含めた思いもあるのですが、今週の重要イベントを見ると・・・

21日 19日の英議会での新たなEU離脱案の採決明け
22日 即位礼正殿の儀
    トルコとクルドの停戦合意期限(トルコ大統領が訪露)
    米9月中古住宅販売件数
    P&G、マクド、Uテクノロジーズ等の米企業決算ラッシュ
23日 日本電産を皮切りに国内企業決算の本格化
    香港議会にて逃亡犯条例改正案を正式撤回予定
    フェイスブックCEOの公聴会
    ボーイング、キャタピラー、MS等の米企業決算ラッシュ
24日 中国で四中全会(観測)
    ペンス米副大統領の対中政策講演
    ラストドラギナイト(ECB理事会)トルコ中銀金融政策会合
    欧州、米国、日本の10月PMI・速報値
    アマゾン、ツイッター、インテル等の米企業決算ラッシュ
25日 国内企業決算1発目のプチピーク(約55社)
    独10月IFO企業景況感
27日 参院埼玉選挙区補選投開票
    中国9月工業利益、アルゼンチン大統領選

以上の通り、週明けのブレグジット劇場を受けた市場の反応だけでなく、
22-24日の米企業決算ラッシュと重なる様に(日本電産の決算も)
22日はトルコとクルドのドンパチが始まりそうであり、
23日は香港議会で逃亡犯条例改正案が正式撤回されようとも、
5大要求はどうなったアルヨ!とデモが激化しそうであり、
24日は政策期待も含む四中全会が始まる(予定)一方、
夜にはペンス副大統領の対中政策講演リターンズがあり、
前回のように激し過ぎる対中強硬姿勢で中国が態度を硬化させたように、
今回も中国が触れられたくない香港やウイグルへのツッコミを強めると、
米中貿易戦争再燃にまで飛び火する可能性は十分にあります。
24日は他にもドラギのおっさん最後のECB理事会、
日米欧のPMIの発表も控えているので、
すんなりと業績相場へ意向とも言えない状況です。

ということで、市場の動きだけを見ると、
緩やかな債券安(イールドカーブ拡大での金利上昇)、
欧州通貨高・ドル安ながら円最弱安(人民元と新興国通貨高)、
原油・銅等の資源高、商い増加傾向の株高、
というドル安版リスクオン基調は崩れておらず、
足元の投機的な需給環境もリスクオンの継続余地が大きいのですが、
最もお気楽な動きの株式市場は高値圏にあると共に、
テクニカル面での過熱感もあり、市場を取り巻く環境としても、
ブレグジット騒動への反応は未知数ながら、
足元の米企業決算以外は景気鈍化が顕在化、燻ったままの貿易戦争、
ブレグジット以外の地政学リスク等は相変わらずよろしくない状況であり、
今週もそれらに関わるイベントも多い状況なので、
今週はリスクオン基調継続や落ち着いた業績相場への移行ではなく、
リスクオフに転じる可能性が高いと見ておきましょう。

ただし22日の即位礼正殿の儀までは何としてでも支える説はともかく、
貿易戦争と金融政策と景気対策の期待が「持続」しているならば、
足元の需給面も下支えとなり、テクニカル的な一服程度とは言いませんが、
せいぜい10月安値あたりまでで踏み止まりそうであり、
8月安値を割るような深刻なリスクオフにはならないと見ております。

以上の様な小難しい背景を交えての見方ではなく、
シンプルに市場の動きで判断する明日のスタンスとしては、
ブレグジット騒動への反応は未知数ではありますが、
商いを伴う深刻なリスクオフとなれば、潔く撤退すべきですが、
商いの伴わないリスクオフの動きならば、一服や短期調整程度と判断し、
個別で対応しながら様子見姿勢を続けるか、
いっそのこと決算待ち姿勢に切り変えてもいいでしょう。
そうではなく商いを伴ったリスクオンが継続するのであれば、
22日の祝日跨ぎを含む22-24日のリスクは覚悟の上で、
割り切って乗ればいいでしょう。

新興市場については、以上の様な国内外の状況も重要ですが、
シンプルに商いを伴った上昇へと転じて継続するまでは慎重姿勢を継続し、
22日の祝日を含む中途半端な持ち越しにも注意しましょう。

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