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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
サウジ騒動からのFOMCと期待三羽烏の今週
おはようございます。

週末に起きたフーシ派のサウジの石油施設へのテロによって、
サウジの原油生産量が半減しており(世界供給量の約5%に相当)、
完全復旧には少なくとも数週間かかるとの観測もあり、
原油が急騰する週明けとなっております。

この対立構図やイランが後ろで糸を引いているとの話は、
今に始まったことではないのですが、今回は被害も大きかったせいか、
サウジが怒っているのはもちろんのこと米国も、
「イランの仕業だ」とか「反撃態勢は整っている」と表明し、
中東の地政学リスクも高まっております。
(香港も政府が5大要求に応じなかったことでデモが激化中)

中東の地政学リスクによる市場への影響としては、
過去の例からは一時的なことが多く、リスクに買い向かえとも言いますが、
今週は明日の17日にイスラエル総選挙を控えており、
足元ではトランプマンの支持率も低下している上に、
来週の国連総会でイランと協議しようかと表明していた矢先ですから、
良からぬ都合でのドンパチへと急展開する可能性も無きにしも非ずです。

そして何より明確なものとして物価に大きく影響する原油が急騰、
金利も上昇しており、各国中銀は本業の物価コントロールにおいて、
原油を理由(言い訳)にするのも恒例ですから、
18日のFOMC、19日の日銀会合と英中銀会合において、
昨今の世界的な金融緩和モードに急ブレーキが掛かる可能性も・・・

てな感じで、週末になって中東のキナ臭さをきっかけに(香港も)、
市場がざわついておりますが、それを除いた現在の状況を改めて見ると、
結局は株価よりもトランプマンの支持率次第と言わんばかりに、
来年半ばに減税をやりまっせと言い出したり(インフラ投資期待も)、
貿易戦争では中国側の米農産物輸入緩和はあれど強硬姿勢を和らげており、
一方FRBに対してだけは、景気後退した際に責任を押し付けようと、
利下げパワハラ罵詈雑言姿勢を継続している状況です。

米国以外でも断続的に景気対策を打っている中国を始め、
欧州では独だけでなく全体としての景気対策を示唆していたり、
我が国も消費税増税の影響を相殺しようと景気対策を打ち出す予定です。

金融政策についても、今週のFOMCでの米追加利下げ姿勢だけでなく、
12日にはECBが資産買入再開とマイナス金利の深堀り等に動き、
中国と新興国はすでに利下げを含む金融緩和に動いており、
今週は日銀、英中銀、数か国の新興国においても、
追加金融緩和観測の高まっている金融政策会合を控えているのですが・・
中東リスクでの原油急騰によるインフレ圧力も高まっており、
そもそも金融政策の効果としても、8月以降の市場の動き、
先日のECB理事会後の動きを見ればわかる通り、
効果なしと言わんばかりのシカトした動きであり、
財政政策こそが必要と言わんばかりの動きですからね。

そして改めて市場の動き見ると、御存知の通り7月末からは、
安全資産の債券がバブルの様に買われ(金利急低下)、
同じく安全資産の金も同様に買われ(ニッケル、プラチナ、銀等も)、
一方でバンジージャンプの様に株売り・原油・銅等のリスク資産売り、
為替市場ではドル安ながら人民元安・新興国通貨安、円高、
というベタなリスクオフとなりましたが、
8月上旬からドル買い・原油買いが先行して?動いていたものの、
市場全体としては中旬頃からバンジージャンプが落ち着き始め、
下旬からは需給要因のみと言える薄商いながら、
リスクオフとは真逆の巻き戻し&リスクオンが始まり、
レイバーデー明けからはさらに加速し、
株式市場は金利の急ピッチな上昇にも悲鳴を上げず、
商いを伴っての株高の動きへと様相を変え、
週末時点においても、米株は商い減少でのマチマチという程度であり、
その他の動きは継続していたので、基調自体は崩れておらず、
足元の投機的な需給環境としても、巻き戻しの動きに対する過熱感はなく
むしろ未だ加速する余地が大きい状況だったのですが・・・
週末のサウジテロを受けて、我が国がお休みの週明けは原油急騰、
金利も上昇、その他はプチリスクオフの動きで始まっております。

ちなみに8月バンジージャンプ前の水準まで戻してないものとしては、
ナスダック、英株、我が国のマザーズ、JQ、東証2部指数、
金、銀、プラチナ、ニッケル、小麦、コーン、
為替市場はポンドと円以外のドル指数、人民元等
米債券(米金利)、伊とギリシャの債券(金利)といった所ですが、
週末には金利上昇が株・リスク資産を圧迫との声も聞こえつつあり、
ただでさえ今週はFOMC、日英中銀会合を控え、
金利への注目が高まっている状況下で、
週明けからサウジテロによる金利上昇と原油急騰を招いているので、
主役である米金利(債券)が8月バンジージャンプ前の水準まで戻すと、
市場全体の悲鳴がさらに大きくなりそうな空気も漂っております。

以上の通り、足元では貿易戦争の進展期待、財政出動(景気対策)期待、
効果への疑問はあれど金融政策期待という期待三羽烏によって、
鈍化している日中英欧・新興国の景気、まだら模様な米景気に対して、
市場が無視しているとまでは言いませんが、景気は底打ち、出尽くし、
織り込み済み、先行き期待という御都合解釈モードが強くなり、
中東、香港デモ、ブレグジット、カリアゲ等の地政学リスクについても
なんら解決していなくともほぼ無視されていた状況だったことで、
足元の市場ではそれらと共に急ピッチな債券安(金利上昇)、
商いを伴う株高(リスク資産高)主導の巻き戻し・リスクオンが加速し、
週末時点でも市場全体の基調は維持して終えておりましたが、
冒頭で書いたサウジテロによって、週明けは原油急騰、金利上昇、
それ以外はプチリスクオフの動きで始まっております。

従って今週は目先の中東情勢とリスクオフの動きも重要ですが、
基調としては、米中の次官級協議も開催されるので、
こじれずに10月の閣僚級協議を含む貿易戦争の進展期待が持続し
それを含む期待三羽烏も継続したまま、
反応薄となっている金融政策イベントの大ボスであるFOMCにて、
トランプマンのパワハラに全面降伏するような一手を打てば、
さすがに効果なし・反応なしとはならず、債券も株もリスク資産も、
何が買われてもおかくしない歯止めの効かないバブルも有り得ますが、
原油急騰を招いた中東情勢等を理由にして、
すでに市場が織り込んでいる25bpの利下げだけに留まるとか、
トランプマンに反旗を翻すように何も動かないことで、
金利上昇が続いたとしても、貿易戦争や景気対策に動きがないまま、
足元の中東リスクも継続したままでは、
株・リスク資産、実体面の悲鳴が大きくなるだけと言えます。

シンプルに市場の動き目線で今週のスタンスを判断するならば、
出来ればFOMC(日銀と英中銀会合も)と米中協議、
足元の中東情勢によって、期待三羽烏に変化があるのかくらいは、
横睨みして欲しいところですが、
足元の債券安(金利上昇)商いの伴う株高・原油を含むリスク資産高、
日本は円安、この基調が継続している限り、
週明けの原油と金利(債券)を除くプチリスクすらも押し目と見て、
長期も短期も問わず、素直に波乗りして、
債券高(金利低下)商いを伴う株安・原油以外のリスク資産安(金買い)、
日本は円高というリスクオフの動きに転じ、継続するようならば、
潔く撤退するという姿勢で動けばいいでしょう。

中東リスクはともかく、そもそも期待三羽烏だけで、
実体無視を危ういと考えている方は、今さら乗り遅れたとは思わず、
FOMC後の動きを見て判断すればいいでしょうから、
引き続きデイトレや大きく売られたり出遅れた個別を拾うに留めましょう。

新興市場については、低調な商いと共に軟調な展開が長期化しており、
悲観色と無関心状態も慢性化しいるからこそ、
そろそろ打診程度に拾うことを考えてもいいとは思うのですが、
シンプルに商いを伴った上昇となってからでもいいでしょう。

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