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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
早計過ぎる危うさ
こんばんはです。

昨夜発表された8月ISM製造業景況指数は49.1となり、
昨年夏からの右肩下がり継続だけでなく、ついに50割れ・・・
今週末の雇用統計を前に、雇用指数はさらにドイヒーな47.4・・・

それを受けて昨夜の米国市場では、米株が商いをやや増加させて売られ、
原油、銅も売られ、一方で安全資産の金は買われ、
(最近急伸中のプラチナと銀とパラジウムとニッケルも)
同じく安全資産の債券も買われて金利が直近の最低水準も下回り、
為替市場ではドルに大きな動きはなかったものの、
定番のリスク回避な円高は継続していたので、
債券買い・株売りが主導するベタなリスク・オフの動きでしたが・・・

我らが日経平均先物は夜間に謎の踏ん張りを見せ、
日本時間に入ってからは、肝心の債券(金利)に大した動きはないものの、
米株先物の反発、中国株の堅調ぶりと共に円安も進んだことで、
またしても日経平均先物は謎の踏ん張りを見せ、
現物の日本株はマチマチで終えております。

しかしながら本日は商いがやや増加したとは言え、
約1.59兆円の薄商いに変わりはなく、値下がり銘柄数も多く、
昨日とは反対にTOPIXが弱かったりと、
随分と心許ない踏ん張りであり、腰を据えた買いとは言えず、
投機的な過熱感のない株式市場の需給環境(裁定売り残は鬼盛)、
足元で買い越しに転じている円、懲りない日銀と公金の忖度買いを含め、
需給要因のみと言える動きでしたが・・・

何やら引け後には香港において、
デモのきっかけとなった逃亡犯条例の撤回との報道をきっかけに、
香港ハンセン指数が急騰し、上海株も上げ幅を拡大したことで、
昨夜の米国でのISM騒動が無かったような動きとなっております(笑)
(債券もやや戻しております)

いやはや・・・ほんまに無かったことにしていいのでしょうか?
昨夜のISM製造業を見る限り、ついに米国においても、
明らかに貿易戦争による景気鈍化が深刻化しでおり、
しかも米中の貿易戦争は進展することなく激化したまま、
さらなる追加関税も10月と12月に控えており、
それに対して中国も黙ってないでしょうから、
各国の景気対策の規模や内容も不透明なまま、
すでに織り込まれている以上の金融政策への期待すらもないままでは、
景気の先行き懸念が払拭されてない状況に変わりはないので、
景気の底打ちとか陰の極とか織り込み済みとか出尽くしというのは、
あまりにも早計過ぎると言えます。

シンプルに昨夜のISM製造業も、底打ちから回復したのではなく、
悪化継続&50割れであり、足元の米国で発表された景気の先行指標も、
低調続きですから、経済指標だけを見ても底打ちとは言えないです。

無理くりポジティブに考えるのであれば、米GDPの7割は消費なので、
明晩に発表されるISM非製造業景況指数、来週の米小売売上高、
ついでに今夜の米新車販売台数などの消費関連指標が堅調ならば、
貿易戦争による製造業や景気の先行指標の悪化は、米景気には限定的や!
という御都合解釈の可能性もほんのちょっとありますけど、
さすがに強引すぎるとしか思えないですし、
あくまで米国目線での無理くりな御都合解釈に過ぎず、
消費税増税という独自のドM政策も抱える我が国目線では、
さらに無理くりな御都合解釈となってしまいますからね・・・

そして香港デモについても、逃亡犯条例はきっかけに過ぎず、
足元では民主化デモへと様相が変わっていたので、
そもそもこのままデモが収まるのかも疑問があり、穿った見方をすると、
表向きの大義名分(逃亡犯条例)で譲歩したのにデモを止めなければ、
当局はもはや大義の無いデモだとレッテルを貼り、
強硬手段に打って出ると最後通告していると言えなくもないです。

しかもガキデカ(習近平)としては、
一帯一路サミット、建国記念日を控え、威信やメンツのためにも、
対外的にも対内的にも弱腰姿勢を見せるわけにはいかない時期に、
逃亡犯条例だけは譲歩したわけですから(ホンマならば)、
これでデモが収まらないと、タダでは済みそうにないですし、
市場の関心事である米国との貿易戦争においても譲歩してしまうと、
さすがにガキデカ政権の威信低下は避けられないでしょうから、
トランプマンの方から歩み寄らない限り、
貿易戦争の進展は期待出来そうにないです。

だからこそ手っ取り早く貿易戦争を進展させるためには、
トランプマンの支持率が低下することだとは思うのですが、
今のところ足元の景気鈍化や株安の影響が反映されてないだけなのか、
支持率の低下は見られませんからね。

以上の通り、貿易戦争に進展はなく、各国の景気対策も不透明なまま、
金融政策も債券市場の織り込みを上回るような政策期待もないままなので、
企業業績を含む景気の先行き懸念は払拭されておらず、
足元のマクロ指標にも底打ちの兆しすらも見えてない状況であり、
しかもブレグジットや中東情勢等の地政学リスクも燻ったままであり、
これらの状況が進展するなり、良くも悪くも明確になるきっかけとしては、
目先では日々のトランプマンツイートを含む貿易戦争動向も重要ですが、
決まったイベントとしては、週末の雇用統計、12日のECB理事会、
来週末のMSQ、18-19日のFOMCあたりが重要でおます。

現在の市場の動きについても、株式市場が本格反発と言えないどころか、
肝心の債券安(金利上昇)は限定的ですから、
足元で続いていた債券買い・株売りの巻き戻しすらも不十分と言えます

従って先に述べた小難しい市場を取り巻く環境が進展・明確になるまで、
もしくは小難しく考えず、シンプルに市場の動きとして、
商いを伴う株高、危うい急騰ではなく緩やかな金利上昇(債券安)、
という巻き戻しが継続するまでは(日本株目線では円安も)、
引き続き、腰を据えての新たな参戦や中途半端な短期勝負は控え、
大きく売り込まれている個別も打診程度に留めておきましょう。
デイトレや資金の集中している個別での勝負は御自由にどうぞ。
新興市場も同様です。

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