おはようございます。
先週は日米欧中銀が、口だけながら改めて緩和姿勢を示し、
中国を始め世界的な金融緩和ドーピングフェアが開催されております。
そんな金融政策だけに金融市場では、
週末はやや債券安(金利上昇)となりましたが、
基調としての債券高(金利低下)、逆イールドも継続しており、
先週には米長期金利が大統領選前の水準、独長期金利は過去最低、
我が国の長期金利は2016年7月以来の水準まで低下し、
ドーピングを素直に反映しているのか、安全資産としての債券買いなのか、
いずれにせよ債券バブル基調が続いております。
為替市場では足元でドル安、欧州通貨高、円最強高、人民元高が進み、
新興国通貨も堅調、週末はやや欧州通貨の強さがあったものの、
ドル安基調自体に変わりはないです(仮想通貨も大賑わい中です)。
原油はドル安や生産状況以外にも中東の緊張も加わって堅調、
銅も大幅に上昇、他の商品も堅調、安全資産の金まで大幅上昇、
HY債も崩れておらず、これまた週末時点でも基調自体に変わりなしです。
株式市場では米株が史上最高値圏(SOX、輸送株、ラッセルは出遅れ)、
英欧株が年初来高値接近、中国株は出遅れながら足元では戻しつつあり、
日本株も出遅れながら逆三尊を形成しつつあります。
ちなみに週末の米英欧株は一服(MSQで大商い)、VIX上昇、
日経平均先物は米英欧よりもやや軟調に帰って来ております。
以上の通り、金融市場を見る限り、
株式市場の商いがイマイチ盛り上がらない冷めた面もありますが、
金融政策を素直に反映と言うよりも、
ドル以外はミソもクソも買われているバブル感もありますので、
果たして世界的な金融緩和は必要なのか?
というそもそもな疑問を誰しもが抱えていると思います(笑)
しかしながら金融市場ではなく実体経済を見ると、
マクロ環境と企業業績は、米国がまだら模様ながら、
欧州、中国、新興国、日本は鈍化が顕在化しており、
こういった実体経済の鈍化傾向の要因である貿易戦争についても、
主役の米中間は首脳会談を始め協議継続は決まったことで、
進展期待が高まっておりますが、双方の関税や企業への規制等、
何ら収束したわけではなく、米欧、米印、米・新興国はこじれたまま、
日米は参院選以降から協議が本格化するので、
貿易戦争が収束しないことには、実体経済の鈍化も収束せず、
先行き懸念も払拭されない状況です。
かといって、各国の財政出動(景気対策)がサポートするのかと言えば、
中国の減税を含む財政出動を断続的に行っているものの、
今のところ影響は限定的、日本の景気対策はこれからなので、
米国の巨額なインフラ投資が待たれるのですが、
米与野党での協議が頓挫したままなので、
現在は財政出動効果が限定的と言わざるを得ないです。
つまり現状は世界的な金融政策のドーピング(緩和姿勢)姿勢によって、
金融市場だけに期待と言う形で効果が現れているだけでなく、
ややバブル感も醸し出しているのが現実であり、
実体経済との温度差が開く一方と言えます。
しかもマクロ指標を見ると昨年夏がピークのものが多く、
実は昨年までの米英の金融引締めが(欧州の出口姿勢も)、
景気鈍化の真犯人というか、きっかけになった可能性が高いからこそ、
特にFRBとECBは金融市場よりも実体経済を鑑みて、
ドーピングに動く姿勢を示したとも言えるのですが、
(日米は選挙を控えた政治への忖度もあるでしょうけど)
このまま金融市場と実体経済の温度差が開いたまま、さらに開くようだと、
問答無用な大商いならばまだしも、慎重さの窺える薄商いの相場では、
長続きはしないと言わざるを得ないです。
だからこそ、実体経済鈍化に火に油を注いだ貿易戦争が、
収束するなり収束方向に向かいさえすれば、
実体経済(景気)の先行き懸念が払拭され、
緩やかな金利上昇、ドル高にも屈することなく、
商いの伴った株高(日本は円安・株高)
という理想的なリスクオンになるでしょうけど、
G20の米中首脳会談等で貿易戦争がこじれたり、さらに激化すると、
金融市場が実体経済に合わせに行く温度差の修正が起きるでしょうし、
遅くとも来月初の米経済指標テンコ盛りウィークを始め今後の経済指標、
7月中旬からの国内外の企業決算によって、
徐々に温度差の確認がされることにはなるでしょう。
他にも欧州の政治リスクや中東でのドンパチが起きたり、
国内では円高が加速したり、消費税増税の影響が意識されたり、
まさかの参院選での与党敗退とか与党苦戦となれば、
これらをきっかけに温度差の修正が起きることになります。
(何気に週末は米英欧のMSQだったので、需給の都合だけで、
適当なきっかけをこじ付けて、週明けから早々に、
温度差の修正が起きる可能性も無きにしも非ずです(笑)
薄商いだと十分に有り得ますからね)
ということなので、米イランリスク、欧州政治リスクはありますが、
これらは予期できないというか、いつ噴き出してもおかしくなく、
事が起きてから対処するしかない負うべきリスクなので、
(トランプマンが24日に対イラン制裁発表とも)
今週は28-29日のG20での米中首脳会談にて、
米中通商協議の行方が見えてくるまでは、
金融市場だけは実体経済との温度差が開いたままであろうとも、
(足元で発表されるマクロ指標や企業決算が低調であろうとも)
冒頭で書いた基調と薄商いでのドーピング期待相場が続きそうです。
先週も連日のように書いていたので割愛しますけど、
足元の需給環境だけは投機的な過熱感は無く(金は過熱、ポンドもやや)、
国内外共に自社株買い、国内では配当金支払い、ボーナス支給、
参院選に向けた忖度な公金買いもある状況です。
今週はG20以外にも、それなりのイベントが週を通して続きますが、
(27日のストレステスト第二弾でのドイツ銀行がやや不気味です)
詳細は昨日の記事に貼っている今週のスケジュールをご覧下さい。
改めて今週のスタンスとしては、債券買い(金利低下)が続こうとも、
薄商いであろうとも、円高がさらに進むことさえなければ・・・
突発的なリスクによる急なハシゴ外しは覚悟の上で、
G20までの目線でアホになって乗るのはアリですし、
可能性は低いながら、商いを伴った株高(リスク資産買い)が続くならば、
金融市場が正解ということで(特に株式市場が正解)、
実体経済が金融市場に合わせるように温度差が修正され、
緩やかな金利上昇とドル高も伴う展開になると判断し、
シンプルに商いを伴った株安が続くまでというスタンスで、
長期の方も短期の方もあれこれ考えずに乗ればいいでしょう。
しつこいようですがG20までは薄商いのドーピング相場が続き、
G20以降は貿易戦争と業績次第と見ており、、
まだまだ楽観はしてないので、長期で新たに参戦する方については、
ダメならばマッハで撤退する潔い姿勢だけは忘れずに。
新興市場については、先週は商いを伴った堅調な上げが続き、
週末は商いを伴ったやや大幅な反落となりましたが、
G20まで国内の主力大型株が落ち着くと共に薄商いであれば、
新興市場に資金が流入する可能性が高いので、ひとまずG20まで、
もしくはシンプルに商いを伴った下落が続くまでは、
上目線で立ち回ればいいでしょう。
G20以降については、国内主力大型株と同様です。
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先週は日米欧中銀が、口だけながら改めて緩和姿勢を示し、
中国を始め世界的な金融緩和ドーピングフェアが開催されております。
そんな金融政策だけに金融市場では、
週末はやや債券安(金利上昇)となりましたが、
基調としての債券高(金利低下)、逆イールドも継続しており、
先週には米長期金利が大統領選前の水準、独長期金利は過去最低、
我が国の長期金利は2016年7月以来の水準まで低下し、
ドーピングを素直に反映しているのか、安全資産としての債券買いなのか、
いずれにせよ債券バブル基調が続いております。
為替市場では足元でドル安、欧州通貨高、円最強高、人民元高が進み、
新興国通貨も堅調、週末はやや欧州通貨の強さがあったものの、
ドル安基調自体に変わりはないです(仮想通貨も大賑わい中です)。
原油はドル安や生産状況以外にも中東の緊張も加わって堅調、
銅も大幅に上昇、他の商品も堅調、安全資産の金まで大幅上昇、
HY債も崩れておらず、これまた週末時点でも基調自体に変わりなしです。
株式市場では米株が史上最高値圏(SOX、輸送株、ラッセルは出遅れ)、
英欧株が年初来高値接近、中国株は出遅れながら足元では戻しつつあり、
日本株も出遅れながら逆三尊を形成しつつあります。
ちなみに週末の米英欧株は一服(MSQで大商い)、VIX上昇、
日経平均先物は米英欧よりもやや軟調に帰って来ております。
以上の通り、金融市場を見る限り、
株式市場の商いがイマイチ盛り上がらない冷めた面もありますが、
金融政策を素直に反映と言うよりも、
ドル以外はミソもクソも買われているバブル感もありますので、
果たして世界的な金融緩和は必要なのか?
というそもそもな疑問を誰しもが抱えていると思います(笑)
しかしながら金融市場ではなく実体経済を見ると、
マクロ環境と企業業績は、米国がまだら模様ながら、
欧州、中国、新興国、日本は鈍化が顕在化しており、
こういった実体経済の鈍化傾向の要因である貿易戦争についても、
主役の米中間は首脳会談を始め協議継続は決まったことで、
進展期待が高まっておりますが、双方の関税や企業への規制等、
何ら収束したわけではなく、米欧、米印、米・新興国はこじれたまま、
日米は参院選以降から協議が本格化するので、
貿易戦争が収束しないことには、実体経済の鈍化も収束せず、
先行き懸念も払拭されない状況です。
かといって、各国の財政出動(景気対策)がサポートするのかと言えば、
中国の減税を含む財政出動を断続的に行っているものの、
今のところ影響は限定的、日本の景気対策はこれからなので、
米国の巨額なインフラ投資が待たれるのですが、
米与野党での協議が頓挫したままなので、
現在は財政出動効果が限定的と言わざるを得ないです。
つまり現状は世界的な金融政策のドーピング(緩和姿勢)姿勢によって、
金融市場だけに期待と言う形で効果が現れているだけでなく、
ややバブル感も醸し出しているのが現実であり、
実体経済との温度差が開く一方と言えます。
しかもマクロ指標を見ると昨年夏がピークのものが多く、
実は昨年までの米英の金融引締めが(欧州の出口姿勢も)、
景気鈍化の真犯人というか、きっかけになった可能性が高いからこそ、
特にFRBとECBは金融市場よりも実体経済を鑑みて、
ドーピングに動く姿勢を示したとも言えるのですが、
(日米は選挙を控えた政治への忖度もあるでしょうけど)
このまま金融市場と実体経済の温度差が開いたまま、さらに開くようだと、
問答無用な大商いならばまだしも、慎重さの窺える薄商いの相場では、
長続きはしないと言わざるを得ないです。
だからこそ、実体経済鈍化に火に油を注いだ貿易戦争が、
収束するなり収束方向に向かいさえすれば、
実体経済(景気)の先行き懸念が払拭され、
緩やかな金利上昇、ドル高にも屈することなく、
商いの伴った株高(日本は円安・株高)
という理想的なリスクオンになるでしょうけど、
G20の米中首脳会談等で貿易戦争がこじれたり、さらに激化すると、
金融市場が実体経済に合わせに行く温度差の修正が起きるでしょうし、
遅くとも来月初の米経済指標テンコ盛りウィークを始め今後の経済指標、
7月中旬からの国内外の企業決算によって、
徐々に温度差の確認がされることにはなるでしょう。
他にも欧州の政治リスクや中東でのドンパチが起きたり、
国内では円高が加速したり、消費税増税の影響が意識されたり、
まさかの参院選での与党敗退とか与党苦戦となれば、
これらをきっかけに温度差の修正が起きることになります。
(何気に週末は米英欧のMSQだったので、需給の都合だけで、
適当なきっかけをこじ付けて、週明けから早々に、
温度差の修正が起きる可能性も無きにしも非ずです(笑)
薄商いだと十分に有り得ますからね)
ということなので、米イランリスク、欧州政治リスクはありますが、
これらは予期できないというか、いつ噴き出してもおかしくなく、
事が起きてから対処するしかない負うべきリスクなので、
(トランプマンが24日に対イラン制裁発表とも)
今週は28-29日のG20での米中首脳会談にて、
米中通商協議の行方が見えてくるまでは、
金融市場だけは実体経済との温度差が開いたままであろうとも、
(足元で発表されるマクロ指標や企業決算が低調であろうとも)
冒頭で書いた基調と薄商いでのドーピング期待相場が続きそうです。
先週も連日のように書いていたので割愛しますけど、
足元の需給環境だけは投機的な過熱感は無く(金は過熱、ポンドもやや)、
国内外共に自社株買い、国内では配当金支払い、ボーナス支給、
参院選に向けた忖度な公金買いもある状況です。
今週はG20以外にも、それなりのイベントが週を通して続きますが、
(27日のストレステスト第二弾でのドイツ銀行がやや不気味です)
詳細は昨日の記事に貼っている今週のスケジュールをご覧下さい。
改めて今週のスタンスとしては、債券買い(金利低下)が続こうとも、
薄商いであろうとも、円高がさらに進むことさえなければ・・・
突発的なリスクによる急なハシゴ外しは覚悟の上で、
G20までの目線でアホになって乗るのはアリですし、
可能性は低いながら、商いを伴った株高(リスク資産買い)が続くならば、
金融市場が正解ということで(特に株式市場が正解)、
実体経済が金融市場に合わせるように温度差が修正され、
緩やかな金利上昇とドル高も伴う展開になると判断し、
シンプルに商いを伴った株安が続くまでというスタンスで、
長期の方も短期の方もあれこれ考えずに乗ればいいでしょう。
しつこいようですがG20までは薄商いのドーピング相場が続き、
G20以降は貿易戦争と業績次第と見ており、、
まだまだ楽観はしてないので、長期で新たに参戦する方については、
ダメならばマッハで撤退する潔い姿勢だけは忘れずに。
新興市場については、先週は商いを伴った堅調な上げが続き、
週末は商いを伴ったやや大幅な反落となりましたが、
G20まで国内の主力大型株が落ち着くと共に薄商いであれば、
新興市場に資金が流入する可能性が高いので、ひとまずG20まで、
もしくはシンプルに商いを伴った下落が続くまでは、
上目線で立ち回ればいいでしょう。
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