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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
今週からヤマ場入り、特に19日以降を見据え
おはようございます。

いよいよ週明けから下旬にかけて、
市場に燻るリスクや期待に直結するイベントが続くヤマ場を迎えます。

ちなみに週末時点の市場の動きとしては、
小売売上高を始めとする米経済指標は堅調なものが多かったのですが、
債券市場は米短中期債安、米長期債高、英欧債券高とマチマチながら、
警戒感と金融政策期待の入り混じる債券高(金利低下)基調は続いており、
株式市場は緊張感のない薄商いながら(VIXも低下)、
米英欧株は反落(日経先物も中国株も)、半導体SOXは大幅安、
原油は中東情勢や需給要因で続伸したものの(パラジウムと穀物も堅調)、
景気と中国の鏡でもある銅は年初来安値近辺まで大幅反落、
その他の金属も同様に軟調であり、安全資産の金に至っては、
需給面での過熱感も伴いながら続伸して年初来高値を更新しており、
債券、株、原油以外の商品は警戒感の漂う週末で終えております。

一方、ドル高・欧州通貨安(人民元安、新興国通貨安)、
対ドルで円安となった為替、原油、HY債はお気楽な週末終えているので、
市場全体としては悲観と楽観が入り混じる週末の動きですが、
先々週の火曜日から始まった薄商いでの株高、債券安の巻き戻し相場が、
先週で息切れとなり、現在も息切れ基調自体は継続していると言えます。

以上の週末時点の市場の動きを頭に置きながら、
改めて現在の市場を取り巻く燻ったままのリスクと期待材料、
それらに関わる今後のイベントを整理すると以下の通りです。

★リスク

 ①米中を始めとする貿易戦争

  15日 延期されていた米国の対中関税第3弾の一部発動
      日米通商協議(15日まで、本格化は参院選以降)
  17日 米国の対中関税第4弾公聴会(25日までの平日7日間)
      ※書面での意見公募は24日、正式決定は7月上旬以降
  18日 トランプ大統領がフロリダで大統領選に向けた大規模集会
  20日 米加首脳会談(通商協議等)
  28日 米中首脳会談観測もあるG20サミット(29日まで)
  継続中 ファーウェイ始め中国企業への規制
  燻り中 中国側のレアアース規制動向、外国企業規制リスト公表動向
      対米報復関税、人民元安誘導、米債券売り懸念

 ②①にも間接的に影響する逃亡犯条例改正案を巡る香港デモ

  昨日に香港政府が逃亡犯条例改正案の延期を決定したことで、
  議会の審議も20日の採決も延期となりますが、
  デモ主催者側は延期ではなく撤回するまでデモ継続を表明しており、
  本日と明日のデモは継続しそうです(明日の大規模ストは不明)。
  根っこは香港政府への反発と民主化を求めるデモでだっただけに、
  中国当局もデモだけでなく貿易戦争を含め対外的にも、
  弱腰を見せる訳にはいかないので、しばらく注視が必要と言えます。

 ③ブレグジット(強硬派のジョンソン候補の与党党首就任リスクとも)

  18日 英与党・保守党の党首選挙第二回投票
  19日 英与党・保守党の党首選挙第三回投票
  20日 英与党・保守党の党首選挙第四回投票
      ※6月中に2名を選出し7月22日の週に新党首選出

 ④国内の消費税増税動向(延期は好材料)、衆参同時選動向

  18日 6月月例経済報告(前月は景気の総括判断を下方修正)
  19日 党首討論
  26日 国会会期末

 ⑤米イランの緊迫化を始めとする中東情勢(原油動向も含む)

  25日 OPEC加盟・非加盟国会合(26日まで)
  未定  米・イランの協議や政治的な協議は未定

 ⑥伊財政リスク

  20日 EU首脳会議(21日まで)※米との貿易問題も協議

 ⑦ロシア疑惑(米インフラ投資法案の頓挫要因でもある)

  19日 トランプ政権の元広報部長の議会証言
  燻り中 トランプ大統領に対する弾劾動向

 ⑧①と年末までの金融引締めで鈍化が顕在化しているマクロ環境と業績

  週を通して満遍なく日々発表される国内外のマクロ指標。
   ※特に20日のフィリー指数とCB指数、週末の各国PMIは注目
  7月中旬から8月中旬まで続く日米欧企業決算。

 ⑨その他

  17日 満月(リスクというよりも転機)
  19日 Sansan上場
  21日 FRBがストレステス結果第1弾発表
  23日 イスタンブール市長選やり直し選挙

★期待材料、好材料

 ①世界的な緩和方向の金融政策

  17日 ECBフォーラム(19日まで)※政策発表はない。
       ※ドラギECB総裁が17日と18日に講演
  19日 FOMC(18日から)※7月ではなく今回の利下げ観測も
  20日 日銀金融政策決定会合※7月ではなく今回の追加緩和観測も
      英中銀会合※米国に追随する利下げ観測も
  継続中 中国人民銀の追加金融緩和期待(時期は不明)
  今週中 週を通しての新興国各国中銀の利下げ観測

 ②日中米の景気対策

  中国は断続的に対策を講じ、日本も消費税対策を始め、
  21日に骨太の方針閣議決定と動きはありますが、
  米インフラ投資は露疑惑でのトランプマンへの弾劾を巡り、
  協議が頓挫中です。

 ③需給環境

  投機的な需給環境では、金以外は過熱しておりませんが、
  足元ではやや一本調子な動きとなったことで、
  株安、米債券安(日英欧も)、ドル安、円高、欧州通貨高、原油安
  となる余地がやや大きくなっている状況です。
  ただし株式市場では、国内外の巨額な自社株買い、
  国内ではお馴染みの巨額で忖度な公金買い(日銀も含め)、
  19-28日まで約4.7兆円の配当金支払い、
  株主総会ラッシュ、7月にかけてのボーナス支給もあるので、
  需給環境全体としては、債券の巻き戻しと円高がやや怖いですけど、
  過度に警戒すべきほどの状況ではないです。

以上の通り、主役リスクの貿易戦争は、
日々の公聴会によって一喜一憂材料が出て来たり、
香港デモの継続で中国側の強硬姿勢も継続しそうですが、
G20までは明確な方向感は見えそうになく、
それ次第でもあるマクロ環境と業績も日々確認するしかなく、
期待材料である景気対策の主役である米インフラ投資、
その要因でもある露疑惑、伊財政リスクは不透明な状況が続きそうなので、
今週に動きがあるものとしては、金融政策イベント、ブレグジット動向、
消費税動向と景気対策と選挙動向を含む国内政治、
緊迫化していると言う意味で動くかもしれない中東情勢といった所です。

従って19日以降がヤマ場と言えますし、
その中でも19日に結果が発表されるFOMCがメインイベントです。

足元では御存知の通り、リスク回避色も交えながら利下げ期待どころか、
利下げを織り込む水準まで米主導の債券買い(金利低下)が加速したので
期待とトランプマンの圧力に応える利下げに動いたとしても・・
市場の観測通りに今回は利下げを見送って7月の利下げを示唆しても・・
債券は巻き戻し(債券安・金利上昇)となりそうであり、
ベタな債券売り(金利上昇)株買いというリスクオンとなればいいですが、
緩やかな金利上昇(債券売り)ではなく、一気の巻き戻しが起きて、
金利が急騰すれば、さすがに米株・リスク資産を始め市場が悲鳴を上げ、
貿易戦争も収束せず鈍化が顕在化している実体面においても、
追い打ち懸念となって悲鳴を上げそうなのですが・・・

FOMCを挟んで日銀と英中銀も会合を開き、
ECBフォーラムもあるので、日英が追撃、ECBが追撃示唆となったり、
そもそも十分に足元で金利が低下して来たこともあり、
金利上昇ショックが起きたような水準まではまだまだ上昇余地もあり、
先に述べた需給環境もありますので、貿易戦争動向(香港デモも含む)、
ブレグジットや中東情勢、これらのリスクが拡大炎上しなければ、
ひとまずFOMCをきっかけに、
貿易戦争動向が見えてくる月末のG20まで、
ベタなリスクオンでの巻き戻し相場となりそうです。

そして日銀と英中銀の追撃やECBの追撃示唆と共に、
商いを伴うようであれば、長期の方も短期の方も(新興市場も含め)、
あれこれ考えずに素直に乗ればいいですが、
追撃もなく薄商いが続くようであれば、G20までと割り切る短期目線か、
いっそのことG20まで慎重に構えておくのも無難です。

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コメント

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こんにちは
しなぷす | URL | 2019-06-16-Sun 11:38 [編集]
毎日、更新お疲れさまです
相変わらすの分析、凄いです
考え方を参考にさせて頂いてます

と最近は土曜の食堂、サ店のおもしろネタは書かれないのでしょうか?
あれ好きだったです(笑
突然で失礼しました
しなぷすさんへ
マーケット番長 | URL | 2019-06-16-Sun 23:40 [編集]
> 毎日、更新お疲れさまです
> 相変わらすの分析、凄いです
> 考え方を参考にさせて頂いてます

ありがとうございます

> と最近は土曜の食堂、サ店のおもしろネタは書かれないのでしょうか?
> あれ好きだったです(笑
> 突然で失礼しました

そう言えば長らく書いてませんが、
食堂も喫茶店も相変わらずですw
すっかり私自身が馴染んでしまったからなのか、
異常と思っていた光景が普通に見えてしまい、
ついつい書き忘れてましたw
また機会があれば書きます。

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