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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
明日は怒涛のヤマ場を前にした週末
こんばんはです。

デモの起きている香港はプラテン、上海株もプラスで終えているのに、
我が国は世界のリスクの掃き溜め・・・失礼、世界の景気敏感株として、
下落して終えており、日経屁均は0.46%安程度だったものの、
TOPIX、中小型、マザーズの下げ幅は大きく、
昨日同様、問答無用のゴリ商いではなく薄商いですが、
一昨日までの上昇局面よりも商いは増加しているので、
日経以外の下げ幅も含め、体感的にはリアルに売られた感もあります。

ただし昨夜の米国市場は、リスク回避な米英欧債券高(金利低下)、
ドル高・欧州通貨安と共に、原油は大幅続落(現在は戻している)、
銅が反落、金が続伸、HY債も売られ、半導体株も大きく売られたものの、
米欧株は薄商いでの株安(英株は商い増)だったので、
リアルに売られた感という程ではなく一服の範疇ではあります。

とりあえず足元の投機的な需給環境には過熱感がなく、
国内では配当金支払いのピーク期間入り(株主総会シーズンも)、
日銀や年金といった神(御上)の手、国内外共に巨額な自社株買いもあり、
金融政策面では米利下げ期待(英、新興国も)、日中欧の金融緩和期待、
財政政策面では日中米の景気対策期待もあるので、
先週火曜日から始まった需給面の下支えと金融政策への「期待」による、
薄商いの巻き戻し相場での上昇分が帳消しになる可能性はあれど、
目先ではクリスマス安値を割る事態は起きそうにないのですが・・・

いかんせん足元のマクロ環境と企業業績は、
世界的に鈍化が顕在化しており(米国だけはまだら模様)
その要因の一つである貿易戦争は、主役である米中間を始め、
収束には程遠い状況であり、むしろ激化しそうな雲行きです。

御存知の通り、香港では雨傘運動シーズン2のようなデモが起きており、
シーズン1の時は現地の人に聞いてみると、
「あれはピクニックやで」と言われて拍子抜けした記憶もありますが、
今回はシーズン2どころか第二の天安門事件?
裏で米国が焚きつけている感もあるので中華の春?
にでも発展しそうなほどの激しさもあり、規模もデカイので、
ガキデカ(習近平)はデモに対して弱腰を見せられないだけでなく、
激化している米中間の貿易戦争に対しても下手に弱腰を見せるようだと、
対内的にも独裁&覇権国家としてのメンツや威信は丸潰れとなり、
デモ隊の勢いが増して長期化する恐れもあるだけに、
今回の香港デモは地政学リスクだけでは片づけられず、
貿易戦争にも影響を及ぼしそうなだけに厄介です。

なにやら本日はデモのきっかけとなった「逃亡犯条例」改正案の審議が、
見送られたことで、デモもひと休みとなっているからなのか、
香港株と上海株はプラスで終えたのかも知れませんが、
明日から審議が再開されてもおかしくないですし、
「逃亡犯条例」改正案の採決も20日のまま変更されてないので、
貿易戦争動向にも影響する香港デモは、収束したとは言えないです。
(デモが無くとも貿易戦争自体が収束してないですからね)

そして繰り返し書いている通り、明日の国内ではMSQ、
中国経済統計と米小売売上高も発表され、15日までの日米通商協議、
15日は延期されていた対中関税第三弾の発動(16日は印の報復も)、
来週以降には、満月の17日に対中関税第4弾の公聴会、
17-19日にはECBフォーラム(政策発表はない)、
18-19日にFOMC、19-20日は日銀会合と英中銀会合、
といった日米英欧の金融政策イベント、
地政学リスクイベントでは、17日に香港で大規模ストライキ、
18日は英保守党の党首選挙第二回投票(ジョンソンリスク高まる?)
トランプ大統領がフロリダで大規模集会開催(余計なことを言う?)、
19日は国内の党首討論(消費税動向や衆院解散動向も?)
トランプ政権の元広報部長の露疑惑公聴会(まさかの出席)、
20日は香港議会で「逃亡犯条例」改正案採決、
20-21日はEU首脳会談(ブレグジットと伊財政問題に火に油?)、
21日は国内で骨太の方針閣議決定、FRBのストレステスト結果発表
再来週以降では28-29日のG20サミット、
以上の通り、ヤマ場は週明けの17日以降ですが、
旬のリスクに絡むイベントラッシュの幕開けとなります。

香港デモも含め貿易戦争が収束し、日米英欧の金融政策4連発が炸裂し、
中国人民銀や新興国中銀も追随し、日中米の景気対策も出てくれば、
お祭り相場の幕開けを期待できるのですが・・・

ひとまず目先としては、先週火曜から続いた薄商いでの巻き戻し相場が、
昨日から息切れを見せており、本日までの一服で終わったとは言えず、
以上のような怒涛のイベントラッシュも控えていることからも、
腰を据えての参戦も短期勝負も含め、明日は慎重に構えておきましょう。
新興市場についても同様です。
週末に何も起きなければ、月曜までリバウンドする可能性もありますが、
そうなったとしても御縁が無かったと割り切りましょう。
少なくともFOMCまで見極めてから判断しても遅くはないでしょう。

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