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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
ヤマ場に向けての今週
おはようございます。

鈍化していた雇用統計を受けて、市場は恒例の利下げ期待な反応となり、
ドーピング頼みの不健全な反応を示す市場に驚きはないのですが、
米市場の引け後にはトランプマンが対メキシコ関税の無期限延期・・・

その辺も含めて後述するとして、とりあえず週末の市場の動きとしては、
債券市場では米・英・欧・日の債券が買われ、
米金利は直近の水準を下回り、逆イールドの症状も拡大し、
(30年>1月>3月>6月>10年>1年>7年>2年>5年>3年)
欧州の長期金利は過去最低水準となる国が続出し、
利下げ&金融緩和期待(催促)なのかリスク回避の債券買いなのか、
とにかく週初からの債券安基調は止まり、債券バブルが再燃・・・

為替市場ではドル安、欧州通貨高、対ドルでの円高、人民元安となり、
先々週からのドル安基調は概ね維持しております。

株式市場は薄商いながらも米英欧株高(日本も)で終えており、
週初からの商いを伴わない株高基調は維持しておりますが、
週末に上昇したVIXは不気味さを残しております。

週初は軟調だった原油は大幅続伸となりましたが(HY債も堅調)、
他の商品は週末がやや堅調だっただけで、まだまだ低迷しており
景気と中国の鏡でもある銅は反落、他の商品と同様、低迷したまま、
安全資産の金は足元の堅調ぶりを維持した続伸で終えております。

以上の通り、リスク回避とも言える債券高(金利低下)と金の堅調ぶり、
景気鈍化を反映したような債券の逆イールドと銅の軟調ぶり、
株高ながら疑心暗鬼の窺える薄商いとVIX上昇、
ドル安なのに米を挑発するような人民元安、
国内企業業績の重石となる対ドルでの円高基調・・・てな感じなので、
週初からの米債と米株の巻き戻しが先導する動きが(ドル安も)、
ついに利下げや金融緩和期待という名のもとに、
株式市場だけが楽観になってしまった感もありますが、
そこに原油高が加わったことで何とか楽観ムードが維持され、
トランプマンのメキシコ関税無期限見送り砲も追撃された状況です(笑)

そんな市場の裏付けとなる足元のマクロ環境と企業業績は、
米国がまだら模様、日中欧は鈍化が顕在化していることに変わりなく、
その要因の一つである米国が仕掛ける貿易戦争は、
米メキシコ間では関税の見送りが決まったものの、
主役の米中間では表面的な歩み寄りはあれど、
実際は何一つ収束しておらず、むしろ激化したままであり、
日米間は今週から協議が始まるものの本番は参院選以降、
米欧、米印等はこじれたままなのですが(関税も発動済)、
最近のトランプマンはすっかり選挙モードなのか、
株価が落ちても、米景気がまだら模様になろうとも、
支持率が落ちなければ、貿易戦争の手を緩める気配が見えず、
もし落ちたとしても、貿易戦争や露疑惑から目を逸らすために、
中東辺りでドンパチでも始め、定番の強いアメリカアピール作戦で、
支持率をカバーするつもりなのかとすら思えてしまいます。

以上のような貿易戦争やそれによる実体面への悪影響を軽減するのが、
日中米欧の緩和的な金融政策、日中米の景気対策への期待があり、
欧州は先日のECB理事会で動かなかったものの緩和姿勢を示し、
米国も先日にFRB議長が利下げを否定せず、
18-19日のFOMCでの利下げ期待が高まっており、
中国は緩和姿勢を継続、日銀も19-20日の会合で動くのか、
参院選前に動くのかわかりませんが、追加緩和期待が燻っております。

景気対策については、中国は減税を含め随時発動中であり、
日本も渋チンながら景気対策を用意しておりますが、
欧州は例の如く財政統一されてないので各国任せ、
米国は巨額のインフラ投資は与野党で合意しているものの、
露疑惑での弾劾を巡って揉めたせいで頓挫中なので、
現状は景気対策よりも金融政策頼みという状況です。
(日本では消費税増税延期・凍結・減税期待はありますけどね)

週末時点での市場の動きとしては以上の通り、
不健全な楽観と言わざるを得ず、
こんな状況がどこまで続くのやらと思うばかりですが、
如何せん足元の需給環境には過熱感が無いだけに(株、為替、債券共に)
足元のよろしくないマクロ環境や業績等は無視と言うか、
鈍化していれば、むしろ政策期待が高まる不健全な御都合解釈となるので、
先週から引き続き、貿易戦争、金融政策、需給イベントや節目、
消費税動向を含む国内政治、ついでに欧州情勢、
これらに関わるイベントの集中する中旬以降のヤマ場までは、
過熱してない足元の需給環境を下支えとする巻き戻しが主導する展開が、
薄商いながらも続くでしょう。

ただし貿易戦争の新たなネタや米政治スキャンダルの噴出、
中東等でのドンパチでも起きたり、シンプルに市場目線では、
商いを伴った株安と共に(原油安も)、
金融政策期待や催促を超えたリスク回避な債券高(金利低下)が、
加速するようであれば、先に述べた中旬までの巻き戻しシナリオは断念し、
中旬以降のヤマ場に備えて、慎重姿勢に転じましょう。

個人的には先週火曜日から株高がほぼ一本調子で続いたので、
今週のマクロ指標やイベントによって、短期的には揺れそうですが、
ひとまず中旬(今週末)までは巻き戻しの基調自体は続くと見ているので、
割り切って乗ればいいでしょう。
腰を据えて新たに参戦する方については、
好決算で大きく売られていた銘柄への打診参戦はともかく、
本番は中旬以降と見て、慎重な姿勢は維持しておきましょう。
新興市場についても同様でおます。

ちなみに今週の注目イベントと中旬以降のヤマ場イベントは以下の通り。
(今週分のイベント詳細は前日の記事を御参照ください)

 10日 1-3月期GDP・改定値、5月景気ウォッチャー調査
    日米貿易交渉実務者協議(10-11日)
    中国5月貿易収支、露・サウジ、エネルギー相会談
    露疑惑捜査報告の公聴会
 11日 4月工作機械受注、米3年債入札
 12日 4月機械受注、安倍首相がイラン訪問(12-14日)
    中国5月消費者物価&生産者物価、ドラギECB総裁講演
    米5月消費者物価、米10年債入札
 13日 4-6月期法人企業景気予測調査
    茂木経済再生相が訪米し、日米通商協議(13-15日)
    ユーロ圏財務相会合、スイス中銀会合、OPEC月報、
    英保守党党首選、下院議員による第1回投票
    ブロードコム決算、米30年債入札
 14日 メジャーSQ
    中国5月経済統計、EU財務相会合、IAEA石油市場月報
    米5月小売売上高、米5月鉱工業生産、米6月ミシガン大指数
 15日 米国が5月末から一部延期していた対中関税第3弾発動
    トランプ米大統領が大統領選キャンペーンを開始
 17日 対中関税第4弾の公聴会
 18日 トランプ米大統領がフロリダで再選出馬表明の大規模集会
 19日 国内配当金支払期間のピーク入り(6月で約6兆円)
    党首討論(消費税動向や衆院解散動向も)
    FOMC金融政策発表・会見
 21日 EU首脳会談(22日まで)
    米MSQ、FRBのストレステスト結果発表
 25日 OPEC総会(26日も)
 26日 クリスマス安値の裏、通常国会会期末
 27日 FRBのストレステスト第二弾結果発表
 28日 G20サミット(29日まで、米中首脳会談も)

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