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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
エキシビションも終わり・・・
こんばんはです。

4日間に及ぶトランプ狂騒曲と共に、
市場では週明けの米英市場が休場だったこともあり、
本日を含め束の間の平和な週明けでおました。

商いについても昨日は4年ぶりの激薄商いとなり、
本日は大引けでMSCIのリバランスによって商いは膨らみましたが、
終日の商いとほぼ同規模の商いというドでかい最後っ屁があったので、
実質的には今年3番目の薄商いだったと言えます。

ということなので、本日と昨日については、
方向感を示すようなレベルの動きではなく、トランプ祭りというか、
アテにならんエキシビションやったと見ておけばいいでしょう。

そして何よりトランプマンの訪日によって、
国内独自の何か大きな好材料が出たわけでもなく、
日米通商協議が参院選を終えるまで激化しないことが決まったこと、
(裏を返せば8月以降に爆弾が落ちて来るとも言えます)
接待名人と化した安倍ちゃんマンの支持率が上がりそうなことで、
参院選(衆院選も?)での苦戦リスクが軽減されたことくらいなので、
今夜以降は通常モードに戻ると見ておきましょう。

今夜以降の通常モードにおけるリスク面としては・・・
主役である米中がこじれたままの貿易戦争動向、
ドタバタの続く欧州政治リスク、米・イランを始めとする中東リスク、

発表(発動)されると支援材料になるものとしては・・・
まず財政政策では、巨額過ぎる米インフラ投資(現在は野党とこじれ中)、
同じく巨額というか独裁で自由自在な中国の景気対策、
渋チンな国内の景気対策、期待の残る消費税増税延期&減税、
金融政策では、米の利下げ、日中欧の金融緩和、
市場環境としては過熱圏ではない需給環境、

結果次第でリスクにも支援材料になるものとしては・・・
貿易戦争の影響確認でもある国内外のマクロ指標と業績動向でおます。

従って財政政策は、本日は中国が出していたりもしますが、
日米については、いつ出て来るのかは政治次第であり、
金融政策は中国だけがいつ出て来るのかわからないものの、
欧州は6日のECB理事会、米国は18-19日のFOMC、
日本は19-20日の黒田薬局会合次第なので、
目先としては、マクロ環境と業績への影響が顕在化している貿易戦争が、
収束とまでは言わないまでも、収束期待の高まる進展が見られるか、
貿易戦争の影響は大丈夫や!軽微や!と言えるようなマクロ指標、
企業業績が発表されないことには、商いを伴うリスクオンとはならず、
貿易戦争を巡る要人発言や報道での一喜一憂を挟みながら、
薄商いでのジリジリとした現物売りが続くか、
せいぜいBOX圏が続くと見ておいた方がいいでしょう。

そんな状況がいつまで続くのかと言えば、
先に述べた米欧日中の金融政策イベントに加え、
米国の対中関税第4弾の公聴会が6月17日、
クリスマス安値の裏(下旬)、OPEC総会が6月25日、
国会会期末が6月26日、G20が6月28-29日、
といった現状のリスクや支援材料に絡むイベント等が重なる、
6月中旬から下旬までは続くと見ておきましょう。

ただし先にも述べた通り、足元の需給環境だけは過熱してないので、
緊張している米・イランのドンパチとかまさかのEU崩壊懸念とか、
米財政不安&空気を読まない米金融引締め観測の再燃によって、
米国主導で金利が急騰という事態にでもならない限り(原油急落も)、
派手な何とかショックにはならんでしょうけど、
我が国については、現在の円高(1ドル110円割れ)は、
大半の外需企業の今期想定為替レートを割っている状況ですから、
これが常態化&加速すると、貿易戦争の影響による先行き懸念、
ドMな消費税増税による影響懸念だけでなく、
円高による外需企業の業績懸念までが加わることになるので、
日本株が海の向こうよりも弱い展開になってもおかしくはないです。

ということで、以上のような状況を承知の上での短期の波乗り、
決算を終えて好決算なのに大きく売られている銘柄への打診はともかく、
腰を据えての新たな参戦については、
貿易戦争が収束&現実的な収束観測となるか、
金融・財政政策の現実的なぶっ放し観測となるか、
それらを裏付けるような商いの伴ったリスクオンが続かない限り、
6月中旬から下旬までは控えておきましょう。

新興市場については、本日は商いを伴った上昇となり、
国内外がゴリゴリのリスクオフとならなければ、
先に述べた6月中旬から下旬までは、資金が流入する可能性もありますが、
商いを伴った上昇は本日だけで継続しているわけではないので、
せめて継続するまでは、慎重に構えておきましょう。
国内外共に今夜から通常モードに戻りますのでね。
局地的に賑わっている銘柄等での短期的な波乗りは御自由にどうぞ。

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