おはようございます。
まずは週末の市場の動きを振り返ると、
債券市場では英欧債券買いは継続、
短縮取引だった米債券は売られた(米金利上昇)ものの、
長期金利を含む逆イールドは継続しており、
リスク回避な債券高基調も継続していると言えます(日本も)。
ただし足元の需給環境を見ると、よく言えばややガス抜けとも言えますが、
悪く言えば巻き戻しの米債券安が始まっているとも言えるので、
貿易戦争が収束してない状況下でベタなリスク回避での債券高ではなく、
トドメの米債券安(米金利上昇)の気配を感じなくもないです。
最悪は米トリプル安ですけど・・・
為替市場はドル安(ポンド>円>ユーロ>ドル)で終えてますが、
米債券高基調とは相反するドル高、定番のリスク回避な円最強高、
欧州通貨安、そして人民元安、新興国通貨安基調も継続しており、
投機筋のポジションから見ると、円のガス抜きは進んだものの、
ユーロとポンドのガス抜きは進んでないので(ドルも)、
欧州議会選の結果次第では、ポンド安、ユーロ高への巻き戻しが、
加速する可能性も無きにしも非ずです。
原油は反発で終えておりますが、同様に反発は乏しく、
取り巻く環境も貿易戦争や金融政策(ドルも含む)以外にも、
中東リスクやOPEC総会に向けた生産動向を巡る動きもありますが、
投機筋のポジから見ると、原油安の余地は大きいと言えます。
中国と景気の鏡でもある銅も週末は反発してますが、同様に反発は乏しく、
他の商品も含め未だ年初来安値近辺で低迷したままです。
安全資産の金はほぼ横ばいで週末を終えておりますが、
本来のリスク回避での金買いという動きが、
木曜日から始まったようにも見える動きです。
そして週末の株式市場は、米英欧株共に反発で終えており、
木曜日のリスクオフでの大幅安からの反発の動きなのですが、
反発として乏しいだけでなく、商いも米株は今年最低、英欧株も薄商い、
半導体SOXと米輸送株は続落、ドイツ銀行も史上最安値を絶賛更新中、
中国株も週末は薄商いでの横ばい、新興国株も印以外は概ね軟調、
日本株も週末は薄商いのマチマチ、夜間の日経先物もほぼ横ばいなので、
単に緊張感に欠ける週末だとも言えるのですが、
木曜日を底に切り返しに転じたと言うには程遠く、
セリクラを含む本番はこれから感も漂っております。
ただし株式市場だけは、投機的な需給面での過熱感はなく、
国内外の巨額な自社株買い、日中は容赦ない公金買いの下支えもあるので、
暴落リスクが薄く、ジワジワと現物売りが続くか、
いつぞやの暗黒時代のように買う人も居なけりゃ売る人もいないBOX、
という需給環境ではあります。
ちなみに週末のVIXは低下、HY債は直近でやや崩れているものの、
警戒水域は言えないので、これらも緊張感に欠ける要因と言えます。
(ガス抜けしていたVIXショートは再びやや増加してますけど)
以上の通り、債券(英欧以外)、為替、株式、原油、商品は、
木曜日までのリスクオフの動きから反発して週末を終えておりますが、
反発も乏しく、コツンと音がしたとは言えない商いなので、
リスクオフ基調が継続していると共に、
コツンとかセリクラを含む本番はこれから感は残ったままです。
需給面では株式市場以外からの巻き戻しリスクが窺え、
特に米債券、欧州通貨、原油あたりが波乱要因候補とも言えます。
(そうなるとVIXにも飛び火しそうですけどね)
そして以上は市場目線なので、市場を取り巻く環境目線で言えば、
週末にトランプマンが相変わらず口先だけですが、
米中関税やファーウェイ規制の緩和を示唆したことで、
週末の市場が反発するきっかけになったとの見方もありますが、
先にも述べた通り、商いも値幅も乏しい反発となっていることからも、
本人は十八番のトランプディールのつもりかもしれませんが、
市場ではもはやオオカミ少年と見ているフシもあり、
実際に対中関税は発動済、第4弾は17日から公聴会が始まり、
ファーウェイとの取引を停止する企業も米国や日英だけでなく、
各国の企業からも続々と発表されており、
中国の監視カメラやドローン企業への規制を示唆したままなので、
口先だけの譲歩姿勢、オオカミ少年と受け取られても仕方ないです。
中国も6月1日から報復関税を発動、レアアースでの牽制も始めており、
そもそもこのまますんなりと米国に服従してしまうと、
独裁国家の中国のメンツは丸潰れですから、
せめて交渉で粘った感を出すためにも、米中対立は継続しそうです。
(シンプルにトランプマンの支持率が落ちれば収まりそうですけどw)
そんな貿易戦争は米中が主役ながら、日米、米欧、米印等でも残っており、
市場の裏付けとなるマクロ環境と業績への影響はすでに顕在化しており、
先行き懸念も強くなっているので、貿易戦争そのものが収まるか、
これらを相殺するような米利下げ、日中欧の金融緩和、
米国の巨額過ぎるインフラ投資、すでに巨額な中国の景気対策、
日本は正気とは思えない消費税増税とセットな渋チン景気対策、
といった世界的な緩和方向の金融政策と財政出動がぶっ放されない限り、
世界的な景気と業績の裏付けの乏しさは解消されず、
株式市場も需給環境だけで米株が史上最高値更新、
日英欧中株が昨年来高値更新となるのは無理があるという状況です。
他にも欧州政治、中東リスクも燻ったままですからね
従って、対中関税第4弾の公聴会が6月17日、
FOMCが6月18-19日、日銀会合が6月19-20日、
クリスマス安値の裏(下旬)、OPEC総会が6月25日、
国会会期末が6月26日、G20が6月28-29日、
という貿易戦争を含むイベント等が重なる6月中旬から下旬までは、
本格反発となるのは期待薄でしょうから、
目先としては要人発言や観測報道をきっかけとした一喜一憂を挟みつつ、
基本的には下げ基調、良くてもBOXが続きそうです。
そんな目先でもある今週の注目イベントとしては以下の通りです。
27日 欧州議会選明け、日米首脳会談、黒田日銀総裁講演、
中国4月工業利益、米英休場
28日 MSCIリバランス、EU首脳会談、米住宅指標、
米2年債&5年債入札
29日 黒田日銀総裁講演、米2年物価連動債&7年債入札
30日 桜井日銀審議委員会見、アラブ諸国緊急首脳会議、
米1-3月期GDP改定値、米4月中古住宅販売保留指数、
クラリダFRB副議長講演、コストコ他米小売企業決算
31日 4月鉱工業生産、4月新設住宅着工、中国5月PMI、
独5月消費者物価、米4月個人消費支出
米5月シカゴ購買部協会景気指数、米5ミシガン大指数
NY連銀総裁講演
1日 中国が対米追加関税を25%に引上げ
ということで、今週は週明けが米英休場な上に、
トランプマンも日本での接待で御機嫌になって余計なことを言わず、
欧州議会選の結果も無事に終えれば(欧州通貨が暴れなければ)、
MSCIのリバランスもある28日までは、
束の間の平和が続く可能性もありますが、
貿易戦争の収束を含め先に述べた状況にでもなるか、
シンプルに商いを伴った反発が継続するか、
逆にゴリラ商いでのセリクラにでもならない限り、
早くとも6月中旬までは、腰を据えての新たな参戦は控えておきましょう。
ただし決算を終えて好決算なのに大きく売られている銘柄を打診するとか、
以上のような状況を承知の上で短期で波乗りするのはお任せしますが、
くれぐれも御注意ください。
新興市場については、国内外の緊張感がないせいか、
局地的な賑わいの拡大を含め資金流入の動きも見られますが、
まだまだ商いを伴った上昇の継続にも至っておらず、
リスオフとなれば過度に売られる動きもありますので、
個別での達者な短期勝負は御自由にどうぞとしか言えませんが、
新興市場の全体感としては海の向こうや国内主力大型株以上に、
慎重に構えておくくらいでいいでしょう。
お手数ですが下のタグをクリックして頂けると嬉しいです。
ランキングに参加しております。

まずは週末の市場の動きを振り返ると、
債券市場では英欧債券買いは継続、
短縮取引だった米債券は売られた(米金利上昇)ものの、
長期金利を含む逆イールドは継続しており、
リスク回避な債券高基調も継続していると言えます(日本も)。
ただし足元の需給環境を見ると、よく言えばややガス抜けとも言えますが、
悪く言えば巻き戻しの米債券安が始まっているとも言えるので、
貿易戦争が収束してない状況下でベタなリスク回避での債券高ではなく、
トドメの米債券安(米金利上昇)の気配を感じなくもないです。
最悪は米トリプル安ですけど・・・
為替市場はドル安(ポンド>円>ユーロ>ドル)で終えてますが、
米債券高基調とは相反するドル高、定番のリスク回避な円最強高、
欧州通貨安、そして人民元安、新興国通貨安基調も継続しており、
投機筋のポジションから見ると、円のガス抜きは進んだものの、
ユーロとポンドのガス抜きは進んでないので(ドルも)、
欧州議会選の結果次第では、ポンド安、ユーロ高への巻き戻しが、
加速する可能性も無きにしも非ずです。
原油は反発で終えておりますが、同様に反発は乏しく、
取り巻く環境も貿易戦争や金融政策(ドルも含む)以外にも、
中東リスクやOPEC総会に向けた生産動向を巡る動きもありますが、
投機筋のポジから見ると、原油安の余地は大きいと言えます。
中国と景気の鏡でもある銅も週末は反発してますが、同様に反発は乏しく、
他の商品も含め未だ年初来安値近辺で低迷したままです。
安全資産の金はほぼ横ばいで週末を終えておりますが、
本来のリスク回避での金買いという動きが、
木曜日から始まったようにも見える動きです。
そして週末の株式市場は、米英欧株共に反発で終えており、
木曜日のリスクオフでの大幅安からの反発の動きなのですが、
反発として乏しいだけでなく、商いも米株は今年最低、英欧株も薄商い、
半導体SOXと米輸送株は続落、ドイツ銀行も史上最安値を絶賛更新中、
中国株も週末は薄商いでの横ばい、新興国株も印以外は概ね軟調、
日本株も週末は薄商いのマチマチ、夜間の日経先物もほぼ横ばいなので、
単に緊張感に欠ける週末だとも言えるのですが、
木曜日を底に切り返しに転じたと言うには程遠く、
セリクラを含む本番はこれから感も漂っております。
ただし株式市場だけは、投機的な需給面での過熱感はなく、
国内外の巨額な自社株買い、日中は容赦ない公金買いの下支えもあるので、
暴落リスクが薄く、ジワジワと現物売りが続くか、
いつぞやの暗黒時代のように買う人も居なけりゃ売る人もいないBOX、
という需給環境ではあります。
ちなみに週末のVIXは低下、HY債は直近でやや崩れているものの、
警戒水域は言えないので、これらも緊張感に欠ける要因と言えます。
(ガス抜けしていたVIXショートは再びやや増加してますけど)
以上の通り、債券(英欧以外)、為替、株式、原油、商品は、
木曜日までのリスクオフの動きから反発して週末を終えておりますが、
反発も乏しく、コツンと音がしたとは言えない商いなので、
リスクオフ基調が継続していると共に、
コツンとかセリクラを含む本番はこれから感は残ったままです。
需給面では株式市場以外からの巻き戻しリスクが窺え、
特に米債券、欧州通貨、原油あたりが波乱要因候補とも言えます。
(そうなるとVIXにも飛び火しそうですけどね)
そして以上は市場目線なので、市場を取り巻く環境目線で言えば、
週末にトランプマンが相変わらず口先だけですが、
米中関税やファーウェイ規制の緩和を示唆したことで、
週末の市場が反発するきっかけになったとの見方もありますが、
先にも述べた通り、商いも値幅も乏しい反発となっていることからも、
本人は十八番のトランプディールのつもりかもしれませんが、
市場ではもはやオオカミ少年と見ているフシもあり、
実際に対中関税は発動済、第4弾は17日から公聴会が始まり、
ファーウェイとの取引を停止する企業も米国や日英だけでなく、
各国の企業からも続々と発表されており、
中国の監視カメラやドローン企業への規制を示唆したままなので、
口先だけの譲歩姿勢、オオカミ少年と受け取られても仕方ないです。
中国も6月1日から報復関税を発動、レアアースでの牽制も始めており、
そもそもこのまますんなりと米国に服従してしまうと、
独裁国家の中国のメンツは丸潰れですから、
せめて交渉で粘った感を出すためにも、米中対立は継続しそうです。
(シンプルにトランプマンの支持率が落ちれば収まりそうですけどw)
そんな貿易戦争は米中が主役ながら、日米、米欧、米印等でも残っており、
市場の裏付けとなるマクロ環境と業績への影響はすでに顕在化しており、
先行き懸念も強くなっているので、貿易戦争そのものが収まるか、
これらを相殺するような米利下げ、日中欧の金融緩和、
米国の巨額過ぎるインフラ投資、すでに巨額な中国の景気対策、
日本は正気とは思えない消費税増税とセットな渋チン景気対策、
といった世界的な緩和方向の金融政策と財政出動がぶっ放されない限り、
世界的な景気と業績の裏付けの乏しさは解消されず、
株式市場も需給環境だけで米株が史上最高値更新、
日英欧中株が昨年来高値更新となるのは無理があるという状況です。
他にも欧州政治、中東リスクも燻ったままですからね
従って、対中関税第4弾の公聴会が6月17日、
FOMCが6月18-19日、日銀会合が6月19-20日、
クリスマス安値の裏(下旬)、OPEC総会が6月25日、
国会会期末が6月26日、G20が6月28-29日、
という貿易戦争を含むイベント等が重なる6月中旬から下旬までは、
本格反発となるのは期待薄でしょうから、
目先としては要人発言や観測報道をきっかけとした一喜一憂を挟みつつ、
基本的には下げ基調、良くてもBOXが続きそうです。
そんな目先でもある今週の注目イベントとしては以下の通りです。
27日 欧州議会選明け、日米首脳会談、黒田日銀総裁講演、
中国4月工業利益、米英休場
28日 MSCIリバランス、EU首脳会談、米住宅指標、
米2年債&5年債入札
29日 黒田日銀総裁講演、米2年物価連動債&7年債入札
30日 桜井日銀審議委員会見、アラブ諸国緊急首脳会議、
米1-3月期GDP改定値、米4月中古住宅販売保留指数、
クラリダFRB副議長講演、コストコ他米小売企業決算
31日 4月鉱工業生産、4月新設住宅着工、中国5月PMI、
独5月消費者物価、米4月個人消費支出
米5月シカゴ購買部協会景気指数、米5ミシガン大指数
NY連銀総裁講演
1日 中国が対米追加関税を25%に引上げ
ということで、今週は週明けが米英休場な上に、
トランプマンも日本での接待で御機嫌になって余計なことを言わず、
欧州議会選の結果も無事に終えれば(欧州通貨が暴れなければ)、
MSCIのリバランスもある28日までは、
束の間の平和が続く可能性もありますが、
貿易戦争の収束を含め先に述べた状況にでもなるか、
シンプルに商いを伴った反発が継続するか、
逆にゴリラ商いでのセリクラにでもならない限り、
早くとも6月中旬までは、腰を据えての新たな参戦は控えておきましょう。
ただし決算を終えて好決算なのに大きく売られている銘柄を打診するとか、
以上のような状況を承知の上で短期で波乗りするのはお任せしますが、
くれぐれも御注意ください。
新興市場については、国内外の緊張感がないせいか、
局地的な賑わいの拡大を含め資金流入の動きも見られますが、
まだまだ商いを伴った上昇の継続にも至っておらず、
リスオフとなれば過度に売られる動きもありますので、
個別での達者な短期勝負は御自由にどうぞとしか言えませんが、
新興市場の全体感としては海の向こうや国内主力大型株以上に、
慎重に構えておくくらいでいいでしょう。
お手数ですが下のタグをクリックして頂けると嬉しいです。
ランキングに参加しております。



スポンサーサイト
トラックバック
トラックバック URL
| ホーム |