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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
いつまで続くのやら
おはようございます。

言い続ければアホでもいつか当たる状態の下目線な私を嘲笑うかのように、
ついでに景気鈍化を懸念して金融政策をハト姿勢に転じた各国中銀、
「世界経済に下方リスク」と共同宣言してG20を閉幕した各国政治家、
景気見通しを引き下げたIMFやOECDなども嘲笑うかのように、
週末の市場は株買い・債券売り(金利上昇)を始め、
リスクオンな動きで終えております(笑)

週末の市場の動きとしては、債券市場では金融政策とは逆の動きながら、
米英欧債券安(金利上昇、日中も)という楽観的な動きとなり、
米金利のイールドカーブ拡大と共に逆イールド症状も和らぎ、
為替市場でもトルコリラの不穏な動きはあれど、欧州通貨高、ドル安、
円最弱安、ついでに人民元高というリスクオンな動きであり、
商品も株と共にリスク資産の代表である原油が反発、
景気と中国の鏡でもある銅は大幅反発、他の商品も堅調、
安全資産の金は横ばいながらやや崩れつつあり、HY債の堅調ぶりも継続、
そして株式市場では、米株は商いをやや増加させての大幅高、
VIXは意味深な昨年10月以来の低水準ですが大幅に低下、
欧州株も商いやや増加させての続伸、英株は薄商いながら続伸、
中国株は大商いがらも減少させての横ばい、
そして週末の日本株は歪で薄商いの株高でしたが、
夜間の日経平均先物はさらに上昇して帰って来ており(200日線超え)、
市場全体としても、国内外共に商いはイマイチながら、
動きとしては適温相場と言うよりも債券売り、リスク資産買い、
というベタなリスクオンな動きの週末と言えます。

いやはや・・・こういった動きになったことが現実なので、
脳みそ筋肉なはずの自分がアナリストや評論家ではなく、
各国中銀や政治家に近い頭になっているのかと複雑な思いですが、
とにかく市場参加者が総悲観という懐疑の中で育つと言うより、
サジ加減でどうにでも動かせる中銀、政治家らが悲観的な一方、
市場参加者と市場の動きは楽観的なので、
市場の出す答えが正解だとも言い切れないモヤモヤ感が続いております。

見方を変えると中銀と政治からの政策期待が高まるとも言えるので、
それを見込んでいる風な市場の動きが正解なのかも知れませんが、
足元で発表されているマクロ指標は鈍化が顕在化しており、
昨夜発表された米ミシガン大学指数や独鉱工業生産もイマイチ、
昨日発表された中国の貿易収支も輸出は拡大したものの、
肝心の輸入は悪化した前月よりもさらに悪化しているのに、
以前の様な騒ぎにはならず無視されております・・・

企業決算についても週末の米金融機関は堅調な決算だったものの、
来週から本格化する米企業決算の市場予想は減益見通し、
国内企業決算は足元で発表されたユニクロを始め小売は好悪マチマチ、
安川電機も低調、来週から本格化する国内企業決算も減益予想・・・

これらマクロ・ミクロの鈍化要因となった金融引締めと貿易戦争は、
金融引締めが鈍化姿勢に転じ、中国を始め財政政策期待もありますが、
貿易戦争は主役の米中間の協議は続いており、米欧間はこじれ中、
日米協議は明日から・・・という収束したとは言えない状況であり、
実際に各国の関税も撤回されたわけではなく発動中です・・・

以上の通り、果たして足元で台頭している中国景気への回復期待を始め、
世界的なマクロ・ミクロの鈍化は一時的、底打ち、先行きの回復期待、
と楽観的に判断していいものなのか疑問に感じるばかりです。

足元の需給環境については、シカゴ投機筋のポジ、裁定買い残等は、
やや積み上がっているものの過熱感はなく、信用買い残も低水準、
外国人も期末要因のゲタ履きながら買い越しに転じていることからも、
買戻しを含む需給主導の後付け相場の様相ですが、
マクロ・ミクロの裏付けのないままでは長続きせず、
商いを見ても、週末の海の向こうはやや増加したものの(国内薄商い)、
まだまだ本気のリスクオンとは言えない程度の商いだけに、
悪材料には脆い相場と言えます。
動きだけでなく水準的にも、米英欧株と原油は高値圏、低すぎるVIX、
日本株は出遅れながら週末のNT倍率の歪な過熱感もあったりと、
足元のマクロ・ミクロ環境とは温度差があり過ぎるだけに、
現在だけは市場が間違っているのでは?と強く感じるばかりです。

従って今週としても、マクロ指標と企業決算において、
貿易戦争と金融政策の影響や景気鈍化の確認、
そして市場の動きが正解なのかを確認することになり、
日米通商協議を含む貿易戦争動向、政治イベント等によって、
市場が動くきっかけになるのか注目です。

ちなみに今週は15-16日の日米通商協議(他の貿易戦争動向も)、
15日の欧州の対米貿易交渉方針案の承認、
17日の欧州委の対米報復関税品リスト公表、
週を通して本格化する米企業決算(国内の本格化は来週以降)、
17日のGDPを始めとする中国の経済統計(16日に住宅価格も)、
最近は注目度の上がっている18日の米欧PMI、
他にも週を通して万遍なく米欧のマクロ指標が発表され、
特に米国は17日の貿易収支、ベージュブック、18日の小売売上高、
フィリー指数、CB景気先行指数、19日の住宅着工、
我が国のマクロ指標では17日の貿易統計、首都圏マンション発売、
半導体製造装置販売高、訪日外客数、18日の月例経済報告、
19日の消費者物価が注目です。

他のきっかけイベントとしては、
中旬に発表予定(本日?明日?とも)の米財務省サジ加減為替報告書、
エレクトリカル(軍事)パレード観測もある?15日のカリアゲ記念日、
一応続いているブレグジット騒動、週末&満月の19日は、
米欧始め各国がグッドフライデーで休場といったところです。

従って、言い続けてたらアホでも当たるやろ!と言われようとも、
私の下目線のスタンスは変わらないので、
景気鈍化要因である貿易戦争が収束するなり、
貿易戦争もへったくれも無い堅調な決算やマクロ指標が連発されるなり、
シンプルに市場が正解だと言える商いを伴ったリスクオンが続かない限り、
腰を据えた新たな参戦は、決算を終えた銘柄以外は慎重に構え、
短期勝負に留めておくのが無難でおます。
結果的に薄商いでのリスクオンに乗り遅れたとしても、
御縁が無かったと割り切るくらいでいいでしょう。

新興市場については、局地的な賑わいもあり、悲観色は薄いですけど、
バイオを始めここまでの牽引役が大きく崩れていたり、
かといって新たな牽引役が現れているほどでもなく、
全体感としても上昇局面では商いが減少、下落局面は商いが増加、
という売りゴリモードが継続しているので、
海の向こうや国内の主力大型株のリスクオン・オフ動向云々よりも、
シンプルに商いを伴った上昇が継続するまでは、
局地的な賑わい銘柄や短期勝負はともかくとして、
新興市場の全体感としては警戒モードで構えておきましょう。

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