FC2ブログ
不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
まずは週前半
おはようございます。

今週は水曜日から海の向こうへ行くので、浦島太郎にならないためにも、
市場は静かに推移して欲しいのですが・・・
さて週末の雇用統計は賛否両論ですが、市場の反応はと言うと・・・

債券市場では米英欧債券高(金利低下)となり、
単に米欧金融政策の緩和姿勢を反映した適温状態の動きとも言えますが、
ややリスク回避での安全資産としての債券買いの様相であり、
最近はすっかり話題になってない米金利の逆イールドについても、
1年>7年>6月>2年>3月>1月>3年>5年と症状が拡大しており、
10年債利回りにまで及ぶには開きがありますが、
よろしくない動きが進行しており、大丈夫なのでしょうか(笑)

為替市場ではユーロ高ドル安(ユーロ>円>ドル>ポンド)となり、
木曜日のECB理事会を機に加速したユーロ安が反発しただけとか、
債券市場(金利)と歩調を合わせた適温状態の動きとも言えますが、
円が売られずに買われているので、リスクオフ色が強いと言えますし、
来週にブレグジット騒動の佳境を迎えるポンドも不穏な動きです。
(米中通商協議以降、やや人民元安に転換しているのも不穏です)

株式市場では雇用統計発表直後に大きく売られ、
英欧株は続落で終えたものの、米株は引けに掛けて戻しての小幅続落、
我らが日経平均先物もほぼ横ばい、結果的に雇用統計は無風と言えますが、
そもそも米英欧株は薄商いですから、セリクラ感どころか、
本気で反応していた感もなく、我が国も週末の現物市場は、
MSQという特殊要因を差し引けば、商いがやや増加した程度だったので、
日米英欧の株式市場には相変わらずイマイチ緊張感がありまへん。
だけに週末の上海株がゴリラ商いでの大幅安になったことの方が心配です。

商品についても、原油は反落、銅は続落、全体として小幅安となっており、
動きとしては世界的な景気減速を含むリスク資産売りな動きであり、
銅は中国の失速を反映したような動きにも見えますし、
金の大幅反発は安全資産買いと言えますが、
原油を含む商品全体の直近の動きとして見れば、
株式市場よりも緊張感は乏しいとも言えます。

以上の通り、雇用統計後の市場においても賛否両論な動きとなっており、
中国以外の株式市場と商品、リスク資産には緊張感がなく(HY債も)、
一方、債券(金利)と為替は適温と言うよりもリスクオフ風味でおます。

ということで、雇用統計に対する解釈がどうなのかは置いといて、
足元の市場の動きや市場を取り巻く環境はどっちが正解なのか・・・
いつも書いている通り、少なくとも現在の市場が好感する構図としては、

 ①景気に影響する貿易戦争の収束期待
 ②景気にも市場にも重石となる金融引締めの鈍化or緩和姿勢による、
  低金利安定・ドル高抑制という適温状態

この①と②が揃っていれば、景気の先行き期待と下支え期待によって、
低調なマクロ指標や業績が発表されようと、
一時的、織り込み済み、出尽くしという御都合解釈によって、
低金利安定・ドル安安定、株高・リスク資産高となります。
逆に堅調なマクロ指標や業績に対しては、金利とドルが急騰しなければ、
素直に好感しての株高・リスク資産高という構図になります。
既に報じられている目新しさのない地政学リスクに対しても、
概ね同じ構図での反応となりがちです。
(トランプ退陣、ハードブレグジット決定、米国のドンパチは除く)

しかしながら現在は・・・マクロ指標や業績の足元が堅調であっても、
①が崩れてしまっていることで景気の先行き懸念が勝り、
②の適温状態も下支えとはならず、シカトされてしまいます。
逆にマクロ指標や業績の足元が低調であれば、
①の影響が先行きだけでなく、すでに足元にも影響を及ぼしている
と悪材料視され、②は適温状態と解釈されず、
単なる安全資産の債券買い(金利低下)が加速、
というベタなリスクオフになるだけであり、現在はこの構図です。

当然ながら最悪の構図は①と②が崩れ、マクロと業績も低調になること、
最高というか理想の構図は、①が収束することで、
マクロと業績も堅調になり、②の適温状態ではなく、
緩やかな金利上昇・ドル高と共に株買い・リスク資産買いとなることです。

まぁ貿易戦争が完全収束にでもならない限り、
現在の米欧の金融政策スタンスからも、
今年中に理想的な構図になるのは無理そうであり、
なったとしても長続きはしないでしょうから、
当面は①と②が揃っての御都合解釈モードに頼るしかないのですが、
現在は①が崩れて悪材料探し(好材料シカト)モードになっている所に、
低調な日・米・欧・中のマクロ指標や景気見通しの発表が続き、
市場がベタなリスクオフの動き(適温ではなく冷温)になっており、
足元のガスが抜けているというか溜まってない需給環境だけが、
株の深堀りを始めリスクオフを加速させずに下支えしている状況です。

とうことなので、①と②が揃い踏みとなるか、
①と②が崩れようとも影響は軽微やで!
と言えるだけの堅調なマクロ指標と業績のオンパレードにならないと、
現在の悪材料探しモードからのリスクオフ風味は継続し、
需給環境だけが何とか下支えするという構図が継続しますが、
現在の薄商いではなく商いを伴った本気のリスクオフとなれば、
一時的には需給もテクニカルもへったくれもないので、
当面は商いの推移と向きも注目でおます。

そして動くきっかけとなる今週のイベント等についても、
引き続き貿易戦争動向が注目ですが、何やら米中首脳会談は4月以降とか
歩み寄りの姿勢は窺えないままなので、
12日のライトハイザーUSTR代表の議会証言(火に油リターンズ?)、
中旬公表予定の米USTR外国貿易障壁報告書を含め、
貿易戦争を巡る騒がしさや一喜一憂は続きそうであり、
昨日も書いたので割愛しますが、日欧にも矛先が向きそうな気配です。

他にも継続しているトランプマンスキャンダルは、
14日のトランプタワー公聴会を始め騒がしさは継続しており、
米予算を巡る騒動も今週中に採決予定と言われている
トランプマンの非常事態宣言取消法案採決を控える中、
(可決されてもトランプマンには拒否権がありますけどね)
明日にもトランプマンが2020年度米予算教書を発表するとも・・・

ブレグジットについても今週が佳境を迎え(何度目やねんw)、
カリアゲリスクも再燃しつつあったり、ベネズエラリスクも燻っており、
中国は15日閉幕の全人代の結果と市場の混乱が継続するのか注目です。

そして決まったイベントとしては、
週明けはまず中国市場の動向が注目であり、
我が国では中国リスクに対して火に油を注ぐか注目の工作機械受注、
欧州ではギリシャ騒動が再燃するかも?しれないユーロ圏財務相会合、
12日以降の英議会でのブレグジット審議・採決の鍵を握る、
メイ英首相とユンケルおじさん(欧州委員長)との会談も注目ですが、
夜に発表の米1月小売売上高が堅調であれば一時的に落ち着くものの、
12月に続きドイヒーとなれば、雇用統計での小売りの雇用者減少を
裏付けるようにもなりかねないので、負の連想ゲームが拡大し、
リスクオフムード(モード)も強まることになります。

12日には我が国の1-3月期法人企業景気予測調査、
FRBの本業である物価の指標(米2月消費者物価)も発表され、
13日以降も盛り沢山ではありますが、
まずは11-12日の週前半がヤマ場と言えます。

とにかく先に述べた①と②が落ち着いて揃い踏みとなればいいのですが、
市場としては先週から続く悪材料探しモードからのリスクオフ風味が、
落ち着きを見せるか、加速するかが注目なので、
明日については、落ち着きを見せたところで薄商いではアテにならず、
せめて商いの伴った株高にでもならない限り、
明後日の動きを見極めるくらい慎重に構えておいた方がいいでしょう。

個人的には中国の影響とブレグジット騒動が未知数ではありますが、
需給面からもゴリゴリのリスクオフでの深堀りにはならず、
貿易戦争の行く末が見えるまでは、リスクオフ風味を交えながら、
悪材料探しモードでの調整が続くと見ておりますけどね。

新興市場については、週末が商いをやや増加させての大幅安だったので、
明日は薄商いでの反発ならばアテにはならないですし、
商いを伴った株安が続くならば、警戒モードに切り替えましょう。
逆に商いの伴った株高に転じたとしても、
明後日も継続するのか確認することが無難でおます。
言っても国内外がリスクオフとなれば、
新興市場はリスク資産の最たるものとして過度に売られますので、
現在は先に述べた通りの国内外の環境からも、慎重に構えておきましょう。

お手数ですが下のタグをクリックして頂けると嬉しいです。
ランキングに参加しております。


スポンサーサイト

コメント

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 2019 不沈艦日記. all rights reserved.