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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
甘辛ながら
こんばんはです。

カナダの元外交官が中国に人質に取られたからなのか、
カナダは7色のパスポートを駆使するファーウェイおばさんを釈放したりと
人質交換のようなヤクザな駆け引きが起きていたり、
中国が対米自動車関税も引き下げると言ってるでとの米政府高官の話とか、
トランプマン自らが中国とはええ話が出来とるでとか・・・
これらによって米中貿易戦争が和らいでるとのことですが、
昨日も書いた通り、対中関税を施行した米10月貿易収支は、
効果も無く貿易赤字が拡大しているので、過度な楽観は禁物でしょう。

一方、昨夜の米国市場で材料となった21日が期限の米つなぎ予算を巡る
マスコミの前でのトランプマンと民主党親分達による罵り合いは、
仮に政府閉鎖に追い込まれたとしても、過去の例から見る限り、
市場への影響は限定的どころか、株式市場は上昇していたり、
足元で低下している米金利には、理由は悪いながらも上昇圧力となるので、
過度に悲観しなくてもいいと言えます。

ただしブレグジットを巡る英国のズンドコ劇場だけは、
長期的な影響は軽微だとしても、一時的には大きな騒ぎになり兼ねないので
一両日中とも言われているメイおばさん(首相)に対する不信任投票が、
一部の噂通りにほんまに可決されてしまうと騒ぎになりそうです。

そしてデモ(民衆の声)に屈して増税延期等に踏み切ったフランスは、
それが原因でEUの財政規律に反する予算に陥るらしく、
先日も書きましたが、やはり早速イタリアの副首相が、
「EUさんよ、ワシらと同じ財政規律に反しとる予算の仏だけが、
 まさか容認されるなんて矛盾したことはないやろな?オウ?」
とツッコミを入れており、もしEUが仏に対してエコ贔屓すれば、
イタリアだけじゃなく緊縮を強いられている南欧諸国までが、
ふざけるな!と騒ぎ始めることになり、
いよいよEUとユーロの崩壊が加速しかねないです。
もちろんこういったソブリンリスクだけでなく、
上場来安値のドイツ銀行や南欧金融機関を始め、
欧州金融機関のリスクも高まることになりますので、
英欧の政治騒動はどう転ぶかは誰にもわからず、
過度な警戒をしてもキリがないですが、かと言って過度な楽観はせず、
事が起きた場合の心構えくらいはしておきましょう。

以上の通り、過度に楽観的な貿易戦争、過度に悲観的な米つなぎ予算、
どう転ぶのかわからない不気味な欧州政治、という甘辛なリスク状況であり、
昨日も書きましたが、マクロ環境においては、
日米が景気の先行指標でもあるマインド系指標が堅調、
終わった期のハードデータ系指標が低調という甘辛状態であり、
欧州はどちらも低調(昨夜のマインド系のZEW調査は改善)です。

そんな甘辛な小難しい背景やリスクなのですが、
昨夜の欧州市場では英欧金利低下(伊と仏は上昇)
対ドルでのユーロ安・ポンド最弱安という金融政策通りの動きのせいか、
薄商いながらも英欧株は反発となり、過度な楽観とも言える動きでした。

米国市場では米株がラッセルと輸送株が年初来安値更新とか薄商いながら
主要3指数はマチマチ、VIXも低下、原油は反発、金続落となり、
ドルも上昇(ポンド安)、米金利も全体的に上昇したので、
動きとしては甘辛な動きながら良い傾向も窺えなくもないのですが、
米金利は3年と5年債の局所的な逆イールドが続いているだけでなく、
ついに米金融政策の影響が大きい2年債利回りが、
3年と5年債利回りを上回っているので、
7年と10年債利回りも上回ることになれば、
逆イールドですぐに景気が失速するわけでなくとも、
一時的には騒ぎが大きくなるでしょうから、
来週19日のFOMCの注目度が増していると言えます。

しかも昨夜はトランプマンがまたしても、
「FRBが19日に利上げすればアホでっせ(愚かなことだ)」
と言っており、景気が失速することになれば、
自らの貿易戦争のせいではなくFRBの利上げのせいやで!
と責任転嫁するための予防線を張っているようなだけに、
FRBが利上げを見送れば、ついに世界の中央銀行の中心であるFRBが、
政治からの独立性を失い、トランプマンの圧力に屈したと言われ兼ねず、
男前に利上げに踏み切れば、責任を押し付けられるだけでなく、
下手をすればパウエルおじさんにトランプファイヤーも炸裂しそうなので
FRBの立場という意味でも19日のFOMCが注目と言えます。

てな感じで現在の海の向こうは、市場の動きとしても甘辛のマチマチ、
小難しい背景としても甘辛な状況なのですが、本日の我が国はと言うと、
またしてもハードデータ系指標の機械受注がイマイチだった上に、
海の向こうの甘辛状況にも屈せず、日本株はそこそこな商いと共に、
一日を通して淡々と買われ続け、高値引けの大幅高で終えております。
(新興市場は大幅高ながら商いは減少)

足元の需給環境としては、裁定買い残は株数ベースで今年最低、
昨日は高水準な空売り比率にもなったり、
ハゲバンクIPOを控えた換金売りや資金拘束の呪縛も解けつつあり、
米株を始め海の向こうが荒れずに円高も進まなければ、
需給的には日本株が上昇する余地は大きく、週末にMSQも控えているので、
それなりに商いを伴った大幅高も頷けなくはないのですが、
セリクラの様な商いでの底打ち感もないまま、
裏付けも乏しい切り返しなので、過度な楽観とも言いたくなります。

ただしセリクラも無く、裏付けも無い過度な楽観と需給主導であろうとも、
唯一、需給的にはガスの溜まっている為替さえ巻き戻しが起きなければ、
10月以降のレンジ上限辺りまでは切り返しが続いてもおかしくないので、
明日も継続し、先に述べた小難しい背景やリスクが、
突発的に再燃する状況に変わりないことを承知の上ならば、
短期勝負で乗ってみるのもアリですが・・・
くれぐれも長期的な本格反発とは言えないのでお気を付けください。

新興市場についても基本的には同様のスタンスですが、
ハゲバンクの呪縛が解放されつつあるのに商いはイマイチなので、
主力大型株以上に機敏な姿勢で立ち回りましょう。

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