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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
デジャヴ以上に淡々と・・・
こんばんはです。

本日は寄りから引けまで、休むことも反発することもなく淡々と売られ、
中間選挙の翌々日(11月9日)のデジャヴ?とも思いましたが、
11月9日は現物の商いは約2.6兆円、先物の商いは低調、
後場からは淡々売りも落ち着き、終わってみれば日経平均が1.05%安、
トピが0.5%安、マザーズが3.2%安だったのに対し、
本日は終日に渡って売られ続け、商いは約2.7兆円、先物の商いは活況、
日経平均は2.39%安、トピは2.36%安、マザーズは1.48%安
だったので、本日は11月9日より先物主導が顕著であったり、
新興市場の下げ幅が小さいながらも、
現物もトピもそれなりの商いで大きく売られていたので、
淡々とした円高進行や米金利低下もありましたが、
リスクオフ感というよりも日本株売り感の強い一日でおました。

日本株の下げ幅自体が、海の向こうと比べても突出しているので、
国内独自の悪材料でもあるのかと心配にはなりますが、
何やらトランプマンの貿易戦争でのターゲットが中国から日本へ移るとか、
ハゲバンコのゴリラIPOに向けた換金売りとか、
ついでに言えばイタリアのGDPがマイナス成長だと騒がれる中、
実は我が国もマイナス成長だったことがバレた・・再認識されたとか、
そもそも世界の中でデフレと言う奇病を患っている唯一の国とか、
他も含めて言い出したらキリはないですけど、
世界の景気敏感株として過度に動くのはお馴染みの光景であり、
だからこそ国内よりも海の向こう(外国人)次第なのが日本株と円なので、
国内独自の要因も重要であり、特にハゲのせい感も否めないですが、
不穏な動きのあった海の向こうも無視するわけにはいかないと言えます。

と言うのも、ついに米金利で逆イールドが発生しており、
(米物価連動債の2年債と10年債の利回りが以前から逆転済み)
米3年債と5年債の利回りが2007年以来の逆転、
米3年債と7年債の利回りもフラットに・・・

足元では米10年債利回りと30年債利回りも淡々と低下しているので、
米金融政策の影響が大きい2年債利回りと逆転するような事態となれば、
騒ぎが大きくなる可能性もあります。

ただし過去の例からも米長短金利差の逆転が起きても、
すぐに何チャラショックが起きるとかリセッション入りになるわけではなく、
約1ー2年後に起きることが多いので、
米長短金利差逆転直後の一時的な騒ぎに留まるでしょうけど、
足元の投機筋のポジションを見ると、
米債券はかなりガス抜きが進んだと言えるものの、
ドル買いポジと円売りポジはかなり積み上がっているだけに、
米長短金利差の逆転だけでなく米金利低下が続くことになると、
需給の巻き戻しとも相まったドル安・円高が継続する可能性が高く、
米株にとっては御都合解釈な適温相場と言われる可能性はあれど、
日本株にとっては先に述べたハゲIPOを含む国内独自要因、
来週にはMSQも控えているだけに、本日の売り一辺倒を見ていると、
これまで以上に円高が日本株売りの口実にされる可能性が高いと言えます。

そういう意味では、米金利の過度な低下が止まり、安定するか、
長期金利主導で急騰ではなく、程よい上昇となればいいとも言えるだけに、
貿易戦争や金融引締めによる景気の先行きへの悪影響の再確認ではなく、
昨夜の堅調だった米ISM製造業を始め、
週末の雇用統計まで続くテンコ盛りの米経済指標が堅調な結果となり、
悪影響は一時的なものだったとなることが理想的なのですが、
昨夜の堅調なISM製造業を好感する反応は軽微だったので、
今週の米マクロ指標に対する反応への過度な期待は禁物でおます。

だからこそ物価への影響が大きく、
米株と共にリスク資産としての存在の大きい原油が
6日のOPEC総会(5日に減産監視委員会も)をきっかけに、
本格的な堅調モードへと転じれば、物価上昇期待だけでなく、
リスクオンムードも高まり、米株も買われることで、
市場全体がリスクオンモード、少なくとも適温相場だと言われ、
ドル高だろうとドル安だろうと円安となり、
日本株も引っ張られる可能性はありますので、
市場の動き目線では、鍵を握っているのは原油と言えそうです。

以上の通り、個人的には貿易戦争の停戦が一時的であろうとも、
需給面では為替市場と国内のハゲIPO要因以外は良好なので、
年内くらいは貿易戦争の停戦を素直に喜び、
クリスマスラリーがあってもおかしくないと思うのですが、
そうは言っても本日の動きを見ると、先に述べた通りの動きに加え、
それなりに商いを伴った日本株売りだったので、
クリスマスラリーなんて見当違いも甚だしいと言われても仕方ないです。

ということで、OPEC総会後の原油やテンコ盛りな今週の米経済指標が、
大きく動くきっかけになる可能性もありますが、
現状は米金利の動向を横睨みしながら、シンプルに商いを伴ったと言うか、
せめて本日を上回る商いでの日本株買いとなるか、
昨日の高値を上抜けない限り、慎重に動いた方がいいでしょう。

新興市場については、本日のように国内主力大型株が、
緊張感に欠ける淡々売りならば、代わりに賑わう可能性もありますが、
本日は昨日を上回る商いでの下げではありますので、
新興市場も同様のスタンスで動いた方がいいでしょう。
しつこいようですが、新興市場はそもそも業績が伴っておらず、
地合いが悪化すれば、リスク資産の最たるものとして過度に売られますし、
一応、個人ターゲットなソフトバンクのゴリラIPOも控え、
新興市場が最も影響を受ける可能性がありますので、
主力大型株以上に機敏な姿勢で動くくらいがいいでしょう。

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