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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
米税制改革と13-14日に期待しつつも・・・
こんにちはです。

先週は月初恒例の米経済指標テンコ盛りウィークを迎え、
週末の雇用統計を始め堅調な結果だったにも関わらず、
米株はダウが踏ん張っているものの、IT・ハイテク・半導体株が売られ、
SP500とナスダックは軟調、商いもそれなりに伴っているので、
結局は「先行き」懸念に繋がる貿易戦争が収束しない限り、
「足元」の景気と企業業績が堅調であろうとも「先行き」懸念は払拭されず、
米国・先進国の金融引締め姿勢についても、マクロ面・業績への負荷となり、
市場にとっても重石になるだけということです。

こういった背景を踏まえた現在の市場の構図としては、
先行き懸念となる貿易戦争が燻ったままでは、
金融引締め観測の高まる米金利上昇・ドル高もしくはいずれかとなれば、
米国を始め先進国の株式市場と原油・資源には重石となり、
中国、新興国(特に経常赤字国、反米国家、資源国)にとっては、
通貨安を始めとする資金流出症状が進行することになります。

そしてこれらの症状が加速する最悪の構図は、
米国を始め先進国の金利低下(債券買い)ドル安が、
ほどほどに留まる適温相場ではなく過度に進行すると共に、
世界的な株安(日本は円最強高、株安)というベタなリスクオフです。
(先週の木曜日にはこういった動きが垣間見えました。)

従って貿易戦争が収束もしくは収束観測が高まると共に、
「先行き」懸念が和らげば、「足元」の堅調なマクロ・業績も評価され、
金融引締めにも耐えられるということになり、
先進国は米金利上昇(日欧も)ドル高にも屈しない商いの伴った株高、
中国、新興国も先進国に引っ張られるとの解釈で資金流出も収まり、
原油を始め資源も世界的な需要の高まりで崩れない、
という健全な構図になることが理想です。

もしくは残念ながら貿易戦争の燻りが続くのであれば、
減税を含む大規模な財政政策を打ち出すか、
先進国の金融引締め姿勢を緩めるなり、
市場では米金利とドルをほどほどの水準に留める適温相場にならないと、
貿易戦争の影響は相殺できず、市場も落ち着かず、
症状の悪化次第ではリスクオフにも陥るということなので、
いくら足元のマクロ・企業業績が堅調(株価は割安)であろうとも、
株式市場の需給環境に過熱感が無くとも、
現時点での市場において蔓延している貿易戦争に対する織り込み済、
出尽くしという見方は、無理があると言わざるを得ないです。

ちなみに足元の需給環境を見ると、株式市場に過熱感はなく、
債券、為替、商品の投機筋のポジションについても、
円は大きな偏りがないものの、ユーロショートは今年最低水準、
ポンドショートは今年最高水準、原油ロングは高水準、
金を始め他の金属は売り越し状態が続いており、
肝心の米債券とドルは、米債券ショートが再び過去最高水準近辺、
ドルロングも今年最高水準なので、
需給面では米金利上昇、ドル高となる余地は少なく、
(米債の増発・乱発という面もありますけどね)
米金利低下・ドル安という適温相場になる余地が大きいとも言えますが、
先にも述べた通り、症状が悪化することになれば、
一気に巻き戻しが加速するリスクオフとなる余地も大きいと言えます。

以上が現在の貿易戦争等を巡る背景と市場の構図ですが、
週末時点ではトランプマンが対中関税のおかわりや対日関税を示唆したりと、
貿易戦争リスクが拡大している状況下で、
堅調な雇用統計が発表されたことで米利上げ観測が高まると共に、
米金利大幅上昇・ドル高となり、米株は踏ん張りも見られたものの、
商いもそれなりに伴った株安、IT・ハイテク・半導体売りも継続、
英株は商いの伴った続落、欧州株はマチマチながら商いも増加傾向、
日本株の週末は相変わらずの薄商いながら現物は下げて終えており、
シカゴ日経平均先物も横ばいで帰って来ているので、
先進国の週末は、貿易戦争リスクを抱えたまま、
米金利上昇・ドル高アレルギーも発症している動きです。

中国も我が国と同様、株式市場は薄商いですが、
上海株は再び2700割れ目前に迫っており、
足元では人民安だけでなく債券安(金利上昇)も加わるトリプル安なので、
トランプマンのおかわり対中関税を受けた週明けの動きが注目です。

他の新興国についても、週末はやや反発する動きは散見されたものの、
通貨安を始めとする資金流出症状は継続していると言えます。
原油、銅、金を始めとする金属も軟調なままです。

ということで今週については、
トランプマンのおかわり対中関税と対日関税を含む貿易戦争が、
収束するとは思いませんけど、収束観測が高まるのか、
それとも燻りが続くのか、激化するのかという貿易戦争動向が主役ですが、
恐らく激化するか燻りが続くでしょうから、
貿易戦争の影響を相殺できる減税を含む財政政策を打ち出すか、
米金融引締めを緩めるなりして適温相場を維持しないと、
市場としては、本格的なリスクオフも覚悟しつつ、
リスクオフにならずとも米金利上昇・ドル高アレルギー相場が続くので、
週明けは、引き続き慎重に構えておきましょう。

まさかの謎の織り込み・出尽くしとなった場合はゴメンナサイですが、
だとしても商いを伴ってTOPIXが日経に追いつくなり、
日経が商いを伴って200日線を超えて定着するなり、
23000円を超えない限り、焦る必要もないので、
いずれにせよ週明けは慎重に構えておきましょう。

ちなみに今週の重要イベントですが、
新月でもある明日は、我が国のGDP改定値と景気ウォッチャー調査、
自民党総裁選の所見発表演説会、中国は市場の動きとCPIとPPI、
米国では税制改革第二弾の議会提出、
911テロから17年目でありイスラム諸国の新年でもある11日は、
トランプ政権の暴露本発売、米3年債入札、
12日は我が国の法人企業景気予測調査、OPEC月報、
米国はベージュブック、米10年債入札、米予備選終了、
13日は我が国の機械受注とマンション発売、IEA市場月報、
トルコ中銀会合、英中銀会合、ECB理事会、
米消費者物価、クオールズFRB副議長の上院議会証言、米30年債入札、
14日は我が国はメジャーSQ、三連休前の週末、
中国経済統計、ユーロ圏貿易収支、米小売売上高、ミシガン大指数、
15日はリーマンショックから10年、
という感じなので、週明けの米税制改革と中国市場の動向も注目ですが、
今週のイベント的なヤマ場としては、13-14日と言えそうです。
ただし先に述べた通り、まずは貿易戦争次第でおます。
(我が国には地震と台風被害、不動産の不正騒動もあります)

新興市場については、週末まで3日続落しているものの、
商いは週前半までの上昇局面よりも減少しており、
売りゴリモードとは言えず、まだ一服の範疇と言えますので、
シンプルに商いの伴った下落が継続するまでは、
資金流入が継続していると判断すればいいのですが・・・
先にも述べた通り、海の向こうと国内主力大型株は、
貿易戦争等の激化でキナ臭くなっており、リスクオフモードとなれば、
業績の裏付けが乏しい新興市場はリスク資産売りの対象となり、
過度に売られれるのも相場の常ですから、
今週は貿易戦争動向、海の向こうや主力大型株の動向も横睨みし、
リスクオフとなれば即座に撤退する機敏さで構えておきましょう。

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