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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
本丸が動きそうな今週
おはようございます。

週末はトルコ後進曲が再び奏でられたりもしましたが、
肝心の貿易戦争収束期待は継続したまま終えております。
(週末状況の詳細については昨日の記事に書いた通りです)

とにかく現在のトルコ後進局も含めたそもそもの要因は、
米国を始めとする金融引締め路線による米金利上昇・ドル高に対して、
先進国は「足元」のマクロ環境や企業業績が堅調であろうとも、
景気の「先行き」に影響する貿易戦争が収束しないままで耐えられるの?
「足元」の堅調ぶりもピークじゃないの?
米国を始めとする金融引締め路線は、景気の過熱を抑えるというより、
単なる足かせになっているのでは?
欧州もマクロ指標が鈍化傾向が顕著やけど、出口とか言うとる場合か?
日本は最も「足元」が弱く、デフレ脱却も程遠く、消費税増税も控え、
黒田薬局がステルステーパリングとか言うとる場合か?
という「先行き」への懸念が市場を覆いつつある状況です。

トルコ等の新興国、中国では、米金融引締め路線でのドル高によって、
通貨安を始めとする資金流出が起きていたところに、
先々週末にトドメとばかり、米国との対立激化でトルコリスクが拡大し、
欧州への波及懸念でのユーロ安によってドル高が加速して資源も売られ、
新興国の資金流出も加速する負のスパイラルになったという構図です。

つまり景気の「先行き」に影響する貿易戦争リスクさえ収束すれば、
「先行き」懸念が払拭され(日米は政策期待も)、
米金融引締め路線による米金利上昇・ドル高に対して、
先進国は「足元」の堅調ぶりもピークアウトではなく改めて評価され、
中国も貿易戦争収束で息を吹き返し、先進国と中国が牽引する形で
新興国、原油等の商品からの資金流出も収まるので、
結果的に金融引締めアレルギーに対しても耐性があると判断されます。

週末時点では貿易戦争収束期待が継続しており、
期待のきっかけとなったのは、今週半ばにも決着しそうな、
米・メキシコのNAFTA再交渉への期待もありますが、
貿易戦争の主役である米中間が今週22-23日に通商協議を行い、
次官級協議なので結論は11月の米中首脳会談になるとしても、
米中間の貿易戦争収束期待が高まりさえすれば、
20-23日の対中追加関税公聴会への警戒感も薄れることになり、
輸入自動車関税を含む日米、米欧との貿易戦争収束期待にも繋がり、
肝心の景気の「先行き」懸念も軽減されることになります。

そして貿易戦争収束期待が高まると共に、先に述べた通り、
結果的に米金利上昇・ドル高アレルギー克服期待も高まるので、
23-24日のジャクソンホール会議では、
パウエルおじさんを始め出席者が余計なことさえ言わなければ、
無難に通過することになり、足元のマクロ指標の鈍化傾向が続いても、
一時的なものだと都合よく解釈されるでしょう(業績も)。
ちなみに今週の重要なマクロ指標は22-23日に集中してます。

ということなので先日も書いた通り、
トランプマンは貿易戦争で強硬姿勢を続けるからこそ、
ドル安・米金利低下がええねんと口先介入まで行って、
貿易戦争の影響を軽減しようとしていただけに、
最近になってドル高を容認する発言をし、自ら中国を呼んだということは、
今秋の中間選挙を見据え、市場の重石となる貿易戦争での点数稼ぎよりも、
株高を始め市場を好転させて点数稼ぎをした方が良いと判断し、
貿易戦争で譲歩する姿勢に心変わりした可能性が高いとも言えますので、
(中国も一応、先週末は米国に配慮した?人民元高に設定してます)
あとは市場が本気で貿易戦争収束期待モードになるかどうかです。

週末はトランプマンのドル高容認とは逆のドル安ではありますが、
トルコ騒動で加速したドル高が素直に戻しているだけとも言えますし、
ドル安ならば米国を始め先進国には適温相場となり、
中国・新興国・資源には資金流出が止まることになりますので、
世界的には好ましい動きではあります。

くれぐれも貿易戦争収束による健全な(理想的)な市場の動きになるならば、
米金利上昇・ドル高、商いを伴った株高、原油・商品堅調
という形であることは頭に置いておくべきですが、
目先としては米金利はほどほど(米長期金利は3%以下)、ドル安、
という適温相場となれば、結果的にトルコ騒動で加速した、
リスクオフの動きからの反発ということにもなります。
トランプマンが容認したドル高パターンだったとしても、
先にも述べた通り、貿易戦争収束期待さえ続いているならば、
ドル高が重石になることはないでしょう。

ちなみに週末時点では中国と一部の新興国、欧州は、
危うい動きで終えているものの
米国時間では貿易戦争収束期待が高まって終えたことで、
米国・日本を始め概ね適温相場の形で終えているので、
このまま週明けも継続すると共に、出来れば商いを伴うことです。

ただし商いについては、今週は対中関税公聴会が20-23日、
米中通商協議が22-23日、米中の160億ドルの追加関税発動が23日
ジャクソンホール会議が23-25日(パウエルおやじ講演が24日)、
マクロ指標の集中も22-23日、米小売企業決算も22-23日に集中、
中国の小米決算は22日、アリババ決算は23日、対ロ制裁発動は22日、
トルコ市場の休場は21-24日(20日は半ドン)
ということからも商いは期待できないでしょうから、
先週までの下落局面よりも上回る商いでの反発となるか、
週末の動きが継続するのかどうかを重視しておきましょう。
日本も同様な商いの見方と共に円安・株高が継続するかどうかです。

以上の通り、本丸の「先行き」に直結する貿易戦争が、
いよいよ収束に向けて動きつつあるので、
週末の動き(適温相場&トルコリスクからの巻き戻し)が続きそうです。
需給面から見ても債券・為替、原油を除く商品は、
米債券買い・ドル売り・ユーロ買い(ポンド買い)、金買い、原油売り
となる余地が大きく、過度な債券買い、原油売り、金買いとなれば、
リスクオフとなる可能性があるとも言えますが、
米債は増発(乱発)という需給要因もあるので、
リスクオフではなく程よい巻き戻しとなりそうであり、
そうなれば適温相場の動きとも概ね一致することになり、
需給的には過熱感のない株式市場には重石とならず、
貿易戦争収束期待と適温相場という御都合解釈が勝りそうです。

ということで今週としては、商いを伴った本気の動きとなるまで、
もしくは米中通商協議を中心としたイベントが集中するヤマ場まで、
見極めるというのも無難な選択肢ではありますが、
本丸の「先行き」に直結する貿易戦争収束期待なので、
適温相場の動きさえ継続しているならば、素直に乗ればいいでしょう。

そしてまさかとは思いますけど、もし米中通商協議がこじれると、
景気の「先行き(ピークアウト)」懸念が本格的に意識され、
トルコリスクを始め中国・新興国の資金流出といった、
そもそもの病である金融引締めアレルギーも再発することになるので、
ジャクソンホール会議の24日に講演するパウエルおじさんが、
どういった火消しをしてくるのか注目度が増すことにはなりますが、
あれこれ考えずに、まずはさっさと撤退することを優先しましょう。

新興市場については、現状はリスク資産売りに見舞われており、
業績面からも厳しいと言わざるを得ず、週末の反発もアテにはならず、
反発するにしても順番から言えば国内主力大型からの反発となりますが、
世界的な市場の本丸ネタである貿易戦争収束期待が本格化し、
一気に世界的なリスクオンモードとなれば、新興市場にも業績は二の次、
期待・思惑相場が戻って来る可能性があるので、
今週は米中通商協議を含めた海の向こうの顛末を注視しておきましょう。
つまり世界の顛末が好転するのか、国内主力大型が反発となるのか、
これらを見極めてからでも遅くはないということです。

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コメント

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アクシル | URL | 2018-08-20-Mon 00:20 [編集]
兄貴、相変わらず厳しい見解ですね。
アクシルさんへ
マーケット番長 | URL | 2018-08-20-Mon 07:57 [編集]
> 兄貴、相変わらず厳しい見解ですね。

厳しい見解でしょうか??
ポジティブに書いたとは思うのですがw


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