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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
ザワつく先週末を経ての今週
おはようございます。

週末の節目は荒れ模様で終えており、主役の騒ぎは日米通商協議でもなく、
トルコリラ安を始めとするトルコリスクの拡大が、
欧州金融機関へも波及するとの懸念なのですが・・・

そもそも米金融引締めでの米金利上昇ドル高によって、
中国・新興国の通貨安と共にトルコリラ安も継続していたところに、
エルドアン大統領が再選してから米国との制裁合戦と貿易戦争が激化し、
満を持して先日に行われた両国の協議が物別れに終わってしまったことで、
さらにトルコリラ安が加速、ついに欧州金融機関の懸念へと波及し、
ユーロ安が進んだことでドル高が加速してトルコリラ安も加速してしまい
週末の騒ぎが発生したのですが・・・

エルドアン大統領は火消しに当たったつもりが火に油を注ぎ、
そこにトドメとばかりにトランプマンが13日からの追加関税を発表し、
現在に至るという状況なので、目先としてはトルコリラ安を始め、
トルコのトリプル安、トルコのCDS、欧州金融機関の株価とCDS、
銀行間金利、南欧等の売られている債券(金利上昇)と株価、CDS
これら一連のトルコリスクの症状が収まることが優先ですが、
先にも述べた通り、米金利上昇・ドル高というかせめてドル高が収まり、
米国との制裁合戦・貿易戦争が収まらないと、
根本的な収束にはならないと言えます。

そしてトルコリスクのいきさつと同様、世界的に見ても、
そもそもの病は米国が先頭を切る世界的な金融引締めへの移行に対し、
アレルギーを発症したことであり(米金利上昇・ドル高アレルギー)、
症状を悪化させたのは、米国が仕掛けた貿易戦争でおます。

つまり2月に起きた米金利上昇・ドル高に対して、
米株や原油が悲鳴を上げ、他の先進国にも波及してリスクオフとなり、
中国、トルコ等の新興国からは資金流出を招くことになったのが、
米金利上昇・ドル高アレルギーであり、
その後はマクロ・ミクロ環境の「足元」が堅調なことはもちろんのこと、
「先行き」も堅調であれば、(財政)政策期待も含め(米国は減税も)、
アレルギーも克服されるとの観測になり、
実際に米国はマインド系と住宅指標、一部の消費指標が鈍化傾向ながら、
他の足元のマクロ指標は概ね堅調であり、米企業業績も足元は堅調、
欧州はマクロ環境が鈍化傾向ながら企業業績の足元は堅調、
日本もマクロ環境が鈍化傾向ながら(GDPは謎の堅調ですが)、
週末で発表が一巡した国内主力企業決算の足元は堅調なので、
アレルギーの克服が裏付けられつつあったのですが・・・

肝心の「先行き」に直接的な影響を与える貿易戦争が収まらず、
直近のマクロ指標や企業業績の「足元」が堅調であろうとも、
「先行き」への懸念が拭えなくなったことで、
米金利上昇・ドル高アレルギーも克服したとは言えないということです。

しかも足元では米金利が上昇したり(米長期金利が3%を超えたり)、
ドルも堅調を維持していたところに米中との貿易戦争が再燃したことで、
市場では先進国がアレルギーを再発、
新興国、中国でも資金流出というアレルギーが続いていたところに、
トルコリスクが爆発してしまい、週末の市場ではリスクオフとなったので、
世界的にはトルコリスクが落ち着いたとしても・・・
国内外のマクロ・ミクロ環境の「足元」が堅調であっても・・・
「先行き」に直結する貿易戦争が収束しないことには、
米金利上昇・ドル高アレルギーも克服したとは言えず、
もしくは市場が織り込み・出尽くしと言える水準となるまでは、
リスクオフモードの継続・加速も含む厳しい状況が続くでしょう。

従って今週はイベントよりもトルコリスクと貿易戦争動向次第、
未知数ながら総裁選に向けた安倍ちゃんマンの新たな政策動向、
中間選挙に向けたトランプマンによる新たな政策動向次第なのですが、
一応、動くきっかけになるかもしれない今週のイベント以下の通りであり、
(今週のスケジュールの詳細は前記事を御参照ください)
敢えて今週のヤマ場と言えるのは15日でおます。

 13日 お盆(13-16日)、8月OPEC月報
    米国が対トルコ追加関税を開始(2倍に引き上げ)

 14日 国内企業決算が全て一巡
    中国7月小売売上高、中国7月鉱工業生産
    独&ユーロ圏4-6月期GDP・速報値、独7月消費者物価・改定値
    独&ユーロ圏8月ZE景況感調査、ユーロ圏6月鉱工業生産
    米連邦議会中間予備選(4州)、タペストリーとホームデポ決算

 15日 45日前ルール該当日
    7月首都圏マンション販売、7月訪日外客数
    米7月小売売上高、米8月NY連銀製造業景気指数
    米4-6月期非農業部門労働生産性&労働コスト・速報値
    米7月鉱工業生産、米8月NAHB住宅市場指数、週間原油在庫
    シスコシステムズ、メーシーズ、テンセント決算

 16日 7月貿易統計、5年債入札
    ユーロ圏6月貿易収支、米新規失業保険、
    米8月フィラデルフィア連銀製造業、米7月住宅着工、
    エヌビディア、アプライドマテリアルズ、
    アリババ、ウォルマート、ノードストロム、ベストバイ決算

 17日 ユーロ圏7月消費者物価・改定値
    米7月景気先行指標、米8月ミシガン大学消費者態度指数
    米欧SQ

以上が週末時点での小難しい背景も含めた現状認識と今週の見通しですが、
小難しい背景を除く市場の動き目線では・・・

チーム先進国の米英欧日は、債券買い(金利低下)株売りのリスクオフ、
為替市場はトルコ・欧州騒動ということもあり、
リスクオフな円最強高ながらユーロ安・ドル高、新興国通貨安となっており、
南欧重債務国は債券売り(金利上昇)株売り、
トルコ、ロシア等の新興国は債券売り、通貨売り、株売りのトリプル安、
中国は市場が自由化されてないからなのか、当局の意図する動きなのか、
わからないところはありますが、きな臭い人民元売り、株売りながら、
債券買い(金利低下)となっております。

以上の通り、得体は知れんながらもきな臭さに変わりない中国(銅も安値圏)、
新興国と言った危うい国々は債券も買われずトリプル安の資金流出、
南欧以外の先進国は債券買い・株売りのリスクオフ、
というわかりやすい構図?序列?ではありますが、
債券が買われた先進国の中でも、欧州株は商いをやや伴っての大幅安、
週末の日本株は商いがイマイチながらも先進国の中では際立つ大幅安、
一方、米英株はやや商いが増えた程度で大幅安でもないので、
金融政策の健全性というか差を示しており、
それの裏付けとなる実体経済の差も示しているような動きであり、
新興国は皺寄せで悲鳴を上げているという相変わらずな構図でおます。

こういった構図を悲鳴が上がらない程度に続けるならばまだしも、
(トランプマンが呟いた米金利低下・ドル安の適温相場のこと)
中国も含め新興国で悲鳴が上がる状況が継続しており、
先進国の欧州でも悲鳴が上がり始めているので、
世界の景気敏感株である日本はネイマールのような過剰な動きが続き、
このままだといずれはやりたい放題の米英にも及びますが・・・

そんな米英の緊張感に欠ける動きと共に、
VIXも急上昇したとは言え13.16程度、
米金利低下ながらドル高というチグハグ、安全資産の金は安値圏で横ばい、
米株と共に市場の空気と物価に影響する原油は、
足元で崩れつつあるものの週末は反発して終えているので、
週末時点ではセリクラにはまだまだ程遠い状況であり、
裏を返すと米英株が商いを伴って崩れるなり、ドル、原油が崩れると、
いよいよセリクラになるとも言えます。

週末に発表された足元の投機筋のポジションを見ても、
相変わらず米債券買い(金利低下)ドル売り、原油売り、金買い
(円買い、ポンド買い余地も大きく、ユーロはどちらとも言える)
というリスクオフになる余地が大きい状況に変わりはないので、
週末の動きと共にこれらの巻き戻しが揃い踏みで加速することになると、
株式市場は足元の需給面が過熱してなくとも崩れることになります。

以上の通りなので、今週としては・・・

小難しい背景目線で言えば、先に述べた通りですが、
市場の動き目線では、日米欧の先進国は南欧以外の債券買い(金利低下)、
ユーロ安・ドル高・円最強高、商いの伴った欧州株安、
商いはイマイチながら米・英・日の株安、
(特に米IT・ハイテク、半導体、金融機関の株安)
というリスクオフの動きが始まっているので、
先に述べたトルコリスクに関わる動きとお隣さんの中国市場の動き共に、
これら先進国のリスクオフの動きも止まることが優先ですが、
シンプルに株式市場目線だけで言えば、
週末よりも上回る商いを伴った反発が継続し、
200日線超えが定着するなり、
もしくはセリクラと言えるようなゴリラ商いでの大幅安となるまでは、
引き続き、慎重に構えておきましょう。

新興市場については、海の向こうや国内主力大型株がリスクオフとなれば、
リスク資産の象徴でもあるので、過剰に売られるのも相場の常であり、
新興市場も9日のメルカリとミクシィとそーせいの決算、
10日のMTGの決算を始め、9日から本格している新興企業決算が、
リスクオフを跳ね返すような結果とはならなかったので、
まずは国内外のリスクオフモードが落ち着くか、
せめて米IT・ハイテク株が落ち着くか、
もしくはシンプルに商いの伴った反発が継続するまでは、
引き続き、テーマ株等も含め慎重に構えておくのが無難でおます。
反発は主力大型株からと言うのも相場の常ではありますし、
新興企業決算の本格化は14日まで続きますのでね。

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