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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
好悪入り混じる海の向こうと節目に向けた国内
おはようございます。

週末の雇用統計は堅調でおましたが、
マインド系指標のISM非製造業は製造業に続き鈍化、
米欧PMIも鈍化しており、これら全てが50割れではないのですが、
足元で見られる住宅指標と一部の消費指標の鈍化も含めると、
金融引締め路線(金利上昇)と貿易戦争の影響が垣間見えます。

さらにトランプマンが貿易戦争を仕掛ける要因となる貿易収支も発表され、
対日貿易赤字が減ったことは、今週末に日米通商協議を控えているので、
好ましいことですが、肝心の対中貿易赤字は増加しており、
全体の米貿易赤字自体も変わらず減ってないので、
トランプマンが貿易戦争に対する強硬姿勢を緩めそうにはない結果です。

そんなマクロ指標を受けた週末時点での市場の動きとしては、
債券市場では米長短金利低下(英欧も)、安全資産の金は反発、
原油は反落、銅は反発ながら年初来安値圏、リスク回避風味な円最強高、
人民元安も継続中、株式市場では日米欧共にアテにならん薄商いに加え
肝心のナスダックと半導体SOXは横ばい、ラッセルは下落、
IT・ハイテク株は本格反発には程遠く、上海株も直近安値に接近、
日本株は日経平均先物が小幅高で帰って来たものの、
1月高値どころか5月以降のレンジすら超えておらず、
以上の動きを見ると警戒感が窺えるのですが、
ドルは円に次ぐ堅調ぶりが続いており(ユーロ安)、
米株はダウとSP500が上昇(VIX低下)、英欧株も反発、
先に述べた日経平均先物も小幅高で終えており、
警戒感とお気楽ぶりが混在しております。

ファンダメンタルズ面で見ても、現在の海の向こうは、
米欧共に企業業績は一部のIT・ハイテク以外は堅調であり、
マクロ指標も先に述べた先行指標のマインド系指標、一部の消費指標、
住宅指標が鈍化しているものの、終わった期のハードデータ系指標は堅調、
という好悪が混在している状況ながら、これららに直結する貿易戦争は、
特に米中間での強硬姿勢は継続しているにも関わらず、
米金融政策は強気な引締め姿勢を維持しており(英欧も)
我が国も発表が本格化している企業業績は概ね堅調である一方、
マクロ指標は相変わらずのイマイチであるにもかかわらず、
黒田薬局が金利の許容レンジを引き上げたりと出口観測が高まっているので
我が国と欧州には手詰まり感(中国も)、米国には頭打ち感(英国)が、
日増しに高まっている感が窺えます。

そんな状況に対して、火に油を注いでいる貿易戦争は未だ落ち着いておらず
負荷を掛けているそもそもの病でもある金融引締めアレルギーについては、
今のところ米長期金利が3%を超え、米短期・2年債金利上昇、
ドル高になると、米株、原油、商品が崩れ、中国・新興国からの資金流出
さらに加速して米トリプル安も含む最悪のマネーの大逆流とはなっておらず、
かといって2月のように米金利低下(米債券買い)ドル安、米株安、
日欧金利低下(日欧債券買い)円最強高、日欧株安
という巻き戻しのベタなリスクオフとなっているわけでもなく、
足元ではドル高、株式市場の踏ん張りが続いているので、
これこそが適温相場や!とは言えず、
リスクオフ風味と適温相場風味が混在する状況が続いており、
貿易戦争リスクと米IT・ハイテク株売り動向次第で、
火に油を注いでのリスクオフとなるかどうかという構図でおます。
そういう意味では、市場の動きで鍵を握るのはドルと米株と言えそうです

ちなみに足元の需給環境としては、
全体から見ればほんの一部に過ぎないながらも、
傾向は窺えるシカゴマフィア(投機筋)のポジションを見ると、
ドル買い越しが17年1月以来の水準、ポンド売りは17年以来の高水準、
円売りは3月以来の水準まで積み上がっており、
ユーロ買いは17年以来の低水準となっているので、
ポンド>ユーロ>円>ドルとなる余地が高い状況であり、
米債券の売り越しは過去最高水準、原油の買い越しも高水準が継続中、
金の買い越しは年初来最低水準という状況なので、
米金利低下(米債券買い)、ドル売り、原油売り、金買い
というリスクオフになる余地が大きく、そうなると株式市場は、
需給的には過熱感が薄くとも崩れることに・・(我が国は円高・株安)。

以上の通り、深刻なマネーの大逆流となれば論外ですが、
現在はリスクオフ風味で留まっているので、
さらに強まって本格的な巻き戻しのリスクオフになったとしても、
需給的なガス抜き(巻き戻し)さえ終わり、
債券(金利)ドル、株価等が水準訂正されれば、
貿易戦争リスクは織り込まれたとか出尽くしとか、
金融引締めアレルギーを再発しない水準とか、
足元の堅調なマクロ・ミクロ環境も見直され(日本のマクロはイマイチ)
今秋の米中間選挙に向けて(日本は9月に自民党総裁選も)、
市場は米金利上昇(ドル高)と商いを伴った株高という健全なリスクオン
というのは貿易戦争懸念が解決しない限り難しそうですが、
米金利とドルと原油の上昇はほどほど、商いの伴った米株高、
というアメリカンファーストな適温相場となり、
我が国はいずれにせよ円安・商いの伴った株高となりそうです。
ただし商いについては、夏枯れシーズンで期待できない可能性もあるので、
下落局面よりも上昇局面で商いが膨らむという見方でいいでしょう。

そして・・・じゃあどこで切り返すのか?をざっくりと言えば、
需給の節目と過去の例からも市場が転換しがちな8月半ば、
もしくは貿易戦争の全容が見えてくる9月上中旬となりそうですが、
これだけではザックリ過ぎるので、今週も含む目先で占うと・・・

週末の記事でも触れた通り、我が国の事情だけで言えば、
9-10日の日米通商協議までは、円安を加速させるわけにもいかないので
黒魔術で長期金利をコントロールして円安も抑制?むしろ円高基調とし、
日本株にとって重石となる局面が続きそうではあります。
さらに10日は国内独自の需給イベントであるSQでもあり、
先進国の中で唯一の2期連続マイナス成長となって、
リセッション入りの称号を得るのか注目の4-6月期GDPの発表も控え、
国内主力企業決算も10日で概ね一巡となるので、
日本株にとって9-10日は、日米通商協議も含め大きな節目と言えます。

従って日米通商協議が関税緩和・撤廃で合意すれば、
GDPと企業決算が少々悪かろうとも、先行き期待で相殺されそうですが、
決裂・関税発動となれば過去の数字に過ぎないGDPが良かろうと、
足元の企業業績や見通しが良かろうとも、
関税措置による先行き懸念が勝り、9-10日は残念な節目となり、
次の節目である9月上中旬での切り返しに期待することになります。

以上はあくまで国内事情だけでの目線であり、
当然ながら国内事情が中心の9-10日の節目をきっかけに、
日本株を含む世界の市場が一斉に動く可能性は低いので、
市場の主役である親分の米国、先に述べたリスクの主役である
米金利上昇アレルギー(米金利とドル)、
日欧も含む金融引締め路線に向けたマネーの大逆流リスク、
それらに対して火に油を注ぐことにもなる米中貿易戦争(中国リスク含む)、
米IT・ハイテク売り動向が落ち着いているかどうか次第です。

今週の節目である9-10日までについても、
国内企業決算という国内独自の材料はありますが、
今週の決算が先週よりも劇的に堅調な決算が出るとは思えないので、
多少の下支え効果があるくらいでしょうし、
かといって6日から適用される日銀のETF買入れ配分の変更効果も、
TOPIXへの下支え効果が期待出来るくらいでしょうから、
先に述べた海の向こうのリスクが落ち着かない限り、
9-10日の節目まではリスクオフも含む軟調モードが続きそうです。

ちなみに今週のイベントとしては、
国内は引き続き企業決算と日々の日銀動向(オペやETF買い)、
7日と9日の国債入札、7日の消費支出と毎月勤労統計、
8日の国際収支と景気ウォッチャー調査、9日の機械受注と工作機械受注
10日の4-6月期GDP、オプションSQ(ジブリの映画も)、
そして9-10日の日米通商協議、
海の向こうは米中貿易戦争動向(中国動向も含む)、
6日の米国のイランへの制裁再開、7日の中国外貨準備高、
米3州の中間予備選、Wディズニーとスナップ決算、
8日の中国貿易収支、9日の中国消費者物価と生産者物価、
10日のIEA石油市場月報と米消費者物価、
7-9日の米債入札3連発(7-9日)といったところなので、
結局は先に述べたチャイナリスクも含む米中貿易戦争動向、
金利とドルが上昇すれば金利上昇アレルギーの再発次第と言えます。

ということで、以上の様な小難し背景も注視するに越したことはないですが
シンプルに市場の動き目線だけで判断する今週としては、
主役の米国が米金利上昇・ドル高・株高という健全なリスクオン、
もしくは米金利とドルの上昇はほどほど、米株高という適温相場となって、
(特に米IT・ハイテク株が反発するのかどうかが重要)
日本はいずれにせよ円安・株高が「継続」でもしない限り、
少なくとも節目の9-10日までは慎重に構えておきましょう。
(商いついては先に述べた通りです。)
私としては9-10日まではリスクオフも含めた軟調モードと見てます。

新興市場については、繰り返し書いている通り、
海の向こうや国内主力大型株がリスクオフとなったり、
米IT・ハイテク株売りが続くと、新興市場は過度に売られ、
本格反発となるにしても海の向こうや主力大型株からなので、
先に述べた今週の節目である9-10日まで、
もしくはシンプルに商いを伴った上昇が「継続」するまでは、
テーマ株も含め引き続き慎重に構えておきましょう
ただし今週はマザ指数の寄与度がデカ過ぎるメルカリの決算が9日、
次いで指数に組入れられ寄与度がデカくなるMTGの決算が10日、
他の新興企業決算も9日以降に本格化するので、
新興市場も9-10日が節目になる可能性はありますけどね。

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