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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
長期金利祭も海の向こう次第
こんばんはです。

我が国の長期金利ですが、昨日の黒田薬局会合直後は低下したものの、
黒ちゃんマン会見以降は上昇に転じ、本日はさらに上昇を加速させ、
2016年1月以来の水準(0.12%)まで上昇しております。

ついに我が国も金利が上昇するのか!
さらに本日は任天堂とソニーが上がっていたことや商いも膨らんだことで、
パブロフのゴリラの如く無条件にテンションが上がりましたが、
こんな祭が続くのかどうかは別の話でおます。

長期金利については、昨日の黒田薬局会合にて、
0.2%までは許容すると言ってたことを裏付けるように
本日は会合前のような指値オペ等で牽制せずに放置していたので、
牽制が無ければ黒田ライン(0.2%)までは上昇する可能性はあり、
銀行株にとっても神様、仏様、黒だぬき様となってTOPIXを牽引し、
さらにETFの買入もTOPIX型の買い入れ枠が大きくなったので、
歪んでいたNT倍率が縮小する力にはなっております。

そんな長期金利上昇を巡る動きと共に、
本日は商いを伴った株高となりましたので、
まさに健全とも言える債券売り(金利上昇)株買いの様相でしたが、
果たして我が国は金利上昇が健全なのか?耐えられるのか?
というそもそもな懸念がありますので、
何だか頭に葉っぱを乗せた黒だぬきに化かされた感もあります。

いかんせん物価目標すらも達成せず、デフレ脱却には程遠く、
先進国の中では唯一のマイナス成長の国が、
金利上昇と消費税増税のツープラトン攻撃に耐えられるとは思えず、
さらに日米(欧)金利差が縮小して円高となれば外需にも影響するので、
日本のマクロ・ミクロへの影響だけでなく市場においても、
今日の様な熱狂相場が長続きするとは思えない状況です・・・

ただし市場目線だけで言えば、我が国の長期金利上昇と共に、
米金利も負けじと上昇すれば、金利差縮小による円高圧力は回避されます。
言っても米国のマクロ・ミクロ環境は日本よりも堅調なので、
金利上昇に耐え得るだけの環境とも言えなくもないのですが・・・

御存知の通り、米長期金利は日本の様な屁みたいな低金利ではなく、
利上げと共に約3%近辺まで上昇しており、
いくら米国のマクロ・ミクロが堅調だとしても、
マクロ・ミクロに影響する貿易戦争リスクは燻っており(昨夜は軟化)、
更なる米金利上昇となれば、再び金利上昇アレルギーを再発するのでは?
という懸念も根強く、そもそもトランプマンは、
米金利上昇・ドル高が気に入らんと言っており、
ついでに足元では投機筋の米債券売りのポジが過去最高水準という状況で、
今夜にはFOMCも控えているという状況です。
(今夜はISM製造業、ADP雇用、米新車販売、テスラ決算も)

しかも現在はFBの米国史上最大の暴落劇とツイッターの急落をきっかけに、
米IT・ハイテク等のグロース売りが続くと共に(昨夜はやや反発)、
ナスダック、ラッセル2000、半導体SOXが崩れつつあり、
もしこれらセクターの逆風となる米金利上昇(ドル高も)が継続すると、
火に油となる可能性があり(原油・商品も米金利上昇・ドル高は重石)、
果たして米国が米金利上昇・ドル高・米株高・原油堅調
という健全なリスクオンになるのだろうか・・・という状況なので、
我が国では企業業決算が本格化しているとは言え(現時点では概ね堅調)
国内独自の様な長期金利上昇祭での株買い・債券売りが続くとも思えず、
結局は米国次第というのが現実でしょう。

先にも述べた通り、今夜の米国市場ではADP雇用、ISM製造業、
米新車販売、テスラ決算、そしてFOMCという目先のヤマ場なので、
これらを通過して米金利上昇、ドル高、昨夜に続く商いを伴った米株高、
原油も崩れず、という健全なリスクオンとなれば、
我が国も長期金利上昇祭と共に円安も維持された商いを伴った株高が続き、
小難しいことは考えずに素直に乗ればいいですが、
米金利上昇、ドル高でIT・ハイテク株売りが加速して米株安となれば、
米金利も低下(米債券買い)ドル安へと転じてリスクオフになるので、
我が国の長期金利上昇祭は閉幕し、リスクオフでの円高・株安となります。

ただしリスクオフ&巻き戻しの米金利低下(米債券買い)加速ではなく、
トランプマンの意向通りな程良い米金利低下(米債券買い)ドル安となり
それによってIT・ハイテク株売りが止まると共に米株高、原油も崩れず
という都合が良すぎるアメリカンファーストな適温相場となれば、
我が国は長期金利上昇祭りは閉幕するものの、
米株さえ堅調ならばドル安・円最弱安・株高となりますので、
昨日はともかく本日のような商いを伴っているのならば、
割り切って乗ればいいでしょうけど、商いを伴わないようであれば、
23000円は超えられないという冷めた目線で見ておきましょう。

とにかく思いのほか我が国の長期金利上昇祭が盛り上がりを見せましたが、
昨夜の米欧市場、本日の我が国でもやっとこさ商いが膨らんでおり、
株式市場だけは需給的な過熱感が和らいでおり、日米企業決算は概ね堅調、
米中貿易戦争には歩み寄りの姿勢も窺え、
堅調だったアップル決算を機に米IT・ハイテク売りが止まるかも・・・
という下支え&期待材料もあるので、健全なリスクオンとは言わなくとも、
トランプの御意向通りな適温相場になる可能性も高まりつつありますが、
先にも述べた通り、現時点ではリスクオフになる可能性は十分にあり、
どれになるのかは、まず今夜の米国イベントを経た市場の動き次第です。
私は今のところリスクオフの可能性が高いと見てますけどね。

(明日も国内企業決算、ユニクロ月次、英中銀会合、アリババ決算、
 米テネシー州中間予備選、週末はトヨタ決算を含む国内企業決算特盛、
 米貿易収支、ISM非製造業、そして雇用統計もあります)

新興市場については、メルカリがマザ指数に組み入れられたりと、
指数だけでは見れないところもありますが、
昨夜は新興市場とも連動性の高いFB等の米IT・ハイテクが反発し、
本日は個人とも密接な任天堂やソニーが反発したにも関わらず
薄商いが続いているのだけは変わりがないので、
シンプルに商いの伴った上昇が継続するまでは慎重に構えておきましょう。

いつも書いている通り、世界的なリスクオフムードが強くなれば、
リスク資産の象徴である新興市場が過度に売られるのも相場の常であり、
本格反発となるにしても、まずは海の向こうや国内主力大型株から
というのも相場の常なので(特に現在は企業決算も本格化しているので)、
今夜のヤマ場を機に主力大型株が商いを伴った本格反発となるまで、
もしくは再来週後半から本格化する新興企業決算を見極めるまでは、
政策・テーマ株、IPO関連も含め慎重に構えておくのが無難でおます。
ただし決算を終えた銘柄については御自由にどうぞ。

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