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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
明るさは近付けど現時点では・・・
おはようございます。

週末の海の向こうは日本と同様、米国を始め株高ながら薄商いが続いており、
米企業決算の先陣を切ったウェルズファーゴ、シティ、JPモルガンは、
株価の出遅れ感が強かったにも関わらず、
イマイチな決算を素直に受けて売られております・・・

米債を始め安全資産の債券は買われ(金利低下&長短金利差縮小)、
原油は反発したものの本格反発とは言えず崩れつつあり、
景気と中国の鏡でもある銅は2017年来の安値圏(他の商品安も継続)、
中国は当局の意図的な債券高(金利低下)、人民元安の要素はあれど、
中国株には効果もなく株安は止まっておらず、2016年来の水準であり、
新興国はお騒がせのアルゼンチン、ベネズエラはともかく、
トルコ、ブラジル、チリ、フィリピン、香港のトリプル安を始め、
ドル高(資源安も)による資金流出も継続中です。

にも関わらず・・・

なぜか「株式」市場ではツッコミもなく、楽観的な空気に包まれており、
為替市場でもドルに対する様々な見方はあれどドル高基調であり、
我らが日経平均先物もほぼ横ばいで帰って来ております。

いやはや、現時点では謎としか思えない楽観的な空気ですが、
その要因が、ドルは週末に下げたものの高値圏を維持しているからなのか、
リスク資産の金が買われてないからなのか、VIXが低水準だからなのか、
米株を始め株式市場のチャート形状がポジティブだからなのか・・・
(日本株も異常なNT倍率はともかくテクニカル的には好転)

それともリスクの主役である貿易戦争を楽観視しているのか、
米国を始め世界的にマクロ環境と企業業績が堅調という見方(期待)が、
貿易戦争と金融引締め(金利上昇)の影響にも耐えられると共に、、
中国と新興国の資金流出にも先進国は耐えられるという見方なのか・・・

確かに私も繰り返して書いている通り、7月中旬ー下旬以降は、
以上に書いた理由と需給のガス抜きも終わり、
米金利上昇と商いを伴ったリスクオンが、
中間選挙か年内までは続くと見ておりますが・・・
(後述する貿易戦争等が最悪の事態となれば、9月までお預けですけどね)

週末に発表された10日時点の投機筋のポジにも大きな変化はなく、
依然として特に米債券と油の巻き戻し余地は大きく(金とユーロも)、
国内も売り越しが続いている外国人動向、トランプ相場以降では、
巻き戻し余地がある裁定買い残(1.3-1.5兆円)、
国内外共に信用買い残は高水準という状況です。

最も重要なリスクの主役である貿易戦争は、
米国側の全容すらも判明してないどころか、
中国を始め関税対象国側の報復措置の全容も判明しておらず、
貿易戦争の影響が確認できる企業業績やマクロ指標についても、
全く出揃っていないという裏付けの乏しい現時点において、
貿易戦争の影響が限定的とか織り込み済みというのは無理があるので、
せめて全容が判明した上での出尽くしにでもならないと、
そもそもの病である金融引締め(金利上昇)に対する耐性も削がれます。

だけに、株式市場が楽観一色となり、ドルが楽観風な動きになるのは、
いくら市場が先行するとは言え、早計過ぎるとしか思えず、
薄商いと先に述べた債券等の他の警戒感の強い動きは、
早計過ぎるからこその反応だと言えます。

ということで、引き続き貿易戦争動向(影響)がリスク面の主役であり、
それ次第では金利上昇アレルギー再発の可能性もある米金融政策動向、
これらの影響確認となる今週から本格化する米企業決算(英欧も)、
影響の兆しを確認することになる米マクロ指標、
来週から本格化する国内企業決算では豪雨被害の影響確認もあります。

これに関わる今週の注目イベントとしては、
週を通しては、トランプマンツイートや米閣僚からの貿易戦争ネタ動向、
米関税対象国からの報復措置動向、連日の米企業決算ですが、
日本が休場の本日は中国のGDPを始めとする経済統計、米露首脳会談、
米7月NY連銀製造業、米6月小売売上高と何気に盛り沢山、
17日は日欧EPA署名式、TPP主席交渉官会合開始、中国住宅価格、
米6月鉱工業生産、米7月住宅価格、米中間予備選挙、
今週のヤマ場の一つであり初日が重要なパウエルFRB議長議会証言、
(個人的にはもしかして米国はトリプル高狙い?という目線でも注目)
18日は6月訪日外客数、ユーロ圏6月消費者物価、週間原油在庫、
米6月住宅着工、ベージュブック、2日目のパウエルFRB議長議会証言
19日はトランプマンが気にしている我が国の6月貿易統計、
米7月フィリー指数、米6月景気先行指数、クオールズFRB副議長講演
今週のヤマ場の一つである米輸入自動車関税公聴会、
(来週24日から対中関税第2弾の公聴会開始)
20日は6月全国消費者物価、米SQといったところなので、
満遍なく盛り沢山な一週間ですが、ヤマ場は17日と19日です。

こういった小難しい背景を除く、市場の動きだけでの今週目線では、
薄商いの株高が、商いを伴ったものへと変化するのか・・・
(VIXも上昇せずに安定するのか)
ドル高と共に米金利上昇(イールドカーブ拡大も)となるのか・・・
原油、銅を始め商品の崩れが止まり(リスク資産の金は上昇せず)、
中国と新興国の資金流出も止まるのか・・・
このように好転する動きが「継続」するならば、
小難しい背景は負うべきリスクと割り切って乗ればいいですが、
先週からの薄商いな株高とドル高だけが続いたり、
当然ながら逆方向の動きとなれば、慎重姿勢を継続しておきましょう。

新興市場については、貿易戦争等で世界的なリスクオフムードが強くなれば、
リスク資産の象徴である新興市場が過度に売られるのも相場の常であり、
本格反発となるにしても、まずは海の向こうや国内主力大型株から
というのも相場の常なので、貿易戦争動向等のリスクが落ち着くか、
海の向こうや国内主力大型株が本格反発となるのを見極めるなり、
もしくはシンプルに商いの伴った上昇が継続するまでは
引き続き慎重に構えておきましょう。
(先週後半は反発となったものの相変わらずの薄商いですからね)
ただし今週は日欧EPAやTPP交渉だけでなく、
今週末の国会会期末に向けたIR法案等の駆け込み採決も多いので、
政策関連やテーマ株等の資金の集まっている個別については、
貿易戦争等でのリスクオフ動向に注意しつつ、ご自由に勝負して下さい。

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