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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
一周回っての危うさとおかしな動きとリスク
こんばんはです。

貿易戦争が大変や!NT倍率が異常や!
と言ってる声が多いからこそ上がるんやで・・・
と言っている人が多くなっているからこそ危うさを感じる今日この頃(笑)

昔に比べて情報量や情報伝達速度が飛躍的に上がったからこそ、
裏の裏というか一周回ってという危うさも出てくるのでしょうけど・・・

それにしても市場の動きだけを見ていると、
本日も日経屁均が137円高(0.61%高)となったものの、
ユニクロとハゲバンコが84.82円も寄与したのを含む値嵩株が買われ、
現物の商いも一昨日の急落時、昨日すらにも及ばない2.5兆円程度・・
(昨夜の米英欧株も商いは減少)
一方、TOPIXは0.12%安、我らがトヨタも続落、
オワコン業種と言われながら金融市場と実体経済の要でもあるメガバンコは
年初来安値を絶賛更新中であり、相変わらず値下がり銘柄数も多い・・・
さらに中国株を始めアジア株も全面安・・・

にもかかわらず、我が国では日経屁均は先走るように堅調であり、
TOPIXを置き去りにしており、その結果、話題沸騰のNT倍率は、
大量の銘柄入れ替えのあった2000年4月以降では、
最高となる12.96倍まで上昇しております・・・

そもそも日本株の3月安値以降から現在までは、
本日発表された6月第2週を含め足元の主体別売買動向を見ると、
主役の外人さん達は現物をほとんど触ることもなく(薄商い)
先物ばかりをイジクリ倒して来ただけ(先物主導)の相場ですから、
日本株を本気で買ってないのはもちろんのこと、
NT倍率を含め先に述べたような異常?歪?違和感?のある状態となっても
不思議ではないですけど、こんな状態が長続きすることもないでしょうし、
言っても相場もスポーツも格闘技もフィジカル原理主義の私としては、
現物買いの伴ってない相場には本気で乗らない方がいいということです。
(先物・指数での短期売買の人は御自由にどうぞ)

そして海の向こうの市場についても、
そもそもの病である米金利上昇アレルギーへの耐性確認として、
米長期金利が3%を超えると共に(ドル高も)、
米株高、原油高となることは確認できておらず、
中国を始めとする新興国各国の資金流出も継続中であり、
しかも足元の投機筋のポジションを見ると、
米債券売り、ユーロ買い、原油買いのポジは未だに高水準であり、
巻き戻しの米債券買い(金利低下)ユーロ売り(ドル買い)、原油売り
となる余地が大きく、米株の信用買い残も高水準ですから(日本も)
貿易戦争や金融政策(金利上昇アレルギー)、中国・新興国の資金流出、
OPEC総会、欧州の政治リスク等をきっかけ(口実)に、
需給の巻き戻しとも相まったベタな債券買い・株売りのリスクオフが、
いつ起きてもおかしくない状況です。

以上の違和感&歪&異常な市場の動きと需給を中心とした見方に加え、
市場が動くきっかけとなるリスクを見ると、
旬の貿易戦争については、実体経済への影響自体がどの程度なのか、
賢い人たちによる試算すらも出てない状態ですから、
影響は限定的とか織り込み済とは言えないですし、
そもそも中間選挙を控えたトランプマンが譲歩するとは思えず、
(譲歩したら弱腰と言われるので、あとに引けないのでは・・・)
トランプマン自身も長期的には米国にとって恩恵となる関税措置は、
一時的に市場が悲鳴を上げるのは承知の上でやると言ってますからね・・

百歩譲って貿易戦争を仕掛けた側の米国だけは、
足元のマクロ環境・企業業績が堅調であるのも事実なので、
貿易戦争の影響が軽微とのポジティブな解釈も出来なくはないですけど、
戦争だけに仕掛けるだけでなく、報復を含め仕掛けられる側でもあるので
足元が堅調であっても先行きは大丈夫なのか?という疑念が募り、
そうなるとFRBの金融引締めを正当化できなくなり、
金利上昇に対するマクロ環境・企業業績への影響だけでなく、
市場でも金利上昇アレルギーを再発することになります・・・
(中国・新興国の資金流出、原油安等の商品安も含む)

そして貿易戦争を仕掛けられた側の国々は、
当然ながら関税措置を喰らえば実体経済へ影響を受けるでしょうし、
米国と双璧の経済大国である中国が米国から関税措置を受けると、
世界的に実体経済への影響が及ぶことになります。
さらに日欧は足元のマクロ環境が鈍化傾向であり、
欧州はイタリア等の政治リスクが燻っており、
日本は一応、数値的には今期の企業業績見通しは減益ですから、
貿易戦争が追い打ちとなってもおかしくないです。

ちなみに貿易戦争を始めとする以上のリスクに絡む目先のイベントとしては、
今夜は英中銀会合、ユーロ圏財務相会合、
米国のフィリー指数、住宅指標、景気先行指数(どれも堅調かも)
FRBのストレステスト結果発表(ドイツ銀行が気掛かりw)
米30年インフレ連動国債入札、
明日はマクロ環境が鈍化傾向である我が国の全国消費者物価、製造業PMI
同じく鈍化傾向の欧州でもPMI、EU財務相会合、米国でもPMI
市場の空気とリスクマネーと物価に影響する原油絡みのOPEC総会1日目
米自動車・部品輸入関税に対するパブリックコメント募集期限
(反論期限は7月6日、公聴会は7月19-20日)
23日はOPEC総会最終日、24日はトルコ大統領選です。

以上の通り、現在の市場の歪?異常?な動きや足元の需給環境、
そんな市場が動くきっかけとなる貿易戦争等のリスク、
特に実体経済への影響が直結する貿易戦争リスクの現状からも、
需給の巻き戻しとも相まったリスクオフになる可能性が高く、
少なくとも調整モードが続くと見ておいた方がいいでしょう。

もし・・・可能性は極めて低いですが、
まさかのトランプマンが貿易戦争を引っ込めたり(大きく譲歩したり)、
試算やマクロ指標等で貿易戦争の影響が軽微だと判明したら、
素直に金利上昇と現物の商いも伴ったリスクオンとなるか、
もしかしたらほどほどの金利水準と現物の商いを伴う適温相場となり、
ゴメンナサイとしか言えないのですが、
そうなったとしても商いを伴っての上昇が継続するか(TOPIXも)、
水準的に直近高値か5月高値を抜くまでは、くれぐれも御注意ください。

ということなので、この二日間のリバウンドで楽観ムードも散見されますが、
先に述べた市場を取り巻く貿易戦争を含むリスクの現状や需給環境からも、
現在のおかしな市場の動きや株式市場の薄商いは、
それを反映したものだと見て、引き続き、慎重に構えておきましょう。

新興市場についても、本日は続伸となったことで楽観ムードもありますが、
マザの商いはメルカリ分を差し引くと薄商いであり、
言っても海の向こうや国内主力大型株のリスクオフ色が強くなると、
リスク資産の象徴である新興市場が過度に売られるのも相場の常ですから、
関係ないと思われがちな海の向こうや国内主力大型株が落ち着くまで、
もしくは商いの伴った上昇が「継続する」までは、
政策やテーマ株、IPO関連といった資金の集中している個別はともかく、
新興市場の全体感としては、引き続き、慎重に構えておきましょう。

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