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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
臭い物の蓋も開き、7月を見据え・・・
おはようございます。

米欧日の金融政策イベントを経てもリスクオンとはならず、
週末にはついに臭い物に蓋をしていた貿易戦争の火蓋が切られており、
米国は予定通りに対中関税を決定し、中国も即座に応戦する報復関税を決定
EUも今週に最終判断するとは言え、全加盟国が報復措置に同意しており、
インド等の新興国も今週に報復措置を決定・発動予定なので、
世界貿易大戦の様相を呈しつつあります。

政治リスク等はどうにでも解釈できますし、市場の反応次第ですが、
貿易戦争はマクロミクロの実体経済へダイレクトに影響するだけに、
企業業績が根幹にある株式市場を始め、
市場の反応が全てとは言い切れないところがあります。

そんな火蓋が切られた貿易戦争を受けた週末の市場の動きですが、
シンプルに言えば債券買い・株売り(大商い)を始め、
ドル以外は全て売られる資金ヌケヌケリスクオフの動きなのですが、
安全資産の金まで売られ、VIXも低下(11.98と低水準)、
リスク回避な円買いも見られず、米英欧株も揃って大商いでの下落ながら、
米英欧はMSQでの大商いもあり、米株は引けに掛けて戻しているので、
緊張感はイマイチ感じられない動きです。

ただし米MSQは引値清算ですから、引けに掛けての戻しについては、
大人の事情感も満載であり、それが緊張感を和らげているならば、
アテにならないと言わざるを得ず、リスクオフ本番はこれからと言えます。

改めて週末の海の向こうの動きは、
米債券買い(長短金利低下)、英・欧・南欧・伊債券買い(金利低下)
ドル高(ドル>ポンド>ユーロ>円)、仮想通貨安も継続、
原油大幅反落、金大幅反落、銅を始め商品全般大幅安
米株安(大商い)英欧株安(大商い)、VIX低下、
(お馴染みドイツ銀行も史上最安値近辺です)
日経平均先物も22780円と軟調に帰って来ております。

米国の金融引締めによる資金流出症状が現れている新興国は、
トリプル安の国としては、トルコ、ブラジル、メキシコ、フィリピン、
インドネシア、ハンガリー、
通貨安と株安、通貨安と債券安、株安と債券安等の国としては
ロシア、南ア、クウェート、ドバイ、チリ、アルゼンチン、ベネズエラ、
インド、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、ポーランド
といったところであり、資金流出症状は進行中です。

そして新興国の親玉でもある中国も、
債券と人民元は当局の手が入っている感はあるものの
動きとしては債券高(金利低下)、人民元安という正常な動きですが、
上海株は低迷が続いており、3000p割れ間近に迫っているので、
債券のハシゴが外れると、チャイナショックも起きそうな気配もあります。

以上の通り、週末時点では米国市場で戻す動きもありましたが、
米MSQという大人の事情も含まれているでしょうから、
先進国の動きとしては債券買いのリスクオフ、ドル買い、原油を始め商品安
中国・新興国の資金流出も継続しており、
昨日発表された投機筋のポジションを見ても、特に米債券、ユーロ、原油は
巻き戻し(米債券高、ユーロ安、原油安)の余地が大きく、
国内外共に株式市場の信用買い残は高水準ですから、
需給環境と一致した動きとも言えます。

そんな動きの要因が、根っこの部分では米国の金融引締め(英国も)、
追随する欧州、出口観測も燻る日本といった金融政策でしょうけど、
先週はこれらの金融政策イベントを通過してもリスクオンにはならず、
以上の様なリスクオフな動きですから、
現在の動く要因(リスク)・口実としては貿易戦争と言えます。

そんな貿易戦争については、週末に米国が対中関税を決定したのを始め、
冒頭で書いた通り、即座に応戦した中国だけでなく今週は、
EU等の関税対象国からの応戦(報復措置)も予定されており、
米国からの一方的な攻撃(アメリカンファースト)だけでなく、
米国も攻撃を喰らうことになり、
双方共に実体経済へ影響する本格的な貿易戦争が開戦しそうです。

昨日の記事で貼った今週のスケジュールを見ればわかる通り、
今週は関税対象国からの応戦イベントだけでなく、
米輸入自動車関税に対する米国内からのパブリックコメント募集期限であり
反論期限は7月6日、公聴会は7月19-20日ですが、
協議が本格化することになり、対中に関しては月末までをメドに、
投資規制も追加予定であり、当面は貿易戦争が落ち着きそうにないです。

ただし・・・もし週末に見られた米株の引けに掛けた戻しが、
MSQ要因ではなく、お馴染みトランプマンディールによって、
どうせ7月6日の発動までに譲歩するんでしょ?とタカを括っているならば
株式市場らしくない先を見込んだ動きとはならず、発動の7月6日までは、
まさかの金利上昇と商いを伴うリスクオン、
もしくは金利低下は適温相場やでという御都合解釈によって、
突っ走る可能性もなきにしもあらずですが・・・

さらに貿易戦争の実体経済への影響が限定的とか、
織り込み済みとの解釈になれば、私の理解を超えたお手上げ状態なので、
頭をリセットして市場の見方を改める必要がありますけどね(笑)

そんなまさかのポジティブ展開も無きにしも非ずですが、
トランプマンが中間選挙を見据えた支持率上昇のために、
関税については譲歩する姿勢がないというのには市場も気付きつつあるので、
貿易戦争が要因とした需給環境にも則したリスクオフ、
もしくは重石となる展開が、今回の関税措置が発動する7月6日まで、
もしくは輸入自動車関税の発動と日米企業決算シーズン入りとなる
7月中旬以降までは続きそうです。
(一月高値の裏でもあります。あっ、W杯閉幕もw)

ちなみに今週の貿易戦争以外のイベントについては、
18-20日は黒ちゃんやパウエルおじさんも出席するECBフォーラム
18日は英上院でのEU離脱法案の修正案決議(否決されると解散も)、
21日は英中銀会合、FRBのストレステスト結果公表、
22日はOPEC総会、24日のトルコ大統領選、
週を通しては貿易戦争(応戦)動向はもちろんのこと、
住宅関連指標やフィリー指数等の米経済指標が変わらず堅調なのかの確認、
マクロ指標が鈍化傾向の日欧経済指標の確認、
国内では19日のメルカリ上場、20日の国会会期末(7月まで延長予定)
週を通しては株主総会シーズン&配当金支払いシーズン入りです。

ということなので、今週としては先にも述べた通り、
貿易戦争リスクが落ち着くとかトランプマンが譲歩するとか、
まさかの織り込み済みとなって、金利上昇と商いを伴ったリスクオン、
もしくは商いを伴った適温相場という動きが継続でもしない限り、
今週は週末のリスクオフもしくは調整モードが、
7月6日もしくは中旬以降までは続くと見て、慎重に構えておきましょう。

新興市場についても同様なのですが(週末時点の動きも含め)、
今週はメルカリの上場を始めIPOラッシュですから、
海の向こうや国内主力大型株がゴリゴリのリスクオフとならなければ、
新興市場へ資金が流入して活況を呈する可能性もあります。
シンプルに見るならば、商いの伴った上昇が「継続する」までは、
政策やテーマ株、IPO関連といった資金の集中している個別銘柄以外は、
全体感として慎重に構えておきましょう。

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