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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
貿易戦争はどこへやらのまま、そもそもの病イベントへ
こんばんはです。

もしかして貿易戦争に対して警戒をしているのは私だけ?
今夜から米欧日の金融政策イベント3連発が控えているとは言え、
あまりにも「貿易戦争」や「関税」というキーワードすら見なくなり、
市場では薄商いのペラ上がりにも関わらず楽観ムードが強いので、
少々孤独すら感じる今日この頃・・・
いやはや貿易戦争は大丈夫ってことなのでしょうか?

貿易戦争が実体経済へどの程度の影響をもたらすのかと言われると、
規模や数値的なものも含め、わかってないところは多分にあるのですが、
影響が軽微とか織り込み済みというレベルとは思えないですし、
トランプマンは輸入自動車関税までブチ上げてますからね・・・
しかも国内外共に株価は薄商いでの高値圏・・・

百歩譲ってジャイアンな条件の関税を押し付ける側の米国だけは、
貿易戦争が追い風と言う解釈が出来なくも無いですし、
千歩譲って米国経済が牽引するという解釈も出来なくは無いですが、
中・英・欧・加・日等の押し付けられる側の国々が報復措置に動けば、
米国経済にも影響がありますし、もし報復措置にも動かず、
押し付けられるだけだったとしても、これらの国々には影響があるので、
なんとも不思議な貿易戦争への無警戒ぶりです。

いくら私が疑問に思ったところで、私を含む市場参加者としては、
市場が出す答えが正解だと受け取めなければならないので、
最も影響が大きい米国の対中関税について(発表期限は15日予定)、
変わらず強硬的な内容で発動されることが決まったにも関わらず、
市場の楽観モードが続くのであれば、私だけが臆病風を吹かしながら
過度に貿易戦争を警戒していただけということになります。

来週以降も対欧関税や欧州側の対抗措置に関わるイベントもありますけど
最も影響がデカイ対中関税をシカトするのであれば、
貿易戦争の影響が経済指標や企業業績に数値として明確に現れるまでは
警戒されないというかシカトモードが続くことになるでしょう。

以上の通り、貿易戦争を騒いでいるのは私だけのようなので、
現在の市場では明日からのサッカーW杯ではなく、
今夜のパウパウナイト(FOMC)、明日のドラギナイト、
ついでに週末の笑ってはいけない黒光り銀行会合(来週は英中銀会合も)、
という金融政策ワールドカップに目が向いております。

そもそもの病は2月に発症した米金利上昇アレルギーであり、
米国が先頭を走る金融引締め路線がもたらした病ですから、
物価を含むマクロ環境と企業業績が堅調という健康体であれば、
金利上昇(ドル高)という負荷にも耐えられるので、
金融引締め政策も正当化され、良い意味での金利上昇と解釈され、
債券売り(金利上昇)・株買いという健全なリスクオンとなります。

アレルギーの震源地であり、要因を作ったと言える米国は、
昨夜の米消費者物価は堅調、先日発表されたFRBが物価の目安とする
コアPCEデフレータも堅調(物価に影響する原油は足元でやや軟調)、
足元の雇用を含む他の米マクロ指標も堅調
米企業業績も堅調、減税等の政策期待もあるので、
ひとまず貿易戦争の影響や新興国からの資金流出を無視するのであれば、
米国は十分に利上げに耐え得る環境と言えます。

一方、欧州と日本では足元のマクロ指標は低調なものが多く、
鈍化が鮮明化しつつあるところに貿易戦争の影響も燻っており、
欧州は政治リスクも抱え、日本は数値上の今期業績見通しは減益、
何よりデフレ脱却宣言すらもしてない国ですから、
現在の市場で囁かれているECBと日銀の出口観測が、
観測だけでなくほんまに出口へと向かうことなると、
日欧でも金利上昇アレルギーを発症してもおかしくないです・・・

まぁとにかく、今夜は金融引締めの先頭を走る米国にてFOMCが開催され
今後の利上げスタンスや経済見通しも重要ですが、
存在感の薄さと市場対話力の乏しさが際立つパウエル議長会見も注目です


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御覧の通り、トランプマンに睨まれた蛙のような議長ですから、
貿易戦争に対する質問をされても、余計なことは言わないでしょうし
今夜の利上げ自体も市場は承知済でしょうけど、
国内外共に高水準な信用買い残を積み上げながらの薄商いでの株高、
投機筋の米長期債の売りチンポジは鬼の様に積み上がっており、
しかも市場の空気も総楽観に近いですから、
今夜は予定通り追加利上げに動き、利上げスタンスも強気だったとしても、
債券買い(金利低下)株売りとなってもおかしくない需給環境なので、
今夜のFOMCは結果通りには動かない可能性は十分にあります。

明日はECB理事会も控えており、足元では米長期債と同様、
ユーロ買いポジも鬼のように積み上がっており、、
現在はやや巻き戻しが起きて減少しつつありますが、
ドルの行方と言う意味でも明日のドラギナイトは注目です。

そして明後日は黒光り銀行会合と共に、
しつこいようですが米国の対中関税リスト(規模)の発表期限も明後日です

ということで、足元の薄商いでの株高(国内外共に信用買い残高水準)、
巻き戻しの余地のが大きい需給環境(特に米債、ユーロ、原油)な上に、
貿易戦争リスクも燻る中、今夜から米欧日の金融政策イベントが控えており、
今夜のFOMCだけでなくドラギナイトも要注意ですから、
今週一杯は慎重に構えておきましょう。

ただし先にも述べた通り、私の貿易戦争に対する見方とは乖離もあるので、
貿易戦争は問題ないと判断するのであれば、
FOMCとECB理事会を終えるまでは慎重に構えておきましょう

新興市場については、本日も堅調な動きではありましたが、
相変わらず商いはイマイチ伴っておらず、
薄商いの要因がメルカリ上場による資金待機だったとも言えないので
明日に解放されるライザップ公募での待機資金が流入することで、
商いの伴った上昇へと変わればいいのですが・・・
とにかくシンプルに商いの伴った上昇が継続するまでは
慎重に構えておきましょう。
言っても海の向こうと国内主力大型株がリスクオフとなれば、
リスク資産の象徴である新興市場が過度に売られるのは毎度のことなので、
先にも述べた通り、今夜からのイベントラッシュをきっかけに
リスクオフとなる可能性は十分にあるので、くれぐれも御注意ください。
ただし今週も含め国会期末(20日)までは政策関連イベントも多いので、
政策やテーマ株等の資金の集まっている個別については御自由にどうぞ。

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