不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
逆フルゴリラとなるか・・・
おはようございます。

週末の米国市場では、金利上昇ドル高アレルギーからの債券買い・株売り
という巻き戻し&リスクオフな動きもほのかに漂っていたり、
おたんこナスダックとSP500は反落、半導体SOXは大幅続落、
金融株も売られましたが・・・ダウは横ばいで踏ん張っており、
ラッセル2000は史上最高値を更新と米株はマチマチの動きであり、
全体の商いも薄く、VIXも低下、原油も小幅反落に留まり、
ドルの堅調ぶりも継続しているので、一斉の巻き戻しの動きでもなく、
緊張感はほとんどありまへん。

我らが日経平均先物は、ドル高円最強高という不穏な動きはあったものの
企業想定為替レートから余裕のある円安水準というのもあり、
週末の現物終値比では100円安程度で帰って来ており、
ほんの一服といった範疇の動きです。

英国については、推測ながらヘンリー王子結婚の御祝儀相場なのか、
足元で商いを伴った英株高と長期金利上昇が続いておりましたが、
週末の動きとしては米国と同様、英株は小反落、長期金利低下でおます。

欧州については、足元でマクロ指標の悪化が目立ちつつあり、
パスタの国で厄介な連立政権が誕生しそうだからなのか、
ユーロ最弱安が続いており、伊を始め南欧の債券が売られ(金利上昇)、
伊株も大きく売られておりますが、それ以外のユーロ圏の国は、
日本と同様、通貨安(ユーロ安)が追い風にはなるので、
長期金利上昇の逆風にも屈せず足元の株価は堅調でしたが、
週末は商いを伴った株安・長期金利低下と不穏な終え方をしております。

そして米金利上昇とドル高(資源安も)が資金流出を招く新興国は、
足元で資金流出症状の悪化が目立ちつつあり、
とっくの前から破綻しているベネズエラはともかくとしても
足元で話題になっているアルゼンチンの通貨安・債券安はもちろんのこと

トリプル安の国では、急速に進行しているトルコ、相変わらずなフィリピン
通貨安、株安の国では、ロシア、インドネシア、
通貨安、債券安の国では、インド、香港、
債券安、株安の国ではメキシコ、イタリア、ノルウェー、ハンガリー
通貨安が目立つのはブラジル、ウルグアイ、イラン
株安が目立つのはアブダビ、ドバイ、クウェート、ヨルダン、オマーン、
ギリシャ、キプロス、スイス、ベトナム

といったところなので、米国の都合でのサジ加減に呆れたりもしますが、
これらの新興国の資金流出症状は、警戒すべき領域に達しつつあり、
今後もドル高・米金利上昇になった場合と資源動向と共に、
注視しておく必要があります。

新興国の親玉である中国については、
債券安(金利上昇)・人民元高という真っ当な動きにも見えますが、
株式市場は低迷しているので、米中の通商協議の行方はもちろん、
他の新興国と同様、ドル高・米金利上昇になった場合に、
特に株式市場と人民元の動向は注視しておく必要があります。

以上の通り、週末の状況としては、
米国と新興国にて米金利上昇(ドル高)アレルギーの症状が見られ、
それをきっかけに米国では2月のように、
債券買い・株売りのリスクオフへと向かう初動のような動きも見られ、
日英欧の先進国も同様の動きが見られるので、
今週の動きとしての焦点は・・・

今週もこの動きが継続すると共に、VIXが上昇、ドルと原油は売られ、
逆フルゴリラなリスクオフへと陥るのか・・・

それとも足元のマインド系と物価以外の米マクロ環境は堅調(欧州は軟調)
米英欧の企業業績は堅調(日本は減益見通しながら円安での上振れ期待)
という土台部分の下支えに加え、減税等による米政策効果期待もあり、
(国内も今週は法案採決等の政策関連イベントが多く政策期待)
これらを裏付けに先進国は、米金利上昇・ドル高にも耐えられるぞ!
物価上昇にも耐えられるぞ!金融引締めも正当化されるぞ!ということで、
イールドカーブ拡大での米長短金利上昇・ドル高(ユーロ安、円安)、
商いを伴う米株高(日英欧株高)、VIX安定、原油高、
という金利上昇ドル高に負けないフルゴリラリスクオンとなるのか・・・

もしくは米金利がリスクオフのように過度な低下(債券買い)とならず、
程よい水準まで低下(3%以下?)するか横ばいが続き、
ドル高も加速せず(過度な円高にもならず)、原油も崩れず(商品も)、
米株高(日英欧株高)という適温相場が続くことになるのか・・・

以上が市場の動きとしての焦点ですが、
足元の需給環境としては、週末に発表された投機筋のポジションを見ると、
為替はドル高余地が大きいものの(円安、ユーロ安余地が大きい)
米長期債売り・原油買いのポジはやや減ったものの依然として鬼水準であり
どちらも投機筋以外の需給要因はあれど(米国債増発、中東リスク)、
米債券買い・原油売りの巻き戻し余地が大きい状態であり、
(利回りとしても米株式よりも米債券妙味が増しております)
株式市場も国内外共に信用買い残は高水準であり、
国内も足元では外国人が買い越しに転じているものの現物買いは乏しく
先物主導であり、それと共に裁定買い残も急速に積み上がっており、
過熱圏とまでは言えない約2.5兆円強程度なので、
過去のように3ー4兆円まで突っ走る可能性も否定はできませんが、
足元では売られる余地が急速に大きくなっている需給環境ではあります。
そもそも海の向こうで米債(ドルも)と原油の巻き戻し共に米株が崩れると
日本株だけが踏ん張る可能性は極めて低いですからね。

以上の通り、足元の国内外のマクロ環境と企業業績、国内外の政策期待、
これらが金利上昇ドル高、物価上昇にも耐え得ることを前提に、
週末時点の市場の動きと需給環境も踏まえ、
今後の市場の反応(動き)に対する焦点を書きましたが・・・

御存知の通り、前提となったマクロ環境と企業業績、政策期待に対して、
大きな悪影響を及ぼす貿易戦争リスク、
リスク回避での債券買い・株売り、伊始め南欧は債券安・株安・ユーロ安
これらを招きかねない伊政治リスク、
リスク回避だけではなく原油(物価)にも影響する中東地政学リスク、
リスク回避を招く可能性もあるカリアゲマンリスク、
これらのリスクは燻ったままであり、再燃しつつもあるので、
フルゴリラリスクオンとなる可能性は低い状況です。
フルゴリラリスクオンとなれば新興国は資金流出症状が悪化します。
(今週の新興国中銀が発表する金融政策も注目)

特に貿易戦争リスクについては、主役の米中通商協議が真っ只中であり、
(一応、こじれずに終わったとの報道もあります)
伊は週明けにもEU&ユーロ否定&財政浪費路線政権が誕生しそうであり
中東リスクについても、今週は週を通してイベントが点在しており、
カリアゲイベントも続き、米金利動向としても、
土台となるマクロ指標はこれと言った目立ったものはなく満遍なくですが、
欧州の経済指標は足元で軟調な上に伊騒動もあるだけに注目であり、
米小売企業の決算、米金利動向を占うFOMC議事要旨(23日)、
乱発モードな米債入札3連発(22-24日)、
パウエルFRB議長講演(25日)や連銀総裁講演も注目です。

政策面についても、米国は週前半のイラン制裁案や貿易戦争関連だけでなく
市場にとっては可決されると素直に追い風となるものの(可決濃厚)、
まさかの否決となれば嵐となるドッドフランク法の緩和法案採決、
国内では働き方改革法案採決、IR法案審議入り、
安倍ちゃんマンのロシア殴り込み等、政策期待が高まりそうですが、
一方で改竄・隠蔽コントの森友文書と自衛隊日報の公表も控え、
それにかこつけて野党が国会を欠席して空転させる暴挙に出ると、
会期内での法案成立が難しくなる可能性があります。
国内の金融政策面では、黒ちゃんが22日に国会に呼び出され、
約3時間の質疑が予定されているので、まさかとは思いますけど、
うっかり出口をチラつかせると円高に転じることにはなります。

そして金利上昇が重石となる米IT・ハイテクセクター絡みとしては、
フェイスブックのハンバーグ師匠(ザッカーバーグCEO)が、
今週は欧州お詫び行脚へと旅立ち、英欧の各議会への呼び出し、
議会関係者との会談・説教、仏大統領からの直接のお説教も控えており、
週末には織り込み済みの可能性もありますが、
欧州はGDPRの施行を控えており、IT・ハイテクセクターにとっては、
米金利動向と共に、何かとザワつきそうな一週間ではあります。

(今週のスケジュールの詳細は、昨日の記事を御参照ください)

ということで、貿易戦争リスク、スパゲティの国の政治リスク、
中東やカリアゲの地政学リスク、新興国の資金流出リスク、
ITハイテクセクターへの逆風リスク等が噴出せず、
マクロ環境、企業業績、政策期待といった土台部分が揺らがなければ、
結果的に金利上昇(ドル高)アレルギーも発症せず。、
さらに商いも伴うようであれば、需給の巻き戻しリスクも軽減されるので、
フルゴリラリスクオンとなってもおかしくはないですが、
現在の燻ったリスクや需給環境と週末時点での市場の動きを見る限り、
せいぜい適温相場になるのが精一杯であり(薄商いなら上値も限定的)
懲りずに需給の巻き戻しも相まったリスクオフとなる可能性が高いので、
商いの伴ったフルゴリラな株高にでもならない限り、
今週も慎重に構えておくことをオススメします。

新興市場についても、局地的に資金が流入している個別であったり、
今週の国会等をきっかけに賑わう政策関連銘柄はともかく、
今週は海の向こうや国内の主力大型株と同様に構えておきましょう。

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