不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
前半勝負の今週
おはようございます。

週末の日本株はSQ分を差しい引いてもそれなりの商いで堅調に終え、
海の向こうも米長短金利差の縮小、ドルと原油の一服、
米英欧株共に随分と薄商いながら、英株は続伸、欧州株はマチマチ、
米株もマチマチ(ダウ続伸、SP500小幅続伸、ナスとSOX反落)
VIXは低下(12.65)、日経平均先物も小幅安程度であり、
静かながらも堅調な地合いは維持して終えております。
(仮想通貨は崩れ気味)

新興国についてはお馴染みのアルゼちんちん、トルコ、露等が、
足元のドル高も追い打ちとなって資金流出症状が現れておりますが、
他の新興国は警戒する程の症状ではなく、
新興国の親玉でもある中国も上海株は低調ながらも何とか踏ん張っており、
債券と人民元には当局の手が露骨に見え隠れしながら支えられているので、
現時点では新興国に対する過度な警戒感は不要ですが、
今週に償還期限を迎えるアルゼちんちん、トリプル安症状のトルコと露、
キナ臭くなりそうな中東諸国、図体のデカイ中国の動向は、
ドルの動きと合わせて横睨みしておきましょう。

日米英欧を含む先進国市場の注視すべき動きとしては、
主役である米国の長期金利が3%を超えた場合(ドル高も)、
(3%というのは単にキリのいい心理的節目に過ぎないですけどね)
米株を始め株式市場と原油(その他商品、新興国)が、
2月のような金利上昇アレルギーを発症するのかどうか・・・
発症せずに米長短金利上昇(長短金利差拡大も)ドル高、米株高、
原油は過度な上昇とならず踏ん張る理想的な展開となるのかどうか・・・

ちなみに日米英欧株を2月のアレルギー発症前水準から見ると、
英株はヘンリー王子結婚の御祝儀モードなのか、すでに上回っており、
欧州株は足元のユーロ安も追い風に発症前水準近辺まで戻しており、
米株のナスダックと半導体SOXも発症前水準近辺なのですが、
ダウとSP500はまだ遠く、日経、TOPIXはやや手前なので、
まずは2月のアレルギー発症前水準が株式市場の分水嶺と言えます。

そして週末時点の動きでもある米長期金利が3%を超えず、
かといって崩れずに現状水準近辺で推移した場合は
米株を始め株式市場は適温相場と称して堅調を維持しそうではありますが、
先にも述べた通り、3%超えるとアレルギーを起こす可能性がありますし、
逆に米長期金利低下が加速して長短金利差縮小も加速、
まさかの長短金利差逆転となれば、適温相場とは言ってられず、
しかも現在は米金利>米株配当利回りという債券妙味が高まっているので、
(トランプマンの米国債乱発攻撃という歪みもありますけど)
単なる先行き懸念での米債券の全面買いによる米長短期金利の低下と共に、
いわゆるベタなリスクオフでの債券買い・株売りとなる可能性が高い・・
ということを常に頭に置いておく必要があるのが適温相場ではあります。

原油については、原油高が市場のリスクマネーを活発化させる一方、
過度なインフレ懸念とコスト増による景気の重石という負の面もあり、
原油安は逆の両面を併せ持っているので、原油動向は重要なのですが、
現在は長期金利とインフレ動向に目が向けられているだけに、
過度な原油高と原油安は警戒すべきですが、
現状維持もしくはちょい下げ程度で踏ん張れるかどうかが焦点です。

足元の需給環境としては、国内では先週まで外国人買いが続いており、
それと歩調を合わせるように、空売り比率はやや低下傾向であり、
裁定買い残も足元ではピッチを上げて約2.4兆円まで積み上げており、
商いもやや増加傾向なので、外国人買いを裏付けられると言えますが・・
御存知の通り、日本株や円と同様、外国人も海の向こう次第であり、
あくまで投機筋のポジションには過ぎないですが、
8日時点では円とユーロとポンドの巻き戻し(通貨安)余地が大きく
現在も巻き戻し起きていることでのドル高圧力が強い状況ではある一方、
米長期債の売り越し幅は今年最高水準近辺、
原油の買い越し幅は過去最高水準近辺、
国内外共に株式市場の信用買い残は依然として高水準なので、
需給的には米長期債買い(米長期金利低下)原油売りとなることで、
米株も売られてベタなリスクオフとなることでドルも売られ、
リスクオフの円買いと共に日本株売りとなる余地が大きいとも言えるので、
国内目線での外国人買いの動きだけでは安心できない需給環境です。
特に主役の米長期債と原油の巻き戻しがいつ起きてもおかしくない状況です

以上の通りなので、米長期金利の3%超え(イールドカーブ拡大)
ドル高(円を含むその他通貨安)と共に、
商いを伴って2月の分水嶺を超える米株高(日米欧株高)、原油維持、
という足元の需給環境も呑み込むフルゴリラな動きとなれば、
新興国の資金流出症状を横睨みする必要はあれど、
理想的なグレートローテーション&リスクオンなので、
あれこれ考えずに素直に乗ればいいですし、
米長期金利が3%を超えない程度に踏ん張るならば、
適温相場と称する株高が続く可能性は高いですが、
3%を超えるとアレルギーを起こすリスク、
何らかのきっかけで債券買い・株売りのリスクオフになる敏感状態なので
適温相場に乗るにはリスク覚悟の割り切りが必要ということです。

そして以上の動きの土台になるものとしては、
繰り返し書いている通り、発表が一巡した米企業決算の堅調ぶり、
物価とマインド指標を除く足元の米マクロ指標の堅調ぶり、
トランプマンの減税効果と政策期待(支持率上昇も追い風)、
これらを裏付けとした金利上昇アレルギーへの耐性力上昇期待、
FRBの米金融引締めの正当化、
国内では国内政治の安定が戻りつあることでの政策期待、
15日で一巡する国内企業決算での今期見通しが、
減益&11日時点でEPSはやや低下しているものの思ったほど悪くなく
いつもの保守的予想だろうとの見方、
為替市場での円安による業績の上振れ期待といったところです。
(トヨタは自ら保守的予想ではないとも言ってますけどね)

これらの土台部分を揺るがすことになり兼ねないリスクとしては、
貿易戦争リスク、過度なインフレ加速懸念と過度な金融引締め懸念、
それによって加速するドル高と共に起きる新興国からの資金流出リスク、
中東を始めとする地政学リスク(原油動向)、伊の政治リスク、
日米を始め政治スキャンダルリスク、
市場ではガスの溜まった需給環境といったところなので、
これらに大きく影響する今週のイベントとしては以下の通りです。
(今週のイベントの詳細は前日の記事を御参照ください)

 14日 OPEC月報、英独仏外相とイラン代表団が会談
    在イスラエル米大使館のエルサレム移転式典
    プーチン大統領よ天野IAEA事務局長が会談
    伊の連立計画が判明予定
    クリーブランド連銀総裁講演

 15日 新月、45日前ルール該当日、ラマダン入り
    国内企業決算一巡、厚労省が働き方改革データ誤用精査結果報告
    中国4月経済統計、独とユーロ圏の1-3月期GDとZEW指数
    英独仏・EU外相とイラン代表団が会談
    米4月小売売上高、米5月NY連銀製造業、米5月住宅市場指数
    米通商代表部の関税対象分野の公聴会
    米上院銀行委員会にてFRBの副議長と理事候補の指名承認公聴会
    サンフランシスコ連銀総裁講演

 16日 1-3月期GDP・速報値
    中国4月住宅価格、タイ中銀とブラジル中銀が金融政策発表
    グアテマラが在イスラエル大使館をエルサレムへ移転
    5月IEA石油市場月報、EU首脳会議、ドラギECB総裁講演
    米4月住宅着工件数、アトランタ連銀総裁講演、
    米10年インフレ連動債入札、アルゼンチン短期中銀債務の満期

 17日 3月機械受注、4月訪日外国人客数
    インドネシアとメキシコ中銀が金融政策発表
    EU首脳会議、コンスタンシオECB副総裁講演
    米5月フィラデルフィア連銀製造業、米4月景気先行指標、
    米10年債入札
    米国が希望するNAFTA再交渉合意期限

 18日 4月全国消費者物価、財務省が改竄前の森友文書を国会提出
    米SQ、ブレイナードFRB理事講演

 19日 ヘンリー英王子の結婚式(英市場が御祝儀モードなだけにw)

 20日 ベネズエラ大統領選

以上の通り、週後半にもそれなりにイベントが控えているのですが、
14-15日に貿易戦争、米金融政策、米小売売上高、中東情勢(原油動向)
需給の節目、暦の節目、中国経済統計、イタリア政治、国内企業決算一巡、
といった具合に、先に述べた土台やリスク、需給に直結するイベントが
週前半に集中しているので、今週は週前半が勝負と言えます。

そして私としては懲りずにリスクオフになると見ており、
今夏・・・少なくとも6月まで調整が続くと見ているので、
週前半はお気を付けくださいと言いたい所ですが・・・
如何せん現状は適温相場モードを維持している説得力ゼロ状態なので、
先にも述べた通り、適温相場が続くならば、
リスク覚悟で割り切って乗ればいいですし、
米長期金利3%超えに悲鳴を上げず、金利上昇アレルギー克服したように
商いを伴った株高(原油踏ん張り)を含むフルゴリラなリスクオンとなれば
あれこれ気にせずアホになって乗ればいいでしょう。

新興市場については、新興企業決算のヤマ場が15日まで続くので、
海の向こうと主力大型株がフルゴリラなリスクオンとなっても、
15日までは慎重に立ち回った方がいいでしょう。
リスクオンになるしてもまずは主力大型株からなのでね。

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