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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
本番はこれから感のまま迎える週明け
おはようございます。

週末の海の向こうでは、中身は怪しいながら米予算案が成立し、
政府機関閉鎖も回避されたましたが、貿易戦争拡大リスク、
FB騒動を含むロシアゲート疑惑、他のトランプマンリスクが続いており、
欧州では工作員暗殺を巡る英・EUと露の対立が再燃していたり、
中東でも地政学リスクが燻っていたり、国内では相変わらず森友学園騒動が
マスコミと野党が先導する形で続いている上に、
火に油かのように我が国が米輸入関税の対象国にまで認定され、
米財務省が4月中旬に発表する為替報告書でも、
為替操作国の称号まで頂きそうな破竹の勢いです。
(円高圧力と口先等で止められない懸念とも言えます)

国内の政治リスクを除いてザックリと海の向こうのリスクを眺めると
東西冷戦が再来しそうな動きであり(米国がカリアゲを許しつつ)
八方美人だった日本が蚊帳の外に置かれそう感・・・はともかくとして
そもそも市場で騒ぎが起きた発端は金利上昇アレルギーなのですが、
以上のテンコ盛りなリスクがあれやこれやと噴き出したせいで、
債券買い(金利低下)株売りのリスクオフモードが続いていることで、
皮肉なことに金利上昇アレルギーの症状は和らいだ感もありますが、
くれぐれも影の薄いパウエルおじさん(FRB)の存在も含め、
アレルギーの病自体が克服されたわけでないということだけは忘れずに。

改めて週末の市場の動きを見ると、米長短金利低下(債券買い)、
ドル安(円最強高)、米株大幅安(英欧株と日経先物も大幅安)、
VIX上昇、金大幅高というベタなリスクオフモードですが、
週末の我が国と同様、米株の商いはそれなりに膨らんだものの、
原油が大幅高となったことが緊張感を緩和させたのか、
2月の騒動時ほどには商いが膨らんでおらず(英欧株も)、
セリクラ感には乏しく、本番はこれから感が漂ったままです。
(米株は2月安値、200日線も割っておりません(ダウはギリギリ)。

ちなみにLIBORの上昇ピッチが速まっていたり
(4月3日にFRBがLIBORの代替指標を発表予定)
景気と中国の鏡とも言える銅の軟調ぶりという不気味な動きが続いていたり
週末の中国株が大商いでの大幅安となっていたりもするので、
貿易戦争リスクが旬ではありながらもドル高版リスクオフになってしまうと
原油と他の新興国も含め世界的にトドメを刺されそうな感も漂っております

ということなので、まずは市場としてリスクオフが収まること
その要因である先に述べたテンコ盛りのリスクが収まることが先決ですが、
一応、今後のポジティブシナリオとネガティブシナリオを書くと・・・

震源地であり主役の米国市場を中心にとするポジティブシナリオとしては、
旬の騒ぎである米輸入制限措置による貿易戦争激化懸念が落ち着き、
それに次ぐ旬でもあるフェイスブック騒動を含むロシアゲート疑惑、
(ザッカーバーグCEOは米議会の公聴会と議会証言に出頭予定)
常に燻っているトランプマンのファイヤー(クビ切り)ドミノ、
ゲス不倫騒動やセクハラ騒動等のトランプチンコリスク等が落ち着くことで
米景気と企業業績の足元と先行きも堅調(物価も)だと再認識されると共に
FRBの金融引締め姿勢も正当化されることで、
そもそもの騒ぎである金利上昇アレルギーが再発することなく克服し
米長短金利上昇(イールドカーブ拡大)ドル高、米株高、原油堅調、
というグレートローテーション(トランプラリー)の動きとなり、
2月にアレルギーで悲鳴を上げた水準(分水嶺)を超えることが、
健全でベストな動きと言えます(日本は円安・株高)。
もしくは米長期金利低下(崩れない)ドル安、米株高、原油高、
という昨年9月以降のような適温相場と称する動きになるのがベターであり
(日本は円最弱安・株高)
これら2つがポジティブシナリオでおます。

一方、ネガティブシナリオとしては、
先に述べたテンコ盛りのリスクが落ち着くことなく騒ぎが続き、
金利上昇アレルギーも克服されることもないまま、
現在進行中の米長短金利低下(債券買い)ドル安、米株安
というベタな債券買い・株売りのリスクオフが続き、
下支え役の原油も崩れるか(日本は円高・株安)
もしくはトドメとなりそうなドル高版リスクオフとなることです。
(日本は円最強高・株安)

さらに最悪のシナリオとしては、
米長短金利上昇、ドル高が加速・継続し、米株安・原油安も加速継続
という金利上昇アレルギーの再発どころか症状悪化が進み、
米金融政策の舵取り失敗のような動きとなるか(日本は円最強高・株安)、
ドル安が加わってのトリプル安(原油安も)となり(日本は円高・株安)、
米金融政策の舵取り失敗に加え、トランプ政策による米財政悪化懸念
というWパンチとなることです。

私としてはリスクオフが継続すると想定しており、
ヘタをすればドル高版リスクオフもあり得ると見ておりますが
以上が2つのポジティブシナリオ、4つのネガティブシナリオです。

そしてシンプルに市場の動きだけで現状を判断するならば、
マネーの流れと量と水位を決める債券(金利)とドルが、
最も(そもそも)重要であり、先に述べたリスク動向も重要ですが、
実質的に市場のリスクオン・オフを決めているのは米株であり、
その次が原油ですから、日本株と円は米国と海の向こう次第ながらも、
実質的にはほぼ米株次第という状況ではあります。

さらにそんな日本株を売りまくっているのが外国人であり、
彼らが買いに転じないことには日本株が上がらないのも哀しい現実です。
しかも彼らは米国と海の向こう次第という面が大きいとは言え、
週末の世界でも秀でた日本株の下げっぷりを見ていると、
先にも述べた通り、森友学園騒動、追撃のような米輸入関税対象国認定
円高止められない懸念(黒ちゃんのステルステーパリング観測も)
という政治が発端の国内独自のリスクも材料視されている感は否めず・・

ちなみに外国人動向を含む国内や海の向こうの現在の需給環境としては、
まず海の向こうの投機筋の各ポジションを見ると、
米債券売り、ドル買い、ユーロ売り、ポンド売り、原油売り
という巻き戻しになる余地が大きい状態であり、
つまりドル高版のリスクオフとなる余地が大きい状況と言えます。
(米国は4月15日が個人の確定申告期限でもあります)

国内としては円売りポジが一昨年以来の水準まで急減したものの、
先に述べた円高圧力もあって一昨年の様に買い越しに転じてもおかしくなく
何より外国人の日本株売りが継続しており
先週(3月第2週)の投資主体別売買動向を見ると、
外国人の売り越しは減少しているものの(3423億円)、
1月第2週から10週連続で累計8兆1848億円にも達しており、
それと足並みを揃えるように裁定買い残は減少、
空売り比率は40%を超える高水準が続いており、
週末に至っては50.3%という過去最高&初の50%超えを記録したので
過去最高の空売り比率からの買戻し期待とか、
裁定買い残の減少と円売りポジの減少でガスが抜けたとかではなく、
単に外国人の日本株売り(特に先物売り・円買い)が続いているだけであり
少なくとも外国人が買いに転じたとは言えない状況です。
(一方で信用買い残は3.6兆円の高水準、国内勢の買いも継続)

しかも週末の日本株はそれなりの商いを伴っての大幅安だったものの、
2月の騒動に比べると到底及ばない商いであり、
海の向こうの週末も2月の騒動には及ばない商いですから、
週末がセリクラだったとか、彼岸底だったとは言えず、
セリクラと言えるゴリ商いでの下落となるか、
逆に需給やテクニカルも呑み込むゴリ商いでの上昇が「継続」するか、
せめて外国人が買いに転じた?と言える空売り比率の低下が続くとか
裁定買い残の上昇が継続するか、外国人御用達銘柄の物色が続くまでは、
短期的なリバウンド狙いや年単位で参戦する方以外は、
日本株が底を打ったと判断するのは控えておきましょう。

先にも述べた通り、円高圧力も続きそうでもあり、続かなかったとしても。
現状の為替水準では来期業績見通も懸念せざるを得ないです。

以上の通りなので、先に述べた海の向こうのリスクや国内政治リスクが
落ち着くことが重要ではありますが、市場の動きだけで判断するにしても、
日本株と円目線で超シンプルに判断するならば、
海の向こうは米株次第、国内は外国人次第となりますが、
現状の海の向こうはドル安版リスクオフ、国内では外国人売りが続いており
足元の国内外の需給環境にも則した動きでもあり、
しかも国内独自の政治リスク色も感じられるという状況です。
海の向こうは貿易戦争等の旬のリスクが落ち着いたとしても、
そもそもの金利上昇アレルギーの克服確認も必要ですからね

ちなみに国内外のリスクに関わる今週のイベントとしては、
旬の貿易戦争ネタは中国等の対抗措置次第であり、
FB騒動を含むロシアゲート騒動、他のトランプリスクについては
日々の状況を確認するしかないので、今週の決まっているイベントとしては
海の向こうは米経済指標、米債入札、米英欧の週末三連休(週末は満月も)
国内は週明けのマスコミ各社の世論調査、27日の証人喚問と権利取り日、
といったところなので、海の向こうのリスク動向はもちろんのこと
何気にのっけから世論調査が気掛かりではあります(笑)

従って明日については、引き続き、慎重に構えておきましょう。
新興市場についても連日書いている通りなので同様です。
(今週はIPOラッシュなので意外とIPO銘柄は賑わいそうですが)

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