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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
長期金利上昇に慣れたとは言えないまま迎える今週
生まれ変わったら野性味溢れるゴリゴリの競技や格闘技ではなく、
王子様感のある競技をしようと4年周期で心に誓うゴリラ男・・・

改めましておはようございます。

昨日のフィギュアは圧巻でしたねぇ。
個人的には8度目の五輪出場を果たしたジャンプの葛西選手も、
ただただ敬服するばかりです。

さて、すっかり冬季五輪に夢中となっており、
市場の方はおろそかになりつつもありますが、
5日以降の市場では冬季五輪に負けじと投機五輪のような動きを繰り広げ、
まだ落ち着いたとも言えない状況ですから、
投機五輪をおろそかにせず、今週の見通しを占ってまいります。

まずはぞんな投機五輪騒動から週末時点までの状況を振り返ると・・・

震源地となった米国市場では、1月26日から変調はあったものの、
2日の雇用統計が堅調だったことで長期金利の上昇が加速し、
米株はすでに商いはイマイチながらも大幅安となっていたのですが、
ついに週明けの2月5日に米長期金利が2.85%まで上昇すると共に、
ドルの上昇も加わったことで米株が商いを伴って暴落し(原油安も)、
長期金利は反転し(長期金利低下(短期金利も)ドル安)、
いわゆるベタな債券買い・株売りのリスクオフとなり、
さらにドル高が継続し、VIX絡みの騒動が起きたことも、
米株の暴落に拍車を掛け、9日まで米株の暴落は続きましたが・・・

米株は9日の場中から切り返し、一昨日の週末時点においても、
薄商いながらも切り返しが継続しており(週末の米株はマチマチ)、
同時にVIX低下とドル安も継続しており(週末はVIX上昇、ドル高)
長期金利は6日から切り返しが継続しております(週末はやや低下)。

そんな9日から週末時点までの動きに対して、
米長期金利は週末時点で5日の水準を僅かに超えているのに
米株の反発が続いてまっせということで、市場では米長期金利上昇に対して
米株が慣れて来たとか、耐久力が付いて来たとの声もありますが、
ドルが2-5日の水準まで戻したこと、原油も戻していることが、
米長期金利上昇という重石を和らげているだけの状況です。

さらに今回の投機五輪騒動の水準目線で見ても、
米株(ダウ)は2月2日の高値から9日の安値まで約10.4%
1月26日の高値から9日の安値まで約12.3%下げているのに対し、
(原油は1月高値から約12.9%、2日から約11.2%)
米長期金利は5日から6日まで8.2%低下、
ドルは2日から約2.3%上昇した程度ですから、
米株と原油の戻す余地が大きいのは当然であり、
しかも米株は週末時点で2日高値から約76.4%戻し、
1月高値から約61.8%戻しを達成したに過ぎないので
(原油は2月高値から約半値戻し、1月高値から約38.2%戻し)
いくらなんでも米長期金利上昇に慣れて来たというのは無理があります。

もし無理があるのではなく、ほんまに慣れて来たのであれば、
米長期金利が今の水準で米株がせめて5日の水準に戻るなり、
ドル高になっても米株が崩れないことを確認しないことには(原油も)、
さすがに慣れて来たとは言えないです。

さらに馴れて来たと言われている背景には、
現在の米英が金融引締めに動き、欧州の金融政策も出口を窺い、
(我が国は先日のオペ減額をきっかけに出口論が囁かれている)
これら金融引き締めの裏付けとして、足元の物価がイマイチであろうとも、
足元のマクロ環境と企業業績が堅調であり、
トランプマンの税制改革とインフラ投資を始めとする政策効果によって、
先行きのマクロ環境と企業業績も堅調になるとの期待へと繋がるからこそ
物価の上昇期待にも繋がると言うことになるわけですから、
米長期金利上昇(英欧も)ドル高(円安)、米英欧日株高、原油堅調、
という一昨年末のような健全なグレートローテーションになるべきなので
週末時点までのドル安での米長期金利上昇、米株高という動き自体も
慣れて来たというには無理があります。

しかも週末時点までの動きを含めた現在の市場の動き(反応)を
株式市場目線で判断するのであれば・・・

震源地でもあり主役でもある米国の株式市場目線では、
重石となっているのは、米長期金利上昇、ドル高、原油安、
追い風となっているのは、米長期金利低下、ドル安、原油高、

親分米国の子分と言わざるを得ない我が国の株式市場目線では、
重石となっているのは、米株安、円高、国内長期金利上昇、
追い風となっているのは、米株高、円安、国内長期金利低下、

というのが現在の構図であり、現在の日米株式市場にとっては・・・

最も重石となる構図は、米長期金利上昇、ドル高(円最強高)、原油安
最も追い風となる構図は、米長期金利低下、ドル安(円最弱安)、原油高

という金融緩和時のような構図になっていること自体がおかしいので、
当然ながら長期金利上昇に慣れて来たとは言えない構図であり、
週末時点までの動きとしても、先に述べた繰り返しになりますが、
ドルが2-5日の水準まで戻したこと(ドル安)、原油も戻していることが
米長期金利上昇という重石を和らげ、
戻す余地の大きい米株が薄商いでリバウンドしているという状況です。
(週末時点の日本株も商いを伴わないリバウンドが続いております)

そして足元の需給環境を見ても、
13日時点ながら投機筋のポジションを見ると、
米長期債の売りポジ、ドルの売り越し状態、昨年来最高水準の円売りポジ
昨年来最高水準のユーロ買いポジ、過去最高水準の原油買いポジ、
これらは6日時点から大して変わっておらず、
日米の高水準な信用買い残は依然として高水準なので、
14ー16日までの間にガス抜きが進んでいたとしても、
まだまだガス抜きが不十分としか思えない状況です。

国内目線でも裁定買い残は約1.8兆円まで減少し、
鬼の様な高水準な空売り比率が継続していることでの買戻し圧力はあれど、
円売りポジは高水準なまま、先週まで続いていた外国人の鬼売りもあり、
立ち向かっている個人が投げるか(日米共に)、
外国人が買い越しに転じるまでは、巻き戻しが継続しているとか、
単に売り圧力が継続していると判断しておいた方がいいでしょうし、
足元の薄商いでのリバウンドの動きについても(日米欧共に)
単なる買戻しに過ぎないと見ておくのが妥当です。

以上の通り、需給的にはガス抜き(巻き戻し)余地は大きい状況であり、
足元のリバウンドについても薄商いでの買戻しの域を出ず、
動きとしてもドル安と原油高が米長期金利上昇の重石を和らげていることで
今回の騒動で最も大きく動いた株式市場が戻しているだけであり、
株式市場が米長期金利上昇に慣れたとは言えない動きです。

従って動きとしての理想は、米長期金利上昇、ドル高、米株高、原油高
日本は円安、株高となることですが、そこまでは望まなくとも、
現在のごまかしリバウンドであれ継続すると共に商いも伴えば、
理想的な本格反発へと繋がることもありますし、
昨年9月以降は金融政策を反映する短期債&2年債利回りが上昇する一方
物価を含むマクロ環境とリスクを反映する長期金利の低迷とドル安が続き、
それを先行き懸念の温度差相場と言わず、なぜか長期金利だけを見て、
適温相場だと称して株高と原油高が続いていたのも事実ですから、
現在のごまかしリバウンドに参戦するにしても、
米長期金利上昇とドル高が揃い踏み状態になるとか、
米長期金利だけが3%を超えるとか、
ドル高だけが加速するとかによって(円最強高となる可能性が高い)
米株主導で株式市場が悲鳴を上げる可能性が高いということを、
覚悟の上で参戦して下さい。

日本株としても現在の為替水準は、企業想定為替レートを割る水準であり
現在は円売りポジの巻き戻し余地も大きい需給環境なので、
企業決算発表が一巡したこともあり、
業績懸念が噴出する可能性が高いということは覚悟して参戦して下さい
(特に1ドル105円割れ)
新興市場も海の向こうや国内の主力大型株が落ち着くまでは、
資金の集中しているテーマ株や政策銘柄以外は慎重に動きましょう。

ちなみに今週の動くきっかけとなりそうなイベントとしては、
先週末の米SQ、45日前ルール該当日という需給の節目通過、
週明けの米国が休場で明日と明後日の日本時間は鬼の居ぬ間と言えますし
注目イベントを強いて挙げるならば21日以降に集中しているくらいなので
今週は先に述べた市場の動き等で判断して動けばいいでしょう。

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