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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
トドメの一撃もチラつく現状
こんばんはです。

先週月曜日の米長期金利上昇をきっかけに、
いわゆる買われていたもの(リスク資産)が売られる展開となり、
株式市場では米株がブラックマンデーのような急落となったことで、
世界的な株価の急落となり(原油安も)、先週末には米株が反発したものの
株式市場は未だボラボラしており、バンジージャンプのように
ゴムの伸縮が続いている最中と言えますので、
まずは揺れが収まらないことには、飛び降り台まで引き上げられないですし
揺れの最中に新たな良からぬ負荷(損失やリスク)が掛かるようだと、
ゴムが切れて落下することになります・・・

逆に実は背中にロケットエンジンを担いでたんだということで、
それが噴射して急速に戻るというまさかの展開になったとしても、
せめて発射台に戻らないことには落ち着いたとは言えないです。

改めて今回の騒動が起きるまでの経緯を米金利、ドル指数、
各国の株価、VIX、原油、BTCの直近高値を見ると(ドルは安値)、

 BTC 12月17日
 英国株  1月12日
 欧州株  1月23日
 日本株  1月23日
 金    1月25日
 米国株  1月26日
 原油   1月26日
 ドル指数 2月 1日(ザラバ安値は1月26日)
 中国株  1月29日
 米2年  2月 2日
 VIX  2月 5日(上昇ピッチが速まったのは1月29日)
 米長期  2月 5日(昨年初の水準を上抜けたのは1月26日)

騒ぎが大きくなったのは、米長期金利が急上昇した2月5日ですが、
主役であり震源地が米国であるならば、米長期金利、ドル、米株共に、
変調が始まったのは1月26日と言えます。

ちなみに1月26日前後から2月5日までにあったイベントとしては、
24日にムニューチンおじさんのドル安バンザイ発言、
25日にドラギおじさんがECB理事会でムニューチンおじさんを牽制
同日にトランプマンがドラギおじさんと同調するようなドル高歓迎発言
26日に米GDP、30-31日にFOMC、1日アップル決算
2日雇用統計、3日イエレンおばさん退任&パウエルおじさん就任
5日パウエルおじさんのFRB議長就任式といったところです。

さらに遡るのであれば、ビットコインがピークを付けた12月17日は、
CMEにビットコイン先物が上場した日であり、
米長期金利を始め世界的に長期金利上昇にも勢いが付いた日ではあるので、
この頃から良からぬ兆しは始まっていたとも言えます。

もっと遡るのであれば、御存知の通り9月上旬から、
米長期金利の上昇よりも米短期金利の上昇ピッチが加速し、
ドルは低水準のBOXのままというチグハグな動きにも関わらず、
上昇の鈍い米長期金利を見てなのか、ドル安と原油高が温度を下げたのか
適温相場だと称して、米株高(日英欧株高)となったので(BTC高も)
そもそもは9月がエセ適温相場の起点になったとも言えます。
(私が指を咥え始めたのもこの時期ですけどねw)

そして投機筋の需給環境を見ると、
米長期債の売り越しは昨年初の水準に迫りつつあり、
(12月中旬から売り越しに転じている)
ドルは9月からというより6月からの売り越し状態が続いており、
ユーロの買い越しは過去最高水準、ポンドは今年最高の買い越しが継続、
円売りポジはやや減ったものの昨年来最高水準近辺(9月上旬がボトム)、
原油の買い越しは過去最高水準、米株の信用買い残は過去最高水準、
日本の信用買い残も約3.4兆円と高水準(9月上旬は2.7兆円)
裁定買い残は減ったものの約2兆円強(9月上旬は1.37兆円)
足元では外国人が日本株を3週連続で売り越しといった感じです。

つまり・・・今は米長期金利上昇をきっかけに大荒れとなりましたが、
市場の動きと足元の需給環境を見ると、5日の動きにも見られた通り、
ガス抜き余地の大きい米長期債の巻き戻し(米長期金利低下)、
ガス抜きがほとんどされてない為替の巻き戻し(ドル高・円最強高)、
すでにガス抜きが始まっているもののガスが充満している原油の巻き戻し、
これらが加速することになれば、株式市場にはトドメの一撃・・・
となりそうなオイニーも漂っていると言えます。

しかも英国株は9月の水準を割り込み、欧州株はほぼ9月水準、
日本株は12月水準を割り込んで10月水準、
米株はほぼ12月水準なので(中国株は6月水準)、
需給的巻き戻しによりトドメの一撃が降り注ぐことになれば、
少なくともに日米株は起点となった9月水準までは、
視野に入れて(覚悟して)おく必要がありそうです。

以上は下値のメドなので、逆に上値のメドとしては、
大荒れが始まった2月5日の水準、
変調が始まった1月26日の水準となりますので、
まずは目先として2月5日の水準まで戻すことが先決です。

ちなみに2月5日の大荒れ前の水準としては、
米長期金利は約2.85%、米2年債利回りは約2.13%
ドル指数は約89.4(ドル円は110.1円)、原油は約65ドル、
ダウは約25500ドル、SP500約2760、ナスは約7270、
日経平均先物は22580円ですが、
現時点(12日16時)では米長期金利はさらに上昇(2.88%)、
米2年債利回りはやや低下、ドル指数90、原油は60ドル割れ、
米株先物は先週末よりも反発(ダウ先は24375ドル)
日経平均先物は先週末終値近辺という動きを見ていると・・・

実は株式市場の米金利上昇に対するアレルギー反応は、
先週初からの暴落分で和ぎ、株式市場が反発しているとも言えますが、
米長期金利が3%にでもタッチしたら、
米債券の巻き戻し(米金利低下)が始まると共に、
トドメの一撃が来そうな気配を感じるのは私だけでしょうか・・・

とりあえず米長期金利上昇アレルギーという見方が消えない限り、
米長期金利上昇は株式市場にとって重石になりますし、
ドルの上昇と原油安も重石になりますので、
少なくとも現在の米株の反発はアテにならんと見ておくべきですが、
もしトドメの一撃が控えているのであれば、
米長期金利が低下しても株式市場の追い風にはならず、
大荒れとなった5日のように
債券買い(金利低下)株売りという巻き戻しのリスクオフの可能性もあり、
現在は八方塞がり状態が続いていると用心しておくべきでしょう。

そしてこれらの市場の動きや需給環境からの判断だけでなく、
マクロ環境、企業業績、政策(財政面含む)、リスク等を加味すると、
足元のマクロ環境と企業業績は国内外共に堅調なのは事実であり、
物価だけが期待はともかく足元の数値としてはイマイチなので、
トランプマンのすでに成立した税制改革だけでなく、
今夜発表のインフラ投資を含む予算教書の成立期待が高まれば、
物価を含むマクロ環境と企業業績の先行き期待へと繋がり、
米長期金利上昇とドル高にも屈しない米株高、原油も崩れず、
日本は円安・株高(国内も安倍ちゃん政策期待)
という理想的なグレートローテーションとなりますが・・・

政策期待が萎むと、先に述べたトドメのリスクオフでの巻き戻しとなり、
さらにトランプマンの大盤振る舞いな政策が、
財政悪化を招くと結び付けられることになると、
米国は最悪のトリプル安にもなってしまいますし、
そうではなく、すでに政策効果は織り込まれているとなれば、
金融引締めが景気を冷やすだけと解釈され、大荒れ直前のように
米金利上昇、ドル高、米株安、原油安(日本は円最強高、株安)
という米金利上昇(金融引締め)アレルギー相場が続くことになります。

以上の通りなので、株式市場目線で判断すれば、
トランプマンの政策期待が高まり、
14日発表の足元の期待ではなく数値確認となる米消費者物価、
米GDPの7割を占める消費指標である米小売売上高が、
マクロ面での堅調ぶりをさらに裏付けする結果となり、
暴落で招いたVIX等の損失も軽微なものだとなれば、
米長期金利上昇、ドル高(円安)、米株高(日本株高)、原油高
という理想的な展開となり、
さらに黒ちゃんの再任で我が国の長期金利だけが低下して円安が加速すれば
日本株の更なる追い風にもなりますが・・・

そのような背景も含めた理想的な展開とならない限り、
株式市場にとっては米長期金利上昇、ドル高、原油安は重石であり、
米長期金利低下、ドル安、原油高は追い風という構図なので、
重石のいずれか一つでも・・・とまでは言いませんが、
特に鍵である米長期金利上昇が続いている上での株式市場の反発は、
戻すにしても暴落前の水準までであり、米長期金利が3%に達すると・・
トドメの一撃リスクに加え未知数な景気への悪影響懸念もあるので、
アテにならんものだと見ておききましょう。

逆に米長期金利低下と共に株式市場が反発しているならば、
リバウンドだと割り切って参戦するのは自由ですが、
これまたトドメの一撃の始まりかリスクオフの兆しとも言えますので
くれぐれも御注意ください。

そしてドルと原油は、株式市場の温度調整役にもなるので、
米金利とのバランスを含めて判断しましょう(仮想通貨も)。

新興市場については、国内の主力大型株と海の向こうが落ち着いていれば、
本格化する新興企業決算と共に資金が流入する面はありますけど、
先に述べた通り、落ち着いているとは言えず、まだまだ危うい状況であり
長期金利上昇は国内主力大型株や海の向こう以上に重石となるので、
少なくとも長期金利と国内主力大型株が落ち着くまでは、
新興市場も慎重に構えておきましょう。

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