不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
マクロミクロが堅調だからこその八方塞がり感・・・
こんばんはです。

雇用統計、物価以外のマクロ環境は堅調、企業業績も堅調なのに、
金利上昇で悲鳴って・・・と言い出したら、
金利上昇はマクロ環境の負荷になりまっせ(しかも低インフレのまま)、
ドルも上昇すれば米企業業績懸念にも繋がりまっせ、
国内でも物価以外のマクロ環境と企業業績が足元で堅調だったとしても、
企業想定為替レートを割り込む円高が進行すれば、
国内企業業績への懸念が高まりまっせ・・・ってことになるわけですから、
どのようにでもケチは付けられるということです。

そもそも低インフレの原因を謎だと放置したまま米国は金融引締めに動き、
それと共に金融政策を反映する米短期金利ばかりが上昇する一方、
景気の先行きや物価やリスク等を反映する米長期金利は低迷していた上に、
ドルも低迷したままというチグハグな温度差相場だったのにも関わらず、
なぜかそれを適温相場と称して、株高理由ばかりを並べ立てることで、
物価もいずれは上がることになるんだと言いながら、
米株高、原油高となって来たわけですから、潜在的な物価上昇期待はあれど
蓋を開けたら足元の物価指標は未だ謎の低インフレのまま、
米長期金利が急騰しているのですから、米株が悲鳴を上げ、
ドルが上昇してさらに温度が上昇して原油も売られる・・・
というのは仕方ないと言えますし、
こういった理由や口実は関係なく、動きとして見れば、
単純にエセ適温相場だった動きが巻き戻しているだけとも言えます。
繰り返し書いている通り、足元の需給環境としても、
米長期債売り(米金利上昇)ドル買い(ユーロ売り)米株売り、原油売り
となる余地が大きい需給環境ではあります

従って主役である米国が、現在の米長期金利上昇(短期金利は足踏み)、
ドルは未だ低水準ながらやや上昇傾向、米株安、原油安(商品安)
という巻き戻しの動きが止まらないことには、
我が国としても「鬼は外(海外)福は内(国内)」と言ったところで、
お得意のリスク回避な円買い圧力が高まると共に、
昨年来最高水準の円売りポジの巻き戻し圧力となって(円最強高)、
足元では減ったものの巻き戻しの最中と言える裁定買い残、
高水準な信用買い残とも相まって日本株は売られるので、
(そもそも外国人は3週連続の売り越し状態です)
とにかくこういった現在の動きが止まらないことには、
鬼に豆をぶつけるかのように流れが止まる理由を声高に叫んでも、
空しく砕け散る可能性が高いです。
足元で続いている高水準な空売り比率についても、
ショートカバー期待よりも単なる売り圧力の継続と見ておいた方がいいです

そして非常に残念な現実なのですが、
現在は堅調な雇用統計を発表しようとも堅調な企業業績を発表しようとも、
個別の一時的な反応はともかく株式市場全体としては、
こういった現実の数字を好感することもなく、むしろ売られているので、
今後に発表されるマクロ指標や企業決算は堅調であろうとも、
せいぜい金利上昇(ドル高も)の口実とされるだけ・・・
というくらいの見方で構えておいた方がいいでしょう。

何より金利上昇悲鳴モードになると、仮想通貨の騒ぎもそうですが、
かつてのナンチャラショックの原因となったものと似たような悪材料が、
無視されずに雨後の筍のように出てくるのもありがちなことですし、
単純にリスク資産が売られるのも必然ですからね・・・
(そもそも債券バブルが崩壊しただけという気がしなくもないですけどw)

じゃあ現在の流れを止めるものは何かといえば・・・

シンプルなものとしては、当然ながら米金利上昇が止まること、
それを含むガス抜き(巻き戻し)が終わることですけど、
(今週末はSQ、来週末は米英欧SQ&45日前ルール該当日)
全ての巻き戻しが終わるには量的にも時間的にもまだまだなので、
巻き戻し途中ながらも適度なガス抜きだということで反発するならば、
現実の数字に反応していない現状からも、
期待や心理、思惑に関わる材料となるので、
ウンザリながら要人の発言とか、地政学リスクを含む政治絡みの材料とか、
真っ当なものとしては、先行き期待に繋がる政策関連ネタとなります。

ただし政策関連については、緩和的な金融政策絡み材料ならばいいのですが
火に油を注ぐような強気な引き締め姿勢を打ち出したり、
財政政策絡みでは、安倍ちゃんマンの政策ネタはいいとしても、
トランプマンの税制改革やインフラ投資等の政策ネタは(移民法も)、
御存知の通り、つなぎ予算すらも綱渡りという懐の寂しい財政状況で、
財源は大丈夫?という財政悪化懸念を招き、
悪い金利上昇圧力となる面があり(この場合はドル安&トリプル安)、
かといって、政策による景気の先行き期待へと繋がったとしても、
良い金利上昇圧力という面もあるので(この場合はドル高も)、
いずれにせよ金利上昇に米株は耐えられるのか?となる可能性も・・・

さらにこんな米国の財政状況を見て、サジ加減な格付け機関が、
火に油を注ぐような格下げを喰らわすと、金利上昇の加速はもちろんのこと
最悪の米トリプル安となる可能性もあります(日本は円最強高、株安)

そもそも8日が期限のつなぎ予算すらも成立しなければ、
やっぱり上院での共和党の議席数減とトランプマンの支持率低迷、
足元の金利上昇と株安が、野党と身内の反トランプ勢力の抵抗を招き、
議会運営が困難となり、インフラ投資法案の否決懸念へと繋がれば、
良い面、悪い面での金利上昇もへったくれもないですし、
ベタなリスクオフ(債券買い(金利低下)ドル安(円最強高)日米欧株安)
となる可能性もあります・・・

ということで、米金利上昇、ドル高にも屈しない米株高、原油高となれば、
理想的なトランプラリー(グレートローテーション)と言えるのですが、
現状はそういったポジティブ解釈となる可能性は極めて低い地合いであり、
米金利は良い面でも悪い面でも上昇圧力を孕んでいると見られており、
かといって米長期金利だけが低下しても所詮はエセ適温相場なので、
足元の需給環境からも遅かれ早かれ今の状況がぶり返すだけであり、
さらに米長短金利が共に低下へ転じたとしても適温相場とは言わず、
ベタなリスクオフだと解釈される可能性も高い八方塞がりな状況なので、
今の動きが落ち着くまでというか、金利と株価の動きが明確になるまでは
新興市場も含めおとなしくしておいた方がいいでしょう。

くれぐれも本日の日本株に多少のセリクラ感があろうと、
今夜の米株がスパーボウル理論で反発しようとも(笑)
(パウエルFRB議長の就任宣誓式もありますけどね)
高水準な空売り比率からの買戻しも相まって明日がリバウンドしようとも
金利に焦点が当たっている(口実にしている)状況ですから、
少なくとも明日の動きだけではアテにならんと見ておきましょう。

ちなみに先日書いたスーパーボウル理論ですが、
すっかり逆のことを書いてました(思い込んでましたw)
それだけテキトーなアノマリーだということでお許しください。

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