不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
理由はなんであれの今週
おはようございます。

足元では国内企業の堅調な決算発表が続き、任天堂やソニーが好調なので、
かつてのジャパンブランドが席巻した時代が甦り、
株安はともかくテンションが上がるなと思っていたら、
週末の市場ではキッチリ冷や水を浴びせる動きで終えております。

雇用統計発表前までは米金利びんびん物語による湯の温度上昇に対して、
ドル安と原油の踏ん張りが差し水となっていたことで、
米株安(トリプル安)ながらもザワつく程度で踏ん張っておりましたが・・・

雇用統計発表後は米金利がさらにびんびん物語となったことに加え、
差し水だったドルが上昇、原油安となったことでさらに温度が上昇し、
米株は大幅安となり、VIXも急上昇しております。

英国も金利上昇、株価は12月安値も視野に入る大幅安、
欧州も金利上昇、株価は年初来安値を更新する大幅安となり
我らがシカゴ日経平均先物は年初来安値を更新して帰って来ております。

やはりドル高が金利上昇の高温相場の温度をさらに上げる展開となり、
原油安もまさに火に油を注ぐような温度上昇をもたらすだでなく、
物価への影響も大きいので、低インフレ懸念が再燃して金利だけが上昇
という懸念となり、米株がザワつきから悲鳴になったとも言えます

ただしドル高・円最強高ではなく円安であり、
商いもそれなりに膨らんだ程度なので、イマイチ緊張感に欠けるというか、
単なる需給の巻き戻し感も強いような気もするのですが・・・
(初動だからこその動きとも言えますけどね)

さらに雇用統計自体も闇を隠すカラクリはあれど、
数字としては賃金を始め堅調な結果であり、
足元では物価以外のマクロ環境も堅調であり、
国内外の企業決算も堅調という足元の土台はしっかりしている上に、
米税制改革に続きインフラ投資法案も成立すれば先行きへの期待も高まり、
同時に物価上昇期待も高まるということになれば(原油と商品も崩れず)、
FRBの金融引締めも正当化され、足元の金利上昇だけでなく、
ドル高にも耐えられる米経済ということになれば・・・
米株が上昇し、米国に引っ張られて日欧も堅調になるのが理想ですが
残念ながら週末は緊張感にイマイチ乏しく、需給の巻き戻しであろうとも、
形としては金利上昇、ドル高、原油安という温度上昇に対して
米株を始め世界的に株式市場が悲鳴を上げております。

そう言う意味では、足元ではトランプマンの税制改革法案が成立し、
これから米つなぎ予算とインフラ投資法案の協議が控えるタイミングで、
財政悪化懸念とも言える最悪のトリプル安よりはマシかもしれませんが、
米金利上昇、ドル高、米株安(原油安)というのも、
シンプルに見れば単なる需給の巻き戻しではありながら、
ほんまの高温であるのも事実であり、理由を付け加えるのであれば、
足元ではマクロ・ミクロは堅調ながら低インフレが続いており、
タイミング的にイエレンおばさんの退任、パウエルおじさんの就任を控え
米金融政策が迷走しているのではないか?
低インフレのまま米金融引締めによる金利が上昇していることで、
金融市場や実体経済に負荷が掛かり過ぎてるんじゃないのか?
それこそ低金利下で買われていたものが売られるのでは(バブル崩壊)?
そもそもそんな状況下でFRB議長が交代しても大丈夫なのか?
とケチを付けられる可能性もあり、これまた厄介な動きではあります。

つまり足元ではエセ適温相場で浮かれていたからこそ、
悪材料探しムードが高まりつつあった所に、
金利上昇をきっかけに大きく崩れたので、
本格的な悪材料探し&こじ付けムードも高まる可能性が高いので、
単なる需給のガス抜き(巻き戻し)であろうとも、
まずはこの流れが収まることが先決です。

ちなみに足元の需給環境を見ると、意外と米株はガスが溜まってないものの
米債券は売り越し、ドルは売り越し、ポンドは買い越し、
円売りポジは昨年来最高水準近辺、ユーロの売りポジは過去最高水準、
原油の買いポジも過去最高水準、国内は足元で外国人売りが続いており、
信用買い残は3兆円超え、裁定買い残は減ったものの高水準ですから、
週末を含めた足元の動きを見ていると、海の向こうについては、
米債券安(米金利上昇)ドル高、米株安、原油安の巻き戻しであり、
さらに巻き戻す余地も大きい需給環境と言えます。
国内についても、週末は円安となりましたが、
需給的には円買い先物買いの余地は大きく、いつも書いている通り、
米株と原油が崩れると市場の空気は悪化するので、
リスク回避での円買いモードが高まることで円の巻き戻しが加速し、
先物主導で日本株が売られる余地の大きい需給環境と言えます。
(今週末はSQも控えております)

そんな需給環境に加え、悪材料探し&こじ付けムードも高まると、
本来ならばリスク回避で株やバブリーな仮想通貨等のリスク資産が売られ、
債券が買われる(金利が低下する)はずなのですが(金も)、
いかんせん足元では物価以外のマクロ環境と企業業績は堅調
という良い面での金利上昇圧力がある一方、
今週は財政絡みのイベントが多いという悪い面での金利上昇圧力があるので
株式市場は金利に悲鳴を上げる展開が続き、
さらにドル高と原油安が続くと火に油という展開も続きそうです。
(円最強高になる展開も十分に有り得る)

しかも足元では上院共和党の議席数が減り、
トランプマンの支持率も低下していることで、
野党や共和党の反トランプマン勢力の抵抗が増しそうなところに、
株価までが下がり、その原因が金利急騰とも言われているだけに、
8日が期限のつなぎ予算協議、その後のインフラ投資法案
といった財政悪化による金利急騰を招き兼ねない法案は、
金利急騰と株安も抵抗材料に利用されそうではあります・・・

そんな財政絡みのイベントを含め、今週の重要なイベントとしては・・
国内外の週を通しての重要なイベントは以下の通りです。

 ・テンコ盛りの国内企業決算発表(7日トヨタ、8日ハゲバンク)
 ・米企業決算の終盤戦
 ・米つなぎ予算協議(インフラ投資法案、移民法の協議も)
 ・コインチェック騒動やテザー疑惑等で大荒れの仮想通貨動向
 ・当局の必死のパッチ感も窺える不穏な中国動向
 ・他の継続しているリスクは前記事のスケジュールを御参照ください

日程の決まっている重要なイベントとしては・・・

 4日 スーパーボウル(日本時間5日8時30分開始)
 5日 ドラギECB総裁欧州議会証言、米ISM非製造業景況指数
    パウエル新FRB議長就任宣誓式
 6日 GMとディズニー決算、米3年債入札、
 7日 毎月勤労統計、黒ちゃんのオペ、
    NY連銀総裁講演、米10年債入札、テスラ決算
 8日 景気ウォッチャー調査、30年債入札
    朝鮮人民軍創建日、中国貿易収支、英中銀会合
    米連邦政府つなぎ予算期限、フィラデルフィア連銀総裁講演
    エヌビディア、ツイッター決算
 9日 オプションSQ、日本は三連休前の週末、黒ちゃんオペ
    2回目の国内企業決算発表ピーク
    中国の消費者物価と生産者物価、平昌五輪開幕と日韓首脳会談

といったところなので、ヤマ場と言えるのは8-9日と言えますが、
週末が久々の悲鳴で終えているので、週明けからヤマ場やないか!
とも言えますけどね(笑)

以上の通り、週末の悲鳴要因が、金利急騰なのか、
金利急騰に加えドル高と原油安に転じたことなのか、
低インフレのままの金利急騰懸念なのか(米金融引締め懸念)、
米財政悪化懸念なのか、トランプマンの政策懸念なのか、
単なる需給の巻き戻しなのか、それとも仮想通貨騒動なのか・・・

理由はなんであれ今週としては、現在の流れが止まるか、
せめて米国がゴリ商いでのセリクラのような下げにでもならない限り、
テンコ盛りの決算でも見ながら、おとなしく慎重に構えておくのが無難です

ただし金利動向やドルに絡む小難しい背景は置いといて(最も重要ですが)
シンプルに日本株目線だけで市場の動きから判断すれば・・・
海の向こうは米株次第(原油も)という状況に変わりはなく、
日本株にとって重要な円もそれ次第の要素が大きいので
(直近は黒ちゃんのオペ効果もありますけどね)
結局は金利上昇に屈せず米株が上昇するか(原油も崩れず)
金利が低下してエセ適温相場と称して米株が上昇するか(原油も崩れず)
という次第ではありますので、米株が商いを伴っての反発が継続すると共に
円高も加速せず、日本株も商いを伴った反発が継続しているのであれば、
ダメな時は即座に撤退するという心構えと共に、
割り切って参戦するのは自由ですが、くれぐれも御注意ください。

(ちなみに私は今週も今の流れが継続・加速すると見ており、
 下手をすれば来期見通しが判明する5月までは
 調整が長引くことも視野に入れて構えております。)

新興市場については、これまで米株の下げに緊張感が無かったことで、
リスクオフムードも緩く、別世界の動きをしておりましたが、
週末の海の向こうや我が国の先物の動きからも、
さすがに週明けは新興市場も無視出来ない状況であり、
そもそも金利上昇は新興市場にとって重石ですから、
せめて黒ちゃんが劇的に国内金利をねじ伏せるか、
先週の商いを上回るようなゴリ商いでの上昇が継続するまでは、
引き続き、慎重モードで構えておきましょう。
今週は新興市場の決算も本格化しますし、
新興市場と密接とも言える仮想通貨の荒れ模様も続いてますのでね。

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コメント

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長期金利って影響力高いっすね
Taka | URL | 2018-02-05-Mon 16:15 [編集]
不沈艦 様

いつも楽しくブログを読まさせていただいています。
長期金利って、こんなに株価に影響力が高いのだと、株新参者には驚きを伴い理解することになりました。
確かにお金借りるにも3%も取られるし、債券を運用している担当者は損を抱えるし、あまりいいことはなさそうですね。

質問で申し訳ないのですが、2014年12月にも10年米国債が利回り3%を超えていました。この時に、どんなきっかけでまた国債が買われ始めたのですか?

いつも不沈艦様の日記を市場の記録代わりに読まさせていただいているのですが、不沈艦様が入院されていたので、当時の日記が残っていませんでした。
日記が続いていたり、休日のゴリさんぽが更新されるところを見るとご健康であるようで良かったです。
お体にお気をつけてください。
Takaさんへ
マーケット番長 | URL | 2018-02-05-Mon 20:24 [編集]
> 不沈艦 様
>
> いつも楽しくブログを読まさせていただいています。

ありがとうございます。

> 長期金利って、こんなに株価に影響力が高いのだと、株新参者には驚きを伴い理解することになりました。
> 確かにお金借りるにも3%も取られるし、債券を運用している担当者は損を抱えるし、あまりいいことはなさそうですね。

債券市場が元も大きな市場ではありますし、
マネー流れや水位を決めるのが金利ですからね。

> 質問で申し訳ないのですが、2014年12月にも10年米国債が利回り3%を超えていました。この時に、どんなきっかけでまた国債が買われ始めたのですか?
>
> いつも不沈艦様の日記を市場の記録代わりに読まさせていただいているのですが、
> 不沈艦様が入院されていたので、当時の日記が残っていませんでした。

2013年なので入院の次期とは違いますが、
FRBのQE3縮小の思惑で事前に金利が上昇し、
年明けから縮小と共に出尽くしのように低下したかと。

> 日記が続いていたり、休日のゴリさんぽが更新されるところを見るとご健康であるようで良かったです。
> お体にお気をつけてください。

お気遣いありがとうございます。
おかげさまでゴリゴリに元気ですw

お礼が遅れてしまいすみません
Taka | URL | 2018-02-10-Sat 15:21 [編集]
不沈艦 様

ご親切に教えていただきありがとうございます。
確かに2013年でした。
そうすると今回は明確な金利に関するイベントが待ち構えているというより(3月に利上げはありますが)、現行以上の金利で許されるのか様子みる人が多そうで株価が再上昇するまで時間がかかりそうですね。

お礼を言うのを遅れてしまいすみません。
人生初めて、災害?に被災することになり、とは言っても、大雪で車内に数時間閉じ込められたり、通勤が非常に時間がかかる程度ですが。
不沈艦様は暖かいところに住んでいそうなので、当てはまらないかもしれませんが、携帯型トイレを車に積んでおくのは大切だなとライフハックを一つ覚えました。
毎日楽しみにしているので、これからも頑張ってください。
Takaさんへ
マーケット番長 | URL | 2018-02-10-Sat 18:48 [編集]
> 不沈艦 様
>
> ご親切に教えていただきありがとうございます。
> 確かに2013年でした。
> そうすると今回は明確な金利に関するイベントが待ち構えているというより(3月に利上げはありますが)、
> 現行以上の金利で許されるのか様子みる人が多そうで株価が再上昇するまで時間がかかりそうですね。

暴落の真犯人が判明するまでは、きっかけとなった金利が意識されるでしょうね。

> お礼を言うのを遅れてしまいすみません。

いえいえ、お気になさらず。

> 人生初めて、災害?に被災することになり、とは言っても、
> 大雪で車内に数時間閉じ込められたり、通勤が非常に時間がかかる程度ですが。
> 不沈艦様は暖かいところに住んでいそうなので、当てはまらないかもしれませんが、
> 携帯型トイレを車に積んでおくのは大切だなとライフハックを一つ覚えました。
> 毎日楽しみにしているので、これからも頑張ってください。

ありがとうございます。
雪は大変だったようですね。
私は雪が降るとテンションが上がる穏やかな地域ですが、
地震の際にはラップが役に立つことを痛感しましたので、
防災グッズには常に入れております。


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