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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
答えは出ないまま、温度差も埋まらないまま
こんばんはです。

目先のヤマ場だった昨夜を通過したものの米長期金利は上昇に転じず・・
相変わらず株価と米短期金利を正当化する見方だけは、
そこら中で見かける一方、米長期金利とドルの低迷は無視?
放置プレー?されたまま・・・(物価と賃金の伸びの鈍さも同様です)

しかも米国がすでに金融引き締めに動いているにもかかわらず、
米長短金利間には温度差が生じており、
それでも適温相場という名のもとに株価は正当化されている・・・

もっとツッコミがあってもいいと思うばかりですし、
せめて現状の米長期金利低迷(物価と賃金)と株高をセットにして
正当化するような賢い人の意見でもあればいいのですが・・・
(株式市場目線だけで勝負することも否定はしませんのであしからず)

そして昨夜はイエレンおばさんが最後となるFOMCが開催され、
市場の予想通りに追加利上げが行われ、
来年と再来年の利上げ見通しも年3回の姿勢を示し、
バランスシートの縮小規模も年明けから予定通り拡大し、
これらの裏付けとして米経済見通しが堅調だからと言っておりますが・・
本業である物価の見通しについては引き下げているだけでなく、
相変わらず労働市場が堅調ならばいずれは上昇するはずや!と言いながら、
足元で低迷している物価の要因はわからんって・・・

それなのにいずれは上昇するはずやって言われても・・・(笑)

ましてや昨夜発表された米消費者物価を見ても相変わらず鈍化しており、
足元の労働市場では賃金の伸びも鈍いままであり、
さらに物価への影響が大きい原油も調整入りのオイニーも漂っているのに、
いずれは上昇するはずやと・・・米経済見通しも堅調やと・・・
利上げペースも変えないし、バランスシート縮小規模も拡大すると・・・

説得力に欠けるだけでなく、謎は深まるばかりです(笑)

そもそも米国を始め成熟した先進国市場では、
物価の2%目標自体が現状には合ってないからこそ、
本業である物価の目標を無視して利上げに踏み切っているのですから、
2%目標なんか関係ないと正式に言ってしまえば、
長期金利の低水準も正当化されるというか、
必要以上にネガティブに捉えることが無くなり、
長期金利も上昇に転じるのじゃないのかという気がしなくもないです。

そして昨夜のトランプマン演説を含め、
可決成立の見通しが強くなった税制改革法案についても、
イエレンおばさんは利上げ見通しにも反映しており、
経済見通しの引き上げ要因になったと言いながら、
18年と19年の成長率はプラスではあるものの鈍化している上に、
税制改革がもたらす効果の規模や時期はわかりまへんと・・・

以上の通り、昨夜の米消費者物価、FOMC、トランプマンの税制改革演説
アラバマ州補欠選の影響といった目先のヤマ場イベントを受けて、
個人的にはイエレンミステリーを残された感はありますが、
市場は残念ながら米長期金利低下、ドル安となり、
米短期債・2年債利回り、原油も低下しているので、
米長期金利とドルの低迷が正解だったような動きなのですが。
米株は薄商いながらもマチマチで踏ん張っており、
相変わらず都合の良い解釈なエセ適温相場の動きとなっております。

それにしても米消費者物価がイマイチ、FOMCは概ね市場予想通り、
というチグハグだったものの、税制改革の実現が高まったのですから、
米長期金利上昇、ドル高、米株高
というトランプラリーになってもおかしくないとは思いますし、
せめて米株は半導体、ハイテク、金融株を含め3指数共に、
ゴリゴリな展開になって不思議ではないのですが、
もはや税制改革は織り込まれていたということなのでしょうか・・・
そもそも税制改革の効果は限定的と見ているのでしょうか・・・
それとも税制改革による財政悪化懸念が意識されているのでしょうか・・

いずれにせよ市場が待ち望んでいた税制改革の実現性が高まっても、
トランプラリーにもならず米株が心許ない上げにしかならないということは
年明けとも言われているインフラ投資法案の成立が必要とも言えます。

そうなると年明け以降はアラバマ州補欠選で勝った民主党議員が就任し
今よりも議会での可決が難しい状況になりますので、
市場では意外とアラバマ州補欠選の敗退が効いているのかも・・・

何やら民主党陣営はアラバマ州補欠選の結果と言う国民の声を受け止め
税制改革法案の採決は年明けにすべきとも言いだしているので、
トランプマンと共和党が無視して年内の可決に踏み切ったとしても、
年明けのインフラ投資法案が難航することになるでしょうし、
22日が期限の債務上限引き上げに対しても抵抗姿勢を強めるだけでなく
それこそ税制改革法案の採決にも影響が出てくる可能性はあります。

まぁとにかく、低迷している米長期金利(ドルも)と物価(賃金も)が、
上昇に転じないことには、マクロ的にもエセ堅調であり、
市場的にもエセ適温相場と言わざるを得ないので、
市場の動きとしては米長期金利上昇(せめて節目の2.4%超)、ドル高、
それに屈することなく米株高(特に半導体・ハイテク)、
物価にも影響する原油も堅調というトランプラリーとなることです。

今夜はドラギナイト(ECB理事会)もありますので、
ドラギのおっさんが出口をチラ見せすることでの欧州金利上昇とか、
今夜の米GDPの7割を占める消費の指標である米小売売上高が堅調とか
これらをきっかけに米金利が上昇する可能性もありますし、
米税制改革法案が正式に議会で可決・成立すると共に、
米長期金利が上昇する可能性もありますので、
物価と賃金はどないやねん!というツッコミは置いといて、
市場の動きとしてはトランプラリーになる可能性は残ってます。

ただし年内については、健全なトランプラリーにならずとも、
エセ適温相場による米株高(特に半導体、ハイテク株高)が続き、
為替も企業想定為替レート1ドル109-111円圏内の円高でなければ
(明日の日銀短観で想定為替レートの水準は変わる可能性はあります)
日本株高も続くでしょうから、
不気味に低迷している長期金利、ドル、物価、賃金はひとまず置いといて、
割り切って波にのるのもアリですが・・・
長期金利とドルが低迷したままのエセ適温相場状態のところに
いつも書いている燻ったままのリスクが火を噴くことになれば、
いつ巻き戻しが起きてもおかしくない足元の需給環境とも相まって
ベタなリスクオフモードになるので、
くれぐれもリスクで急変するのを覚悟の上で波に乗ってください。

そして今のところは、最も厄介なマネー逆流である
米金利上昇(米債券安)・ドル高・米株安・原油安とか
最悪の米財政悪化懸念によるトリプル安のような動きまでは見られないので
よしとすべきなのかなとも思ったり・・・まだわかりませんけどね。

ということで、明日のスタンスとしては・・・

週跨ぎでの持ち越し短期勝負の方は、先に述べた繰り返しになりますが
米長期金利上昇・ドル高・米株高・原油高というトランプラリーでなくとも
米長期金利とドルが低迷したままのエセ適温相場ならば、
米株高(特に米半導体、ハイテク株高)、できれば原油高も続き、
明日の日銀短観を含む企業想定為替レートを割るような円高でなければ
急変するリスクは覚悟の上で割り切って波になるのはアリです。
慎重に構えるならば、せめて米長期金利とドルが上昇するまでは、
その日限りの勝負に留めておくことが無難でおます。

ちなみに目先の重要イベントとしては、
今夜のIEA石油市場月報、英中銀会合、ドラギナイト(ECB理事会)、
米小売売上高、明日は日銀短観、EU首脳会議、国連安保理、米MSQ、
週末の土曜日はカリアゲマンパパの命日、
継続しているリスクとしては、カリアゲや中東の地政学リスク、
英・独・スペインだけでなく伊もざわついている欧州政治動向、
イエレンおばさんも投機だとケチを付けたビットコイン動向、
不穏な中国リスク(来週に中央経済工作会議はあります)
そして米国の税制改革、インフラ投資といった政策動向、
これらにも影響する債務上限引き上げ協議、
ロシアゲート疑惑動向(トランプ政権内の辞任ラッシュも含む)です。

腰を据えて構えている方については、もはや余裕もあるでしょうから、
不気味な米長期金利等の動きや小難しい背景は置いといて
明日の日銀短観を含む企業想定為替レートを割るような円高、
商いの伴った日本株安が継続するまでは、
王者の風格で構えておくというシンプルな姿勢でもいいのですが、
先にも述べた通り、いつリスクオフやマネーの逆流、米トリプル安
となってもおかしくない状況ではありますので
機敏に動ける心構えと準備だけは怠らずに構えておきましょう、

新たに腰を据えて参戦する方については、
年単位で参戦する方や割安・中小型に参戦する方はともかく
エセ適温相場の継続ではなく、トランプラリーにでもならない限り、
今が新たに腰を据えて参戦するタイミングだとは言えないです。

新興市場については、本日もJQが続落となったり
商いも減少というマチマチの状況ではありましたが、
安倍ちゃんマン政策の発表が今週だけでなく来週も続くので、
危ういエセ適温相場に過ぎない主力大型株や海の向こうに代わり、
国策・テーマ株・IPOを中心とした新興市場へ、
資金流入が継続しそうでありますので(何もなければ年内は)、
シンプルに商いを伴った下落に転じるか(下落が継続するか)、
主力大型株や海の向こうがリスクオフやマネーの逆流、米トリプル安
という新興市場も無視できない展開とならなければ
引き続き、勝負姿勢で挑めばいいでしょう。

ただししつこいようですが主力大型株や海の向こうは危うい状況なので
新興市場と連動しがちなFANGを始め日米欧のハイテク株、
任天堂とハゲバンク、これらの重石となる長期金利動向(特に金利上昇)
新興市場にも影響しそうなビットコインを始めとする仮想通貨、
HY債や中国市場(銅も)、これらの動向も横睨みしておきましょう

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コメント

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いつもありがとうございます!
book_stock | URL | 2017-12-15-Fri 08:47 [編集]
はじめまして!book_stockと申します
いつも参考にさせてもらってます!
本当にありがとうございます!

株、金利、先物・・・等たくさん金融商品があると思うのですが
世界の情勢を予測するのにどれくらいの指標をみていらっしゃるのでしょうか?
book_stockさんへ
マーケット番長 | URL | 2017-12-15-Fri 11:13 [編集]
> はじめまして!book_stockと申します
> いつも参考にさせてもらってます!
> 本当にありがとうございます!

はじめまして。
ありがとうございます。

> 株、金利、先物・・・等たくさん金融商品があると思うのですが
> 世界の情勢を予測するのにどれくらいの指標をみていらっしゃるのでしょうか?

投資はシンプルに限るとは言いますが、
アンテナだけは拡げておりますので、
どれと言われると時によって変わりますが
少なくとも株、債券、為替、商品、需給、ファンダメンタルズ、政治は見ております。
今は仮想通貨もですねw

book_stock | URL | 2017-12-16-Sat 07:42 [編集]
>株、債券、為替、商品、需給、ファンダメンタルズ、政治は見ております。
>今は仮想通貨もですねw
返信ありがとうございます!
仮想通貨含め(笑)ほぼ全ての金融関係のものをみていらっしゃるんですね!
仮想通貨の影響力が大きくなってきているんですね

国はドイツ、中国、アメリカ、日本、イギリス以外も見ているのでしょうか?
book_stockさんへ
マーケット番長 | URL | 2017-12-16-Sat 08:48 [編集]
> >株、債券、為替、商品、需給、ファンダメンタルズ、政治は見ております。
> >今は仮想通貨もですねw
> 返信ありがとうございます!
> 仮想通貨含め(笑)ほぼ全ての金融関係のものをみていらっしゃるんですね!
> 仮想通貨の影響力が大きくなってきているんですね
>
> 国はドイツ、中国、アメリカ、日本、イギリス以外も見ているのでしょうか?

先進国、新興国は見ておりますが、
国はその時々に合わせて見てます。

book_stock | URL | 2017-12-17-Sun 10:49 [編集]
>国はその時々に合わせて見てます。
やはり幅広く臨機応変に見なければいけないのですね・・・
何度もお答えいただきありがとうございました!

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