不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
市場の楽観に反し、警戒感が増すばかりの今週
おはようございます。

週末の我が国では、一昨日の米国株が軟調だろうとも、
我が国の債券が前場に売られ後場に一気に買われようとも、
円高が続こうとも、企業想定為替レートの1ドル110円割れなければ
企業決算は堅調やがな!日本株は出遅れ割安やがな!外人も買っとるがな!
カリアゲも関係あるか!選挙モードやボケナス!
とばかりに、SQとは言えゴリ商いでの大幅高となった日本株・・・

約21年ぶりの高値を超え(節目も抜け)、
週末は商いも含めて一変したので、次の高値はバブル最高値やがな!
とばかりに、まさにジュリアナ東証がオープンしたような賑わいでしたが、
あまりの急変ぶりと日本株以外の国内外の債券・為替も含めた市場は
未だチグハグな動きを続けており、週末の海の向こうの状況を見ても、
日本だけの賑わいだったと言えますので、
素直に日本株のバイアグラ買いならばいいのですが
バイクラ臭のオイニーは漂っております・・・。
(シカゴ日経平均先物は21240円と堅調に帰って来てますけどねw)

そんな状況も踏まえつつ、今週の見通し等を項目別に分けて、
書き進めてまいりますが、相変わらず長ったらしいので、
面倒な方は★4と★6だけでもいいです(笑)

★1、海の向こうの週末状況

 ・米国

  米景気及び米金融政策の足枷となっている物価と個人消費の指標が
  週末に発表され、米小売売上高はハリーケーンによる好悪の影響が
  未知数ではあったものの、意外と堅調な結果となった一方、
  物価は相変わらずイマイチな結果に・・・
  米景気は悪くないものの、FRBの本業は物価コントロールであり、
  物価目標2%を変えないのであれば、
  米金融政策の引き締め姿勢を続ける上においては
  未だに物価が足を引っ張ている状況ではあります。

  そんな経済指標を受けた週末の米国市場は、米債券高(米金利低下)
  ドルは横ばい(円>ポンド>ドル>ユーロ)、原油反発、金続伸、
  米国株は小幅高(薄商い)、VIX低下、原油反発、金続伸、銅も堅調
  相変わらずチグハグな動きと米株の薄商いでの上昇も続いております。

 ・欧州と英国

  欧州市場では欧州債券が米国と同様に債券高(英債券は小幅高)となり
  欧州株は小幅高(薄商い)、英国株小幅安(薄商い)
  というこれまた米国同様、チグハグな動きと薄商いが続いております。
  カタルーニャ独立騒動で揺れるスペインについても、
  やや危うくなっていた債券とCDSは戻しており、
  週末のスペイン株は小幅安で終えているものの、
  未だ反発とは言えない水準ではあります。

 ・新興国

  9月以降の米国でのプチトランプラリーによって
  資金流出の動きも見られましたが、足元(11日以降)では、
  米債券高・ドル安となっている上にそもそも危うい水準でもないので
  週末時点では落ち着いており、気にするほどの水準でもないです

 ・中国

  新興国の親玉でもあり、共産党大会を18日に控える中国は、
  週末時点も足元の市場の動きとしても、債券安、人民元高、中国株高
  という世界で最も真っ当な動きをしていると言えます(笑)
  それが当局に作られたインチキとかリスク満載との疑念もありますが
  世界の景気の鏡であり中国の鏡でもある銅は堅調なので、
  インチキでは無いと受け止めておきましょう(笑)

 ・日本

  週末の動きについては、冒頭で書いた通りです。

★2、9月以降の基調(トランプラリー)と昨年末のトランプラリーの違い

 主役の米国は米債券安(米金利上昇)ドル高・米株高
 というトランプラリーの「動き」ではあるのですが、
 昨年末のトランプラリーと比べると、米債券(米金利)とドルの水準、
 米株の商い、これらが中途半端なトランプラリーな上に、
 昨年末以降から9月までは反転していた米債券とドルに対し、
 米株だけはノンストップで上昇しているので(10月11日以降も同様)
 どちらが正しいのやらというチグハグな状況であり、
 株目線だけでなく、始まったバランスシート縮小を含む金融政策目線、
 市場全体のマネーの動きとしても、薄気味悪い動きでおます。

 欧州の9月以降の基調としては、主役の米国に引っ張られるだけでなく
 市場では金融引締め観測も漂っており、欧州のマクロ指標は堅調
 と言う裏付けもあるからなのか、ユーロ高の影響も無視されたまま
 欧州債券安・ユーロ高・薄商いの欧州株高基調が続いております。
 (リスクオンの債券売り・株買い基調とも言えます)

 新興国の9月以降の基調としては、先にも述べた通りです。

 我が国の9月以降の基調としては、
 対ドルでは円安、日本株高という基調が続いていたのですが、
 10月以降は円安基調が崩れつつあります。
 にも関わらず、冒頭でも書いた通りの理屈なのか、
 薄商いながらも日本株高基調は継続しているので(週末は大商い)
 特に10月以降(解散が決まって以降)の動きは危うさを感じるばかり

★3、足元の需給環境から見た巻き戻しリスク

 10日時点ながらも足元の需給環境を見ると、
 米株の買い越しも未だ高水準、ドルは依然として売り越し、
 ポンドも買い越しに転じたまま、ユーロ買い、円売り、原油買い
 の各ポジも高水準(豪ドル買いも)であり
 米債券買いだけはやや減ったものの、週末を含め11日以降の動きからも
 再び積み上がっているでしょうから(米株、ドル、原油も)、
 米国市場を始めいつ巻き戻しが起きてもおかしくない状況であり、
 特に巻き戻しで米債券安(米金利上昇)ドル高が加速した際に、
 割高でもある米株が巻き戻し圧力にも屈せず上昇できるとは思えない
 足元の需給環境ではあります。

 我が国も円売りポジは積み上がっており、
 足元のドル円の動きに限っては、巻き戻しの円高とも言えますが
 まだまだ巻き戻す余地があり、
 足元では裁定買い残がかつてのような3兆円超えではないものの、
 昨年初以来の高水準にまで積み上がっているので、
 海の向こうと為替の巻き戻しが続くようだと
 いくら割安とか選挙モードとか、足元では外人買いだったとしても
 先週末の様な現物のゴリ商いが継続しない限り、
 日本株も巻き戻しとなり、巻き戻しの余地も大きい状況です。

 これら日米中心ではなくユーロの状況も含めると、
 繰り返し書いている通り、これら全てが巻き戻しとなれば
 米英欧債券安(金利上昇)ドル高(ユーロ安円最強高)、米英欧日株安
 という最も厄介な動きになりそうな需給環境とも言えます(油安も)

 救いとしては、米債券買いがやや減少していたので、
 厄介な動きとならず、燻った何らかのリスクが再燃するのをきっかけに
 世界的な債券買い・株売りのリスクオフならば、その間は厳しくとも
 その間に米債券安・ドル高に耐えられるだけの裏付け材料さえ出れば、
 いずれは米英欧債券安(金利上昇)ドル最強高(ユーロ高円最弱安)、
 米英欧日株高というトランプラリー&リスクオンの未来も見えます。

 従って9月以降からの中途半端なトランプラリー基調を続けるようだと
 ベタなリスクオフモードになるのではなく、
 疑心暗鬼の募る最も厄介な動き(全巻き戻し)となるリスクが、
 高まることになるだけに、11日以降から垣間見えるリスクオフになるか
 せめて米株のガス抜きだけでもあった方が、息の長い相場へと繋がるので
 無理矢理に今の基調で突っ走らない方がいいと思うばかりであり、
 実際に現状の裏付け材料のないままでは、
 多少は続く余地がある需給環境ですが、長続きするとは思えないです。

★4、以上から感じる薄気味悪さの要因と考えられるリスク

 ①トランプマンの税制改革を始めとする政策実行力への疑念
 ②①にも繋がるトランプマンの政権運営リスク(低調な支持率も含む)
 ③昨年末からの鈍化傾向から脱したとは言えない米物価(日欧も)
 ④①と③が要因とも言えるFRBの更なる金融引締め姿勢への疑念
 ⑤誰にもわからないバランスシート縮小による影響懸念
 ⑥これから本格化する日米欧企業決算
 ⑦スペイン・カタルーニャの独立騒動(ギリシャショックは10月)
 ⑧トランプマンによる中東リスクとテロ懸念の拡大
 ⑨カリアゲマンリスク
 ⑩衆院選での万が一への警戒
 ⑪先に述べた市場全体の動きと需給環境

★5、①-⑪のきっかけとなりそうな今週(今後)のイベント

 明確な日付は不明ながら中旬とされているイベントは以下の通り

 ・米18年度予算の上院採決(米税制改革案の議会通過への前哨戦)
 ・次期FRB議長候補の発表(月末にズレるとの報道も)
 ・米財務省半期為替報告書の発表
 ・週を通してですが、衆院選の世論調査動向、米企業決算の本格化

 今週の日程が決まっている注目イベントは以下の通り

 15日 イエレンFRB議長、黒田日銀総裁、周・人民銀総裁、
    コーン米NEC委員長、ワイトマン独連銀総裁らが討論会参加
 16日 米韓合同軍事演習開始(朝鮮半島沖:20日まで)
    9月首都圏新規マンション発売
    中国9月消費者物価&生産者物価
    EU外相会合(北朝鮮への追加制裁案を採択)
    カタルーニャ州がスペインに対し独立宣言の意思確認の期限
    米10月NY連銀製造業景気指数、ネットフリックス決算
    日米経済対話
 17日 4月17日安値の裏、20年債入札
    英9月消費者物価、ユーロ圏&独ZEW景況感調査
    コンスタンシオECB副総裁講演、カーニーBOE総裁議会証言
    米9月鉱工業生産、米10月NAHB住宅市場指数
    投票権を有するフィラデルフィア連銀総裁講演    
 18日 日米韓外務次官協議、桜井日銀審議委員挨拶、9月訪日外客数
    中国共産党大会開幕
    ドラギECB総裁講演
    米9月住宅着工件数、米週間原油在庫、ベージュブック
    投票権を有するNY連銀総裁とダラス連銀総裁の講演
    トランプマンが北朝鮮・ベネズエラ含む新たな入国規制を発効
 19日 ブラックマンデーから30年
    9月貿易統計、5年債入札、9月半導体製造装置販売高
    中国7-9月期GDP、中国9月経済統計
    モスクワ不拡散会議(米朝高官が出席・会談とも、21日まで)
    カタルーニャ州の独立撤回期限(16日の意思確認次第)
    EU首脳会議(トルコのEU加盟も協議、21日まで)
    米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、新規失業保険
    米9月CB景気先行指標総合指数
 20日 新月
    黒田日銀総裁挨拶
    米9月中古住宅販売件数、米SQ、イエレンFRB議長講演
 22日 衆院選投開票

★6、以上を踏まえた今週の見通し

以上の通り、週末時点では相変わらず株式市場だけは国内外共に平和ですが
9月以降の基調としてはトランプラリーながらも、
米債券とドルを始め債券と為替市場の水準、米株を始め株式市場の商い、
新興国の動きという点では昨年のトランプラリーとは異なる動きであり、
足元の需給環境もいつ巻き戻しが起きてもおかしくない状況であり、
バリュー面においても米株は割高という薄気味悪い動きが続いております。

その要因が先に述べた①-⑪のリスクや今後に控えたイベントへの警戒
ということであれば、今週は経済指標はこれといったものがないものの
米韓軍事演習、EUの対北朝鮮経済制裁採決、中国共産党大会
トランプマンの北朝鮮を含む入国制限措置、我が国の衆院選
といった週を通してカリアゲマンが動きたくなるイベントも多く、
(ミサイル発射準備中との報道もあります)
スペイン・カタルーニャ独立騒動に絡むイベントも16日と19日に控え
週を通しては米企業決算の本格化(既に決算発表した米企業の動きは悪い)
世論調査も含めた衆院選動向、時期は不明ながら中旬とされている
米税制改革の前哨戦となる18年度予算の上院での採決
次期FRB議長候補の発表(月末にズレるとの報道も)
米財務省半期為替報告書の発表も控えており、
薄気味悪い動きがいつ反転してもおかしくない状況です。

それが米債券高ドル安米株安が主導する
世界的な債券買い・株売りというリスクオフ(円最強高)なのか
それとも最も厄介であり足元の需給環境にも則した
米債券安・ドル高・米株安が主導する世界的な債券安・株安(円最強高)
という得体の知れないマネーの逆流なのか・・・

そういった市場全体の動きは置いといたとしても、
特に米株は年初から上がり続けているだけでなく、
需給面でもバリュー面でも危うい状況であり、
裏付け材料も乏しいまま薄商いでヒョロ上がりしているので、
米債券安(米金利上昇)ドル高が昨年末の水準とは言わなくとも、
目先の節目でもある米長期金利が4月末と7月頭の水準(約2.35%)
これらを超えても米株が屈せずに商いを伴って上昇出来るのかも注目です

何よりこれらのリスクやイベントが良い方向に転んだとしても、
せめて国内外の企業決算が出揃うまでは、
織り込み済みになってもおかしくない状況ではあります。

そして我が国も冒頭で書いた通り、国内要因もありますし、
国内外共に何もなければ、需給面でも多少の上値余地はあれど、
海の向こうを無視してまで日本株だけが独歩高するとは思えないので、
今週は4月安値の裏とかカリアゲリスク、週末は衆院選(新月も)、
来週からは国内企業決算が控えていることもあり、
冒頭で書いたポジティブな国内要因を過信せずに構えておきましょう。

ということで、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、
足元では冒頭で書いたような理由の楽観モードが大半なのも事実なので
リスク覚悟で勝負する方は御自由にどうぞとしか言えませんが、
私の見方は以上の通り、今週はいつ反転してもおかしくない
薄気味悪い状況が続いていると見ているので、
明日と言うより今週はその日限りの勝負に留めておきましょう。
もし株高が続いたとしても御縁が無かったと割り切るくらいでいいでしょう

腰を据えて構えている方は、余裕もあるでしょうから、
以上の通り、いつ反転してもおかしくない薄気味悪い状況ではありますが
シンプルに商いの伴った株安・円高が「連続」するまで
もしくは企業想定為替レートの1ドル110円割れという事態になるまでは
王者の風格で構えておくという姿勢でもいいのですが、
今週は警戒(撤退)モードも高めておいた方がいいでしょう。

新たに腰を据えて参戦する方については、
中小型や変則決算で決算発表を終えた個別はともかく、
以上の通り、いつ反転してもおかしくない薄気味悪い状況なので
せめて商いの伴った株高円安が継続でもしない限り
腰を据えて新たに参戦する必要はないでしょう(少なくとも明日は)
来週からは国内企業決算が本格化するので
決算を見据えた銘柄選別に費やせばいいでしょう。

新興市場については、資金の集まっているテーマ株等の賑わいはともかく
週末時点の全体の状況としては、上昇局面では商いが増加、
下落局面では薄商いという上げゴリモードに転じたとは言えない状況です
従ってシンプルに商い伴った上昇が継続するまでは、
警戒モードで慎重に動いた方がいいでしょう。

そして海の向こうや主力大型株は先にも述べた通り
いつ反転してもおかしくない薄気味悪い状況であり、今週は特に危ういので
世界的なマネーの逆流やリスクオフとなれば無視できない新興市場としても
海の向こうのアップル、FANGを始め米欧日のハイテク株、
債券動向(債券安にはハイテク株も新興市場も弱い)、
国内としては新興市場とも密接な任天堂、ハゲバンク動向、
他にもバブリーな仮想通貨、HY債くらいは横睨みしておきましょう

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