不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
まずは週明けとリバウンド余地
おはようございます。

まずは現状のリスクと好材料は以下の通りです。

★リスク

 ①ハリケーンによる米実体経済への影響リスク
 ②カリアゲクソ野郎リスク(米中対立も含む)
 ③米国を始め世界的な物価の鈍化傾向
 ④金融政策が最も引き締め路線の米国における賃金の鈍化傾向、
  高額消費の低迷、バブル気味な住宅市場
 ⑤12月まで先送りされたに過ぎない米財政リスク(格下げ懸念も)
 ⑥①-④にも影響するトランプマン政権の減税を含む税制改革、
  インフラ投資といった政策実行力への疑念
 ⑦⑤⑥の原因でもある支持率の低迷による議会運営への支障リスク
 ⑧⑦の原因でもあるDACA法案の撤回による与野党からの反発、
  企業や国民からの反発、ロシア疑惑の燻り
 ⑨①-⑧による米金融政策のバランスシート縮小と利上げ姿勢が
  鈍化せざるを得ない状況、特に①③④が足かせに・・・
 ⑩⑨を強行した場合のマネーの逆流リスク(実体経済への負荷リスク)
  資産買い入れ縮小観測の漂う欧州(ECB)も同様。
 ⑪9月下旬の独総選、ブレグジット交渉の難航、仏大統領支持率低迷
  スペインのカタルーニャ州独立騒動(住民投票10月1日)
  といった欧州政治リスク
 ⑫やや落ち着いているものの日本の政治リスク、
  米欧よりも低調な足元のマクロ環境
 ⑬中東やベネズエラの地政学リスク、テロ懸念
 ⑭常態化しているせいで現在は無視されている中国バブル崩壊懸念
 ⑮⑭にも関わっているとも言われる仮想通貨バブル崩壊懸念
 ⑯未知数ながら太陽フレアの影響(今週一杯は続くとのことなので)

★好材料

 ①以上に書いたリスクによる先行き懸念はあれど、
  足元の企業業績は国内外共に堅調(欧州はやや弱い)
  足元のマクロ環境も物価と賃金以外は堅調
 ②リスクの①と相反しますが、復興特需という見方もあります。
 ③リスクの①に乗じてリスクの⑥が成立する可能性もあります。
 ④リスクの⑤と相反しますが、財政面の騒ぎは12月まで沈静化

見ての通り、リスクが圧倒的に多いと言わざるを得ず、
目先であるここ数日のリスク(騒ぎ)としては①と②ですが、
重要なのは③-⑩、台頭・再燃しそうなのが⑪⑫という感じなので、
好材料の①は崩れつつあり、好材料の②-④は市場の都合・解釈次第です

次に週末時点の市場の動きと足元の需給環境は以下の通りです

★週末時点の市場の動き

 週末の海の向こうは欧州(ECB)の資産買い入れ縮小観測、
 今週に金融政策会合を控える英国、
 米国ではハリケーンの影響リスク、カリアゲへの警戒感、
 一方でハリケーンに乗じたトランプマンの政策実現への期待感、
 年末まで先送りにしたことで一時的に落ち着いた財政問題
 という好悪入り混じる状況ではありますが・・・

 米債券高、欧州債券小幅高(南欧債券安)、英債券安、日本債券高
 ドル安(ポンド>円>ユーロ>ドル)、仮想通貨安、
 原油は大幅続落、堅調だった銅は大幅反落
 その他金属、エネルギー全般も同様であり、安全資産の金は続伸、
 米株は商いがイマイチ膨らまずダウが小幅高、SP500が小幅安、
 ナスダックが約0.5%安とやや軟調、VIXは上昇(12.12)
 欧州株は薄商いの中、マチマチの小動き、英株は薄商いで反落
 週末の日本株は薄商いの株安、シカゴ日経先物先物は横ばい、

 以上の通り、先週に金融政策会合を終えた欧州、今週に控える英国は
 債券がやや売られておりますが、すでに利上げに動いている米国は、
 相変わらず身勝手な米債券高ドル安が続いており、
 株式市場も米英欧日共に本格反発に転じたとは言えず軟調であり、
 薄商いも続く不気味な静けさではありますが 全体の動きとしては、
 安全資産の金の堅調ぶり、ベタな債券買い・株売り
 というリスクオフ基調が継続しております。
 原油の低調ぶり、密かな心の支えだった銅が大幅安となったことも
 リスクオフムードを高めていると言えます
 ちなみに中国、新興国は概ね堅調でおます。

★足元の需給環境とバリュー面

 ・需給環境

  国内の需給環境としては、相変わらずの外国人売りは続いており、
  個人は新興市場で傷を負っている状況ですが(軽微そうですがw)
  裁定買い残や信用買い残には過熱感はなく、
  足元で続く高水準な空売り比率による買戻しのエネルギー
  後述する海の向こう次第の円売りポジは高水準ながらやや減少しており
  先週はさらにガス抜き(改善)されたでしょうから、
  本格反発は厳しいながらもリバウンドの余地はあると言えます。

  海の向こうは5日時点ながら、米株買い、米債券買い、ドル売り、
  ユーロ買い、円売り、原油買い、金買いの各ポジは、
  ドル売り、ユーロ買い、金買いはさらにガスを溜めている一方、
  米株買い、米債券買い、円売り、原油買いは、
  未だ高水準ながらもガスがやや抜けております。

  6日から週末までの動きを見ると、
  米株と円と原油はさらにガスが抜けている可能性が高いですが、
  それ以外は更にガスを溜め込み、米債券も再び溜めているでしょうから
  遅かれ早かれ米債券とドル(ユーロ)の巻き戻しは起きるでしょう。

  そう言う意味では、巻き戻しの米債券安ドル高が起きると共に
  米株安ではなく米株高(日本は黒い効果の債券高、円安株高)
  というトランプラリーとなるためにも、
  今のうちに米株がガス抜きしておいた方が長い目では好ましいので、
  冒頭で書いたリスクを口実にリスクオフ基調が続くと共に
  ガス抜きの米株安も続いた方が健全と言えます。

  逆に言えば、現在の米債券高(米金利低下)ドル安基調のまま、
  米株高となると米株までがガスを溜めることになってしまい
  いずれは米債券安、ドル高、米株安という全ての巻き戻しモードになり
  (日本の債券は黒い薬効果もありますが、円最強高、日本株安)
  さらに財政問題をこじらせるなりして格下げでも食らったり、
  カリアゲとほんまにドンパチでもすることになれば、
  マネーの逆流だけでなく良からぬ債券バブル崩壊も招き兼ねず、
  米債券安、ドル安、米株安というトリプル安にもなり得ます。
  (日本は円最弱安、株安の可能性も(債券はやや不明))

 ・バリュー面

  我が国と欧州の株式市場は、数値的には割高感はなく、
  裏付けとなる企業業績も足元では堅調なのですが、
  我が国は企業の想定為替レートの大半は1ドル110円、
  225銘柄の平均は1ドル119.4円、
  日銀短観の想定為替レート(通期)も1ドル108.31円なので
  週末時点の1ドル107円台後半と言うのは、
  業績に影響することになり、数値上の割安感も削られます。
  欧州株についても足元のユーロ高は業績の重石なので同様です。

  一方、米国株は数値上、すでに割高ではありますが、
  現状は業績の重石となるドル高ではなく追い風のドル安が続いており
  トランプマンの法人減税期待による業績の嵩増し期待もあるので、
  これが米株の割高感を和らげており、米株が底堅い要因とも言えますが
  法人減税(現行は約35%)はトランプマン公約の15%ではなく、
  22.5%くらいに落ち着きそうであり、
  巻き戻しによるドル高となると業績の重石にもなるので、
  せめてドル高状況下で堅調な業績を示さないことには、
  ドル高重石懸念は消えず、割高感も改めて意識されることになります。

★以上に関わる今週の注目イベント(特にリスクに関わるもの)

 11日(国内)7月機械受注&工作機械受注、カリアゲ動向
    (海外)英ブレグジット交渉関連法案採決、スペインデモ
        国連安保理での新たな北朝鮮制裁案採択、米3年債入札
        米ハリケーン被害状況新オバマケア代替法案公表
        
 12日(国内)5年債入札
    (海外)英8月消費物価、OPEC月報、国連総会開幕
        アップルイベント、米7月JOLT労働、米10年債入札

 13日(国内)7-9月期法人企業景気予測調査、東芝取締役会
    (海外)独8月消費者物価改定値、ユンケル欧州委員長演説
        IEA石油市場月報、米週間原油在庫
        米8月生産者物価、米30年債入札

 14日(国内)20年債入札
    (海外)中国8月小売売上高&鉱工業生産&固定資産投資
        英中銀会合、スイス中銀会合、欧州8月新車販売
        米8月消費者物価米新規失業保険申請件数

 15日(国内)四季報秋号発売、三連休前の週末
    (海外)ユーロ圏財務相会合
        米8月小売売上高、米9月NY連銀製造業景気指数
        米8月鉱工業生産、米9月ミシガン大消費者態度指数
        米メジャーSQ

 16日(海外)EU財務相会合

 週を通して  冒頭で書いたリスク動向

 以上の通りなので、赤色のイベントは特に重要ですが、
 今週はまず週明けのハリケーンとカリアゲ動向(国連決議も)、
 トランプマンの政策動向、ハリケーンの実体経済への影響確認としては
 先週時点で増加していた米新規失業保険(14日)、
 出尽くしリスクもあるアップルイベント(12日)、
 米金融政策の重石となっている物価確認として米消費者物価(14日)
 懸念が残る米個人消費の確認として米小売売上高(15日)
 需給イベントでは米MSQ(15日)、週を通して続く原油関連指標
 中国の経済統計(14日)、週明けと週末の欧州政治イベントも注目です

★以上を踏まえての今週の見通しとスタンス

 以上の通り、リスクはテンコ盛り、それによって好材料も薄まり、
 市場はセリクラ感もない薄商いという不気味な静けさながら、
 動きとしては債券買い・株売りのベタリスクオフ基調が続いておりますが
 おかげで足元の需給環境は、本格反発に転じるほどではないにせよ、
 リバウンドする程度のガス抜きはされております。

 従って、今週と今後のスケジュールを加味すると、
 まずは週明けのハリケーンの被害状況とカリアゲ動向次第ですが、
 これらが無事に通過するなり、市場が改めて嫌気することもなく
 トランプマンの政策期待も継続するようであれば、
 ひとまず来週に控えるFOMCまではリバウンドしてもおかしくないです

 先に述べた週末の動きからもECB理事会を終えた欧州の債券、
 今週に金融政策会合を控える英国の債券が売られる動きもあるので、
 現状の米FRBの金融政策における重石が物価の鈍化と賃金の鈍化であり
 それらに関わる14日の米消費者物価、15日の小売売上高が低調ならば
 FOMCを前に元通りのリスクオフとなりますが、堅調な結果となれば
 欧州と英国の債券と共に米債券とドルの巻き戻しも始まり、
 米債券高・ドル安・米株高ではなく米債券安・ドル高・米株高
 というトランプラリー(リスクオン)となる可能性も・・・
 くどいようですが、あくまで一時的なものに過ぎないですけどね。

 そして私としてはカリアゲが何もしなくとも、
 ハリケーン被害が深刻ならばFRBも金融引締めどころでは無くなるので
 リバウンドも厳しいとは思うのですが・・・
 週明けのハリケーンとカリアゲで騒ぎが起きず、
 トランプ政策期待が高まれば、一時的なリバウンドにはなりそうです

 ということで、明日のスタンスとしては

 持ち越し短期勝負の方は、週明けのハリケーンとカリアゲーン次第ですが
 騒ぎとならず米株(先物)を始め市場が落ち着いているならば
 先にも述べた通り、一時的なリバウンド余地がある状況なので、
 突発的なカリアゲ等のリスクは覚悟の上で勝負するのはありです。
 ただし現状は業績に影響する円高水準ではありますので、
 先に述べた想定為替レートを超えるまでは、くれぐれも御注意ください。
 
 腰を据えて構えている方は、もはやどうこう言うつもりはないですが、
 以上の通り、現状はあくまで一時的なリバウンド余地があるだけで
 リスクはテンコ盛りの状況に変わりはないので、
 シンプルに商いの伴った株安円高となれば早めに撤退する
 という姿勢では構えておきましょう。

 新たに腰を据えて参戦する方については、
 FOMC、せめて今週後半の米消費者物価の発表までは、
 腰を据えて参戦する時期とは思えないですけど、
 一時的なリバウンドに過ぎなくとも市場が落ち着いているならば、
 シンプルに商いの伴った株安円高となれば即座に撤退する
 という姿勢を徹底するのであれば、参戦すればいいでしょう。
 現在は国内企業決算の発表も一巡し、今週末には四季報も発売なので
 新たな銘柄を探す時間に費やすのが好ましいとは思いますけどね。

 新興市場については、週末は薄商いながらも崩れは継続しているので
 ひとまず以上のような小難しい背景は置いといて、
 シンプルに商いの伴った反発が継続するまで、
 もしくはセリクラのようなゴリ商いでの下げになるまで、
 せめてバンジージャンプと同様、揺れが収まらない限り
 過度なリスクは負わずに警戒モードで立ち回りましょう。

 そして新興市場に影響する外部環境としては、
 FANGを始め米欧日のハイテク株動向(ナスダックも)、
 それらに影響する国内外の債券動向(特に債券安は重石)、
 HY債、仮想通貨、新興市場とも密接な任天堂、ハゲバンクの動向
 新興市場の主役銘柄間の資金の動きくらいは注視しておきましょう。

お手数ですが記事が参考になりましたら、
下のタグをクリックして頂けると嬉しいです。
ランキングアップが励みになりますのでよろしくお願い致します。


スポンサーサイト

コメント

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 2017 不沈艦日記. all rights reserved.