不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
リスクオフのまま
おはようございます。

これまでは政治が迷走を繰り広げようと地政学リスクが高まろうとも
株式市場だけは企業業績が堅調なこともあり、
中銀の金融政策さえ機能してマクロ環境にも支障を来さなければ、
政治はどうでもええねんとばかりのお気楽モードでしたが、
金融政策の方向性を色濃く反映する債券と為替市場は、
昨年末から米欧の引き締め路線な金融政策とは逆の動きが続いていたので
政治や地政学リスクも意識された警戒モードが続いていたとも言えます。
つまりお気楽な株式市場が正解?警戒モードな債券と為替市場が正解?
という悩ましい動きが続いておりました。

そういったお気楽と警戒の入り混じる悩ましい動きが続くと共に
足元の需給環境も一致するように、米債券買い、ドル売り、ユーロ買い、
米株買い、原油買い、といった各ポジが、
いつ巻き戻しが起きてもおかしくない水準までガスが溜まっており、
円売りポジも昨年末からの基調としてはドル安円高ながら
6月以降の円安局面で3年ぶりの高水準まで急速に積み上がっております

昨日発表された15日時点の状況を見ても
円売りポジが最も減ったとは言え、昨年末と変わらない高水準であり
他のポジは大して変わりはなく、米株買いに至っては更に積み上がっており
いつ巻き戻しが起きてもおかしくない状況に変わりはないです。

そんなお気楽と警戒の入り混じる悩ましい動きと共に
いつ巻き戻しが起きてもおかしくない需給環境が続く中、
ついにお気楽だった株式市場は、満月の8月8日にピークを付けたので、
明後日未明の新月と共に米国で皆既日食が起きるのをきっかけに反発・・
というのは冗談で、株式市場独自の材料でもある国内外の主要企業決算が
概ね一巡したタイミングに合わせるかのように崩れ始めております。

根本原因としては、日米欧共に企業決算は堅調、
マクロ環境も概ね堅調なので(欧州はやや翳りも)
金融政策も引き締め路線で大丈夫と言いたい環境にも関わらず、
不治の病のようなデフレの日本だけでなく米欧も物価の鈍化が続いており、
しかも物価鈍化は一時的と言っていたFRBは
原因がわからないと言い出し始めているので、
(そもそも堅調と言われるマクロ指標がおかしい気もしますけどね)
金融政策の方向性が不透明になっていることが最も重要です。

しかしながらきっかけとしては、先にも述べた企業決算の一巡、
いつ巻き戻しが起きてもおかしくない需給環境
これらとタイミングを合わせるかのように
北のカリアゲリスクの台頭と共に米国政治の混乱も再燃し、
さらに欧州でも独仏の政権支持率が低下したり、
ベネズエラや中東の地政学リスク、すでに低迷していた国内政治、
これら今まで無視されていた政治をきっかけとなり、
お気楽モードだった株式市場が徐々に崩れ始め、
先週後半には主役の米国でトランプマンの人種差別肯定炎上騒ぎが起き
泥船から逃げる鼠のようにトランプ丸の内部分裂が加速し
米国政治の迷走ぶりが悪化したことをきっかけに
市場が待ち望む税制改革やインフラ投資への期待も更にはげ落ちてしまい
米株を始めお気楽だった株式市場の崩れが大きくなっております。
(今週の米韓軍事演習を控えたカリアゲリスクも続いてます)

ただし債券と為替市場は警戒モードを続けており、
(米債券高を始め世界的な債券高・ドル安・ユーロ高・円最強高)
お気楽だった米株を始め株式市場が警戒モードへと転じただけなので
巻き戻しの米英欧株安、米英欧債券安、ドル高(ユーロ安、円最強高)
ではなく、米英欧株安、米英欧債券高、ドル安(ユーロ高、円最強高)
いわゆる債券買い、株売りというベタなリスクオフモードです。

需給面での巻き戻しという意味では、
米株(株式市場)と米株次第の円が巻き戻しているだけです。

ちなみに週末時点の動は昨日も書いた通り、
バノンの更迭で反発する動きもありましたが、株高になったわけでもなく、
欧州株は大幅安、日本株(シカゴ日経平均先物)も小幅安
債券と為替の警戒モードも変わらないので、
以上の様なリスクオフモードは継続していると言えます。

日本株については、米株次第の円が買われているので、
円売りポジ以外の国内の需給環境が過熱していなくとも、
せめて企業想定為替レートの1ドル110円まで戻さないことには、
業績見通し懸念と共に市場の数値的な割安感も吹っ飛びますので、
米株次第と為替次第の日本株が売られるのは仕方無い状況です
まさか黒田薬局がさらなるお薬注入(追加緩和)とか、
まさかまさかの安倍病院が減税でもぶち上げるなりすれば、
別世界の日本株高もあり得ますが・・・ないですね。失礼しました(笑)

従って見ての通り、巻き戻しであろうとリスクオフであろうとも、
これまで最も違和感のあった米株次第ということなので・・・
過熱した米株の巻き戻しが終わり、次は物価の鈍化さえ回復すれば、
堅調な物価と米景気を裏付けとした引き締め路線な金融政策を口実に
米債券とドルの巻き戻し(米債券安、ドル高)と共に米株高となり
グレートローテーションなイエレンラリー?(リスクオン)が再開・・
さらに米政治も落ち着けば、イエレンラリーではなくトランプラリー、
まさかのペンスラリー?と名付けられそうな期待もありますが、
現状はまだまだ厳しいと言わざるを得ず、
米株の巻き戻し(円も)を含むリスクオフの動きは続きそうであり
まだまだ初動と言わざるを得ない状況です。

以上を踏まえながら今週のスケジュール等を見ると、
(スケジュールの詳細は前記事を御参照ください)
21-31日までの米韓合同軍事演習、21日の産油国会合とトランプ集会
23日のドラギECB総裁講演、米欧PMI、原油在庫、
24-26日のジャクソンホールシンポジウム、25日の北朝鮮先軍節
25日のジャクソンホールでのイエレンFRB議長とドラギ総裁講演
週を通してのものとしては財政問題と政策実行力への疑念を含む
トランプマン政権の機能不全症状動向、日欧の政治低迷動向、
テロ懸念やベネズエラ、中東での地政学リスク、米中対立、米小売企業決算
といったところなので、
週明けからトランプマン政権のドタバタとカリアゲリスクに目が向けられ、
24日以降はジャクソンホールも注目されるという流れです。

ただしジャクソンホールについては、
ドビン・チャビン・ハゲチャビン・ベンジャミン・バーナンキの
トラウマがあって過剰に意識されている面もありますが、
現状は物価の鈍化が解消されないまま強気な金融引締め姿勢を示すと、
もし米債券安(米金利上昇)ドル高に転じたとしても、
株式市場のアレルギー反応は続くでしょうから(米マクロ環境も)
少なくとも市場はマネーの逆流を含む需給面での巻き戻しとなるでしょうし
かといって、まさかの再びお薬注入(金融緩和)へ舵を切るならまだしも
強気な金融引き締め姿勢を鈍化させたところで
現状の市場の観測と同じなので、市場の反応も変わることはなく
株式市場の巻き戻しを含む現在のリスクオフが止まりそうにないです。

つまり市場が動いている根底が金融政策の方向性であっても、
金融政策を取り巻く環境は以上の通りの状況なので、
ジャクソンホールはプラスインパクトの可能性は低く、
無風か舵取りを間違えるマイナスインパクトの可能性の方が大きいので
市場が動くきっかけとなった財政問題を含むトランプマン政治リスク
カリアゲマンを始めとする地政学リスクが落ち着かないと、
市場も本格反発どころか落ち着かないと言えますので、
万が一、ジャクソンホールがプラスインパクトになったとしても、
賞味期限は短そうです(巻き戻しの余地という面からもね)

そうなると財政問題を含む政治イベント、FOMC等の金融政策イベント
これらがテンコ盛りになる9月までは現在の流れは続きそうであり、
今週は現在の流れが加速するくらいの心構えをしておくのがいいでしょう

ということで、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、以上の通り市場を取り巻く環境も
市場の動きも落ち着いたとは言えず、まだ初動の可能性は高いので
シンプルにこれまでの下落局面を上回る商いでの上昇が継続するか
せめて先週の高値まで戻すまで、それとも日本株は米株と為替次第なので
米株高(場中は米株先物高)と共に1ドル110円まで戻すまでは
過度なリスクは取らず、その日限りの勝負に留めましょう。
ただし3.5兆円を超えるセリクラの様な下げがあれば、
勝負しても面白いとは思いますが、それは御自由にどうぞ(笑)

腰を据えて構えている方については、まだ余裕もあるでしょうけど
以上の通り市場を取り巻く環境も市場の動きも落ち着いたとは言えず、
まだ初動の可能性は高いので、一旦は早めに撤退することをお勧めします。
何より決算発表も一巡したので、決算に基づいて新たな銘柄を探し、
市場が落ち着いてから腰を据えて参戦することが好ましいです。
とにかく今は銘柄を選別する時間に費やせばいいと思うばかりです。

新たに腰を据えて参戦する方については、
参戦判断としては持ち越し短期勝負の方と同様でいいのですが、
現状は腰を据えて参戦するチャンスとまでは言えない状況なので、
市場が落ち着くまでは、決算発表を終えた銘柄を中心に
新たに腰を据えて参戦する銘柄を選別する時間に費やせばいいでしょう。

新興市場については、先週は反発の兆しもありましたが、
週末には再びそれなりの商いを伴って反落しており
先にも述べた通り、海の向こうと国内主力大型株は、
落ち着いたとは言えない状況であり、現状のリスクオフが継続すれば
日米欧ハイテク株とも連動性の高い新興市場も別世界とは言えないので
外部環境の落ち着きも重要ですが、シンプルに新興市場目線だけで見れば
商いの伴った上昇が継続するまでは、過度なリスクは控え、
慎重モードで構えておきましょう。
そして海の向こうのFANGを始め米欧ハイテク株動向、
それらに関わる国内外の債券動向(債券安でも買われているか)、HY債
仮想通貨、国内でもハイテク株、新興市場と個人とも密接な任天堂、
ハゲバンクの動向、新興市場を賑わせている銘柄間の資金の動き
これらにも注意を払っておきましょう。

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