不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
巻き戻しよりもリスクオフな動き
こんにちはです。

先んじて警戒モードだった債券と為替市場をよそに、
株式市場だけはお気楽モードが続いておりましたが、
やっとこさ警戒モードに入ったかのように崩れております。

株価の根幹は企業業績であり、しかも国内外共に決算発表シーズンを迎え
堅調な決算だったので、決算発表が一巡するまでは、
株式市場がお気楽モードを続けていたのも仕方ないとは言えますけど、
最もお気楽だった米株は、決算発表が一巡しても割高感は解消されず
足元の需給環境はいつ巻き戻しが起きてもおかしくない状況だったので、
米株が崩れる(巻き戻す)理由は何でも良かったと言えます。

何でも良かったと言ってしまうとそれで終わってしまいますが、
ほんまに資金がデカイ人達は、ドヤ顔したり目立ちたい小物とは違い
背に腹を代えられぬ状況にでも追い込まれない限り、
出来るだけ目立たずに資金を動かしたいからこそ、
実際は単なる需給面やバリュー面が要因であろうとも、
どさくさに紛れられる「動かす」口実(きっかけ)を探しているので、
今回はカリアゲ頭と庇頭の髪切りデスマッチがきっかけに選ばれ・・・
失礼、きっかけになったのでしょう。

そして単なるきっかけだったものが実際に深刻な事態となれば、
需給的な巻き戻しだけではなくリスクオフモードへと陥りますので、
昨夜を含む市場の動きを見ると、単なる巻き戻しならば
米英欧日債券安(金利上昇)ドル高(ユーロ安、円最強高)、
米英欧日株安、原油安、金上昇と足元の需給環境に則した動きとなりますが
昨夜は米英欧日債券高(金利低下)ドル安(ユーロ高、円最強高)
米英欧日株安、原油安、金上昇となっており、
いわゆる債券買い・株売り、安全通貨の円買い、安全資産の金買い
というベタなリスクオフモードでおます。

言い方を変えると、冒頭でも書いた通り、お気楽だった株式市場が、
先んじて警戒モードだった債券と為替市場に足並みを揃える動きなので
需給的な巻き戻しとしては、米株、円、原油、金だけで、
債券と為替は巻き戻しが起きておらず、引き続き警戒モードと言えます。

従ってきっかけとなった北と米国の髪切りデスマッチが、
単なる巻き戻しの口実ではなく本気で危ないと見ているのか・・・
(CNNでは朝から髪切りデスマッチのニュースばかりです)

そもそも市場で燻っている日本を除く世界的な金融引締め路線に対して
マネーの逆流が起きることを懸念というか、
世界的に物価が鈍化しとるのになんでやねん!
という拒否する動き(アレルギー反応)が深刻化しているのか・・・

いずれかの理由なのか、両方なのかは現段階でわかりませんが、
現状は単なる大人の都合な需給的な巻き戻しよりも
リスクオフ色が強い動きになっていると言えます。

他にも債券高にも関わらず米欧ハイテク株が大きく売られ、
買われていたものや割高なものが売られる動きがあり、
米株は商いを伴って下げており(英欧株は今夜の商いが注目)
カリアゲの隣人でもある日韓中台の東アジア株の下げが大きかったり、
原油はまさに火に油を注ぐかのように、
産油国が足元(7月)では増産していたり、
今後の見通しも僅かながら増産していたりと原油安になっており、
9月に総選挙を控える独ではメルケルおばさんの支持率が落ちていたりと
我が国の政治の混迷を含めて、世界的な政治不安が噴き出しつつあり
これらもリスクオフ色を後押ししている要因ではあります。

逆にやや解せないのは、南欧の債券が売られていたり、
北のカリアゲリスクと言われながら、
隣人で当事者や戦場にもなり兼ねない我が国の円が買われているので、
リスクオフの要因は、きっかけはカリアゲマンだったとしても
米欧の金融引締めアレルギーが根底にあるようにも見えますが・・・

言っても、日米欧共にミクロ面(企業業績)は堅調ながらも、
マクロ面では堅調だった欧州からちと弱い指標が出てきたり、
米国は個人消費の足踏みが続いており、日本は欧米よりもマクロは低調、
そして日米英欧共に物価が鈍化しているところに
日米欧で政治が低迷していたり、北のカリアゲリスクも騒いでいるのでね

だからこそ今夜の米消費者物価が堅調な結果になると、
さすがに空気が一変するリスクオン(トランプラリー)は無くとも
リスクオフから米債券安・ドル高・米株安
という巻き戻しに変わる可能性もありますが、
(需給的には米債券買い、ドル売りの加速する余地は限られているので)
低調な結果になると、これまでのような米債券高ドル安米株高
という御都合解釈とはならず、リスクオフが継続し、
米債券高ドル安の加速は限定的であろうとも継続し
米株安は加速・継続しそうではあります。

山の日だけに今夜がヤマ場となるのか、
26日のジャクソンホールや9月の盛り沢山イベントまで引っ張るのか
カリアゲマンリスクが深刻な事態となるのか・・・

まぁ以上の様な小難しい背景ではなく超シンプルに言えば、
需給的な巻き戻しになろうと、深刻な事態のリスクオフになろうと、
米株が鍵を握っていることに変わりはないので(原油も)
まずは米株安が止まることです。

ちなみに日本株は企業決算も堅調に終え、「数値的」には割安感もあり、
足元の需給環境も円売りポジの積み上がり以外は良好ですが、
米株ほどにお気楽ではなく、ヨコヨコな「均衡の夏」を過ごしていた所に
「緊張の夏」というか「金正恩の夏」をきっかけに、
下方向へと均衡が崩れております。

しかも円売りポジが今年最高水準まで積み上がっていた状況で
鍵を握る主役の米株が崩れると市場全体の緊張感が高まるので
お得意のリスク回避な円高(金買い)ロジックまでが加わり、
多くの国内企業が想定為替レートとしている1ドル110円を割れば、
業績懸念と共に日本株の割安感も削られるので、
米株が落ち着くか、せめて1ドル110円まで戻さないと
日本株も落ち着かないということです。
(新興市場はせめて米ハイテクが売りが収まらないと・・・)

いやはや山の日を含む三連休、終戦記念日を含む盆休みに入っているのに、
山の日の今夜が目先のヤマ場であったり、
終戦記念日も近いというのにカリアゲマンのドンパチリスクが高まったりと
皮肉な緊張状態が高まっております。
(15日は終戦記念日と同時にカリアゲの国では祖国解放記念日です)

そういえば終戦記念日に安倍ちゃんマンが靖国へ参拝したり、
内閣改造で選ばれた新閣僚が参拝すれば、
騒ぎが大きくなるかも知れないです(私は参拝自体は賛成派です)

一方で、支持率低迷の要因となった忖度学園騒動は、
カリアゲマンのおかげでやや風化しつつあり、
それを言えばトランプマンも支持率低迷から目を逸らすことも出来ますし
カリアゲマンは国内向けに誇示できるので、
憲法改正も含め・・・やめときます。

なにやら先ほど、ホワイトハウスが9月に税制改革の大枠を公表するで!
インフラ投資策も近々やで!と言っており、
どこぞの国の増税路線とは違って減税を目指すことは、
市場にも米経済にも米国民にも喜ばしいことですが、
そもそも議会で法案が通らない状態が続いているのですから
せめてオバマケア代替法案か重要な政策を一つでも議会を通して見せるか
支持率でも上昇させて議会への圧力が増さないことには
税制改革の実現性に対する説得力がないですからね・・・
だからこそ手っ取り早く支持率を上昇させる手段として、
カリアゲマンとの髪切りデスマッチをやるという懸念も増しますが・・・

とにかく市場参加者としては心穏やかではない休日になっておりますが、
本日の我が国は休場であり、もはや週明けまでは気にしても仕方ないので
身の安全としてカリアゲミサイルを気にする程度に留め、
良い休日をお過ごしください。

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