不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
今週は遅かれ早かれ・・・
おはようございます。

目からビームを出しながら世界陸上とテンコ盛りの決算を見ており、
すっかり自宅に籠城状態という不毛な夏の週末を過ごしております。

さて市場では需給面でのガスが溜まった状況の中、
週末には堅調な雇用統計が発表されております。

ちなみに昨日発表された1日時点のガス溜まり状況を見ると、
米債券買いはやや減ったものの未だ大きく買い越し状況が続いており
ドルの売り越し状態も先週と大して変わらず継続中、
ユーロの買い越しもほぼ今年最高水準で変わっておらず、
円売りもやや減った程度で今年最高水準近辺、
米株買いもやや減った程度で今年最高水準近辺、
原油買いは拡大して今年最高水準に迫りつつあり、
金はやや落ち着いております・・・といった状況です。

従って雇用統計発表後の米債券安(米金利上昇)ドル最強高ユーロ最弱安
という債券と円以外の為替の動きはシンプルにガス抜きの巻き戻しですが
米株を始めとする株式市場、原油は巻き戻しとはならず、
米英欧株高、原油高とガスを溜める動きであり、
見方を変えるとトランプラリー(リスクオン)の動きとも言えます。

ユーロ高が重石だった欧州株は、欧州債券高ユーロ安を好感した動きとなり
英国株も同様に英債券安ながらポンド安(ドル>>ポンド>ユーロ)を好感
我が国も米株が踏ん張ったことと債券高となったことで、
リスク回避な円高とはならず、対ドルでの円安(債券高)となり、
シカゴ日経平均先物は20025円と堅調に帰って来ているので、
米国だけでなく日英欧共に動きとしてはリスクオンでおます。
(VIXも低下、金も下落)

しかしながら・・・

主役の米国市場が、一巡した米企業決算は堅調だ!
雇用統計とマクロ環境は堅調だ!だから金融引き締めにも耐えられるで!
という解釈でのトランプラリー(リスクオン)ならば、
引き締め観測の米債券安(米金利上昇)ドル高に対しても
米株は商いを伴いながらもっと上昇してもいいですし、
これまで米債券安ドル高が重石だった米ハイテク株が中心のナスダックは
ただでさえダウよりも出遅れていたのですから、
ほぼ横ばいの小幅高ではなくもっと上昇してもいいはずですから、
やはり米マクロ環境は個人消費の足踏みと物価の鈍化傾向が、
米金融政策の引き締め路線に対する疑念を燻らせており
商いを伴った本気のトランプラリーにさせてないと言えます。
トランプラリーではなく政治を無視したイエレンラリーならば
トランプマンの政治リスクをシカトすればいいですが、
さすがに完全にシカトできる状況ではないので、
政治リスクも重石として燻っているのでしょう。

従って今後の米国市場の焦点としては、

 ・足踏みの続く物価と個人消費が回復するのか・・・
 ・物価と個人消費以外のマクロ指標は堅調を維持できるのか・・・
 ・企業決算の堅調ぶりを維持できるのか・・・
 ・財政と政策懸念含む政治リスクは無視できないほどに高まるのか・・
 ・これらを踏まえて、金融政策は引き締め路線を維持できるのか・・・
 ・市場の動きとしては、引き締め路線の米債券安ドル高に対し
  米株は屈せずに堅調ぶりを維持できるのか(特に米ハイテク株)・・

ということです。

欧州と英国については、これまで通貨高に苦しむ動きだったので
週末は債券高通貨安(ドル高ユーロ最弱)を好感する株高でしたが
通貨安株高という反応だったからこそ、堅調な欧州マクロ環境とは言え
金融引き締め観測による通貨高が再燃すれば・・・という警戒もあるのか、
9月の独総選挙への警戒も多少はあるのか、商いがイマイチでおます。
とは言え、米国ほどに違和感のないリスクオンの動きなので
今後は欧州へ資金が流入しそうな空気もあります。

従って今後の欧州市場の焦点としては、

 ・足踏みの続く物価が回復するのか・・・
 ・マクロ環境の堅調ぶりは継続するのか・・・
 ・ややまだら模様でもある企業決算は堅調に終えられるのか・・・
 ・9月独総選挙に向けて政治リスクが再燃しないのか・・・
 ・これらを踏まえてECBは金融引締め路線に舵を切れるのか・・・
 ・市場の動きとしては、引き締め路線の欧州債券安ユーロ高となった際
  欧州株は屈せずに堅調ぶりを維持できるのか・・・

ということです。

我が国も薄商いが続いているだけでなく、
円売りポジは積み上がったままなので、繰り返し書いている通り、
米株が崩れなければ市場の空気は悪くならないので、
円のガス抜き(巻き戻し)も起きず日本株の踏ん張りも続きますが
先に述べた米国の煮え切らなさと欧英株とユーロの動きを見ていると、
日本はどっちずかずのサンドイッチ状態が続くのか・・・
という気がしなくもないです。
今週は10日が国内企業決算の一巡とSQなので(週末は山の日で休場)
サンドイッチ要素のある国内日程でもあります。
政治面については、企業業績は堅調ながらも、
マクロ面は米欧より低調だからこそ意識されてもおかしくないです。

しかも昨日も書いた通り、安倍ちゃんマンの消費増税発言もあり、
そもそも支持率は低迷したままなので、
内閣改造がテコ入れとならなければ(支持率はやや回復してますけどね)
政治は悪循環に陥りそうです。

従って今後の日本市場の焦点としては、

 ・足踏みの続く物価とイマイチなマクロ環境が回復するのか・・・
 ・企業決算は堅調なままで終えられるのか・・・
 ・これらを顧みずに黒ちゃんが世界の引き締めブームに乗り遅れまいと
  まさかの引き締め路線を匂わせる暴挙へと舵を切らず、
  薬漬け(金融緩和)政策を維持するのか・・・
 ・安倍ちゃんマン政治が悪循環に陥らないのか・・・
 ・市場の動きとしては、放置されてる円の巻き戻しが起きないか・・・
  (海の向こうは米株、国内は政治がきっかけとなりそうです)
 ・新興市場の資金流出は続くのか(米ハイテク株も)・・・

ということです。

他にも中国、原油、資源国、新興国、地政学リスクの焦点としては、

 ・原油の巻き戻し(原油安)が起きないのか・・・
 ・ドル高が継続した場合、いずれは露呈する新興国の資金流出・・・
 ・中国バブル崩壊リスク(米との対立も含め)
 ・バブルとも言われている仮想通貨
 ・米露対立の深刻化リスク
 ・カリアゲクソ野郎を巡るドンパチリスク、
 ・中東の地政学リスクとテロ懸念

といったところです。

そしてこれらの焦点に関わる今週のイベントとしては・・・
(今週のスケジュールの詳細は前記事を御参照ください)

 7日 ソフトバンクを始め約200社の国内企業決算、
    中国7月外貨準備高、ASEAN地域フォーラム
    産油国会合、独6月鉱工業生産、
    米7月LMCI、ミネアポリス連銀総裁講演

 8日 満月、6月国際収支、7月景気ウォッチャー調査
    30年債入札、約250社の国内企業決算(新興企業も)
    中国7月貿易収支、南ア大統領の不信任決議
    産油国会合、独6貿易収支、ベネズエラ問題で中南米諸国外相会合
    米JOLT労働調査、米3年債入札、ディズニー等の米企業決算

 9日 7月工作機械受注、約310社の国内企業決算(新興企業も)
    中国7月消費者物価&生産者物価
    米4-6月期雇用コスト指数、米週間原油在庫、
    米10年債入札、アリババ等の米企業決算

10日 SQ、6月機械受注、PKO日報問題の閉会中審査
    国内企業決算最後のピーク、東芝の有価証券報告書提出期限
    OPEC月報、英6月貿易収支
    米7月生産者物価、米新規失業保険、米30年債入札
    NY連銀総裁講演、エヌビディア等の米企業決算

11日 山の日で日本休場(13-16日は盆)
    米7月消費者物価、ダラス連銀総裁とミネアポリス連銀総裁講演
 
以上の通り、国内は週を通しての企業決算と政治動向、
8日の国際収支と景気ウォッチャー調査、10日のSQと企業決算一巡
海の向こうは物価に関わる7-8日の産油国会合を始め原油イベント&動向
中国は7-8日の経済指標、欧州は満遍なく発表される経済指標と企業決算
米国は7日のFRBが発表するLMCI、8-10日の米債入札3連発
週を通しての連銀総裁講演と米経済指標、大トリの米消費者物価なので
これといったヤマ場はないのですが、
雇用統計を受けた現在の市場の動きと焦点を考えると
市場の動きと原油動向が注目の週前半、
米消費者物価のある週末(国内は節目が重なる10日)がヤマ場かなと。
(一応、来週の15日は45日前ルールの該当日ではあります)

ということで、以上が小難し背景や焦点を加味したものとなりますが、
シンプルに市場の動きだけで判断するならば、雇用統計後の市場の動きは

米債券安(米金利上昇)ドル高、米株小幅高、原油高、金安
英債券安(英金利上昇)対ドルでポンド安、英株高、
欧州債券高(欧州金利低下)ユーロ最弱、欧州株安、
国内債券高(国内金利低下)対ドルで円安、日本株小幅高

というトランプラリー(リスクオン)の動きではあるので、
海の向こうはこのまま継続するのか・・・
それとも米債券安ドル高に大して米国株(特にハイテク株)が
耐えられずに崩れて巻き戻しとなるのか、原油も崩れないのか・・・
何か突発的なリスクが発生して巻き戻しではなく、
米英欧日債券高、ドル安(リスク回避の円高)、米株安、原油安、金上昇
というリスクオフとなるのか・・・
これら明確な動き以外のチグハグモードが継続し、
24-26日のジャクソンホールとか、何かと盛りだくさんな9月まで
明確な動きとならないのか・・・
国内目線では円の巻き戻しが鍵を握っているので、
国内独自の突破的なリスクでも起きない限り、
結果的には米株次第と言えます(原油次第も多少は)

私としては昨日の記事で書いた債券バブル崩壊は現時点ではわかりませんし
何チャラショックが起きるようなマクロ・ミクロ環境でもないですが、
ガスの溜まった需給面での巻き戻しについては、
遅かれ早かれ起きると見ており(すでに債券と円以外の為替は起きている)
雇用統計後のようなトランプラリーも長続きはしないと見ております。

懲りずに言い続けてたらアホでも当たると言われそうですが
日本株(指数)の動きを見ればわかる通り、
TOPIXはジワリと切り上がっているものの、
日経平均は長きに渡るヨコヨコ状態ですから、果敢に参戦していたとしても
新興市場と中小型以外は旨味が少ない相場でしたから、
私がアホみたいに言い続けているのもご容赦ください(笑)
(逆にリスクオンとなったら反省猿・・・反省ゴリラになりますw)

従って明日のスタンスとしては、先に述べた小難しい背景とか、
米債券安(米金利上昇)ドル高の継続と原油動向が重要ではありますが
シンプルに日本株目線で言えば・・・

持ち越し短期勝負の方については、米株先物安、円高となっているか
もしくは米債券高(米金利低下)へと転じているならば
円の巻き戻しが加速する可能性が高いので、
その日限りの勝負に留めておきましょう。
それ以外ならばリスク覚悟で勝負するのは自由ですが、
先に述べた小難しい背景や需給環境からも、くれぐれも御注意ください。

腰を据えて構えている方については、現状は余裕もあるでしょうから、
シンプルに米株安、円高、商いの伴った日本株安が継続するまでは、
王者の風格で構えておくのもいいのですが、
遅かれ早かれ少なくとも巻き戻しは起きるでしょうから、
米株先物安、円高、商いの伴った日本株安となった時点でさっさと撤退し
発表された国内企業決算を元に新たに乗り換えるのが好ましいでしょう。

新たに腰を据えて参戦する方については、
参戦する判断としては持ち越し短期勝負の方と同様ですが、
腰を据えて参戦するにしても、決算発表を終えた銘柄、変則決算の銘柄
これらの中で割安&取り組み妙味のある銘柄にしましょう。

新興市場は週末に反発したものの薄商いというアテにならない状況であり
決算が堅調な主力大型株に対して新興企業の決算への疑念は残っており
今週は新興企業の決算も本格化するので、
シンプルに商いの伴った上昇が連続するまでは、
資金流出の流れは収まってないと判断し、
その日限りのデイトレ以外は慎重に動きましょう。
くれぐれも決算跨ぎには御注意ください。

そして新興企業の決算動向はもちろん、ゲーム、仮想通貨、バイオ、
香ばしい往年の仕手株等の大賑わい銘柄群の動向
日米欧ハイテク株動向、それに関わる国内外の債券動向(特に債券安)
新興市場と個人とも密接な任天堂、ハゲバンク(決算は明日)、
バブルとも言われる仮想通貨、これらは横睨みしておきましょう。

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コメント

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SQから
米国人 | URL | 2017-08-06-Sun 14:46 [編集]
こんにちは。安倍さんは最近人相まで悪くなってきましたが、日銀の金融緩和とかアベノミクスとか言ってた時期とは雲泥の差ですね。私は主にNYと夜間の日経を見ているのですが先週は明らかにちょっと変な仕掛け的なもの多かったです。雇用統計後も変でした。日経はSQ開けたら動き出すかもと期待してます。
米国人さんへ
マーケット番長 | URL | 2017-08-06-Sun 19:13 [編集]
> こんにちは。

こんばんは。

> 安倍さんは最近人相まで悪くなってきましたが、
> 日銀の金融緩和とかアベノミクスとか言ってた時期とは雲泥の差ですね。

自信に漲っていた姿を取り戻して欲しいとは思いますが
今は人相が悪いというよりも弱々しくなった感じはありますね。

> 私は主にNYと夜間の日経を見ているのですが
> 先週は明らかにちょっと変な仕掛け的なもの多かったです。
> 雇用統計後も変でした。日経はSQ開けたら動き出すかもと期待してます。

今度は欧州に資金が流れて、日本はスルーなったら笑いますけど、
どっちでもいいので動いて欲しいものですね。

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