不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
上流からの流れを見ながら
おはようございます。

ロボットやAIが雇用を奪うと言われる中、
完全雇用とも言われる米国では雇用創出を政策看板に掲げるトランプマンが
議会運営だけでなく閣僚人事にまで支障を来しており、
相変わらず重要な政策は何一つ実現せぬまま現在に至っており、
トランプマンと仲良しの安倍ちゃんマン政権についても、
3日の内閣改造次第とは言え、現状はドタバタ状態であり、
日米は国家の舵取りをするはずの政治が滞っているにも関わらず、
民間(企業)と中銀(金融政策)さえ機能していれば問題ないとばかりに
市場はお気楽な動きを続けているので、
もはや政治もロボットやAIに任せればいい時代なのでしょうか(笑)

一方、週末の夜空を彩った北のカリアゲ花火を始め
地政学リスクは政治ありきですから、
仲良しの安倍ちゃんトラちゃんは共に政治の求心力が低下している中、
政治のドタバタ劇から目を逸らせたいという共通の利害の一致から、
手を携えて強硬な手段を取りそうな気がしなくもないです。

安倍ちゃんとしては最大目標の「憲法改正」を目指す中で、
国民投票に支障を来す支持率低下を招いているだけでなく
当事者でもある防衛大臣と法務大臣がズンドコ劇場を繰り広げていたので
内閣改造で新たな両大臣が就任すると共にイメージを回復させようと、
米国を利用して何かキナ臭いことを起こそうとしていたりして・・・。

まぁ市場で戦う身としては、地政学リスクを警戒していたらキリがなく、
起きてから対処するしかないのですが、
日米では政治のドタバタ劇が繰り広げられているにもかかわらず、
足元で発表されている日米の企業決算が堅調なこともあり、
株式市場だけは政治リスクをシカトしている動きです。
一方、米債券とドルは政治リスクとマクロ環境の悪い面、
それによる金融政策(タカ派色一服)を反映した動きが続いております。

ちなみに週末時点の政治情勢は以上の通りですが、
マクロ・ミクロの環境と金融政策も加味した市場の動きとしては・・・

米国市場では4-6月期GDPとアマゾンの動きが注目でしたが、
GDPは市場予想にやや届かなかったものの、数字としては堅調であり、
しかも個人消費が牽引していたので、個人消費の足踏み懸念は和らぎ
相変わらず物価の低迷だけは気掛かりという結果でおました。

一昨日に低調な決算を発表して時間外で売られていたアマゾンについては
GDPの個人消費の堅調ぶりが追い風になったのか、
米債券高(ドル安)が追い風というロジックなのか
そもそも単なるコスト増で売上は堅調との解釈になったのか、
決算発表前は高値圏だった割に、かつてのインテルショックのような
大幅安にはならず2.5%安程度で終えており、
少なくともアマゾンショックのような事態にはなっておりません。

従って米国市場は政治のドタバタは続いている上に、
金融政策を決めるFRBの本業である物価の低迷も続いているものの
足踏みしていた個人消費への懸念は和らぎ、企業業績は相変わらず堅調
という状況であり、週末時点の市場の動きとしてもこれらを反映するように
米債券高(金利低下)ドル安という金融政策鈍化&リスク警戒モードに対し
米株はハイテクの影響が強いナスダックの下げが気掛かりではありますが、
ダウを始め米株全体としての株高基調は崩れておらず
お気楽モードも維持されております(VIXも低水準、商いも増加傾向)

足元では原油の戻りが続いていることも、
マネーの流動性を維持しているだけでなく、
物価の鈍化要因の一つが原油でもあるだけに、
金融政策目線でも原油の戻りは物価の鈍化懸念を和らげていると言えます。

欧州市場は足元で発表されている決算がまだら模様なせいで
ユーロ高(金融引締め)は重石という解釈が加速しているからなのか、
マクロ指標は堅調ながら欧州債券安(欧州金利上昇)ユーロ高に対し、
株式市場が嫌気する動きも続いており、週末も同様の動きでおます。
(英国もほぼ同様です)

新興国・資源国は地政学リスクを抱える国や反米国家では、
ややキナ臭い動きも見られますが、
全体としては足元のドル安が追い風ということもあり
これといった危うい動きは見られないので、
少なくともドル高へと転じるまでは過度に警戒する必要もないでしょう

新興国の親分である中国についても胡散臭さ満載に変わりはないですが
市場の動きとしては珍しく真っ当な動きで堅調ですから、
市場の動きに変調が現れてから警戒しても遅くはないでしょう。

そして米欧よりもマクロ環境が低調な我が国は、軟調な欧州株をよそに、
同じ政治リスクを抱える仲良しな米国と同様、業績が堅調なこともあり
少々の円高にも屈せず、割高感が台頭することもなく、
さらに円売りポジ以外の国内の需給環境は過熱していないので、
株価は政治リスクもシカトして、お気楽に高値圏で踏み止まっており、
週末もシカゴ日経平均先物はほぼ横ばいで帰って来ております。

以上の通り、日米政治リスクに対するシカトぶり、
日米欧ハイテク株のキナ臭い動き、株式市場だけのお気楽ぶり、
マグマが溜まったような海の向こうの需給環境(後述します)
といったところは危ういと思うばかりですが、
これらの週末状況を踏まえた今後の焦点は以下の通りです。

まず主役の米国市場は金融引締め路線に対して、
ミクロ(企業業績)、物価を含むマクロ、これらが堅調であれば、
政治リスクをシカトした米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高
というトランプ?イエレン?まさかのペンス?ラリーとなり、
ミクロはややまだら模様ながらもマクロ環境は堅調な欧州も
金融引き締め路線には耐えられるという解釈で、
欧州債券安(欧州金利上昇)ユーロ高(ドル>ユーロ>他通貨)欧州株高
我が国は低調なマクロ環境ながら金融政策だけは異次元金融緩和状態、
ミクロは堅調ということで、債券高(金利低下)円最弱、株高
という上流の米国から始まる世界的なリスクオンという流れになります。
(これが継続するといずれは新興国が悲鳴を挙げますけどね)

が、しかし・・・

米国はミクロが堅調ながらも米株の数値上の割高感は未だに続いており、
トランプマンの政策実行力への疑念も変わっておらず
業績への嵩増し効果となる法人減税を含む税制改革も遠のいているので
ひとまずアップル決算を含む1日の米企業決算を終えた時点で、
せめて数値上の割高感が和らがないことには、
バリュー面での米株の上値余地は限られていると言えます。

しかもグーグル、アマゾンに続きアップルまで減益決算になると、
数値上の割高感が増すだけでなく、
金融引き締め路線による米債券安(米金利上昇)ドル高に対して、
ハイテク株売りモードが再燃することにもなります。

そして繰り返し書いている通り、足元の需給環境としては、
米債券買い、ドル売り、ユーロ買い、円売り、米株買い、金売り、
という各ポジが数年ぶりとか今年一番とかの水準まで偏った状態であり、
21日時点においても大して変わっておらず、
さらに比較的偏りの少なかった原油買いまでが積み上がっているので
これら溜まったマグマが一気に巻き戻すとなると、
米債券安(米金利上昇)ドル高(ユーロ安・円最強高)米株安
金上昇、原油安という動きになり
金融引締め路線には耐えられないという解釈にもなるので、
欧州も同様に債券安・株安、我が国は円最強高・株安となります。

もし上流域の米国で今後発表されるマクロ・ミクロが低調ならば、
以上の様な巻き戻しではなく、米債券高(米金利低下)ドル安・米株安
というベタなリスクオフモードとなり、欧州も債券高・株安
我が国も債券高効果が薄れるのとリスクオフでの円最強高・株安となるので
こうなるとやっぱり政治リスクのせいやという見方も台頭するでしょう。

従って欧州と日本のマクロ・ミクロが堅調なことも重要ですが
最も上流域にある米国で今後発表されるマクロ・ミクロが低調であれば
金融引締めにも耐えられず、政治リスクにも目が向けられ、
素直に世界的なリスクオフへと陥りますが、
逆にマクロ・ミクロが堅調であれば
金融引き締め路線にも耐えられるという解釈となり、
下流域(日欧)も含めたリスクオンモードになるでしょうけど
需給面では巻き戻しのマグマが溜まっており、
現状は巻き戻しを食い止めているのは米株と言えるので、
今後発表される米企業決算が低調であったり、
割高感を解消するほどの堅調な決算でなければ、
マクロが堅調であろうとも米株が崩れることをきっかけに
一気に需給的な巻き戻しが起きる可能性が高い状況と言えます

我が国目線では、以上の様な小難しいロジックであったり、
海の向こうがリスクオフや巻き戻しのどちらであろうとも、
企業想定為替レートの上限(1ドル110円)を割る円高となると
堅調な国内企業決算であっても先行きへの業績懸念が台頭する・・・
というシンプルな見方でもいいですけどね。

ということなので、私としてはリスクオンやお気楽モードの賞味期限は短く
良くてもせいぜいチグハグモードが続くだけでしょうし
巻き戻しかリスクオフになる可能性が高いとは思いますが、
いずれにせよ動くきっかけとなりそうな今週のイベントとしては、
上流域の米国での雇用統計を始めとする月初恒例の特盛経済指標
米企業決算が最も重要であり、次にトランプマンの政治リスク、
米議会でのオバマケア代替法案と予算案審議の動向、欧州決算
といったところです。
我が国は来週末まで続く国内企業決算、3日の内閣改造や支持率調査
といった安倍ちゃんマンの政治リスク動向が重要イベントと言えますので
明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、
以上の通り、米債券、ドル、原油も重要なのですが、
シンプルに見れば海の向こうは米株次第、国内は為替の巻き戻し次第なので
米株先物安、円高となっていればその日限りの勝負に留めておきましょう。
米株先物安、円安もしくは米株先物高、円高というチグハグならば
海の向こうの方が巻き戻しリスクは大きいので、米株を重視しましょう。
そして米株先物高、円安となっていれば勝負すればいいですが、
今週はイベント盛り沢山なので、リスク覚悟で勝負してください。

ちなみに超目先である明日から明後日の寄り前までの重要イベントは、
明日の国内では鉱工業生産、住宅着工、企業決算、
明日の海の向こうは中国PMI、ユーロ圏消費者物価、
シカゴ購買部協会景気指数、中古住宅販売保留指数、ダラス連銀製造業
明後日の寄り前は特にありませんが、ビットコインの分裂問題
継続しているものは日米の政治リスク(カリアゲリスクも含む)です。

腰を据えて構えている方については、現状は余裕もあるでしょうから、
米株安、円高、商いの伴った日本株安が継続するまでは、
王者の風格で構えておくというシンプルな構えでもいいのですが・・・
遅かれ早かれ巻き戻しは起きるでしょうから、
明日の時点で米株先物安、円高、商いの伴った日本株安となれば
いっそのこと本格化する国内決算を元に新たに参戦するのが好ましいので
さっさと撤退するのもアリです。

新たに腰を据えて参戦する方については、
参戦する判断としては持ち越し短期勝負の方と同様でいいですが、
腰を据えて新たに参戦するならば変則決算の銘柄、
もしくは決算を終えたものから参戦しましょう。

新興市場は週末のマザーズは続落、JQと2部も反落となり、
下げ幅も大きく、商いもそれなりに伴っているので、
いよいよ資金流出の始まりと言えなくもない動きです。
そもそも良からぬ噂が漂っていたり、
ゲームセクターを中心に業績懸念が漂っていたところに、
追い討ちのように低調な業績を発表する銘柄が頻発し、
堅調な主力大型株に対して新興企業に対する業績懸念が際立ちつつあり
さらに海の向こうでもアマゾンら米ハイテク株も売られており、
さらに物議を醸していたSNS上での銘柄の煽り等に対して、
証券監視委が不正摘発強化に乗り出すとの動きについても
心理的な圧迫要因にはなりますので、
せめて新興企業も本格化する企業決算で業績懸念を払拭しないことには
資金が流出の動きが続きそうでおます。

従って商いの伴った上昇が継続するまでは警戒モードで構え
値動きを把握したテーマ株等に参戦するにしても、
変則決算銘柄や決算発表を終えたものを中心に参戦し、
くれぐれも決算跨ぎには御注意ください。
そして日米欧ハイテク株(特に決算発表後の動向)、
国内では新興(個人)とも密接な任天堂、ハゲバンク、
国内外の債券(特に債券安となるかどうか)、
分裂問題も燻っている仮想通貨、これらの動きは横睨みしておきましょう。

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コメント

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太郎 | URL | 2017-07-30-Sun 10:28 [編集]
おはようございます。
いつもブログを楽しく拝見させていただいております。

ゲームセクターの決算は蓋を開けて見れば、思惑から現実にと行った感じで熱も冷めつつあるのかと思います。業績がよいゲーセクであれば買われるかもですが、一筋縄では行かないのもゲーセク。

何を言っているのかわからなくなってしまいましたが、お体に気をつけて良い週末をお過ごしください。
太郎さんへ
マーケット番長 | URL | 2017-07-30-Sun 17:45 [編集]
> おはようございます。
> いつもブログを楽しく拝見させていただいております。

こんにちは。
ありがとうございます。

> ゲームセクターの決算は蓋を開けて見れば、思惑から現実にと行った感じで熱も冷めつつあるのかと思います。
> 業績がよいゲーセクであれば買われるかもですが、一筋縄では行かないのもゲーセク。

発表後の値動きも含めて、一筋縄では行かなかったですね。
かつてのゲームソフト相場も難解でしたけど今のネットゲームはもっと難解ですw
とにかく決算で業績が評価されるといいですね。

> 何を言っているのかわからなくなってしまいましたが、お体に気をつけて良い週末をお過ごしください。

良い週末をお過ごしくださいw
為替
米国人 | URL | 2017-07-31-Mon 10:53 [編集]
こんにちは。為替突っ込んでも強いです。日本もヒドイですがNYの操縦もヒドイですがGSがトランプにはついてますからねえ。GSが付いているということはFRBがバックで支えているっぽいですし。日本のバブル期といっしょでかなりの裁定買い残があるようですが、この裁定買い残はいつ解消するのか、番長さん仰る通り日経がそれだけで落ちるのは難しそうです。8月SQも20000、20125でほぼ決まりっぽく見えます。
米国人さんへ
マーケット番長 | URL | 2017-07-31-Mon 11:26 [編集]
> こんにちは。

こんにちは。

> 為替突っ込んでも強いです。日本もヒドイですがNYの操縦もヒドイですがGSがトランプにはついてますからねえ。
> GSが付いているということはFRBがバックで支えているっぽいですし。
> 日本のバブル期といっしょでかなりの裁定買い残があるようですが、
> この裁定買い残はいつ解消するのか、番長さん仰る通り日経がそれだけで落ちるのは難しそうです。
> 8月SQも20000、20125でほぼ決まりっぽく見えます。

その辺のところはわかりませんが、
為替は110円を割ると騒ぎが大きくなるでしょうから
国内よりも債券のキナ臭さも含め海の向こうの巻き戻し次第でしょうね。

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