不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
良からぬ空気が漂うまま・・・
おはようございます。

まずは今後の焦点や問題点をピックアップすると以下の通りです。

①米英欧は金融引き締め路線、日本はデフレ脱却を目指しているが・・

 ・米英欧日共に物価の鈍化が続いている
 ・米国は消費の足踏みが続いている
 ・日本は米英欧に比べると物価もマクロ環境も低調

②①を目指している状況での市場の反応は・・・

 ・米英欧共に引き締め路線を否定するような債券高(金利低下)
  ※各国中銀の本業である物価の鈍化を意識しているとも
 ・米国が引き締め路線の先頭を走っているにも関わらずドル安進行中
 ・米英欧共に債券安・通貨高となると株価の上値が重くなる
 ・日本は米英欧債券高となれば黒いオペ効果が薄れ(金利差縮小)、
  割を食う形での円高による株安圧力が高まる

③①を目指している状況であろうとも否定的な債券市場と為替市場に対し
 株式市場では債券高・通貨安は追い風や!
 と世界的な金融緩和時代のような御都合解釈な面もありますが、
 日米英欧共に企業決算の本格化を控えている上に、
 決算そのものへの期待もあって踏ん張っている状況なので、
 これから発表される決算次第とも言える状況です。

④①-③の通り、現在の市場では無視されている政治や地政学リスク
 胡散臭さ満載の中国リスク

 ・日米での忖度な政治の混乱(トランプマンの政策実行力への疑念も)
 ・北のカリアゲクソ野郎、中東、ウクライナ等での地政学リスク
 ・中国バブル崩壊懸念(但し、現在の中国市場の動きは落ち着いている)

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といったところですが(需給面は後述)
各地域(各国)に分けた今後の焦点は以下の通りです。

★米国

FRBは遅かれ早かれバランスシートの縮小と利上げに向かいますので
今後のマクロ面での焦点としては足踏みしている物価と個人消費、
ミクロ面での焦点としては発表が本格化している米企業決算ですが
米債券安(米金利上昇)で買われていたバリュー株よりも
売られていたFANG、IT、半導体等のハイテク株の決算が重要であり
堅調な結果となれば米債券安(ドル高)にも耐えられるという解釈、
さらに米株の割高懸念も軽減されての米株高となり、
(トランプマンの減税策での業績嵩増しによる割高修正期待は剥落中)
トランプラリー再開のきっかけとなりますし、
ハイテク株だけでなくバリュー株決算も堅調ならば、
債券やドルにも動じず、素直に米株が全体的に買われ、
最も好ましいトランプラリー再開となります。

ただし現在は無視されているトランプマンの政治リスクが意識されると
トランプラリー再開どころではなくリスクオフとなりそうですが、
このまま無視され個人消費と物価が戻り、企業決算も堅調ならば、
米国市場は無双状態となり、もはやトランプラリーではなく、
イエレンラリーと名を変えそうですけど(笑)
一部ではペンスラリーとも言われてますけどね・・・

★欧州

欧州経済を牽引する独を始め輸出依存度の高さからも
少し前まではテーパリング等の金融政策の引き締めによる
欧州債券安(欧州金利上昇)ユーロ高は欧州経済の重石との解釈でしたが、
足元の欧州経済指標が堅調だったことで重石も軽くなり、
テーパリングにも耐えられるという解釈に変わりつつありますが、
さすがに足元の欧州債券安・ユーロ高に対して
欧州株の上値が重くなっているので、
米国と同様、今週から本格化する欧州企業決算次第と言えます。
マクロ面については米国とは違い、物価の鈍化だけが懸念材料なので、
もちろんマクロ経済指標の悪化はあきまへんけど、
最も重要なのは物価指標と言えます(同時に原油も)

★英国

先進国の中では米国に続くチャッカリな金融引き締め路線の国ですが
大した輸出依存度でもないのに、足元では欧州と同様、
英債券安(英金利上昇)ポンド高(英債券安)が、
英経済(英株)の重石という解釈になっているので、
米欧と同様、今週から本格化する企業決算次第と言えます。
マクロ指標については欧州と同様、重要なのは物価指標です(原油も)

★資源国・新興国

足元でドル安が進んでいることもあり、概ね落ち着いており、
反米路線の国だけがやや危うい動きになっている程度ですので、
今後、米国の引き締め路線でドル高が進んだ際に、
新興国・資源国は資源安と共に通貨安を始めとする資金流出症状の
進行具合を注視しておけばいいでしょう。

★中国

新興国の親玉でもあり、胡散臭さと得体の知れなさでは世界一の中国は
足元でやたらと金融規制を打ち出しているからこそ、
不動産バブル、理財商品、シャドーバンク、幽霊企業、熱狂の借金ブーム等
挙げればキリがないほどにシャレにならないリスクがあるのでしょうけど、
いかんせん発表される情報は、当局のサジ加減で操作されていたり
人民の生命や財産の犠牲も厭わないバブル封じ(強権発動)も可能であり
真実は誰にもわからない国ではありますので、事が起きてから対応するか、
嘘っぱち情報か市場の動きで推測するしかないというのが現実です。
今のところ嘘っぱち情報(経済指標)と市場の動きを見る限り、
市場の動きは鈍いもののかつてのような危うい水準でもなく
自由化されていない市場らしからぬまともな動きではあります。

★日本

米英欧よりも低調なマクロ環境と物価、
米国と同様に政治がドタバタしているのが懸念材料ですが、
金融政策面においては、米英欧とは違い大規模金融緩和を継続しており
依然として薬物依存症状態なので、低調なマクロ環境(痛み)に対しては、
ラリって自覚症状がない・・・いや、黒ちゃんのお薬と忖度オペ効果もあり
企業想定為替レートから乖離した円安水準を維持していることで
外需企業には素直に追い風であり、内需企業にとっては逆風なれど、
訪日客が増加するという面もあるので、
(訪日客消費は厳密には外需ですが内需企業の業績という面ではね)
今のところは市場からも悲鳴は挙がっておりまへん。

従って我が国はラリってマヒしているので、
今更なマクロ環境よりも(週末の消費者物価と消費支出は重要ですけど)
ほんまにミクロ(企業業績)はええのか?というのが焦点であり
今週から本格化する企業決算が最も重要でおます。
あとはアベノミクス相場と言われている通り、
我が国の最大の期待材料は政治であり、政治の安定ぶりが裏付けだったので
安倍ちゃんマンのドタバタ忖度政治劇場によって、
すでにトランプマンよりも低い支持率がさらに低下するようだと、
さすがに市場にも影響を及ぼすでしょう。
(安倍ちゃんマンが失速すれば、日本は中銀と民間だけの力ではダメだ
 という解釈にもなり兼ねないですからね・・・)

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以上の状況に関わる今週の重要なイベントの詳細は、
前記事に書いた通りですが、改めてピックアップすると以下の通りです。

 ・週を通して

  日米英欧の企業決算、日米の政治ドタバタ劇場、
  米議会でのオバマケア撤廃法案と18年度予算案の審議動向
  物価動向という意味で原油動向、北のカリアゲマン情勢

 ・24日

  衆院閉会中審査、産油国の閣僚級減産監視委員会
  クシュナー・ジャレッドのすべらない話(米上院での公聴会)
  欧州各国7月PMI、米7月PMI、米8月中古住宅販売
  グーグル決算

 ・25日

  参院閉会中審査、40年債入札、独7月IFO企業景況感指数
  クシュナー・ジャレッドのすべらない話(米下院での公聴会)
  米5月FHFA住宅価格、米5月ケースシラー住宅価格
  米7月消費者信頼感、米7月リッチモンド連銀製造業指数
  キャタピラー、GMを始め米企業決算テンコ盛、米2年債入札

 ・26日

  任天堂、日本電産の決算、中曽日銀副総裁講演
  FOMCの結果発表(イエレン会見なし)
  米6月新築住宅販売、英4-6月期GDP、週間原油在庫
  フェイスブック、フォード等の米企業決算テンコ盛、米5年債入札

 ・27日

  約130社の国内企業決算、2年債入札、
  中国6月工業利益、独8月GFK消費者信頼感調査
  米6月シカゴ連銀全米活動指数、米新規失業保険、米6月耐久財受注
  クオールズ次期FRB副議長候補の指名承認公聴会、米7年債入札
  アマゾン、インテル等の米企業決算テンコ盛、ドイツ銀行、VW決算

 ・28日

  国内企業決算1発目ピーク(約300社)
  6月全国消費者物価、7月東京都区部消費者物価、6月消費支出
  金融政策決定会合における主な意見(7月19-20日開催分)
  独7月消費者物価、仏4-6月期GDP速報値
  米4-6月期GDP速報値、米4-6月期雇用コスト指数
  ミネアポリス連銀総裁講演(唯一の利上げ反対票を投じた)
  エクソンモービル決算、クレディスイス等の欧州金融機関決算

 ・30日 米2018年度予算成立期限(議会延長なので期限も延長?

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以上の通りなので、国内外共に企業決算が本格化、
金融政策イベントとしては25-26日のFOMC、
27日の次期FRB副議長候補の指名承認公聴会(今後の票読みとして)
政治イベントとしては、国内が24-25日の閉会中審査、
米国が24日と25日のすべらない話、オバマケア撤回法案と予算案審議
経済指標としては満遍なくありますが物価指標と米GDPは重要でおます
イベント的なヤマ場を挙げるとするならば国内外共に25-26日です。

ただし週末の動きを見る限り、米英欧日債券高(米英欧日金利低下)
円最強高>ユーロ高>ポンド安>ドル最弱、
米株はほぼ横ばいの小幅安(SQを考慮すると薄商い)
欧州株大幅続落(SQを考慮しても商い増)
英株反落(SQを考慮すると薄商い)
シカゴ日経平均先物は籠池ライン(2万円)割れの19980円
VIX低下、金続伸、原油続落と言う感じでイマイチ緊張感はなく、
相変わらず違和感のあるユーロ高も続いているチグハグモードなので
繰り返し書いている通り、世界的な債券高のチグハグモードでは、
我が国は黒いオペ効果が薄れて割を食う(円高)展開となっておりますが
米国市場は米株が小幅安で終えているもののリスクオフの動きなので、
週明け以降に債券高ドル安のまま米株が大きく崩れると(原油も)、
25-26日のヤマ場を前にして空気が一変する可能性もあるだけに、
週明けのイベントをきっかけに動く可能性は十分にあります。

さらに足元の需給環境を見ると(18日時点)、
ユーロ買いポジはリーマン以降では2回目となる8万枚超えの高水準維持
円売りポジは3年ぶりの高水準、ドル買いポジは昨年来の低水準、
米株買いは今年最高水準(シカゴ日経225もほぼ今年最高水準)、
米債買いと原油買いはやや増加したもののまだ今年最高水準ではないので
米債とドルと原油、企業決算が巻き戻しの歯止めになる可能性もありますが
(国内だけの需給環境も過熱には程遠い状況です)
米欧は週末がSQだった上に、特に偏っているユーロと円は
いつ巻き戻し(ユーロ安円高)が起きてもおかしくない状況ですから
先んじて動いていた債券市場に動きが無かったとしても(債券高のまま)
海の向こうから為替主導で株式市場も巻き戻しが起きる余地は大きいです
(週明けから政治イベントも盛り沢山なのできっかけにはなり得る)

それにしても18日時点では1ドル112円だったわけですから、
シカゴ投機筋の動向はごく一部に過ぎないとは言え
全部巻き戻すとどこまで円高が進むのかと気がかりではあります。

ということなので、今週としては25-26日がヤマ場ではありますが、
先に述べた現在の焦点、週末時点の動き、足元の需給環境も加味すると
週明けから巻き戻しとリスクオフが始まってもおかしくない状況なので
明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、リスクオフが加速する動きとなれば
過熱したユーロと円の巻き戻し(ユーロ安・円高)も加速する可能性は高く
ヤマ場の25-26日までは続く可能性が高いので勝負は控えましょう。
(個人的には8月中旬まで続くと見てますけどね)
世界的な債券高でのチグハグモードであったとしても、
繰り返し書いている通り、日本だけが割を食う可能性は十分にありますので
ひとまず25-26日までは慎重に構えておくくらいがいいでしょう。
世界的な債券安でのチグハグモードやリスクオンとなれば、
逆に25-26日までは続くと見て、勝負すればいいでしょう。

腰を据えて構えている方については、現状は余裕もあるでしょうけど、
週明けからリスクオフが加速する動きとなれば、一旦は早めに撤退して、
本格化する国内決算を見て新たに参戦するのが好ましいですが、
商いの伴った株安円高の動きが「継続」するまでは、
王者の風格で構えておくというシンプルな見方をするのは自由でおます。

新たに腰を据えて参戦する方については、小難しい海の向こうの動きよりも
今週から本格化する国内決算を見ながら参戦すればいいでしょう。

新興市場については、週末時点でマザーズがそれなりに商いを伴った続伸
JQは商いがイマイチながらも高値更新する続伸(2部も)となったので
6月下旬の大幅安から続いていた下げ局面では商いが増加、
上げ局面では商いが減少という下げゴリモードからほぼ脱しつつあるので
シンプルに商いの伴った下げが連続するまでは、
世界的な債券高で買われていた(逆も然り)日米欧ハイテク株動向と決算、
(特に国内では任天堂(決算は26日)とハゲバンク動向、仮想通貨も)
先々週から漂う良からぬ噂や新興企業の業績懸念の空気を注視しつつ
勝負姿勢で挑むという見方でもいいのですが・・・
先にも述べた通り、海の向こうと国内の主力大型株が
週明けからチグハグではなくリスクオフになる可能性もあり、
そうなると新興市場も無視はできないですし、
一応、新興市場も決算シーズンには突入するので、
くれぐれも今週は急変するリスクだけは覚悟の上で立ち回りましょう。

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コメント

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下げ
米国人 | URL | 2017-07-24-Mon 09:40 [編集]
こんにちは。今日も良からぬ雰囲気漂わせて、下放れしそうに見えますが、板を見てると明らかに大口は買ってて個人と思われる子供が売ってるいつものパターンです。恐らくfomc明けバランスシート縮小で米国金利上げ為替円安で都合よく上に行くのではないかと思います。丁度国内の政治問題と同日程ですので結局イベント通過で買い戻しっていう理屈づけではないでしょうか?明日までは下を見に言って個人嵌め込みっぽいです。
米国人さんへ
マーケット番長 | URL | 2017-07-24-Mon 11:27 [編集]
> こんにちは。

こんにちは。

> 今日も良からぬ雰囲気漂わせて、下放れしそうに見えますが、
> 板を見てると明らかに大口は買ってて個人と思われる子供が売ってるいつものパターンです。
> 恐らくfomc明けバランスシート縮小で米国金利上げ為替円安で都合よく上に行くのではないかと思います。
> 丁度国内の政治問題と同日程ですので結局イベント通過で買い戻しっていう理屈づけではないでしょうか?
> 明日までは下を見に言って個人嵌め込みっぽいです。

なるほどそうですかと言うしかないのですが、
米金利上昇で米株が上がるかどうかは米企業決算次第でしょうし、
(一応、来週は雇用統計ウィークではありますので)
原油が下げると物価懸念も広がるので、
まさか26日に縮小を強行でもしない限り、米金利自体の上昇も限られ、
需給面も含めると結果的に円安余地も限られているのかなとは思います。
政治だけは市場がどう反応するのかわからない面はあり、困ったもんですw

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