不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
トランプマンも含めた答え合わせウィーク
こんばんはです。

まずは週末時点の市場の動きから振り返っておきます。

欧州市場は堅調な経済指標と政治&財政&金融リスクの落ち着きもあり、
ECBが否定しようとも市場はテーパリング観測な動きに走っており、
足元ではユーロ圏債券安(金利上昇)ユーロ高基調が続いておりますが、
昨年末のトランプラリー時のように株価も堅調とはならず、
今さらながらユーロ高は欧州景気と欧州株には重石と言わんばかりに、
欧州株はそれなりに商いを伴った下落基調が週末も含めて続いております。

英国についても、経済指標はそれなりに堅調であり、
ブレグジット騒動も風化しているうえに(実際はともかく市場では)、
英中銀総裁の利上げチラ見せをきっかけに、
英債券安・ポンド高基調(ユーロ>ポンド>ドル)が続いておりますが
欧州と同様、ポンド高は英景気と英国株には重石と言わんばかりに、
英国株はそれなりに商いを伴った下落基調が週末も含めて続いております。
(引き締め姿勢のカナダも同様の動きです。)

以上の通りなので、欧州と英国は共に月末特有の動きは見えないですが、
テーパリング観測による通貨高が重石のような動きは続いているので、
昨年末のトランプラリー時のようにドル>ユーロorポンドとなれば・・
つまり市場目線では、テーパリング観測というよりも、
ドルの戻り(欧州通貨安)次第なのかなという動きではあります。

米国については、週末の米株はダウとSP500が反発したものの、
月末の割には商いは伴っておらず、
一方、ナスダックは続落と指数としてはマチマチの動きでしたが
ハイテク株の軟調ぶりは継続しており(アップル、MSは反発)、
血生臭さは収まっておりまへん。

米国市場全体で見ても、米債券安(米金利上昇)は継続しているものの
ドルは小幅反発に留まっており、米株も含めた基調としては、
米債券安・ドル高・米株高というトランプラリー(リスクオン)ではなく
米債券安・ドル安・米株安というトリプル安・・・とまでは言いませんが
楽観(米債券)と警戒(ドルと米株)が混在するチグハグ基調でおます。

恐らく実質的な4連休を控えた月末というだけでなく、
雇用統計を始め米経済指標特盛ウィークを前にした月末でもあったので
足元で積み上がっていた米債券買いの巻き戻しが加速したこと、
さらに米株と共に市場の空気を決める原油が足元では戻していることが、
市場の空気を警戒一色にせず、チグハグが続いていると言えます。

VIXも低下しており(11.28)、安全資産の金は続落(銀も白金も)
景気の鏡でもある銅は堅調、その他商品はドル安も追い風に堅調です。

資源国・新興国は足元のドル安も追い風に概ねトリプル高基調ですが、
カタールとブラジルが相変わらずのトリプル安、
ロシアが株安・通貨安、ノルウェーと南アが株安・債券安という程度です。
親玉の中国については、先々週まではトリプル安に近かったですが、
株価は戻しつつあり、人民元高(債券安・SHIBOR低下)なので、
胡散臭さに変わりはないものの、意外と市場はまともな動きでおます。

以上のように海の向こうでは新興国は落ち着いているものの、
米英欧の先進国では、不穏ながらも警戒一色にならないチグハグ状態ですが
そのおかげでドル安であろうともリスク回避な円高にはならず円最弱となり
それを追い風に日本株も踏ん張っているという状態です。
週末についてもシカゴ日経平均先物は小幅高で帰ってきており
円最弱が追い風になったと言えます。
他にも黒いおじさんの債券イジリ、週明けは鬼の居ぬ間(米休場)
というのもあるのでしょう(国内では本日が都議選ではありますけどね。)

ただし我が国の新興市場については、
米国のFANG・ネット・半導体・ハイテク株と同様、
買われていたものが売られる流れから脱したとは言えないので、
この流れが続くようだと日本株全体の足を引っ張りそうです。

以上のような週末までの市場の動きと共に、
足元(27日時点)の需給環境も含めて見ると先にも述べた通り、、
米債券は買い越し状態が先週と大して変わらない高水準だったので
米国市場は実質的な4連休前の月末&週末&期末を控えていることに加え
4連休明けは月初恒例の雇用統計を含む米経済指標特盛ウィークなので、
米債券は大人の都合も相まって一気に巻き戻しが起きた感はあります。
米株についても足元ではかなり買いポジが積み上がっていたので、
煙を燃料にしとるがな!と言われたことも相まって、
ガス抜き(巻き戻し)された感はあります。

じゃあドルは?ってことになりますが、
確かにドルロングは米大統領選以前の水準までガス抜きされていたので
米債券と米株と同様、巻き戻し(ドル買い)になるとも言えますが、
御存知の通り、足元での血生臭い動きになったきっかけは、
ドラギえもんの講演と言う欧州発のイベントであり、
しかも足元では米債券と同様にゴリゴリの買い越し状態だったユーロが
巻き戻し(ユーロ安)とはならず、ユーロ買いが加速することになり
さらにポンドまでが英中銀のカニ男(カーニー総裁)の利上げ示唆によって
ポンド高が進むことになったので、
結果的にドルの巻き戻し(ドル高)が起きなかったと言えます。

従って需給面から見た今後としては、
ユーロが巻き戻し(ユーロ安)へと転じれば、
ドルの巻き戻し(ドル高)も起きることにはなりますが、
今週は後述しますが、米国が主役の一週間なので、
ユーロ主導というよりもドルの動向が鍵を握っていると言えます。
そしてドルの巻き戻しと共に米債券の巻き戻し(米債券安)も継続すれば、
米債券安・ドル高という米金融政策の強気な利上げ観測通りの動きなので
ここに米株高も加われば、トランプラリー(リスクオン)再開となり、
欧州は債券安、ドル高ユーロ安、欧州株高(英国も同様)、
我が国は黒いおじさんの債券コントロールと円安・株高となります。

え?なんですか?

お察しの通り、需給面でのポジティブシナリオですから、
現在の米国市場の動きと共に米景気、物価、金融政策、
トランプマンを巡るリスクを加味すると・・・
強気なFRBの金融政策に対して実態面では、
弱気と言わざるを得ない米経済指標の足踏みが続いており、
先にも述べた通り、今週は週を通して米経済指標特盛ウィーク、
今週末はFRBが金融政策報告書公表、
来週は恒例の半期に一度のイエレンおばさんの議会証言、
さらに米企業決算シーズンが開幕するので
週明けから米債券安の継続と共に、
すんなりとドル高ユーロ安・米英欧株高に転じるとは言えないです。

我が国も都議会選の結果にどう反応するのか未知数であり、
週明けの寄り前に発表される日銀短観において
想定為替レートの設定を甘くして企業業績見通しを引き上げるとか、
逆に想定為替レートを厳しくして企業業績見通しを引き下げると、
今月中旬以降の決算発表ラッシュへの警戒感を招くことになります。

以上の通りなので、今週の焦点としては、
週を通して発表される月初恒例の重要なテンコ盛の米経済指標が、
強気なFRBの金融政策と景気見通しと一致する堅調な結果になるのか・・
それともFRBを否定するような低調な結果になるのか・・
そして来週のイエレンおばさんの議会証言を前に
FRBが週末に金融政策報告書を公表するので、
これらによって実態面と金融政策のどちらが正しいのか?
という答え合わせになります。
鈍化が続いているFRBの本業である物価については、
大きな要素としては、原油の持ち直し次第とは言えます(日欧も)。

そして忘れてはいけないのは米国の親分でもあるトランプマンですが
相変わらず北朝鮮や中国に対する物議を醸す言動が続いており、
自身のロシアゲート絡みの疑惑も晴れておらず、
肝心の政策面においても、市場が待ち望む税制改革やインフラ政策はおろか
それらの試金石となるオバマケア代替法案すらも頓挫しており、
政策実行力に対する疑念は全く払拭されておりまへん。

ただし・・・トランプマンリスクが風化とは言いませんが、
やや食傷気味にはなっているのも事実だけに、
実態面と金融政策の答え合わせがポジティブな結果になると、
もはや米景気はトランプマンや政府がいなくとも、
民間とFRBの力だけで大丈夫という風潮が高まりそうであり、
結果的にトランプマンの存在(意義)そのものに対して、
答え合わせになってしまいそうです(笑)

一応、市場でのトランプラリーが終わった昨年末以降、
トランプリスクの高まりと共に実態面でも米景気の足踏みが始まったので
トランプマンの存在がどうでもいいとは思えませんけど、
今週発表される経済指標が堅調な結果になれば、
そう言われても仕方ないということです。
逆に低調な結果になれば、やはり原因はトランプマンか・・・となります

以上の通りなので、今週は答え合わせをしながらの一週間となりますが、
市場の動きと需給面だけで鍵を握るのはドル(ユーロ)、実態面では米株、
金融政策面では実態面と共に物価が鈍化していることからも原油と米債券
というシンプルな見方もできますけどね。

ちなみに以上の状況に関わる今週の重要イベントの詳細については、
昨日の記事を御参照頂くとして、超目先の明後日までの重要イベントは・・

 2日 東京都議会選
 3日 日銀短観、6月新車販売、路線価公表、三日新甫
    百貨店各社と小売の6月月次売上高、小売企業決算
    中国6月財新製造業PMI、セントルイス連銀総裁講演
    米国市場短縮取引、米6月ISM製造業、米6月新車販売
 4日 日銀短観「企業の物価見通し」、10年債入札、
    ファストリ6月国内ユニクロ売上高、小売決算
    豪準備銀行政策理事会、シリア和平協議、プラートECB理事講演
    米国市場が独立記念日で休場

といったところなので、3-4日は実質的に鬼の居ぬ間(米休場)であり
月初ではありますので、国内イベントの都議会選と日銀短観に対して
必要以上に過度な反応を招くかもしれませんが
明晩のISM製造業と足踏みの続いている米新車販売が最も注目でおます。

あっ、私の見通しとしては、日米企業決算が出揃う8月中旬までは
国内外共に株式市場は調整(警戒)モードが続くと見ております。
(その頃にはもったいぶったジャクソンホール会合もあるので)

ということで、明日のスタンスについては・・・

持ち越し短期勝負の方については、
先に述べた小難しい背景に関わる市場の答え合わせを確認しながらも
今週も引き続き、シンプルに市場の動きで判断すればいいでしょう。
従って海の向こうが米債券高(米金利低下)ドル安、米株安、原油安
というトランプラリーの逆回転&原油安、欧州市場は債券高・株安、
我が国は商いの伴った株安円高というネガティブな結果&リスクオフ状態、
もしくは楽観と警戒の入り混じるチグハグな動きであれば、
米株と原油が揃い踏みで崩れる、欧州は現状の債券安、ユーロ高、株安
国内は円高と新興市場の崩壊が続く、というこれらの状況に陥らない限り
(米国のFANG、ハイテク株、国内は任天堂、ハゲバンクも特に注視)
連日の答え合わせリスクは覚悟の上で、割り切って勝負するのもアリです。

明日は鬼の居ぬ間(米が実質4連休)ではありますが、
ISM製造業と米新車販売というビッグイベントがあるので、
その日限りの勝負に留めた方がいいとは思いますけどね。

腰を据えて構えている方については、現状は余裕もあるでしょうから、
持ち越し短期勝負の項で書いた状況に陥り、国内も商いの伴った株安円高
というリスクオフの状況(動き)が継続するまでは、
王者の風格で構えておけばいいです

新たに腰を据えて参戦する方については、
参戦判断としては持ち越し短期勝負の方と同様です。
私は懲りずに8月中旬まで調整と見ているので、
積極的な新たに腰を据えた参戦は
これまで売られていた出遅れ銘柄しかオススメはしませんけどね

新興市場については、旺盛な循環物色は続いていることからも、
個人が傷を負っているように見えないのも事実ですが
起点となった先々週末の大幅安以降は
下げ局面では商いが増加、上げ局面では商いが減少(値幅も)
という下げゴリモードに転じた動きが続いております。
従って商いを伴った上昇が継続するまでは、
過度なリスクは控え、慎重に構えておきましょう。

ただし、テーマ株で賞味期限も切れず、値動きを把握している銘柄ならば、
参戦するのも自由ですが、くれぐれも日替わり定食なテーマの移り変わり、
新興市場(個人)とも密接な大型の任天堂、ハゲバンク等、
そして米国のFANG・ネット・ハイテク株、仮想通貨、
これら買われていたものが全て売られる展開が続いているのかどうか、
目からビームを出して注視しながら立ち回ってください。

お手数ですが記事が参考になりましたら、
下のタグをクリックして頂けると嬉しいです。
ランキングアップが励みになりますのでよろしくお願い致します。



スポンサーサイト

コメント

 管理者にだけ表示を許可する
さて
みずほ | URL | 2017-07-02-Sun 07:52 [編集]
最近大人しかった?お二階さんがなんでも北~♪の新地~は思い出~♪ とばかりに!?「ミサイル撃って..き○○○」とか言ってマスコミが騒いでいるらしいです。
見てないけど。

同時にこの方、小池さんと今もつながっていて、都知事選次第では中央政権にもナンチャラ‥と聞きました。

怪しいですね~。
本心でキタ嫌い(ミナミ好き)かもしれないし。
安倍潰しの小池さん援護かもしれないし。
最近のマスコミの報道も批判したとの事なので、自民党の立場からかもしれないし。

やっぱり近い将来の小池首相押しかな~?
選挙で自民党にはいいことなさそうな。
みずほさんへ
マーケット番長 | URL | 2017-07-02-Sun 09:36 [編集]
> 最近大人しかった?お二階さんがなんでも北~♪の新地~は思い出~♪ とばかりに!?「ミサイル撃って..き○○○」とか言ってマスコミが騒いでいるらしいです。
> 見てないけど。
>
> 同時にこの方、小池さんと今もつながっていて、都知事選次第では中央政権にもナンチャラ‥と聞きました。
>
> 怪しいですね~。
> 本心でキタ嫌い(ミナミ好き)かもしれないし。
> 安倍潰しの小池さん援護かもしれないし。
> 最近のマスコミの報道も批判したとの事なので、自民党の立場からかもしれないし。
>
> やっぱり近い将来の小池首相押しかな~?
> 選挙で自民党にはいいことなさそうな。

都民でもない関西人ですけど、外から見ているだけでも、
国政に戻るために東京都政を踏み台にしている感が満載ですw
そういう意味では政治家としての嗅覚があるのかも知れませんけど、
好きになれないですし、小池首相なんてカンベン願いたいですw
個人的には東京五輪だけはキッチリやってくれと願うばかりですw
都議選
金時 | URL | 2017-07-02-Sun 21:51 [編集]
こんばんわ!
いつも楽しく読ませてもらってます。

さて、都議選ですが予想通りのファースト大勝で明日の株式市場はどうなるのか?と思ってます。
過去の政権も都議選敗北から政権変わっていますし安部さんが引きずり降ろされたら次は?アベノミクスは?と心配になります。しかし、安部さんの脇が甘かったのか気持ちの緩み怠慢があったのかわかりませんが都議選前に色々と出て来ちゃいましたね。
金時さんへ
マーケット番長 | URL | 2017-07-02-Sun 22:49 [編集]
> こんばんわ!
> いつも楽しく読ませてもらってます。

ありがとうございます!

> さて、都議選ですが予想通りのファースト大勝で明日の株式市場はどうなるのか?と思ってます。
> 過去の政権も都議選敗北から政権変わっていますし安部さんが引きずり降ろされたら次は?アベノミクスは?
> と心配になります。しかし、安部さんの脇が甘かったのか気持ちの緩み怠慢があったのかわかりませんが
> 都議選前に色々と出て来ちゃいましたね。

都議選の結果を市場がどう解釈するのかはわかりませんけど
悪材料には間違いないですね。
そして何だかんだ言っても日本株の最大の材料は政治ですから、
まさかまさかの安倍ちゃん退陣になってしまうと、
全力で日本株売りでしょうね。

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 2017 不沈艦日記. all rights reserved.