不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
温度差を感じながら
おはようございます。

まずは先週のヤマ場までトリプル高状態だった資源国・新興国を見渡すと
結局は米国の力が強大なのかと改めて感じたりもします。

というのも週末時点の資源国・新興国は、
ヤマ場を通過しても大してドル高とならず、週末はドル安だったこともあり
大半の国がトリプル高基調を維持しているのですが・・・
そんな中でもロシアとカタールはトリプル安が進行中、
中国は足元でトリプル高状態でしたが株価は足踏みしており
当局のサジ加減の極みである人民元高・債券高基調は継続ながらも、
SHIBORは恒例の月末ではなく月半ばなのに上昇継続中であり
何でしょう・・・米国の影がチラつくと改めて感じるばかりです(笑)

ちなみにその他のキナ臭い動きをしている国としては、
今さらですけど中東産油国は株価が軟調であり、
ノルウェーは通貨が踏ん張っているものの債券安、株安、
南アフリカは通貨と債券が堅調ながら株安、
コロンビア、アルゼンチン、ベネズエラは通貨安、債券安ながら株価堅調
ベネズエラ株に至っては今さらですけど、1年で約10倍、2年で約30倍
と株価までがハイパーインフレ状態とぶっ壊れております。
政治がズンドコ状態のブラジルは債券がやや戻しているものの、
株安・通貨安は収まっておらず、未だトリプル安と言える状態です。

以上の通り、資源国と反米国家がキナ臭い動きですが、
ヤマ場まで買われていた・・・というかトリプル高だった新興国が、
売られるとかトリプル安という動きにまではなってないということです。

商品についても、そもそも大して買われておりませんでしたが、
先週のヤマ場以降、相変わらずパラジウム、小麦、コーンは堅調、
原油は軟調という動きはあれど、その他は大きな動きは見られないので、
だからこそ一部の国ながらも資源国の動きはちと気味の悪さも感じます。
それが米国の政治を含むドルのせいなのか、足元の需給環境なのか、
そもそもの世界的な景気が原因なのか・・・いずれは判明するでしょうけど
今のところ一部の国と商品以外は、警戒すべき状況という程でもないです。

欧州については、政治(選挙)と財政(ギリシャ)のリスクは落ち着き、
金融政策イベントのECB理事会でもムチを打つテーパリング示唆もなく
実体経済としても物価は足踏みながらマクロ・ミクロ共に堅調であり、
リスクとしては明日から始まる英国とEUのブレグジット交渉、
何気に燻ったままの金融機関リスクとテロ懸念といったところです。
週末時点での欧州市場の動きについても、
英欧債券高(ギリシャ以外の南欧債券安)ユーロ最強高>ポンド>ドル>円
となり、トランプラリーの頃の動きでもなくチグハグな動きですが、
先週のヤマ場以前の動きであるユーロ高(ポンド高)は大丈夫なの?
という釈然としない株高ですが、落ち着いております。
一応、週末はMSQだったので、
週明けはユーロ高(ポンド高)は英欧経済に重石やから株安やでー
というかつての解釈になるのか、真っ当なユーロ安株高となるのか、
それともヤマ場以前と同じ週末の釈然としない動きが続くのかが焦点です。

我が国については、国内で加計学園問題が騒がれている?せいなのか、
安倍ちゃんマンの支持率が低下していることや北のカリアゲマンリスク
米欧に比べると物価も含め低調なマクロ環境、これらは気がかりですが、
先週の黒銀金融政策決定会合ではムチを打つ出口戦略を示唆することもなく
債券高も継続しており、為替市場においても、
企業想定為替レートの上限である1ドル110円も割っていないので、
週末のシカゴ日経平均先物は小幅安(19920円)で帰ってきており
今のところは落ち着いた週末で終えております。
しかしながら御存知の通り、国内独自の起爆材料がなく、
海の向こう次第というのが現実ですから、
今週も海の向こうの顔色を窺う展開が続くでしょう。

さて・・・以上の新興国・資源国、商品のサジ加減を握り、
何だかんだ言っても欧州や日本よりも市場の主役である米国ですが、
週末の日本時間では米債券安・ドル高・米株高、ついでに油高となり、
トランプラリーの再開か!?とも言える動きでしたが、
欧州時間に入ってからは、徐々にドルが売られ、米債券も買われ、
その後に発表された米経済指標が低調だったことでさらに加速したものの
米株は百貨店を食ったアマゾンが買われたこともありますが、
ナスが小幅安、ダウとSP500はほぼ横ばいのマチマチとなったので
トランプラリーの動きではなく、警戒モードな米債券とドル、
楽観モードな米株という先週のヤマ場以前の構図で引けており、
ヤマ場以降に起きた買われていたものが売られ、
売られていたものが買われるという楽観と警戒が逆転する動きでもなく
全体としては元通りになっております。
(週末は米MSQだったので(引け値清算)、
 米株の週末の動きはアテにならない面もありますけどね)
ただし個別で見れば、アマゾン、グーグルは買われたものの、
アップルや半導体等のハイテク株、ネットの売りは継続しております。

以上の通り、週末時点の米国市場全体としては、先週のヤマ場を通過しても
楽観と警戒の入り混じる元通りの動きとなっていることからも、
やはりFRBの強気な金融政策と景気見通しに対して、
足元で発表される米経済指標では、製造業はやや明るいものが増えつつも、
依然として米GDPの7割を占める個人消費は足踏みが続いており
ついには景気の遅行指標である雇用環境も単月ながら足踏みしており、
しかも週末にFRB自らが発表した雇用の質面を示す5月LMCIは、
プラスではあるもののイマイチな結果となっており、
結局はFRBと実態面での温度差が埋まらないことが、
市場全体の楽観と警戒の入り混じる状況を作り出していると言えます。

さらに政治面であるトランプマンを巡るリスクについても
未だ何一つ収まっておらず、むしろ悪化しており、
そもそもの議会運営と政策実行力への疑念も全く晴れていないので
どう見ても楽観モードの米株が正解ではなく、
警戒モードの米債券とドルが正解だとは思うばかりです・・・

しかしながら市場全体としては、米株と原油さえ崩れなければ、
資金が循環して空気が悪くならないのも現実であり
米債(債券)とドル(為替)の動きは御都合解釈されがちなので
今週の市場で鍵を握るのは、米株と原油と言えます。
小難しい背景の焦点としては強気な米金融政策、
足踏みしている米国の実態面、どちらが正しいのかという温度差です。

以上の週末状況と今週の焦点や鍵に関わる注目イベントは以下の通りです

 週を通して
  トランプマンを巡るリスク動向、
  英国とEUのブレグジット協議、欧州の金融リスクとテロ懸念、
  中東と北のカリアゲ等の地政学リスク、カタールと中東諸国の和解交渉
  国内は株主総会シーズン本格化

 19日(月)
  政府税調、安倍ちゃん会見、5月貿易統計、5月半導体製造装置販売高
  中国5月住宅価格
  英とEUがブレグジット協議開始
  FOMCの投票権を有するNY連銀とシカゴ連銀総裁の講演
 20日(火)
  フィッシャーFRB副議長と投票権を有するダラス連銀総裁の講演
  米下院ジョージア州補選決選投票、フェデックス決算(?)
  MSCIが中国本土A株の新興株指数への採用可否を発表
 21日(水)
  黒田日銀総裁挨拶、5月訪日外客数
  独下院予算委がギリシャ融資を巡る審議
  米5月中古住宅販売件数、米週間原油在庫、米中外交・安全保障対話
 22日(木)
  6月月例経済報告、岩田日銀副総裁挨拶&会見
  EU首脳会議(22-23日)
  米新規失業保険、米4月住宅価格、米5月CB景気先行指標
  FRB年次銀行ストレステスト結果公表、パウエルFRB理事議会証言
 23日(金)
  EU首脳会議最終日、ユーロ圏各国6月製造業&サービス業PMI
  米6月マークイット製造業&サービス業PMI、米5月新築住宅販売
  米石油掘削リグ稼働数、パウエルFRB理事講演
  ムーディーズが米、仏、独、ギリシャの格付け見直しを発表とも
 24日(土)新月

といったところなので、
リスクイベントとしては週を通してのリスク動向だけでなく、
21日の独下院でのギリシャ支援を巡る審議、22日のストレステスト結果
22-23日EU首脳会議、23日の格付け発表が不気味ではありますが、
これといった大きなイベントはないというのが正直なところであり、
米経済指標とFOMCメンバーの講演で温度差を測りながらも
今週はシンプルに市場の動きで判断するのがよさそうではあります。

ちなみに先週のヤマ場直前時点ではありますが、足元の需給環境を見ると
米債とユーロは依然として買い越し状態であり、共にやや増加しており、
米大統領選前水準どころか新たな局面入りと言わんばかりであり
ポンド売りもやや増加したもののブレグジット国民投票前の水準、
ドル買いは大きな動きはないものの、大統領選前の水準にはまだ余地があり
原油買いと米株買いは米大統領選前近くまでガス抜きは進んでいたものの、
やや増加しているという状況です。

従って、米債券安・ドル高(ユーロ安)、米株高、原油高
というトランプラリー再開となりそうでもあるのですが、
米債とユーロの新たな局面入りと言わんばかりの動きだけでなく、
先週のヤマ場から週末まで市場の動きと先に述べた温度差が埋まらない状況
燻ったままのリスクや週末に米MSQ通過ということも考えると、
米株と原油とドルが大統領選前水準までのガス抜きが終了するまでは、
素直にトランプラリーが再開しそうにないのですが・・・
我が国としては、裁定買い残は減少したものの(約1.7兆円)、
大統領選前水準(約1兆円)までとは言わないまでも
4月安値水準(約1.4兆円)まで巻き戻す余地があり、
円売りポジはドル買いよりも大統領選前の水準までのガス抜き余地があり
国内目線では円高株安余地の方が大きいと言えますが・・・。
(信用買い残は約2.47兆円なので4月安値と変わりませんけどね)

以上の通りなので、さすがに何チャラショックの余地は少ないですが、
懲りずに最悪はリスクオフ、もしくは株式市場が楽観から警戒モードになる
と見ており、日本株としては、ひとまず4月安値まで、
時間軸としては8月まで調整局面が続くと見ております。
信じるか信じないかはあなた次第ですけどね。
とは言え、私がどう思おうとも市場の動きが正解であり、
今週は市場の動きだけで判断できそうな週でもあります。

ということで、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、以上の通りなので、
海の向こうが楽観と警戒の入り混じる温度差のあるままであろうとも、
米株(先物)と原油が崩れずに踏ん張り、
企業想定為替レートの上限である1ドル110円も割っていなければ、
海の向こうでのリスクは覚悟の上で割り切って勝負するのはアリです。
当然ながら逆の動きとなっていたり、国内外共にリスクオフとなり
国内は商いの伴った株安円高という巻き戻しとなっていれば、
長引くでしょうから、押し目とは思わずにその日限りの勝負に留めましょう

腰を据えて構えている方については、
米株と原油が崩れると早めに撤退するというのもアリですが、
現状は十分に余裕もあるでしょうから、シンプルに米株と原油崩れると共に
国内外共にリスクオフとなり、国内は商いの伴った株安円高となるまでは
王者の風格で構えておけばいいです。

新たに腰を据えて参戦する方についても、
参戦判断としては、持ち越し短期勝負の項で書いた状況と同じです。

新興市場については、過熱感も感じるところはありますが、
現状としては、上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では商いが減少、
という上げゴリ基調が継続していると言えますし、
米国でのFANG、ネット、ハイテク等の売り(欧州も)、
我が国のハイテク、値がさ株売りという流れも新興市場では感じられず
先行して買われていた主役銘柄にも再び資金が入っていたり、
バイオ等の新たなネタや他のテーマへの循環物色も続いているので
今のところは勝負姿勢でいいでしょう。
くれぐれも先行していた主役銘柄や新興市場とも密接な任天堂、
ハゲバンク等の動きには注意を払っておきましょう。

そしてこれらから資金が抜ける動きだけとか、
国内外で株式市場だけの悲観モードになるとかではなく、
世界的なリスクオフとなれば、さすがに新興市場も避けられないので、
海の向こうと国内の主力大型株がリスクオフな動きとなれば、
新興市場も別世界とは考えず、慎重に動いた方がいいです。
逆に世界的なゴリゴリのリスクオンとなれば、
新興市場から主力大型株へ資金が流れる可能性もありますけどね。

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