不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
ヤマ場を経て・・・現時点での答え合わせ
昨夜はてんこ盛りなイベントが重なるヤマ場を迎え、
大トリは紫なイエレンおばさんでおました。

murasaki.png

ちなみにこちらの紫おばさんとは違います。

murasaki1.png

まぁ言いたかっただけです。

さてヤマ場を経て、市場の動きから見た答え合わせは後述するとして、
ヤマ場の結果に対する脳みそ筋肉ゴリラな私なりの答え合わせとしては・・

まず米5月小売売上高は3カ月ぶりにマイナスに転じており、
品目別で見れば特殊要因やポジティブな解釈をする人もいますけど、
自動車はマイナスであり足元の低調な新車販売とも一致しており
家電等の高額品もマイナスであり足元の百貨店の業績不振とも一致・・・
ついでに住宅の価格は上昇しているものの販売は低迷・・・
さらに昨夜発表された米5月消費者物価も相変わらずの鈍化傾向・・・
なんだかどこぞの国のような病のように見えなくもないですが、
結局のところ小売売上高がマイナスに転じたことだけではなく
昨年末からの鈍化傾向が未だに続いており、
一時的な足踏みという見方に対する疑念が増しているということです。

御存知の通り、米GDPの7割を占めるのは個人消費であり、
1-3月期のGDPに続き4-6月期はさらに低調なのか・・・
という見方にも繋がるだけでなく、
景気の遅行指標である雇用が堅調という見方についても、
先日発表された5月雇用統計がイマイチというか鈍化したことで、
ついに雇用にも足踏みの兆候が・・・という見方も増えつつあるところに
足踏みが継続中と言わざるを得ない昨夜の小売売上高と消費者物価です。

景気の先行指標である製造業においても一部では足踏みが見られるので
米景気としては先行指標、個人消費、物価、遅行指標、
ついにこれらすべてが「足踏み」という結果となり、
実態面においては足元も先行きも明るさが感じられないのですが・・・

かといって、期待という心理面で明るさをもたらすことが可能な政策面では
それの舵を握るトランプマンを巡る騒動は継続しており、
弾劾になるのか退陣するのかはともかくとしても、
未だ議会では法案が一つも通っておらず、
議会を通さない大統領令に対しては司法からも横槍(差止)が入っており
人事についても閣僚は議会で承認されたものの、
次官以下の人事は約5%しか承認されておらず、
実務という面でも機能してないと言わざるを得ない状態ですから、
せめて議会での強権が行使できる支持率だけでも上昇すればいいのですが
先に述べたロシアゲート騒動を始め、キナ臭い銃撃事件等も起きており、
未だに支持率も低迷しているので、政策期待が高まるとは言えない状況です

政策以外の心理面という意味では、
私の持論ですが格闘技業界の動向は景気の先行指標と見ており、
どうやらボクシング界のスーパースターであるフロイド・メイウェザー、
総合格闘技界(UFC)のスーパースターであるコナー・マクレガー、
両者がついに8月26日に戦うことが決まったようなので、
米景気の足踏みは深刻ではなく、長い目では明るいとも言えますけどね。
ピークを象徴しているとも言えなくもないですけど・・・(笑)
あっ、そういえば決戦の日あたりにはジャクソンホール会合も(笑)

そんな格闘技目線での見方は置いとくとして、
以上の通り、足元の米景気と物価は足踏みと言わざるを得ない指標が多く、
かといってそれをカバーできる政策期待も萎んでいる状況の中で、
パープル・レインならぬパープル・イエレン率いるFRBは、
昨夜のFOMCでは同じように物価見通しを引き下げたにも関わらず、
予定通りに利上げに踏み切っただけでなく、
年内の利上げ見通しもあと1回はやりまっせと言わんばかりであり、
さらにバランスシートの縮小(薬抜き)も年内もしくは9月からやるで!
と言わんばかりの強気姿勢を見せております。

私としてはどう譲歩して見ても、実態面との温度差を感じる金融政策であり
市場までが今夜以降も温度差を感じたままだと、
米金利上昇とドル高は米景気(米株)の重石だ!とか、
まさにハゲチャビンショック(バーナンキショック)の様にならないのか?
と心配になるばかりです・・・

そんな脳みそ筋肉ゴリラの解釈はともかくとしても、
昨夜のヤマ場を受けた市場の答え合わせ(動き)がどうなったかと言えば、
昨夜の一日を通した動きとしては・・・

米債券高、英欧債券高、ドル安円高、原油大幅反落、金反発
米株はダウ最高値更新する一方、FANG・ハイテク等が売られたことで、
SP500とナスは下落というマチマチ(商いぼちぼち)、VIX上昇
英株続落(商い増)欧州株反落(商い増)

というダウ以外はリスクオフの動きだったと言えますが、
ヤマ場の大トリだったFOMC以降の米国市場の動きを見ると・・・

米債券安(米金利上昇)・ドル高、米株高、原油横ばい、金反落、

というリスクオン(トランプラリー)の動きではありました。

さらに一夜明けた日本時間に入って以降は、
米債券はFOMC以降の水準を維持、ドルはさらに上昇しているものの
米株先物は軟調に推移、原油も低調なままなので(金も)
トランプラリーの動きではなくなっており、ヤマ場以前の構図である
警戒モードな米債券・ドル・原油・金(米債券高・ドル安・油安・金高)
楽観モードな米株高という構図が全てひっくり返った状態と言えます。

つまり警戒と楽観が入れ替わっただけのどっちつかずではありますが
買われていたものが売られ、売られていたものが買われる
というシンプルな動きでもあります。

株式市場の中でも買われていたFANG・ネット・ハイテク株が売られ
売られていたバリュー株や重厚長大銘柄が買われているのを始め、
トリプル高状態だった新興国が売られていたり、
買いまくられていた仮想通貨も売られているので、
味噌もクソも資金が抜けて売られる(債券と金だけ買われる)
というリスクオフではなく、資金が循環してるだけとも言えます。

以上のような一夜明けた親分米国市場の動きもあり
子分肌の我が国の本日は、寄りからやや円安にはなっておりますが、
企業想定為替レートの上限の1ドル110円割れで推移していることもあり
日経、トピは一時的にプラスへ転じたものの、小幅安で引けており、
商いも高水準ではないですが、昨日よりも増加しているので、
ちと売りの圧力も感じる小幅安でおます・・・

さらに材料もあってゴリゴリに買われた任天堂以外は
海の向こうと同様、買われていた銘柄(セクター)が売られただけでなく
出遅れの金融株や売られていた自動車までも低調だったので、
昨夜の海の向こうよりは空気が悪かったと言えます。

ただし新興市場だけはマザの売買代金は今年最高となり、
ほんの横ばい程度の上昇だったので、見方によっては危ういとも言えますが
各テーマの主役銘柄への物色や旺盛な循環物色も続いているので、
未だ上げゴリ基調が崩れたとは言えないです。

以上の通り、私としてはヤマ場を通過したあとは、
リスクオンかリスクオフか明確な動きになると見てましたが
現状は「売り」と「買い」がひっくり返っただけであり
足元の需給環境通りの巻き戻しの動きでもあります。

市場の心理面としては「警戒」と「楽観」がひっくり返った
どっちすかずの心理状態・・・どちらが正解なのか?状態が続いており、
FOMC(金融政策)の結果と実態面での温度差を表していると言えます。
市場的な言い方をすれば、FOMCの結果を消化しきれてないと言えます。

従って、現時点での市場の出した答えとしては、
買われていたものが売られ、売られていたものが買われる素直な動きであり
市場全体としては、マネー自体は循環しているので
決して悪い状況に陥っているとは言えませんが、
株式市場としては、個別(中身)では同様の動きながらも、
全体としては悲観モードではあります。

そして今夜以降、昨夜のヤマ場の結果を消化し、
明確なリスクオンかリスクオフになるのかどうかわかりませんが、
一応、今夜は英中銀会合、EU・ユーロ圏財務相会合(1日目)、
米国では製造業関連指標と住宅指標が発表され、
明日は黒ちゃんとゆかいな仲間たち会合、四季報発売、中国でAIIB総会
明晩の欧州では新車販売台数、EU・ユーロ圏財務相会合(2日目)
米国では住宅指標と消費者マインド指数、
FRB自らが発表する雇用の質面の指標であるLMCI、
そして米国ではMSQ(欧州も)といったイベントがあり、
特に米MSQがあるので、米経済指標が軒並み低調ならば、
明確なリスクオフとなりそうですし、軒並み堅調ならば逆になるかも・・
我が国では黒ちゃんがサプライズでも起こせば・・・(期待薄)

とにかく明日のスタンスとしては、市場の動きに合わせるしかないですが、

週跨ぎでの持ち越し短期勝負の方については、
現状の米株を始めとする株式市場の悲観モードが継続しているか、
米債券高・ドル安(ユーロ高)・米株安、(一応、原油安も)、
欧州・英国は債券高・株安、我が国は円高・株安
というリスクオフの動きとなれば、
持ち越しは控え、その日限りの勝負に留めておきましょう。
逆に米株を始めとする株式市場が楽観モードに転じているか、
米債券安・ドル高(ユーロ安)・米株高、(一応、原油高も)、
欧州・英国は債券安・株高、我が国は円安・株高
というリスクオン(トランプラリー)の動きとなれば、
持ち越し勝負をしてもいいでしょう。
ただし企業想定為替レートの上限でもある1ドル110円を割っていれば
慎重に動いた方がいいです。
個別でも米国でのFANG、日欧も含めたハイテク・ネット等の売りを始め
買われていたものが売られる流れが続く可能性は大いに有り得ますので
くれぐれも銘柄選別にはお気を付けください。

腰を据えて構えている方については、現状は十分に余裕もあるでしょうけど
持ち越し短期勝負の項で書いた株式市場の悲観モードかリスクオフとなり
国内が商いの伴った円高・株安という展開になれば、
下値のメドとしては4月安値、時間軸としては夏(8月頃)まで、
調整が続くと見ておりますので、それが許容できないのであれば、
さっさと撤退するのが無難でしょう。

新たに腰を据えて参戦する方についても、
持ち越し短期勝負の項で書いた状況次第で参戦判断すればいいです。

新興市場については、先にも述べた通りなので、
シンプルに上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では商いが減少、
という上げゴリ基調が継続しているとは言えますし、
米国でのFANG、ネット、ハイテク等の売り(欧州も)、
我が国のハイテク、値がさ株売りという流れも新興市場では感じられず
バイオ等の新たなネタや他のテーマへの循環物色も続いているので
勝負姿勢でもいいでしょう。

ただし今夜以降の国内外で株式市場の悲観モードではなく、
世界的なリスクオフとなれば、さすがに新興市場も避けられないですし、
少なくとも世界的なハイテク・ネット等の買われていた銘柄売りの流れが
新興市場にも及ぶ可能性は十分にあり得ますので、
海の向こうと国内の主力大型株がリスクオフな動きとなれば、
新興市場も別世界とは考えず、慎重に動いた方がいいです。
逆に世界的なゴリゴリリスクオンとなれば、
新興市場から主力大型株へ資金が流れる可能性もありますけどね。

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