不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
全体と不穏な中身を見ながら・・・ヤマ場は14日
おはようございます。

トランプタワーと2m超えコミータワーの第一戦が終わり、
さあトランプラリーの再開や!と言いたいところですが・・・
たしかに市場全体の動きとしては、試合に勝って勝負に負けようとも
トランプマンが生き残ったのも事実なので、ラリー再開と言えますが・・

それは後述するとして、週末の米株式市場の動きだけを見ると・・・
御存知の通り、これまで株式市場だけが楽観モードを続けており、
それの主役だったのがアップル、グーグル、MS等のハイテク
NVIDIA等の半導体、アマゾン、フェイスブック等のネット
といったセクターでしたが、週末はこれらのセクターが軒並み売られ
というか急落しており、ネガティブレポートがきっかけとも言われてますが
一方で楽観の株式市場で悲観だった銀行やエネルギー等が買われており、
トランプが嫌っている・・・トランプを嫌っている・・・
もう少し賢い言い方をすれば、トランプ政策の恩恵が薄いセクターが、
トランプが生き残ったことをきっかけに売られているので
昨年11月の大統領選から始まったトランプラリーの初期と似てます。

そしてシンプルなアンワインドな動きなだけ・・・とも言えますので
いずれはトランプラリーのように資金が戻ってくればいいのですが、
マクロ的な目線で言えば、景気の先行指標でもある米製造業の一部が足踏み
米消費の足踏みといった症状が現れているところに(車や住宅販売の低下)
遅行指標でもある雇用にもやや鈍化の症状が現れたことで、
先行指標の足踏みは一時的なものではなく継続しているとの見方もあり
だからこそ先行していた(買われていた)銘柄が売られた・・・
と言うことならば、資金は戻ることなくハイテク祭が終わり、
全体に広がって株式市場の楽観モードも終わりを迎え、
さらにトランプマンが再び窮地に立たされると
改めて政策実行力への疑念が意識される火に油となるだけでなく、
このまま米金利の上昇(米債券売り)も続かず、
ドットフランク法改正案が上院で否決されると銀行株の戻りも終わり、
原油の軟調ぶりが継続するとエネルギー株の戻りも終わる・・・
という危うさも抱えた現時点でのアンワインドな動きではあります

しかしながら米金利やドットフランク法や原油はともかくとしても、
マクロ的な目線に限って言えば、先週末の雇用統計で売られるのでは?
とツッコミを受けると言い返せないので、
根っこにはこういったマクロな背景があれど、
タイミングとして見ると、コミー前FBI長官の公聴会の翌日ですから
トランプマンが弾劾されずに生き残ったのをきっかけに
(妙なタイミングでハイテク株へのレポートが出たりもしております)
昨年11月からのトランプラリーが再開しただけ・・・
ラリーの初期に見られた動きも再開しただけ・・・
というポジティブな見方も出来ます。

従って週末の米株式市場でのアンワインドな動きが週明けも継続するのか
欧州や英国でも同様の動きが続くのか、
我が国においても同様の動きが出るのか注目であり、
特に賑わっていた任天堂や半導体、電気機器等、そして新興市場が売られ
賑わっていなかった船、鉄、資源が買われ、
やや戻していた自動車、銀行株等の戻りが継続するのか・・
という動きが注目でおます。

以上はあくまで株式市場の中だけの動きであり、
週末の株式市場全体というか指数としては、
米株はナスとSP500は下げたもののダウは上昇とマチマチ(大商い)
英国株は総選挙通過とポンド安を好感という御都合解釈で上昇(大商い)
欧州株は上昇しているものの、仏選挙への様子見なのか、
ギリシャの財政協議が今週に控えているからなのか、
ECB理事会を通過した割には薄商いでおました。
我が国のシカゴ日経平均先物はナスダックほどではないものの
律儀に世界の景気敏感株&米国の子分として振舞っているのか、
ナスと足並みを揃える様に為替と共に下げております(19915円)

そして株式市場でのアンワインドな動きだけではなく市場全体としては
楽観モードだった米株を始め株式市場は、不穏な動きはあれど崩れておらず
VIXも週末に上昇したとはいえ低水準です。

警戒モードで買われていた債券市場は、楽観な米債券安となったものの、
英欧の債券は買われており、トランプラリーの初期とは異なる動きです。

同じく警戒モードだったドル安を始めとする為替市場では、
ドルと円が買われ、ポンドとユーロが売られ(ドル>円>ユーロ>ポンド)
楽観モードになったとも言えますが、米株の不穏な動きなのか、
警戒モードが残っているのか、ややリスク回避な円買いの動きで終えており
すんなりとトランプラリー再開とまでは言えないです。

11月にはトランプラリーと共に上昇していた原油についても、
週末は反発したものの、OPEC総会以降の軟調モードは継続中であり、
安全資産の金は週末に売られたものの堅調モードが崩れたとは言えません。
ただし景気と中国の鏡でもある銅は、中国株の戻しと足並みを揃えるように
足元では堅調な動きとなっております。

中国は胡散臭さ満載ですが、相手国もありごまかしにくい貿易収支が
堅調な結果だったので、意外と中国は元気なのか?という気もしますが、
足元の中国市場の動きとしてもSHIBOR以外は回復の動きです。
新興国については、地政学リスクや原油安で中東諸国が不穏ですが
現状の他の国の動きとしては、これといった不穏な動きも見られず
このままドル高が続いた場合に持ち堪えられるのかどうかが焦点です。

バブルのように買われていたビットコイン等の仮想通貨が、
買われていた米ハイテクの動き等と共にどうなるのかも注目です。
今のところは崩れてまへんけどね。

そして足元の需給環境からこれらの新興国を省いた市場全体の動きを見ると
米大統領選直前の水準どころか買い越しに転じていた米債券とユーロ、
米大統領選直前どころかブレグジット前の水準まで減少していたポンド売り
大統領選前の水準まで戻していないものの近くまで減少していたドル買い
同じく大統領選前の水準まで戻していないものの減少はしていた米株買い
原油も米株とほぼ同じと言えます。
そんな中、米大統領選直前の水準までと言っている海の向こうとは真逆に、
積み上がっていた円売りと裁定買い残(足元では1.8兆円まで減少)
以上のことからも、昨夜の市場全体の動きとしては、
需給面での巻き戻しとも一致する動きと言えますし、
リスク回避風味な円高と我が国の先物がやや弱いのも頷ける動きです。

以上の通りなので、先週8日からのヤマ場を通過するとともに、
週末の市場全体の動きとしてはトランプラリーの再開とも言えますし
需給面とも相まったアンワインドな資金循環という見方も出来ますし、
米ハイテク株等の売りもトランプラリーの初期と同じ・・・
という好意的な見方もできますが・・・

これまで悲観モードだった債券市場と為替市場の動きは、
週末時点ではまだトランプラリー再開とか初期と同じとまでは言えず、
せめて米債券安だけでも継続することが必須であり、
原油は軟調な基調が終わって反発基調に転じること、
燻ったままのマクロなリスクである米景気への先行き懸念の払拭
主役であるトランプマンの政治的なリスクが再燃しないこと
そもそもの議会運営と政策実行力への疑念が払拭されること
これらが達成されないことにはトランプラリーの再開とはならず、
米ハイテク株売り等も初期と同じだとは言いきれないです。

ましてやこれらが達成されないどころか再燃・拡大するようだと、
米ハイテク株売り等が継続するだけでなく拡大して米株が崩れ、
世界的にも楽観モードだった株式市場は売られることになり、
下手をすれば需給面での米債券買い・ユーロ買いの加速が再燃すると共に
債券と為替を始め他の巻き戻しも相まってのリスクオフとなり兼ねないです

以上を踏まえて、今週の焦点としては・・・

シンプルに以上のような市場の動きで判断するのもいいですが、
小難しい背景としては、米マクロ指標、トランプマンリスク動向、
そして米国を始めとする金融政策ということになります。
ただしトランプマンリスクは一時的にでも8日でひと段落はしているので
今週は米金融政策と米マクロ指標がメインでしょう。
横睨みするものとしては、トランプリスク動向はもちろんですが、
それにも含まれるドットフランク法改正案の上院での採決動向
欧州の財政リスク(今週はギリシャ)と政治リスク(本日の仏伊選挙も)、
北のカリアゲや中東の地政学リスク、といったところです。

ちなみにこれらの焦点に関わる今週のイベントとしては以下の通りです。
 ※今週のイベントの詳細は前記事を御参照ください。

 11日 仏下院議会選挙第一回投票、イタリア地方選挙
 12日 ユーロ圏財務相がギリシャの債務軽減について臨時協議
 13日 OPEC月報、ワイトマン独連銀総裁講演
    米国ゲーム見本市開幕(15日まで)
 14日 トヨタ株主総会、中国5月経済統計
    コンスタンシオECB副総裁講演、ワイトマン独連銀総裁講演
    米5月小売売上高、米5月消費者物価、米週間原油在庫
    FOMC(13日-)、トランプ誕生日
 15日 ユーロ圏財務相会合、英中銀金融政策委員会、スイス中銀会合
    米6月フィラデルフィア&NY連銀製造業景気指数、
    米5月鉱工業生産、米6月NAHB住宅市場指数
 16日 日銀金融政策決定会合、四季報発売、AIIB総会(18日まで)
    EU・ユーロ圏財務相会合、欧州5月新車販売
    米5月住宅着工、米5月労働市場情勢指数
    米6月ミシガン大学消費者態度指数、米MSQ(欧州も)
 18日 通常国会会期末、仏下院議会選挙決選投票

といったところなので、今週のヤマ場としては、
メインイベントのFOMCだけでなく米小売売上高と米消費者物価、
トランプマン誕生日(どうでもいい?)、中国経済統計も重なる14日です

そしてヤマ場を経た市場の動きが足元の需給環境と好意的に相まった、
米債券安・ドル高(ユーロ安、ポンド安も)・米株高
というトランプラリーの再開と共に米ハイテク株等の不穏な動きも消え、
世界的なリスクオン(我が国は円安株高)となり、原油も上がるのか・・

これらの逆の動きとなり、米ハイテク株等の不穏な動きも拡大し
足元の需給環境のネガティブ面(米債、ユーロ、円、裁定残)とも相まった
世界的なリスクオフ(我が国は円高株安)となり、原油も下がるのか・・

おそらく14日のヤマ場以降は、
先週初までのような警戒モードな債券と為替、楽観モードな株式
もしくはそれの逆というチグハグ動きにはならず、
リスクオン(トランプラリー再開)かリスクオフのどちらかになるでしょう

相変わらず私としては懲りずに後者と見ておりますが、
少なくとも14日のヤマ場までは、市場の動きがチグハグだったとしても
先に述べた不穏な市場の動きやリスク動向を見ながら、
足元の市場の動きに合わせて立ち回ればいいでしょう。

ということで、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、以上の通りなので、
市場がチグハグな動きだろうと落ち着いていれば、
ヤマ場の14日まで割り切って勝負するのもアリですが・・・
これまで買われていた米ハイテク株等の不穏な動きもあり、
全体に広がってリスクオフとなれば持ち越しどころではないですけど、
我が国も同じ動き(買われていたセクターが売られる)となれば、
銘柄選別と持ち越し勝負には十分にお気を付けください。

腰を据えて構えている方については、現状は十分に余裕もあるでしょうけど
以上の通りヤマ場は14日ではあるものの、
シンプルに国内が商いの伴った株安・円高となるようであれば、
あれこれ考えず、早めに撤退するくらいの姿勢で構えておきましょう
そうなるとひとまず4月安値までの巻き戻しがあると見ておりますが、
そこまで許容できる方は王者の風格で構えておくのは自由です。

新たに腰を据えて参戦する方については、
持ち越し短期勝負の項で書いた状況次第で参戦判断すればいいですが
参戦したとしても、ヤマ場の14日以降とかは関係なく、
シンプルに商いの伴った株安円高となるようであれば
潔く早めに撤退するという姿勢だけは忘れずに参戦してください。

新興市場については、国内外の小難しい背景は置いといて
シンプルに依然として上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では商いが減少、
という上げゴリ基調が継続しているとも言えますが・・・、
先にも述べた通り、週末に米ハイテク、ネット等の株が売られ、
これまで買われていた銘柄が売られるアンワインドな動きがあるので
そういう意味では海の向こうのリスクとは別世界とは言え、
新興市場は買われていたセクターでもありますので、
基調が一変する可能性は十分にあります。

従って賑わい真っ盛りの新興市場銘柄の動きはもちろんのこと、
買われていた新興市場と関わりも深く個人の人気も高い任天堂やハゲバンク
買われていた主力大型株(セクター)、ついでに仮想通貨も、
これらの動きに目からビームを出して注視しながら、
今週は敏感に立ち回った方がいいでしょう。
特に週明けの米国でもハイテク、ネット等の売りが続くのかも注目なので、
明日は平和だろうとも慎重に動いた方が無難です。
主役のゲームセクターとしても13日にE3開幕という節目ではあります

以上のような良からぬ余波が吹き込まなければ、先にも述べた通り、
週末時点での新興市場としては旺盛なイナゴの日替わり定食も含め、
上げゴリ基調が続いておりますので
シンプルに商いの伴った下げが継続するまでは勝負姿勢でいいです。

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