不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
お気楽モードがさらに際立つ株式市場
こんばんはです。

SQ日でもなく、月末でもなく、月初でもなく、週末なのに、
今年2番目となる売買代金3.22兆円を伴いながら、
大して円安に傾くこともないまま、
5月高値どころか年初来高値どころか1年半ぶりの2万円超え!

いやはや本日に関しては、恐れ入りましたと言わざるを得ないですが、
これがバイクラだったのか、新たな局面入りのバイアグラなのか・・・

確かに日本株は出遅れているという面もあり、
政治はゴタついている海の向こうよりも安定しており、
足元で発表された一部のマクロ指標や小売の5月月次は堅調であり、
堅調な企業業績による数値上の割安感もありますので、
出遅れの日本株買いだと言われても全否定までは出来ませんが、
本日だけでは日本株買いとまでは言えず、
未だ海の向こう次第だとは思いますので、
まずは今夜の雇用統計を受けた海の向こうの市場がどう動くのか・・・
これを見極めないことには、バイクラなのか、バイアグラなのか、
日本株買いなのか、どれなのかはわからないです。

昨夜の海の向こうについても、
米国では今夜の雇用統計の前哨戦となる5月ADP雇用が堅調な結果となり
一部では米製造業関連指標に足踏みが見られる中、
昨夜の5月1SM製造業は堅調な結果となりましたので、
米国の雇用環境の堅調ぶりは継続しており、
景気に先行する米製造業にも明るい材料が出たと言えますが・・・
昨夜はこれまで低調が続いていた米新車販売台数が発表され(5月分)、
5カ月連続減少となる前年比0.5%減となり、
前日までは米消費関連指標の一部に堅調なものが発表され、
米消費への懸念が和らいでおりましたが、水を差されることに・・・

やはり米マクロ環境については、雇用は相変わらず堅調であり、
製造業は明るい材料も出てきたと言えますが、
全体の物価の足踏みが続く中、住宅市場での価格高騰と販売件数の低迷
消費では百貨店の低迷と自動車販売の低迷を見ていると、
どっかで見た光景&いつか見た光景のように思えるのですが・・・(笑)
だけに、ある意味では利上げも必要なのかも知れませんので、
6月の利上げは妥当だとしても、それ以降の強気な利上げ姿勢というのは、
大丈夫なのかと心配になるばかりです。

まぁ理系でも専門家でもない脳みそ筋肉ゴリラの私が心配したところで
(一応、経済学部を卒業はしてますが、スポーツで入ったのでw)
昨夜の米国市場では利上げを見込んだ米債券安(米金利上昇)ドル高となり
米株はそれなりに商いを伴いながら3指数共に史上最高値を更新し、
動きとしてはトランプラリーではありました。

しかしながら米債券は小幅安(米金利小幅上昇)に留まっているので、
6月の利上げはあれど、それ以降は利上げを見込んでない動きであり、
トランプラリーの再開と言えないのはもちろんのこと、
未だ警戒モードから脱したとは言えず、
ドルも上昇したとは言え、トランプラリーの再開とまでは言えず
未だ警戒モードから脱したとも言えない水準ですので、
相変わらず米株のお気楽モードな堅調ぶりが際立っております。

トランプラリーと共に油高ラリーとなった原油については、
昨夜もOPEC総会後からの軟調ぶりが継続しております。

昨夜の欧州市場については、動きとしては債券安・株高だったので
堅調なマクロ・ミクロを裏付けとしたテーパリング観測の動きとか
債券売り・株買いというベタなリスクオンの動きとも言えますが、
商いについては、来週が本番とも言える欧州政治リスク、ECB理事会
再燃しつつある財政リスクとやや燻りが再燃している金融リスク、
これらを警戒しているのか、日米とは違ってイマイチではあります。
ただし株価の動きとしては日米と同様、お気楽な堅調ぶりでおます。

ちなみに久し振りに欧州金融株の動きを見てみると、
モンテパスキは最安値を更新しており、クレディスイスは年初来安値、
ドイツ銀とUBSは足元で急落しており、
欧州で金融リスクが再燃しているのでは?とも言える動きです。
我が国でも本日はメガバンコがゴリゴリの堅調ぶりでしたが、
かなり出遅れており、米国の銀行株についてもシティG以外は
JPモルガン、Wファーゴ、ゴールドマンサックス年初来安値を付けたり
モルスタとバンカメも安値圏ですから、
日米欧共に銀行株が弱いまま株価指数だけがお気楽に堅調というのは、
どうも違和感を覚えるばかりです。

果たして欧州の金融リスクが再燃するのか、
それともトランプマンがいくら反対しようとも政策に掲げようとも、
法的に来週の9日から施行されてしまうドットフランク法の一部、
もしくは下旬と月末に発表されるFRBのストレステスト結果、
これらを警戒した銀行株の軟調ぶりなのか・・・
米新車販売の低迷要因とも囁かれている自動車サブプライムローンが
かつてのサブプライムローンの如く、腐ったミカンと化しているのか・・
米学生ローンが腐ったミカンなのか、それとも中国産の腐ったミカンなのか
ちと気味の悪い銀行株・・・特に欧米銀行株の軟調ぶりです。

そしてロシアゲート劇場の本番は来週になりそうなので
政策実行力を含めたトランプマンリスクは未だ払拭されておらず、
中東や北のカリアゲといった地政学リスクも燻ったままです。

以上の通り、実態面では米消費を始めとする米マクロ環境、
来週が本番の欧州と米国の政治リスク、燻ったままの地政学リスク、
金融政策イベントでは来週がECB理事会、再来週がFOMC、
需給絡みのイベントでは来週が国内のMSQ、再来週が米欧MSQ
来週末には一部のドットフランク法施行も控えており、
目先では今夜に米雇用統計と米貿易収支も控えており(リグ稼働数も)、
私としては楽観できる環境とは思えないのですが、
見ての通り、昨夜からの市場の動きとしては楽観モードではあります。

しかしながら株式市場だけの楽観ぶりが際立っているのも事実であり、
(米欧の銀行株が低調なまま)
米国株と欧州株だけでなく、本日からは日本株も加わっております。

OPEC総会後の需給要因もある原油はともかくとしても、
せめて債券と為替も連動した株高(トランプラリー)だといいのですが、
以上のリスクを抱えたたままでの株式市場だけのお気楽モードでは、
ほんとに大丈夫なのかと思うばかりです。

そして今夜の雇用統計が低調な結果となれば論外ですが、
堅調な結果となって、債券と為替も株に合わせたお気楽モードとなるのか
それともお気楽な株式市場が出尽くしになるのか・・・

もはや雇用統計を待つばかりなので、
今夜の動きを見極めた上で、来週の見通しについては改めて書きます。

良い週末をお過ごしください。

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コメント

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雇用統計
米国人 | URL | 2017-06-03-Sat 03:25 [編集]
いつも楽しく拝見しています。雇用統計悪く、久々に落ちるかと思いましたが楽観ミードで戻し。米国3指標は相変わらずの強さ。結局バランスシート縮小しなければ、ダブついた金は株式市場に向けられそう。ということは本年度いっぱいは、トランプマンが断崖などあってもどんな悪材料でも飲み込んでしまうになと思ってます。
米国人さんへ
マーケット番長 | URL | 2017-06-03-Sat 14:09 [編集]
> いつも楽しく拝見しています。

ありがとうございます。

> 雇用統計悪く、久々に落ちるかと思いましたが楽観ミードで戻し。
> 米国3指標は相変わらずの強さ。結局バランスシート縮小しなければ、
> ダブついた金は株式市場に向けられそう。
> ということは本年度いっぱいは、
> トランプマンが断崖などあってもどんな悪材料でも飲み込んでしまうになと思ってます。

ほんとに株式市場の楽観モードは継続しておりますが、
本日の記事でも書いた通り、素直に受け止められない株高であり、
私としては懲りずに警戒モードは変わらないですw
日本株の大商いだけは好意的には受け止めてますけど、
主役の海の向こうというか米国がね・・・という感じです。

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