不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
実態面での答え合わせとほんまの主役も見えてくる週末
こんばんはです。

本日の日本株は謎上げだそうで・・・
確かに答え合わせ相場入り二日目を迎えた昨夜の米国市場は、
米債券高(米金利低下)ドル安、商いを伴っての米株小幅続落、
VIX上昇、原油も続落、金は反発となり、警戒モードが正解の動きです
欧州市場は英欧債券安、ユーロ高、商いを伴っての英欧株続落(独反発)
とややチグハグな動きというか、
見方によってはかつてのようなユーロ高が重石の株安でもあり、
どちらかと言えば警戒モードだったと言えるので、
本日の円高にも屈しなかった日本株は謎上げだったとも言えます。

しかしながら昨夜の米英欧市場は月末であり、
市場の動きとしては額面通りに受け取れない面もあり、
昨日が月末だった我が国もMSCIのリバランスも重なったりと、
最後っ屁が1兆円にも膨らんだので、
月初だった本日は最後っ屁の残り香(アンワインド)の要素もあるでしょう

従って市場の動きでの答え合わせとしては、
海の向こうは債券と為替の警戒モードが正解と言える動きであり(原油も)
我が国は残り香のあった本日の動きだけではわからないですが、
本日発表された法人企業統計と新車販売が堅調だったこと、
概要が発表された安倍ちゃんマンの成長戦略でも評価されない限り、
海の向こう次第という状況に変わりはないので、
今夜以降も海の向こうで警戒モードが続くようだと、
我が国は本日のような謎上げもなく、ベタな円高・株安モードとなります。

ちなみに繰り返し書いておりますが、
需給的には米債券高、ユーロ高ではなく米債券高、ユーロ安
という中途半端な動きになると、
日本株だけが貧乏くじを引く可能性は高いです。
本日に限っては、ある意味では日本だけが当たりクジでしたけど(笑)

以上が市場の動きでの答え合わせですが、マクロ・ミクロ等の実態面、
それに伴う金融政策面における答え合わせとしては・・・

昨夜発表されたユーロ圏5月消費者物価は、
前日の独消5月費者物価と同様、鈍化を示す結果となり、
市場で蔓延するECBのテーパリング観測とは逆の結果と言えます。

米国で発表された5月シカゴ購買部協会景気指数は、
59.4と堅調な結果となり、前日の堅調だった米消費支出に続き、
足踏み一色だった米消費の明るい材料になったと言えます。

一方、利上げの副作用が囁かれている米住宅関連指標としては
昨夜発表された米4月中古住宅販売仮契約数は、
2か月連続の低下となる低調な結果となり、
前日に発表されたケースシラー住宅価格を始め住宅価格の堅調ぶりに対し
販売数の低調ぶりが継続しているので、利上げの副作用とも言えます

同じく昨夜発表の次回FOMCでの叩き台となるベージュブックでは、
利上げへの逆風である物価の伸びの鈍化に触れている一方、
米経済が4月初旬から5月下旬に掛けて、
控えめから緩やかなペースで拡大したとの結果となっており、
米景気の足踏みは継続的なものではなく一時的と言わんばかりであり、
現時点では足元で発表されるマクロ指標との温度差も感じますが、
前日と昨夜で発表された消費関連指標が堅調だったのは、
堅調だったベージュブック、FRBの強気な景気見通しと利上げ姿勢
これらを裏付けるものの一つだったとも言えますが・・・。

以上の通りなので、現時点では最も懸念されていた米個人消費は、
少しずつながら明るい経済指標も出てきていることで、
足踏みは一時的だった可能性も少しずつ高まっておりますが、
米住宅市場の低迷ぶりがさらに目立ちつつあり、
物価については米国も欧州も足踏みが継続している状況なので(日本も)
実態面では楽観モードが正解とまでは言えず、
未だ警戒モードが正解の方が優勢と言えそうです。

ただし金融政策面においては、欧州は市場でテーパリング観測が根強いまま
米国はFRBの利上げ姿勢がちょっぴり鈍化した程度と言えます。

そんな現時点における実態面での答え合わせを受けて、
今夜は米国の消費だけでなく我が国にも重要な米5月新車販売が発表され
低調な結果が続いているのか、回復しているのか注目です。
(個人的には雇用統計よりも重要じゃないのかとは思ってますけどね)

米個人消費に続き足踏みが一部で見られ、
景気の先行指標でもある製造業関連指標としては、
今夜は特に先行きのマインドを示す5月ISM製造業景況指数が発表され、
景気の遅行指標であり、強気なFRBの裏付けとなっている雇用指標として
週末の5月雇用統計の前哨戦となる5月ADP雇用が発表されます。

昨日も書いた通り、新車販売を含め消費関連指標が堅調ならば、
遅行指標の雇用が低調な結果だったとしても、
一時的な足踏みが遅行しているという御都合解釈も成立しますが、
新車販売も低調、雇用指標も低調となれば、
やはり実態面でも警戒モードが正解という見方となり、
強気な景気見通しと利上げ姿勢のFRBへの疑念も深まり、
市場の動きとしても利上げ観測が鈍化することで、
結果的に警戒モード(米債券高ドル安)が正解となります。

ちなみに今夜は産油国の協調減産へ火に油ではなく水を差している米国が
週間さじ加減原油在庫を発表するので、相変わらず水を差しているのか、
それともトランプのサウジ訪問をきっかけに手を組んだのか、
少しは見えてくるかもしれないです。
市場の動きとしても原油安はネガティブですからね。

そしてリスク面での答え合わせについては
欧州での英仏伊の政治リスクとギリシャの財政リスクは続いており、
8日の英総選挙、11日の仏下院選、6月末のギリシャ国債大量償還
これらの日程が近づくに連れて、騒ぎも大きくなりそうではありますが
市場ではほぼシカトに近い状況ではありますので、
良からぬ結果にならないと見込んでいるとも言えますが、
もし良からぬ結果になるようだと、ネガティブサプライズにはなります。

リスクの主役でもあるトランプマンを巡るリスクについては、
いよいよ真打のコミー前FBI長官の公聴会が決まったとも言われており
早ければ8日に開かれるそうであり、他にもゲス・フリン前大統領補佐官
トランプマンの顧問弁護士であるコーエン氏には出席要請ではなく、
召喚状が出ており、今のところ日程は不明ですが、
メモや書類等の証拠物の提出も求められており、
ロシアゲート騒動に進展が見られそうです。

当然ながら悪い方へ進展するようだと、
トランプ退陣もあり得ますし、退陣しなくとも支持率が上がらないままだと
議会運営と政策実行力への疑念は続くことになるので、
市場にとってはネガティブとしか思えないのですが・・・
見ての通り、今のところトランプリスクを無視したというか、
トランプ退陣を織り込んだペンス期待とも言わんばかりに、
「米株を始め株式市場だけ」が楽観モードで踏ん張っているのも現実です

以上の通り、トランプリスクを巡るイベントは来週以降がヤマ場であり
欧州の政治リスクも来週がヤマ場というのに対して
今夜のISM製造業、米新車販売、ADP雇用、明日の雇用統計、
といった実態面でのヤマ場は今週なので、
市場が実態面での答え合わせに反応するのか・・・
来週のリスク面での答え合わせに反応するのか・・・
どちらで反応するのかによって、市場がどちらの答えを待っているというか
どちらを主役の材料と見ているのかが判明するとも言えます。
どちらにも反応せず、その先に控える13-14日のFOMCまで
米金融政策面での答えを待つという展開もあり得ますけどね。

ということで、小難しい背景や実態面やリスクはともかく、
シンプルに現時点での市場の動きとしては、
本日の我が国はチグハグな楽観モードであり、
海の向こう次第という状況にも変わりはなく、
現時点での海の向こうは警戒モードが正解という動きではありますので、
明日のスタンスとしては、基本的に変わりませんが・・・

週跨ぎでの持ち越し短期勝負の方については、
以上の通りなのでシンプルに市場目線で見るならば、
お気楽モードの株式市場、警戒モードな債券、為替、原油、
どちらが正解なのかという目線で判断すればいいでしょう。
従ってお気楽モードな米株高・米債券安・ドル高・原油高となれば
結果的に我が国も円安・株高となるので、
突発的なトランプリスク等を覚悟の上で勝負すればいいですが、
週跨ぎでの明日に限っては、米株と日本株がお気楽モードであろうとも、
警戒モードな米債券高・ドル安・原油安が継続していれば
週跨ぎ勝負は控えておくのが無難でおます
(一応、騒ぎが収まっとは言えない仮想通貨も横睨みしておきましょう)

そしてどちらが正解とも言えない現状の動きが続くならば、
実態面での答え合わせは明晩も続き、
トランプリスクを始めリスク面での答え合わせは来週がヤマ場なので
せめて商いを伴った株高とならない限り、週跨ぎ勝負は控えておきましょう

腰を据えて構えている方については、
現状は十分に余裕もあるでしょうが、以上の通りの状況なので
海の向こうが警戒モードが正解な米債券高・ドル安・米株安(原油安も)
国内では商いの伴った株安・円高となるようであれば、
あれこれ考えず、早めに撤退するという姿勢では構えておきましょう。
私としては懲りずに少なくとも下値のメドとしては、
4月安値までの巻き戻しがあると見ているので、
そこまで許容できる方は王者の風格で構えておくのは自由です。

新たに腰を据えて参戦する方については、
持ち越し短期勝負の項で書いた状況次第で参戦判断すればいいですが
シンプルに国内で商いの伴った株安円高となるようであれば
潔く早めに撤退するという姿勢だけは忘れずに参戦してください。

新興市場については、国内外の小難しい背景やリスクがあるものの
見ての通り、本日を含め幅広い旺盛なイナゴの物色が続いており
現状は上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では商いが減少
という別世界な上げゴリモードが続いていると言えます。
従ってシンプルに商いの伴った下げが継続しない限り、
薄商いでの下げは押し目と見て、割り切って引き続き勝負姿勢でいいです。
(来週以降も政策やテーマに関わる官民イベントが豊富ではあります)

ただし先にも述べた通り、国内外共にザワついているのも事実であり
世界的なリスクオフとなると新興市場も避けられないので、
ザラバ中に海の向こうと国内大型株が、
持ち越し短期勝負の項で書いた警戒モードな動きとなれば、
新興市場も慎重に動いた方がいいです。
一応、明日は海の向こうが雇用統計も控えた週末なので、
特に慎重な方がいいかもしれないです。

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コメント

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コリー
米国人 | URL | 2017-06-02-Fri 00:25 [編集]
お疲れ様です。目先の大大イベントであるコリー証言と英国総選挙がなぜか日本のMSQに合わせるような日程なんですがこれは何なんでしょうね。
米国人さんへ
マーケット番長 | URL | 2017-06-02-Fri 00:39 [編集]
> お疲れ様です。目先の大大イベントであるコリー証言と英国総選挙が
> なぜか日本のMSQに合わせるような日程なんですがこれは何なんでしょうね。

他にもECB理事会、ドットフランク法の一部が施行されたり
なにかとザワつく来週ですが、日出る国として迎え撃つしかないですw
あっ、お日様ではないですが満月でもありますねw

米国人 | URL | 2017-06-02-Fri 13:30 [編集]
こんにちは。昨日は月初の特殊要因と言いつつ謎ですが、今日もまたアルゴ主導の高値。私も猜疑心の強い男で、全く傍観しかできないのですが、一体何が起こってるのでしょうか?
米国人さんへ
マーケット番長 | URL | 2017-06-02-Fri 13:39 [編集]
> こんにちは。昨日は月初の特殊要因と言いつつ謎ですが、
> 今日もまたアルゴ主導の高値。私も猜疑心の強い男で、
> 全く傍観しかできないのですが、一体何が起こってるのでしょうか?

何が起こっているのかと言われると日本株を買っているとしか言えないですw
私も猜疑心の中で身軽にしておりますが、
デイトレをするには好環境だなとも思いつつ割り切ってますw

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