不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
週後半のヤマ場に向けて
こんばんはです。

昨夜はメルケルおばさんが「独の貿易黒字はドラギのおっさんのせいや」
とユーロ高でもええでと言わんばかりですが、潤っている独はいいとしても、
南欧を始めユーロ圏諸国にとってユーロ高がいいことなのでしょうか・・・
足元のユーロ圏のマクロ指標と企業業績が堅調ということもあり、
最近はユーロ高がユーロ圏にとって重石というロジックが、
すっかり風化気味であり、テーパリング観測までが台頭しておりますが、
これらのマクロ・ミクロの堅調な結果はユーロ安局面での結果なので
果たしてこのままユーロ高が進んでもほんまに大丈夫なのでしょうか・・・
ドラギのおっさんがテーパリングに舵を切っても大丈夫なのでしょうか・・
(そういう意味では明日のドラギのおっさんの講演は注目です)

まぁ先日のロシアゲート騒動での株価の急落時には、
ユーロ高が重石になったという理屈を久し振りに聞いたので、
好材料を無視する悪材料に敏感な相場へと転じると、
ユーロ高がぁー!というロジックが復活しそうではあります(笑)

そして現状では買い越しに転じているユーロは、
巻き戻し(ユーロ安)の余地が十分とも言えますので、
いつユーロ高が止まるのか注目でおます。

同じく現状では米債券も買い越しに転じているので、
昨年11月から年末までのトランプラリーで積み上がった
ドル買い、原油買い、米株買い(欧州株買い)の各ポジが
米大統領選前の水準近辺までガス抜きが済んでいたとしても、
大統領選前の水準も超えて買い越しに転じているユーロ(ユーロ高)、
米債券(米債券高)が止まらないことには、
少なくとも需給的にはトランプラリーの再開にはならないと言えます。

我が国においては、裁定買い残と円売りポジは
大統領選前の水準までにガス抜きどころか、
海の向こうとは逆に4月安値から急速に裁定買い残を積み上げると共に、
円売りポジも積み上げているという現実もあるので、
ユーロ高、米債券高が止まると共に米国がトランプラリーの再開となれば、
円安株高で更なる積み上げも有り得ますが、
ユーロ高、米債券高が止まらず、トランプラリーも再開しなければ、
我が国においては、ひとまず4月安値から積み上げた分が、
巻き戻しされる(円買い・先物売り)可能性が高いと言える状況です。

ただし4月安値どころかセルインメイのような下げになるのか・・・
(ちなみに本日は5月23日なので、2013年の悪夢と同じ日ですw)
はたまた大統領選前の水準も割る何チャラショックのようになるのか・・
それは海の向こう次第でおます。

そんな海の向こうですが・・・
先に述べたユーロ圏はユーロ高でも大丈夫という謎のロジックはさておき、
昨夜は英国でテロが発生しており、市場の反応も一時的に留まり、
現在は落ち着いておりますが、英国は6月に総選挙を控え、
目先ではトランプマンが中東訪問後に出席するNATO首脳会議(25日)
G7サミット(26-27日)を控えているので、
テロを受けて対ISや中東での地政学リスクが高まる可能性はあります。
(北のカリアゲガリクソンを巡る地政学リスクも含め)

いかんせんトランプマンは、ロシアゲート騒動で支持率が下がっており、
25日にはゴリゴリの保守地域であり共和党が強いモンタナ州で補選があり
これ以上のイメージダウンと支持率ダウンを避けるためだけでなく、
ロシアゲート騒動から目を逸らすために、英国のテロを口実にして、
またしても首脳会合の晩餐会でチョコレートケーキを食べながら、
ミサイルをぶっ放すなんてことになってもおかしくないですからね・・・

我が国にとっては、中東での地政学リスクは遠くの戦争ですから、
北のカリアゲガリクソンを巡る有事でも起きない限り、
直接的な影響は限定的かもしれませんけどね。

とりあえずいつ起きるのかわからないテロや軍事行動は、
起きてから対処するしかないのも現実なので、
現時点での主役リスクはトランプマンのロシアゲート騒動、
それに伴う政策実行力への疑念でおます。

実態面でのリスクとしては、
米国の先行きを示す米製造業関連指標の一部の足踏みと失速、
米GDPの7割を占める米消費の足踏み、
そしてこれらの足踏みが一時的やで!基調は強いで!
と言わんばかりのFRBの強気な利上げ姿勢と景気見通し、
といったチグハグな状況のどちらが正しいのか?
という米国の実態面での不透明感でおます。

他にも中国での実態面と市場の動きの胡散臭さであったり、
ブラジルの政治が原因でのトリプル安状態というのもあり、
我が国では一部が騒いでいる政治スキャンダルもあったりします。

以上の通り、市場の動きとしては米債券高、ユーロ高が止まらないことには
トランプラリー(円安株高ラリー)が再開しないのはもちろんのこと、
米株や欧州株が上昇しても危ういとしか思えないです。

せめてユーロ圏でのユーロ高に対する謎のポジティブロジックと共に、
米債券高(米金利低下)ドル安は米景気(米株)に追い風やで!
という御都合解釈と共に米欧株が商いを伴えばいいのですが、
昨夜の欧米株は薄商いでおます・・・
本日の日本株も薄商いであり、後場からの下げ局面で商いがやや膨らみ、
空売り比率も4月20日以来の40%台となり、下向きの圧力というか
先に述べた巻き戻し圧力が強いと言わざるを得ないです。

リスク面としては、いつ起きるかわからない地政学リスクもありますが、
主役のリスクとしてはトランプマンを巡るリスクであり、
実態面でのリスクは米景気の先行きの失速を示すものが一時的なのかどうか、
強気な利上げ姿勢を含む米金融政策に変化が生じるのか
といったところです。
ユーロ高に屈しない欧州経済というロジックにも疑問はありますけどね。

それにしても昨夜の米予算教書の概要が発表されたにもかかわらず、
市場はこの程度の反応ですから、トランプマンリスクが落ち着くまでは、
税制改革も含めた政策期待が再燃することはなさそうであり、
米景気の先行き懸念も今後の米経済指標と米小売決算次第でおます。
同時に米株の割高感も正当化できないといえます。

ちなみに以上に関わる今週のきっかけイベントとしては・・・

実態面である経済指標は今夜から週末まで満遍なくありますが、
週末の26日には米GDP改定値、注目の米小売決算は24日と25日、
金融政策面では欧州は25日のドラギのおっさんの講演、
米国は25日のFOMC議事要旨、
24-26日までのFOMCメンバー講演と米債入札の各3連発、
市場の動きという面で見れば、
原油が減産合意で出尽くしとなるのか注目のOPEC総会が25日、
26日は新月や節目、米中市場が連休前の週末という日程的な山場であり、
トランプリスクや地政学リスク面で見れば、
25日のNATO首脳会議とモンタナ州の補選、
26-27日のG7サミットでおます。

こうしてみると、まずは25日、次は週末の26日がヤマ場と言えるので
結局は週後半が大きく動くきっかけになりそうではあります。
そしてくどいようですが、私としては週後半からとかではなく、
懲りずに現在進行形で悲観的に見ております(笑)

ということで、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、
今夜の米国市場が商いを伴った米株高・米債券安・ドル高、原油高
明日のザラバ中も崩れず、我が国は商いを伴った円安・株高とならない限り
先にも述べた通り、リスクに関わるイベントは盛り沢山であり、
特に週後半は目先のヤマ場なので、その日限りの勝負に留めておきましょう。

腰を据えて構えている方については、
現状は十分に余裕もあるでしょうけど、先にも述べた通りの状況ですから、
シンプルに先週後半の様な商いの伴った株安円高となるようであれば、
あれこれ考えず、早めに撤退しておくのが無難でおます。
まずは下値のメドとして4月安値までの巻き戻しと見ているので、
そこまで許容できる方は、王者の風格で構えておくのは自由です。

新たに腰を据えて参戦する方については、
持ち越し短期勝負の方のところで書いた通りの状況となれば、
参戦するのもアリですが、その後に商いの伴った株安円高となるようであれば
潔く早めに撤退するという割り切り姿勢で参戦してください。

新興市場については、週末は僅かながらも商いを増加させて反発、
昨日と本日は商いが薄かったものの続伸しており、
マザ、JQ、2部共に直近(ロシアゲート騒動前)高値を超えており
国内外がトランプリスクでザワついている割には落ち着いております。
従って現状は上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では商いが減少
という別世界な上げゴリモードが続いていると判断してもいいので、
シンプルに商いの伴った下げが継続しない限り、
薄商いでの下げは押し目と見て、引き続き勝負姿勢でいいでしょう。
今週はテーマや政策に絡む政府イベントや民間イベントも多いのでね。

しかしながら先にも述べた通り、国内外共にザワついており、
世界的なリスクオフとなると新興市場も避けられないので、
ザラバ中に海の向こうと国内大型株がザワつくようならば、
新興市場も慎重に動いた方がいいです。

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