不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
未だ温度差のある中、週明けは・・・
おはようございます。

色んな意味で全米が泣いたプーチンPによるロシアどっきり・・・
失礼、トランプマンのロシアゲート劇場ですが、
先行上映されていた米債券とドル(ユーロも)に遅れて、
先週水曜日から上映が始まった株式市場では、
初日の水曜日は全米を震撼させたものの(米株大幅安)、
翌日の木曜日には早くも飽きたかのように落ち着いた空気も流れ、
週末の金曜日がどうなるのか注目となりましたが・・・

★市場目線で見た週末状況

・週末時点の市場の動き

公演の舞台であり主役を演じるトランプマン率いる米国では、
週末の米株は続伸となったものの、騒ぎでの下げは取り戻しておらず
騒ぎの起きた水曜日、反発した木曜日よりも商いは減少しているので、
VIXが急低下したとは言え、本格反発とも騒ぎが収束とも言えないです。

一方、先行上映されていた米債券市場(米金利)では、
週末は木曜日からさほど動いておりませんが、
騒動前の水準にまで戻していないのもちろんのこと、
株価とは違って3月から警戒モードな債券高(米金利低下)基調であり
長期債(長期金利)に至っては昨年末から警戒モードな基調が継続中です。

同じく先行上映されていたドルの週末については、
続伸した米株や動きの少なかった米債券とは違ってドル安が加速しており、
警戒モードというかトランプラリー巻き戻しが最も色濃く出ており、
単に昨年末からの基調が継続中なだけとも言えます。
ただし足元ではユーロ高のゴリラな加速による面もあります。

週末の欧州株と英国株は反発、債券は反落(債券安)ユーロ高継続となり、
動きとしては株買い・債券売りのリスクオンとも言えますが、
米国と同様、騒動前の水準は取り戻しておらず、商いも減少しており、
トランプ騒動とは別世界とも言えず、本格反発とも言えないです。
個人的にはユーロ高が株価と欧州経済の重石としか思えないのですが、
欧州市場の動きとしては、マクロ・ミクロ共に堅調だからなのか、
ユーロ高を気にしてないようです(笑)

全米が泣いたロシアゲート劇場の陰に隠れてブラジルで開演し、
南米が泣いたコーヒールンバならぬコーヒーサンバカーニバルでは、
週末のブラジル株は反発したものの、木曜の暴落分を取り戻すには遠く及ばず
商いも減少しており、本格反発には程遠いです。
木曜日には債券と通貨も売られるトリプル安となりましたが、
週末の反発は限定的なものに留まっており、
コーヒサンバカーニバルも収束とは言えない状況です。

先週初に一帯一路会議が終わった中国は、
会議後に人民元高、債券高となっており
会議前までのトリプル安には歯止めが掛かっておりますが、
株価の軟調ぶりは継続中あり、SHIBORも高止まりしており
胡散臭いというか危うい動きからは脱したとは言えないです。

北のカリアゲの隣人であり、新大統領の誕生した韓国は堅調ぶりを継続中です

その他新興国もロシアゲート劇場で動いたものの、
足元のドル安基調の継続もあり、通貨安による資金流出は見られず、
債券も株価も堅調を維持していると言える水準なので、
警戒モードな債券高とかではなく、トリプル高基調の継続と言えます。

ただし、ロシアが米国と仲違いしたと見られているからなのか、
中東でのドンパチへの警戒なのか、中東産油国とイスラエルは、
足元ではやや軟調な動きも見られます。

そして我が国ですが、週末のシカゴ日経平均先物は、
ユーロ最強高>ポンド>ドル>円最弱となったこともあり、
19685円と上昇して帰ってきておりますが、
黒い手の入っている我が国の債券はともかく(鬼の薄商いですが)
現物も含めた株価・為替共にロシアゲート騒動前の水準には戻しておらず、
週末の商いも細っており、騒ぎが収束したとは言えないです。

以上の通り、相変わらず警戒モードな債券とドル(ユーロも)に対して、
楽観モードが抜けていない米株を始めとする株式市場という感じですが
米株と共に市場の空気を決めるだけでなくマネーの潤滑油にもなる原油が、
ロシアゲート騒動とは別にというか、
騒動が起きるからこそのトランプマンの軍事的な強硬路線が強まることで、
中東での地政学リスクが高まり、米債券高とともにドル安も進み、
何より25日にはOPEC総会を控え、
非加盟国も含めた9月までの減産がほぼ合意見通しなので、
少なくともOPEC総会の25日までは原油の堅調ぶりが続きそうであり、
それが株式市場の楽観ぶりも含めた市場の空気(緊張感)を和らげ、
米債とドルvs米株の温度差を作っている一因と言えます。

・足元の需給環境

ロシアゲート騒動前の16日時点の海の向こうの状況ではありますが
米株、米債、ドル、ユーロ、ポンド、原油共に、
昨年11月の大統領選前の水準までのガス抜きはほぼ終了しているものの、
米債、ユーロ、ポンドは大統領選前の水準もへったくれもなく、
ポンドはほぼブレグジット前の水準にまでガス抜きが進んでおり、
米債とユーロに至っては、買い越しに転じて先週よりも積みあがっており、
水曜日から始まった騒動後の動きから見ても、さらに進んでいるでしょう。

従って楽観的に見るならば、米債券安、ドル高(ポンド安、ユーロ最弱安)
原油高というトランプラリー&油高ラリーが再開する余地が大きいですが、
悲観的に見るならば、ドルの水準はともかくとしても、
米株と原油は高値圏ですから、米債、ユーロ、ポンドを追いかけるように、
米株安、原油安となる余地が大きく、ドル安も追随しそうです。

国内としては、4月以降の主体別売買動向を見る限り、
外国人の買いに対してナイスと言われる個人の立ち回りもありますが、
信用買い残は低水準を維持しており(12日時点で2.3兆円程度)、
裁定買い残は4月安値から急速に積み上げていると共に、
円売りポジ(16日時点)も2月以来の水準まで積み上がっているので、
ロシアゲート騒動後の動きからも先物売り・円買いに動いており、
米債とユーロのように大統領選よりももっと前の水準である円の買い越し状態
裁定買い残は1兆円割れという水準まで巻き戻すとまでは言わなくとも、
少なくとも4月分を巻き戻す余地は大きいと言えますが・・・
海の向こうが米債、ユーロ(ポンドも)を追随する動きとなるのか
米株、ドル、原油が騒動にも屈しない動きとなるのか次第と言えます。

・市場目線で見た週末状況のまとめ

週末の動きとしては、原油が緊張を和らげているとも言えますし、
株価も騒動の収束を感じられますが、戻りや商い自体は不十分であり、
債券と為替の動きは騒動前からの流れが継続しており、むしろ加速しており
直近の株価と原油が高値圏であることや足元の需給環境を加味すると、
騒動が続く流れのほうが大きく、少なくとも騒動が収束したとは言えず、
国内としては海の向こう次第ではありますが、
ひとまず4月分を巻き戻す余地が大きいとは言えます

後述しますけど、ロシアゲート騒動がなくとも、
米景気の先行きの足踏みを示す米消費や米製造業関連の指標が見られ
米小売企業決算もイマイチであり、割高感もある米株の危うさは継続中です
一応、週末の欧米市場はSQでもあったので、
週末の欧米株の踏ん張りは大人の事情感も満載な気もします。
ついでに言えば大統領選のあった11月安値から半年でもありますのでね。

★リスク面、実態面(金融政策含む)から見た週末状況

・実態面

欧州のマクロ環境とミクロ環境(業績)は良好であり、
それがECBのテーパリング観測であったり、
ユーロ高が欧州景気(欧州株)の重石になるという見方を和らげております。
どう考えてもユーロ高が重石になるとしか思えないですし、
週末にはチラホラとユーロ高が重石になるとの声も蒸し返しつつあります。

我が国は5期連続プラス成長のGDPが誇示されており、
消費が押し上げたとも言っておりますが、足元の実質賃金は減少しており
消費支出は低迷が継続中という現実もあり、怪しい限りですが、
少なくとも欧米よりもマクロ環境はイマイチではあります。
一方、ミクロ面では欧米と同様、堅調な業績となり、
今期も堅調な見通しを発表し、実際にEPSが上昇しており、
現時点における数値的な日本株の割高感は無く、むしろ割安ではありますが
週末には1ドル110円台までの円高が進み、
前記事で貼った企業想定為替レートを見ればわかる通り、
1ドル110円想定の企業も多いので、110円を割る展開になると、
今期業績懸念が増すと共に割安感が薄れることにもなります。

ロシアゲート騒動が起きている世界の景気を先導する米国は、
先にも少し触れた通り、米景気の先行きを示す製造業関連指標には
まだら模様ながら足踏みが見られており、
米GDPの7割を占める消費関連指標の低迷は継続中、
米小売企業決算も一部は堅調ながら概ね低調、
米自動車販売も低迷が継続中であり、住宅関連指標の一部にも足踏み中・・
(自動車は原油高、金利上昇が続くとさらに・・・)
しかもロシアゲート騒動でトランプマンの税制改革を含む政策実行力は
ますます疑念が深まっており、政策による景気拡大期待も萎んでおります。
(同時に米株の割高感を正当化できなくなりつつあります)

しかしながら景気の先行きに対する良からぬ足音を察知するように、
市場では米債券高・ドル安が進行中にも関わらず、
米金融政策のサジ加減を決めるFRBは、
景気の遅行指標である雇用関連指標、終わった期の米企業業績、
物価が堅調だということを根拠にしてなのか、
米景気の強気な見通し、強気な利上げ姿勢も崩していないという状況です。

このような利上げの副作用ともいえる米景気の先行き懸念が台頭する中、
年末からの薬抜きはともかく6月に利上げを強行しても大丈夫なのか・・
火に油になるとしか思えないのですが・・・
ロシアゲート騒動が6月まで続いていたらなおさらです・・・

かといって6月の利上げを見送ったり、年内の利上げ姿勢を鈍化させると、
あれほど強気だったFRBが手の平を返す程に米景気は悪いのか・・・
という解釈にもなり兼ねず(現状は悪材料に敏感になりつつあるので)
6月のFOMCでは難しい舵取りを迫られそうです。

・リスク面

欧州の政治リスクについては、ひとまず落ち着いており、
財政リスクについてもギリシャへの支援がほぼ決まりそうであり、
ひとまず6月の英総選挙と仏下院選挙、9月の独総選挙までは、
政治リスクと財政リスクは落ち着きが続きそうです。

中国リスクについては、常に怪しい状態ではありますが、
変態独裁政治での情報隠蔽と強権発動、自由化さていない市場のせいで、
実態は誰にもわからず、事が起きてから対応するしかないのが現実です。
従ってせめて市場の動きで判断するならば、先に述べた通りであり、
株価が戻さないことには、燻りが継続していると言えます

我が国の政治リスクについては、新たな学園ドラマが始まっておりますが
安倍政権の支持率は大して下がっていないのも現実であり、
今のところは世界でも際立つ安定した政治という見方でいいでしょう。

そして主役であるトランプマンを巡るリスクですが、
週末の市場の動きはともかく、ロシアゲート騒動は一向に収まっておらず、
むしろ拡大中と言わざるを得ないです・・・

しかもトランプマンの圧力なのか、自らにもやましいことがあるからなのか、
公聴会への出席要請を拒否していたコミー前FBI長官が、
ついに公聴会に出席することは決めたそうですから、
同時に求められていたメモやノート、録音の提出にも応じる可能性が・・・
但し24日に予定されている公聴会ではなく30日以降とのことです。

さらに米司法省が大統領を起訴できる権限を付与して任命した、
特別検察官(モラー元FBI長官)が早々に頑張ったのか、
イヴァンカの旦那(クシュナー)にまで捜査の手が及んでいるとも・・
事実ならばロシア枠人事とも言えるティラーソン国務長官は大丈夫なのか?
そもそも一部では後任として待望論もあるペンス副大統領をはじめ、
チームトランプマン(閣僚)の面々は、直接に関わっていなくとも、
責任という面ではお咎めなしで済むのでしょうか?という疑問もあります。
閣僚人事については、議会で承認されて決まったものの、
約半数の人事が未だ未承認であり、週末にはGSのおっさんが、
泥船から逃げると言わんばかりに、議会で承認される前に辞退する始末・・

以上の通り、ロシアゲート騒動の真相はともかくとしても、
騒動が拡大していることで、支持率は週末にさらに低下しており、
米議会が機能不全状態に陥るのは明らかですから、
23日に予算教書を発表しようとも、同日に税制改革公聴会が開かれようとも
市場が求める税制改革を含む政策、それらに関わる法案が、
議会をすんなりと通過するとも思えないです。
議会を通さない大統領令にも司法からの横槍(差止)が入ってますしね。

そしてこれらのトランプリスクが高まると同時に、
安易に支持率を上げるために、軍事的な強硬策に踏み切る可能性もあり
外敵となっている中東で活動しているISや北のカリアゲガリクソン
これらを巡る地政学リスクが高まるという面もあります。
ローマ法王との会談、NATO首脳会議、G7サミットを前にして、
トランプマンは初めてのおつかいで本日から中東諸国を巡るだけに、
ロシアゲート騒動の目を逸らせるのと支持率回復の為に
拳を振り上げてキナ臭くなりそうな気もするばかりです

★以上を踏まえた上での今週

以上の状況からもトランプマンのリスク動向、
その次に米消費と製造業を中心とした米景気の先行きを占う米マクロ指標、
米小売企業決算それらによって米金融政策を決めるFRBメンバーの講演、
市場の利上げ観測が窺える米債券入札、OPEC総会等の原油動向
といったところが、今週の動くきっかけとなりそうなイベントであり、
今週は週を通して盛り沢山でおます。
(今週のイベントスケジュールの詳細は前記事を御参照ください)

ただし実態面とリスク面では楽観と悲観が入り混じる解釈に溢れており、
個人的には悲観的に見ておりますが、どちらとも明確な答えはなく
上記のイベント等で答え合わせしていくしかないので、
まずは市場で楽観的な動きとなっている米株(原油も別世界ながら)
逆に悲観的な動きの続いている米債券高とドル安(ユーロ高)、
これらの動きのどちらが正解なのか・・・
現状は海の向こう次第である我が国の動きとしては、
円安株高(楽観)、円高株安(悲観)、どちらが正解なのか・・・
商いや水準等と合わせて判断するしかないと言えます。
(週末の動きはサブプライムの初期に似ている気もします)

ということなので、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、
以上の通り、騒ぎの主役はトランプマンリスクという現状であり
ザラバ中の米債券、ドル、米先物、我が国の動きだけではアテにならないので
明晩の米株の現物を交えた米国市場の動きを見極めないことには、
騒動がホンマに落ち着いたのか、さらに拡大したのかはわからないです。
従って明日に関しては、少々お気楽な動きになろうとも、
その日限りの勝負に留めておくのが無難でおます。
もしザラバ中に米債券安・ドル高・米株先物高・原油高と共に
国内もゴリ商いを伴った株高円安にでもなっているならば、
リスク覚悟で割り切って勝負するのは自由ですが、くれぐれも御注意を。

腰を据えて構えている方については、現状は十分に余裕もあるでしょうけど、
シンプルに明日が再び商いの伴った株安円高となるようであれば、
あれこれ考えず、早めに撤退しておくのが無難でおます。
まずは下値のメドとしては4月安値までの巻き戻しと見ているので、
そこまで許容できる方は、王者の風格で構えておくのは自由です。

新たに腰を据えて参戦する方については、
持ち越し短期勝負の方のところで書いた通りなので、
わざわざ明日に新たな参戦をする必要はないです。
ただし決算を終えたもので、好決算にも関わらず売られ、割高感も無く、
取り組み妙味のある銘柄ならば、年単位で腰を据えて参戦するのは自由です

新興市場については、週末は僅かながらも商いを増加させて反発しており、
国内外がトランプ騒動でザワついている割には落ち着いており、
現状は上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では商いが減少
という別世界な上げゴリモードが続いていると言えますので、
シンプルに商いの伴った下げが継続しない限り、
薄商いでの下げは押し目と見て、引き続き勝負姿勢でもいいです。
今週はテーマや政策に絡む政府イベントや民間イベントも多いのでね。

しかしながら・・・

先にも述べた通り、トランプ騒動の真っ只中であり、
世界的なリスクオフとなると新興市場も避けられないので、
明日に限っては、ザラバ中に海の向こうと国内大型株がザワついていたら、
新興市場も慎重に動いた方がいいです。

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